Menu
 > レビュワー
 > 田吾作 さんの口コミ一覧
田吾作さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 270
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  いのちの停車場 《ネタバレ》 
原作を先に読んだが、既に本作のキャストが表紙になっていたこともあり、読んでいる時は登場人物のイメージがしやすかった、というか主人公は吉永小百合以外に思い浮かべられなかった(笑) 在宅医療や終末医療という、今後ますます重要になっていくであろうテーマに真正面から向き合うストーリーは、感動と共に、読者に重い問いかけを投げかけており、社会に一石を投じる意欲作だった。  そして本作の鑑賞に至ったわけだが、ストーリーは原作に忠実でありつつも、一部登場人物の背景に改変があったり、2つのエピソードが合体していたり、新しいエピソードが追加されていたりと、映画としてのオリジナリティーを求めたことは理解できるものの、結論としては原作のイメージを超えることはなかった。 ※新しいエピソードのひとつに、小池栄子演じる芸者のエピソードがあるが、何故か回収しないで終わった感が残った。  日本が誇る大女優・吉永小百合が初の医者役に挑戦したという本作だが、あのおっとりとしたキャラクターは生き馬の目を抜く救急救命の世界に長くいた人にはとうてい見えず、年齢も原作よりも10歳以上超えていることもあり、残念ながらリアリティーに欠けたことは否めない。  もっと致命的なのは吉永小百合演じる主人公の父親を田中泯が好演しているのだが、この二人は実際はほぼ同年齢であり、さすがに親子に見えづらかった。 この辺は恐らく「主役に吉永小百合」ありきで製作が始まったことに起因するのだろうが、私には興ざめだった。  とはいえ、キャストは脇役に至るまで多彩かつ豪華であり、そこは見所のひとつと言えるだろうし、特に柳葉敏郎演じる厚労省の高級官僚は、某刑事ドラマの印象そのままで、いいキャスティングだったと思う。
[映画館(邦画)] 5点(2021-05-31 16:03:47)
2.  #生きている 《ネタバレ》 
近年は韓国のゾンビ映画のクォリティが高まっており、本作も期待を裏切らない出来だった。  本作の主人公はまさしく現代の若者らしく、スマホを駆使しネットゲームにハマっているような青年だ。 そんな彼が自宅でひとり目を覚ました時、外の世界では…… というゾンビものとしてはベタな導入から入るのは悪くない展開。 特に最初に遭遇した隣人が、主人公の目の前で転化するシーンは秀逸だった。  ところどころで挿入される、スマホを窓から出して電波を拾おうとするシーンや、ドローンの活用なども、実際にありそうで面白い。  もし、現代の集合団地でゾンビ感染が発生したらどうなるか…… テレビでののんきな報道や、スマホでの情報集め、やがて水道も止まり、食糧と水の確保が困難になる…… といったシミュレーションとしての楽しみ方もできる。 本作ではこの団地エリア外の状況はあえて映さず、ひたすら主人公達の焦りや恐怖を共有しやすくなっているところもいい。  この主人公は何度が生きることを諦めようとするが、たまたま向かいの棟に住む女性と知り合い、それ以降はバディものへと展開していく。 そして最後まで生きようと行動を起こす中で、予想外の出来事に出会いつつ、意外な形でハッピーエンドに繋がっていく…… そのきっかけがSNSでの投稿だったというところも現代風で面白い。  ゾンビ映画の新境地を開いたとは言えないまでも、ゾンビ映画ファンの心はしっかりつかめるレベルにはなっていると思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-01-06 13:11:23)
3.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 
全編「ワンカット撮り」(実際はワンカット風)と話題になった戦争映画。 サム・メンデスのその発想をほぼ実現した意欲作だが、内容うんぬんよりも「どうやって撮影したのだろう」との印象が残る作品。  例えて言えば、主人公達の周囲を飛び回るハエのような視点で、常にカメラは主人公を捉えている。 そのため、観客はそのハエのような視点で戦場での一コマを目撃することになる。 したがって、ドローンカメラのような技術を用いなければ難しい撮影に思える。 飛行機の墜落場面は恐らくCGと実写の融合と思われるが、そういった裏話の方が気になる映画。  こういった手法では、①時折それなりのイベントが発生しないと退屈な画になる、②カット割りがないため、画角決めの自由度に制限がある、といった欠点が発生するが、本作は残念ながらそうした欠点をカバーする以上の出来ばえには見えなかった。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-12-25 15:45:22)
4.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
ある日この世界が「ビートルズが存在しない世界」になっていたら… 大のビートルズファンで、ギター片手に少しくらいの曲なら弾き語りもできる自分としては、この上なく興味深い妄想だ。  それが実際に映画になるんだから、やっぱりビートルズってすごい存在なんだよね。  作品としては、イギリス風のコミカルなタッチで、主人公ジャックの挫折と成長、そしてエリーとの恋を描く王道ラブストーリー。 欲深な人はいるものの、いわゆる悪人は登場しないハートフルな物語である。 たびたび出てくる「ネット検索」シーンが現代風なポイントとしても効果的に使われている。  でも冷静に考えたら、ビートルズの楽曲がいかに素晴らしくても、ジャックが真似たくらいでここまでの大騒ぎになるかな…とも思ってしまう。 「あの時代」に「彼ら」が歌ったから、その後もずっと残る価値をもっているわけで… 最後に登場するあの方も「声」が全然違うので、少し拍子抜け。  とはいえ、そうした冷静な評価は抜きに、純粋にビートルズの名曲とそれに(いい意味で)振り回される人間模様を、主人公と一緒に経験するのが本作の楽しみ方なのだろう。  後半に登場する二人のビートルズファンが「彼らの名曲をこの世界に残してくれてありがとう」というセリフ、この言葉を入れたいがために作ったのではないかと思えるほど、ビートルズの素晴らしさを再確認できる作品。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-04 14:51:37)(良:1票)
5.  インターステラー 《ネタバレ》 
クリストファー・ノーランは誰も思いつかないようなユニークな発想を作品化する監督として既に一定の地位を確立しているが、本作もその期待を裏切らない作品だった。近年のSF映画は面白さを追求するあまり設定自体が荒唐無稽な作品が多いが、本作はまさに「サイエンス・フィクション」を地で行く設定で、相対性理論などの実際の科学的理論に基づいたストーリーテリングには好感が持てた。また宇宙空間の「無音」表現なども秀逸で、極力リアルな画作りにこだわっていることがわかる。未来の地球が食料不足による危機を迎える設定も現実味がある。砂漠化が進み、土埃に悩まされる様子は、じんわり迫りくる滅亡表現としてありうる未来を提示しており興味深い。結局テーマは「愛は地球を救う」といった、某チャリティー番組のような主題だったのだろうか。ところどころにご都合主義な展開もあり、また途中から何がどうしてこうなったの?という展開もあるが、難解なプロットはそのままに3時間飽きさせることのないストーリー展開は見事で、ハードな映画ファンをもうならせる大作として素直に評価したい。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-06 21:37:44)
6.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
まずは、ネルソン・マンデラという誰もが知っている実在の人物を見事に演じきったモーガン・フリーマンの演技を評価したい。南アでのアパルトヘイトは教科書で誰でも学んだ歴史だが、制度自体が廃止されても、人々の心は簡単に変えられるものではない。でも、誰もが予想しなかった、白人社会を象徴するナショナルチームをあえて残すという選択。それだけでなく応援する。そして勝つことで国民の心が一つになりうる。そのことを誰よりも冷静に知っていたのがマンデラだったのだろう。ここにこの偉人の非凡さがある。自らを27年間も牢獄に入れた相手(白人)を赦すなんていうことは、己の感情を超越しないとできないことだ。まさにインビクタス「負けざる魂」を持った者のみが、運命の悲哀を乗り越え、人々を結びつけることができるということを描いた作品である。マット・デイモン演じるチームのキャプテンが、マンデラと1回会っただけで、変わり始める。その一人の変化がやがて全体チームに、最後には全国民に波及していく。それを最初から頭に描いていたマンデラはやはり非凡としかいいようがない。マットも見事にラガーマンの体づくりを見せている。さらに本作の面目躍如はラグビーシーンのリアリティーさにもある。満員のスタジアムをCGではなく、膨大な人数のエキストラで再現している。これは本当にすごいことだ。観た後で、イーストウッド監督作品と知って驚いた。題材性も含め本当に素晴らしい監督だと改めて認識した。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-12-15 13:32:34)(良:1票)
7.  インセプション 《ネタバレ》 
この監督はいつも発想が違うし、奥が深い。個人的に好きな監督であるが、それは別としても、終始目を離せないスリリングな展開と、階層的な夢の世界観の描写、そして、主人公コブを通した内面世界の葛藤をからめ、大変な秀作に仕上がっていると思う。脳内世界での物語展開という意味では、「マトリックス」等にも既視感があり、決して新しいわけではないが、他人の夢に浸入して、アイデアを盗むだけなら凡庸なストーリーに堕してしまうところ、アイデアを植え付ける、題名どおり他人の考え方の「発端」をつくってしまうという発想は見事という他ない。そもそも夢というものは現代科学でもあまり解明されておらず、その点では本作も「下の階層ほど時間が遅く進む」に代表される自由な設定をつくることができる訳で、SFとはいえ、十分に許容できるし、本作はそれを最大に活用することに成功している。物語中盤で数人が夢の世界を共有するため眠っているシーンで、そこにいた老人が「夢と現実は、本当は逆ではないと誰が言い切れるのか」という趣旨のセリフを言っているが、本作のテーマは、まさにその発想を基にしているのだろう。ラストシーンのコマは、回っているように見えるが、まさにバランスを崩しそうになっているようにも見える。まさに観客にこのテーマを投げかけ、結論を委ねたかったのではないだろうか。
[ブルーレイ(吹替)] 9点(2011-05-13 09:46:02)(良:1票)
8.  イキガミ 《ネタバレ》 
原作は未読。この作品は一に二も「逝き紙」というアイデアに尽きる。いわゆる風刺作品として見れば、設定のリアリティはあまり問題ではない。この映画を見た人が、「もしこんな社会になったら…」「もし自分に、あるいは大切な人に逝き紙が届いたら…」と想像力を働かせる手助けになれば、ほぼ目的は達せられているからだ。国家から死を宣告された人々やその周囲が「本当に大切なこと」を思い出していく過程は不自然ではなかった。むしろ、死というものは死にゆく本人と、残される周囲との関係性の精算という点にその本質があるのかもしれない。 それにしても、不在配達の連絡で「はい国繁サービスセンターです」との返答には思わず笑ってしまった。こんな茶番の様な作品を作る必要がない世の中にしたいものだ。
[DVD(邦画)] 7点(2010-08-05 16:17:48)
9.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
硫黄島2部作の2作目という位置づけのため、1作目である「父親たちの星条旗」を先に見ておいた方が良い。「父親たち~」では、いつものアメリカ映画に登場する(不気味な)ステレオタイプの日本兵しか出てこないが、本作は、その日本兵側に視点を移し、その独特の思想にもとづく心理背景が冷静に活写されている。この恐らくは映画史上初めてといってよいアプローチに対し、特にアメリカ映画界で高い評価を得ていることに加え、現代においてこの作品自体に大きな意味があることは確かだ。しかし、惜しむらくは硫黄島での過酷な状況をもっとリアルに描いて欲しかった。トンネル内でうまそうに飯を喰っていたり、全体的に妙に涼しげだったり、「臭い」「暑い」「水が少ない」といった硫黄島での苦しみに加え、味方こそが最大の敵だった、という人間同士の葛藤がもう一歩伝わってこない。自分自身が戦争映画を数多く観てきて残酷描写に慣れてきたせいもあるが、期待したほどの感傷を得ることはできなかった。しかし、現代日本を我がもの顔で闊歩して歩く10代20代の若者こそ観るべき作品。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-13 17:18:26)
10.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
「目玉焼き」「高校(部活)の風景」「生活感のある日本家屋」「てるてる坊主」など、いずれも私たち日本人の誰もが心に持っている原風景が背景に展開され、どこか懐かしい感じが好印象。竹内結子は雨と共に帰ってきた澪を実に印象的に演じて、結構好きになりそう。見終わってふと考えると、ここでの澪がもし記憶をなくしていなければ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」になってたよな・・。それにしても、学生時代の澪役と巧役はナイスキャスティングですね。おかげで、グッと感情移入できました。終盤でタイトルの本当の意味を知った時は、やられたー!ウルウル~、という感じ。家族がいたので、グッとこらえたけど、泣きたかったなぁ。「ありえねー!」と言ってしまえばそれまでだが、ファンタジーというものは時に現実以上に大切な視点を提供するものだ。澪が去った後、あのダイアリーを読む巧の心境を想像すると少し切なくなる。これではおいそれと再婚はできないよな・・、とこれは余計か。いずれにせよ、万人にお勧めできる良質な邦画に仕上がっていることは確かです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-08-01 00:38:12)
000.00%
100.00%
210.37%
341.48%
4124.44%
53312.22%
65118.89%
79234.07%
84918.15%
9165.93%
10124.44%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS