Menu
 > レビュワー
 > 黒猫クック さんの口コミ一覧
黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 791
性別
自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  インクレディブル・ハルク(2008) 《ネタバレ》 
 待っていては何も始まらないのが現実世界だ。周りだけが動き出して、自分はタイムマシンに乗って未来の世界に連れて行かれてしまう。気がつくと進歩しているのは周りの人間が作り出した世の中とガジェットで、自分だけが骨董品になっている。煤けても、動きが悪くなっても動かなければならない。表面だけ磨いて、油を差して、見かけ上の姿をごまかすようにそれらインフラとガジェットとを利用して、古い自分に鞭を打つ。   それでも、ハルクほどじゃない。彼は待つ場所も時間もない。全て無くして、自分というアイデンティティもどこかに行ってしまった。怪物であるという、記号性だけを埋め込まれたあと、彼はとにかく逃げるしかなかった。  一縷の望みをたぐって帰って来た彼は、それが幻想でしかない事を知っていながらもそれに縋った。そうやって起こった惨劇は、彼が戻ろうとした過去と、現在と、未来をさんざんに壊してしまったし、そこに生きてきてこれからも生きていくはずだった沢山の生活も壊してしまった。  だから、彼はずっと逃げるしか無いのだと決まっているのだ。もう、立ち止まる事も出来ない。   って所までは良いけど、技名絶叫(見開き)はねーだろ。車田正美かと思うよ。ねえよな。うん、ない。とってつけたようなアイアンマンのひととか無い。番宣ですか?そうですか。
[地上波(吹替)] 7点(2013-01-26 17:56:54)
2.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
 凄く気持ちが良くなれる作品だった。大統領を中心に動く群像が様々に求心力を求めて走る。大統領自身が走り続けるため、空中分解を起こしながらもズンズン再構築を続ける。当時のアフリカがそう言う雰囲気だったのだろうか。あくまでも創作ではあるからその辺のリアリティは何とも想像でしか楽しめないのだけれど、スピーディーな場面設計がたたみかけるような演出は独特の後味を生む。   大統領の意志。民族だけでは無い、遺伝子レベルで少し違う人類同士が溶け合う最後にこの映画の真骨頂を見た。白人警官のパトカーのフェンダーに、ラジオを夢中で聞いて居る子供を見つけた。その瞬間の感動はゴールキックの瞬間と遜色ない。  沿道で祝福する国民に送られる大統領の静かさは、もう彼だけが主人公では無いことを枯れ寺院が認めていたが、いち早くそれを知ることが出来たのは勝利の瞬間に興奮したこの映画の中と外の大勢の観客であった。   素っ気ない撮り口のイーストウッド調だが、こう言う毒の無い作品にも上品に溶け合うのがなんだか嬉しかった。
[DVD(吹替)] 8点(2012-11-27 12:57:46)
3.  インビジブル(2000) 《ネタバレ》 
 ヴァーホーベン様のアメリカでのキャリアにとどめを刺したな。今思えば。
[DVD(吹替)] 6点(2012-11-01 04:04:02)
4.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
この映画の気持ち悪さはハンパ無いんだが、嫌いじゃないから不思議だ。 そもそも、ブラッドピットが全く機能してないにもかかわらず、出て来るだけで締まる。ウケるわけだが、彼はこういう気持ち悪い万能感に冒された重症患者のような異常性を演じるときむちゃくちゃな存在感を発するから凄い。それを躊躇無く入れる。他の大物監督がまじめに作っても成立しそうな話なのにね。  結果としての内容が「で?」としか言いようのないところに、残虐性とか怖さが乗っかるのはやっぱり監督の個性なのか。私はそれが大嫌いで、金と時間を払ってなんで観なきゃいけないわけ?と思うわけだが、意志に反してついつい観てしまい釘付けになるわけだ。  この大嫌いな要素を上回る魅力がたまらない。だからタランティーノを無茶苦茶大ッ嫌いで不愉快だと思い続けることで、その作品を観たときのゾクリが味わえる。たまらん。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-05-11 18:29:29)
5.  イーグル・アイ
驚きの既視感。 実験的とすら言える新しさの無さ。ちょっとスゴいんじゃないのかこれは。 観ながらもしかして……と思った瞬間その通りに起こる。事件事故。先入観をなくしてすら頭によぎる。  とは言え、自然さを追求している映像が結構好き。SFと言えばSFで、現代劇だがキーとなるSF的オブジェクトが最小限に抑えられていて、話のバランスが非常に良い。普段この手の映画を全然観ない人が最初に観るとしたら非常に高品質だと思う。  話そのものは可もなく不可もないのだが、製品としての作り込み度は相当に高い。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2012-04-15 00:24:54)
6.  イルマーレ(2006) 《ネタバレ》 
素敵すぎでしょ。もうね、凄いステキ。  正直、借りるきっかけは単に、ブルーレイのラブストーリーがこれくらいしかそそらなかったって言うくらいで、あんまり面白そうにも見えなかった。ポストに過去や未来からの手紙が届くって言うのも、あまりにも飛び道具過ぎて最後の30分で空中分解するんじゃないのか?とかいろいろ文句を言うの方のが楽しみだったりした。  ところが、このギミックは抑えめで至って旧時代的な控えめな恋のお話だったりするからたまらん。呼ばれもしないのに会いに行ったり、見てる人の四分の一はドン引きになる告白の仕方もせずにひたすら少しずつ近づいていく空気感が秀逸だ。  会いに行けないような距離に居た訳でもなく、事実を知らせられないSF的な仕組みが存在した訳でもない。だけど、お互いが一方的に事実を知っている時間が流れて行ってくれることを生活と両立し待ち続けた事がこのお話を凄く上質な物にしたと思う。  おかげでパーティでのキス、イルマーレにこない、冒頭の事故。この3点のミステリー的な小技が相対的な存在感を引き出した。純粋なタイムトリップ物としては甘口に過ぎる構造も、基本になる「ありそうな大人の二人のつきあい方」の装飾として上手に機能していた。  だから建て売り住宅の現場監督に収まっているアレックスが、ケイトの職業を外科医であると知ったときの距離感がほんのりと漂っていたのが良い。イルマーレに誘ったときの覚悟や、会社の成功や建築家としてのスタートをすることができた彼の最後の覚悟は、ケイトがいつどこにいるかを唯一知っている、冒頭のあの場所に彼を向かわせるけれど。そのやりきれなさのさじ加減は凄く良い。  実は冒頭、轢かれた人が来ていたジャケットを覚えてしまっていた。イルマーレに来なかったときに死んだと気づく観客の経路でラストを迎えた。だからその後の進行は胸がキュンキュン。最後手紙が届かなくてもきっと感動したと思う。もしかしたらもっと感動してしまったかも知れない。だけど、殺してしまう飛び道具よりも届けてしまう飛び道具の方が私は好きなんだ。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2010-09-20 01:35:26)
7.  イントゥ・ザ・サン
公開当時、セガール様がテレビに結構出ていたきがする。で、この映画が凄いんですよってなことを盛んに宣伝していた。CDまで出してたような気が。で、曰く「セガールが日本で暴れまくる」ってなもんだったと記憶しているが、ここまでアピールしておきながらあんまり暴れない。無念。  セガール様は暴れてなんぼでしょう。合気道でバキバキ暴れてなんぼです。剣道の達人なのもわかりますが、セガール拳が見たかったのに、あんまり見れない。あーあ。  オッチョコチョイな完成度は意外と好きだったりする。
[DVD(吹替)] 5点(2010-05-23 17:00:20)
8.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
良かった。凄く良かった。小説で読んだこの話は、児童文学の翻訳のような変な味わいに最後まで慣れることができなかったが、綺麗でやりきれない優しい話だった。  この映画を観たのはやはり最後の「マジか?マジですか?いま、マジですか?」っていうあの急展開が良くできていたため、それならばと読後すぐそうしたくなったから。小説で読む「いま、会いにゆきます」はゆったりと時が流れるが、映画ではどうなるのだろうか。凄く楽しみに感じた。  実際に観てみると、これが非常に泣ける。結末が分かってしまっていると、そのせいで中村獅童演じるたっくんが、余計泣ける。純朴な顔立ちと、その、らしい振る舞いがとにかく涙を誘う。映画自体の演出やカメラワークに大げさな実写的じゃない様に感じるような古くささが無いわけでもないが、それが余計にお涙ちょうだいに繋がったので、じゃまにならなくて良かった良かった。  映画にするための設定変更は、いろいろ上手くいっていた様に感じた。児童文学的な、静かな時間の中に埋没することを選んだキャラたちは、動的な表現の中にはやはり馴染まないのだろう。そこで日本映画的なキャラクターが替わりに登場するが、その個性を増やしたり大きくしなかったことで主人公たちの立ち位置がしっかりと描かれることになった。  とってつけたようでもあるが、ケーキ屋さんやお医者さんはそういうところで上手くいっていた。この二人に比べると、役割を大きくしようとしたり、事件の伏線にすらなりそうな同僚は異質で、少し世界観とはズレを生じてしまったように感じた。  画面の中で普通の女の人に見えるという、女優として極めて強力な武器を持つ竹内結子だが、中村獅童とのマッチングはただ事ではなかった。この手の話で二人そろうと画になるし、悲しい話で自然に泣ける。獅童の女癖の悪さが残念でならない。
[DVD(邦画)] 8点(2009-11-23 14:13:33)
9.  いのちの食べかた
可もなく不可もなく。 と、言うのも映像のそのいくつもの風景を色々な機会ですでに知っていたり見たことのある物ばかりで、自分にとっての新味が無かったから。この映画が、衝撃の・・・ということにならないのは先進国で観られているだからだろう。  記録映画とすれば、高度なんじゃないかと思う。ストーリー物ではないので面白いかどうかは関係なく、それを求めているとすれば入場するか借りるかする段階で間抜けな間違いをしている。学校が笑えないと言っているのと同じ。  この映画に対するとらえ方という物の種類がそれほど多いというわけでもなくとらえ方には苦慮する。世界には、食べ物がおいしいかどうかに無関心な国もいっぱいある。先進国にもある。それは文化の低さを意味する事実ではなく、食べ物のとらえ方の違いということにすぎない。この映画を観て、食べ物の大切さや命の大切さだけをとらえるというのは非常に日本的だが、それを即残すことや味付け(出来る限りおいしくいただくという解釈で)に結びつけるのも少し変ではないかと思う。  高度化されたこのような産業や、その技術を映像で目の当たりにしてなお、そこに至る背景や歴史を思い出さずに即「命論」や「感謝」にのみフォーカスが行く世の中というのもなんだか発想の自動化のように感じてどうも居心地が悪い。食品の供給や社会への影響、その技術論に興味をそそられているレビューが多い海外と比べると、ネット中に違和感を感じる。食べ物が商業や投機に結びつき過ぎているだけのことに気づきにくい世の中なのかも知れない。実際は食料が溢れかえっているわけではなく、それほど安定してもいない。  で、そういう所を考えると、どうとらえて良いのかよくわからなくなる。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2009-08-01 17:06:04)
10.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
映画だけを見ても、最近ならこの映画とランボー4とブラックホークダウン、それからホテルルワンダ、これらを見ると日本人が飲み屋で語り始める戦争観のずれが本当に恥ずかしい物だと分かります。 右だの左だのという実態のない妄想に逃げて、生活に具体的な利益が全くありません。 前世紀からとぎれなく続く戦争や紛争がいかにすさまじく、意味不明で、大戦中の戦争がいかにわかりやすかったかということがなぜ分からないのですかと思えるほど。 この映画でも一兵卒の視点では国土を守るための軍事行動で、その衝突であるということが分かる。ものすごく分かる。 戦闘に参加した双方の兵士たちが、色々な疑問や悲しみとぶち当たりながらも国土を守るためという理由があって戦ったことに、凄くドラマがあります。 そこで失った物に悲しみがあり、どこかでこうならないための選択肢がなかったかという議論になるべきところが、なぜか過去の戦争の話から思想に逃げてしまう国民性が悲しい。 一方で現代の紛争は、それが問題にならないほど残虐で悲惨。何がしたいのか分からないけど人が殺されて、それが虐殺ではなく紛争と言われたりします。 金を払うから殺してくださいと懇願するほどの拷問を受けて死ぬ人がたくさんいます。 昔の戦争で起こったことの悲しさと現代の紛争の悲惨さは本質が違います。 近代国家で言えば日本でやっているような反戦活動はもう先進国間では成就したと言っていいのではないかと思うほど。 そういう日本とは認識が違う世界で作られた、ドキュメンタリータッチの戦争映画ですから必然的にこの国では何が言いたいのか分からないという印象になるかもしれない作品です。 しかし旧世代の戦争の、起こったことの重大さを日本人以外の世界観から眺められる貴重な2時間です。 日本人の要求する史実や当時の国家思想、軍部の対立といったような四方山話がいかに世界平和と関係なく興味を持たれていないかということ、アメリカに解決してもらった平和実現を右左のトンチンカンな理論で語っているのかということを理解するインパクトがあります。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-09-01 01:33:09)
11.  イノセンス
見事な本歌取りだろう。これは過去の優れた要素を積み上げて洗練させて行く技法では押井守以上に優れた監督はいないのではないかと感じさせる。また、攻殻機動隊の一キャラから全編に独自の雰囲気を作り出しているところにも良さがある。  本作の哲学的な台詞や、疑似科学技術などは現実世界では意味を持たず、鑑賞中はその世界にどっぷりと浸かり込むための良いアクセントとして使われている。ここに過剰な意味を読み解こうとするとついて行くのが困難になると思われる。本編の内容にリンクはする範囲でそういった文章的ギミックは機能するが、本当に哲学的な部分で哲学的かというと必ずしもそうではないととらえることも可能。  実はテーマも結末も消化していないが、謎要素をちりばめることで「製品としての完成」に成功している作品もある。本作の場合はそういった雰囲気の醸成にあるんだか無いんだかわからない哲学的な意味をそのように使っている。そこにもちょっとした技巧を感じる。  ストーリーは前作よりも筋があるため非常に観やすくなっているのも特徴。終盤のループは面白いと感じるかくどいと感じるか、あるいは作為を感じてしまうか。多様にとられるであろうことが容易に想像されるが全体としては非常に良く出来ている。  映像技術の高さもただごとではなく、素直に楽しめる作品。哲学的な部分や疑似科学が鼻につく人もいるかと思うが、この部分に意味はないし子供だましのたぐいか。それも鑑賞中は作中の人物になったつもりでそれらもひっくるめて受け入れてしまえれば凄い映画ではないかと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2008-08-07 21:36:54)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS