21. 最愛の夏
この映画に出てくるあれは、台湾のやくざなのかな?いわゆるやくざよりも少し義理人情に篤くて地域住民密着型(?)だったけど。結構わかりにくいところもあったのですが、わからないなりに個性的な作品だったなーという感じでした。 6点(2003-11-14 16:52:33) |
22. 三月のライオン
作家の松村雄策氏(ロッキン・オンの「渋松対談」の「松」の方)が絶賛していたので関心を持ったのですが、久々に映画らしい映画を観たなあ、という感じでした(何をもって「映画らしい」とするのかは人それぞれなのでしょうが、僕にとってのそれは「一つ一つの音や映像がとても生々しい息遣いをしていてドキドキさせられる」ことです)。こんな感じは「ミツバチのささやき」以来かも(そういえば本作の監督矢崎仁司もヴィクトル・エリセと同じく、ほぼ10年に1本のペースで映画を撮ってるんですよね)。この映画ではビルの解体現場から聞こえる「ゴォーン、ゴォーン」というボウリングの音や、物語の合間に挟まれる東京の古い街並みが印象的でした。兄と妹の近親相姦の話なのですが、主演の由良宣子がとても可愛らしくて、むしろ爽やかな印象でした。 8点(2003-10-30 19:33:40) |
23. 最後の晩餐(1973)
ひたすら、食って、やって、ひって、死ぬ。・・・ちょっとアタクシにはついていけませんでした、ゴメンナサイ、です。 4点(2003-10-22 22:13:38) |
24. 三十四丁目の奇蹟(1947)
94年の「三十四丁目の奇跡(“せき”の漢字が違うんですね)」のオリジナル(とはいえ「跡」の方は未見なんですが・・・)。大人にも子供にも楽しめる、上質のファンタジーですね。ある意味現代のあまりに商業主義的なイベントになってしまったクリスマスを批判している面もあるし、あんまり硬いこと言うのもナンですが、「宗教(信仰)とは何か?」「狂気と正常とは?」といった「裏テーマ」が随所に盛り込まれているのが興味深かったです。ただ、後半の裁判のオチはちょっと「惜しい!」と感じてしまいました。サンタの証明がああいう形っていうのはなあ・・・。でも、いい作品です。 8点(2003-10-01 17:00:41) |
25. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
すんげー適当なことをいうと「制度としても幻想としても壊れてしまった家族というものの再認識及び再構築への試み」って感じでしょうか(うわーすげー似非インテリって感じだ)。なんとなく「ホテル・ニューハンプシャー」とか「ガープの世界」のジョン・アーヴィングの世界に相通じるものが・・・なんて、しち面倒くさいことを考えてたんですけど、「もちのに」さんの「天才バカボンゴージャス説」を読んで、目からウロコ!なーるほど、そういう風に観れば良かったんですねえ。最初に観た時はいまいちピンと来ないというか、ノリ切れないところがあったんですけど、もう一回観てみます。 7点(2003-06-11 18:40:53) |
26. サボテン・ブラザース
約10年ぶりに見直しました。うかつにも前に見たときは監督が「ブルース・ブラザーズ」のジョン・ランディスだってことに気づきませんでした(ついでに音楽は「モンスターズ・インク」のランディ・ニューマン。あるシーンで出演(?)もしてます)。かなり能天気なお馬鹿映画ですが、ダスティ・ボトムズ(往年の城みちるにちょい似)がある「決意」をするシーンはかなりぐっときます。元ブルーハーツ(現ハイロウズ)の甲本ヒロトも雑誌のインタビューでこのシーンを絶賛してました(ていうかそのインタビューを読んでこの映画を観たんですけど)。それにしても「歌う木と透明剣士」のネタは良く分からなかった。何かのパロディなのかな?ラストはかなり見え見えですが、かなりいいです。後味さわやかな映画でした。 8点(2003-04-26 16:08:17) |
27. サイダーハウス・ルール
アーウ゛ィング原作の映画は「ガープの世界」も「ホテル・ニューハンプシャー」もだいぶ前に観てたんですが、その当時はよくわかりませんでした。でもこの作品にはスッと入れました。いろんなテーマが重層的になっていますが、僕は主人公の「決断」が心に残りました。人生、自分で選べることは少ないけど(特に主人公は「望まれない子供」だったわけだし)もし選択し、決断すべき時に手をこまねいていたら人生は無為なものになってしまうんですよね。トビー・マグアイアもいい味出してるし、しみじみしました。ちなみに「シザーハンズ」でエロエロ主婦を演じていた人がこの作品では孤児院の看護婦役(アンジェラ)で出ています。 8点(2003-02-28 23:00:59) |
28. サウスパーク/無修正映画版
こういう映画に眉をひそめる人もいるかもしれないけど、好きです。大体現実のほうがもっと(さりげなく、あるいはあからさまに)残酷で下品なんだもん。表現作品がそうなるのは当ったり前だい!と言いたい。表現方法は下品で不真面目に見えるけれど(で、僕は下品なのも不真面目なのも好きだけど)、この映画の中で風刺されてる問題はシリアスだと思う。それにしても「あんこぅふぁっか~」は耳に残る。ふふ。 8点(2003-02-11 18:19:02) |
29. ザ・ハリケーン(1999)
主人公の絶望がすごくリアルだった。無実の罪で刑務所に入れられた彼に比べれば自分の悩みなんて屁みたいなもんだ、と思わせられる。最後は無罪を勝ち取ってハッピーエンドだけど、きっとアメリカではこれ以外にも人種差別による冤罪とかあるんだろうなーと思うと・・・いや、映画はすごくいいです。 8点(2003-02-11 17:15:57) |