1. イントゥ・ザ・ワイルド
2時間という短い時間を楽しませてくれる映画は数あれど、人生に何かしらの影響を与える作品は数少ない。本作はその後者に値する作品の一つだ。 バックパッカーなど長期の旅を好む人はそれほど珍しくはない。それは不遇からの逃避であったり、金銭的な余裕による娯楽であったり形は様々だ。しかしこの主人公の旅はかなり異質である。映画では逃避という言葉が使われていたが、それは通常の逃避とは明らかに異なる。彼は裕福な家庭に生まれ、ハーバード大学を卒業し能力的にも金銭的にも恵まれていた。多くの人が求め、手に入れば満足するものを持っていながらそれを捨てて彼は旅に出た。学資預金を寄付し、身分証明書を切り捨て、持っていたわずかな金を燃やした。ここまでできる人間が世の中にどれほどいるだろうか?社会からの逸脱。保険のない、荒野へ(into the wild)向かう旅だ。人生は、世界はこんなにも素晴らしく、美しい。そう教えてくれる映画だ。 余談だが、ものごとを現実的に考え哲学的なものに意味を感じない人は観るのをやめた方がいいかもしれない。この映画は無数にある人生のあり方の可能性を一つ提示してくれるだけで、哲学同様答えを示してくれるものではないから。 [DVD(字幕)] 9点(2012-11-11 04:34:45) |
2. 硫黄島からの手紙
この映画にケチをつけることはできないし、ダメなとこなんてないんだけど、あえて言えば心を揺さぶるような強烈なインパクトみたいなものがなかった気がする。まあでもディパーテッドよりはこっちだろうアカデミー賞。僕は星条旗の方が好きですね。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-15 01:54:53) |
3. イルマーレ(2006)
よくできていると思います。キアヌとサンドラっていうキャスティングがいいですね。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-09 03:29:44) |
4. インサイド・マン
アイデアはおもしろいと感じましたが、微妙にストーリーが理解できませんでした。もっとわかりやすい演出ができていればよかったのにと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-07 03:56:10) |
5. イノセント・ボイス 12歳の戦場
評判通り、心にズシ~ンと来る映画でした。ただ何故か2時間かけて観た本編よりも、その後に観た日本版劇場予告編の方が感動してしまったけど。 やれ戦争だ貧困だのとテレビで耳にするけど、そんな言葉で想像できるほど簡単で気楽なものではないってことをこの映画は教えてくれる。この映画が人々の平和意識を少しでも変えることができるならそれはまあきっと意味があるのかもしれない。 余談ですが、こういう映画を観ると、リアリティを作り出す以外に戦争の悲惨を伝える方法はないものかといつも考えてしまう。それとリアリティのある映画って批評家受けが良いけど、そもそも批評家受けの良い映画というものがあること自体が問題だと思ったり。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-28 01:10:05) |
6. いま、会いにゆきます
中村獅童さんの演技はなんだか妙な感じでした。妙な感じっていうとおかしいかもしれないけどそういう雰囲気って普通の人には出せないもので演技に対する姿勢がほかの人とは違うんだろうなあなんて思ったり。僕はとてもいいと思いました。オレンジレンジの「花」はいい歌だけどこの映画にはちょっと不釣合いな印象です。狙いすぎ? [DVD(字幕)] 7点(2005-07-07 06:36:10) |
7. イノセンス
とりあえず映像が凄い。ありふれたきれいなだけのハリウッドのアニメとは違って驚かされる。独特の世界観に哲学的な要素を融合させて他にはない作品になってる。ストーリ自体はやはり映画だけみても理解するのは難しい。ぶっちゃけよくわからん。ナルシスト的な感じも否めない。 だけど芸術的な深みのある映画です。好き嫌いが別れそう。 8点(2004-09-16 01:55:05) |