21. サンシャイン・クリーニング
「リトル・ミス・サンシャイン」に続く第2弾なのだそう。 あんなにうまくはいってなくてアレは「トイ3」のアーントの脚本がよかったようで。 エイミー・アダムス(今度ロイスになります)とエミリー・ブラントの姉妹モノ、姫タイプで小ギレイな役も多い彼女たち、これは現実的でぶきっちょな役。 作品もハートフルとリアリズムの間を揺れ動くマイナーコード。 片腕の店主コリンズJrや父親アラン・アーキンらが味を出すものの小粒な印象。 アメリカ映画として見ているからかもしれない、まいたネタを回収しないのはヨーロッパの小品的で作為的でないのが好きな人向きかも。 「バスタード」なんてバンド名、いいネ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-14 07:00:02)(良:1票) |
22. 三銃士(1993)
《ネタバレ》 何度も映画化されるのはフランス文学にしては陽気で血気盛んなムードが好まれてのことかと思いますが、これはその軽さを強調したライトで原作の要素少ない娯楽映画。 コンスタンス(フランスの香りはジュリー・デルピーだけ?)の夫ボナシウなんて出てこずバッキンガム公も名前だけの登場、アンヌ王妃(可愛いガブリエル・アンウォーは「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」につづいてオドネルと共演)は夫ルイ13世ラブ…とおふらんす的不倫部分は除いて、百合の刺青ミレディ(レベッカ・デモーネイ)も悪女ってほどではない。 長所はダルタニアン(クリス・オドネル)たちが過去の映画化より役に近い年令なことですが銃士たちの印象は弱く、一番目立ってるのは赤い法衣をひるがえすティム・カリーの濃ゆいリシュリュー枢機卿かも。 原作では灰色だった卿を隻眼黒衣のロシュフォールとともに完全黒にした冒険活劇は楽しいけれど、ものたりない気もしました。 チャーリー・シーンがアラミスっていうのもどうかなぁ。 「ロビン・フッド」でも主題歌を歌ったブライアン・アダムスがスティングとロッド・スチュアートと3人で、こちらも歌う三銃士♪ [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-21 12:00:09) |
23. サロゲート
「義体」モノはめずらしくありません。 古いネタならヴィジュアルで勝負しなきゃならないのに、チマチマ凝ってるだけ★ サロゲートの表面ツルピカ加工してあるように、表層的なアレンジしか感じられないSF映画、「T3」のモストゥだから期待はしてなかったけど。 90分なのと本体&義体の2パターンのロザムンド・パイクはよかった。 義体では美しさ、本体では「リバティーン」の夫の心を見失った妻の演技が求められたんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-15 00:00:02) |
24. サマーストーリー
ジョン・ゴールズワージー「林檎の樹」。森鴎外の「舞姫」にも通ずる内容で、原著の香気を湛えるまでには至らないがダートムーアの自然描写は美しく、すべてが解放的になるがゆえに悲劇も生まれやすい夏の一瞬の恋を描く。ジェームズ・ウィルビィは現実的なフランクに合っているが、イモジェン・スタッブス(「十二夜」)はミーガンにはどうだろうか。脚色された因果応報なラストは切ない。 [レーザーディスク(字幕)] 6点(2009-08-03 00:02:02) |
25. ザ・エージェント
最初はヒロインのレニー・ゼルヴィガーの容貌がちょい地味に感じたのですが、温かく控えめで優しい役柄にぴったり。このレニーが一番好きかな。キャメロン・クロウは女性を魅力的に描くのが上手。トム&キューバのトイレでの大ゲンカも楽しい。SHOW ME THE MONEY! [CS・衛星(吹替)] 6点(2007-06-23 16:06:41) |
26. ザ・グリード
《ネタバレ》 ソマーズは「ザ・デプス」や「リバイアサン」的な使い古された題材でもちょっとした工夫で面白く見せる。007では過激、X-メンではしっとりと女らしいファムケ・ヤンセンは中間のここらあたりがいい感じ。オコナーもハムナプトラよりこっちの方が可愛く、ノンビリした船長もよい。豪華客船の「アルゴノーティカ」って名前も怪物に襲われそうな感じムンムンで暗示的。ラストがアレでも、きっと生き延びてくれる気がする、彼らなら。 [地上波(吹替)] 6点(2006-05-20 20:43:00) |
27. ザ・カンニング〔IQ=0〕
フランスのコメディは例外を除いては国外ではあまりポピュラーじゃないけど、これは万国共通にわかりやすい題材で誰でも楽しめる気がします。あの手この手のカンニング作戦も手がこんでいて笑っちゃう。一番すごいのはペンを遠隔操作する方法じゃないでしょうか?クラスの女の子が生んだ赤ちゃんのパパが誰だかわからないのも実におフランス的。ぜんぜん高校生には見えないダニエル・オートゥイユはこの時30才、現在もご活躍中。 [地上波(吹替)] 6点(2006-03-10 20:08:53) |
28. 殺人魚フライングキラー
ジェームズ・キャメロンのデビュー作ではあれど、プロデューサーにズタズタにされてるらしいのでこれだけで判断するのは気の毒な気はします。見どころはヘンな音をさせながら(ミツバチの巣箱で集音して増幅したような音ですね)飛んでくるピラニアより、これ以降キャメロン作品の常連となるランス・ヘンリクセン。「エイリアン2」の名前(僧)のように達観したビショップもいいですが、この寡黙な海の男もナイス。(若いし!)別居中の妻のラブラブに遭遇しても、醜態を見せたりせず一瞥をくれただけで黙って行ってしまう。(カッコイイ…)このクールキャラは「ジョーズ」のロイ・シャイダーの類型かもしれませんが、あの奥ちゃんには惜しいダンナです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-05 02:29:34) |
29. ザ・ビーチ(2000)
蠅の王LEO。いや女王はあくまでT・スウィントン。彼女のカリスマは絶海の孤島であろうと失われることはない。人為的な楽園のなかで若者たちの心が向かうのは解放か閉塞か。混沌をきわめる世界で「レ・ミゼ」のコゼット、V・ルドワイヤンが一服の清涼剤となる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-08 20:27:31) |
30. サンダーバード(2004)
これだけ見ている分にはそれなりに見られると思うけれど、「サンダーバード」としてはキツイ★ 「新スター・トレック」のライカー副長でもある監督ジョナサン・フレイクスは、TNGの映画を撮っている時はよかったものの、これは考えすぎて失敗。 マニアにも一般の観客にも配慮した結果スパイ・キッズ風になってしまい、兄弟たちやメカは脇へおしやられて、ERのグリーン先生アンソニー・エドワーズのブレインズも期待したほどではなく、「エイリアン2」の気弱なハドソン(ビル・パクストン)が司令官ていうのもいけないよ! 唯一の救いはピンクのお嬢様ぺネロープ(ソフィア・マイルズ)と執事パーカーが操縦するスーパーカーFAB-1かな。 続編の予定があったのにボツになったのも仕方ない。 [映画館(字幕)] 5点(2005-12-05 19:20:06) |
31. サハラ(1983)
ブラウン大での学業優先のためブルッキー10代最後の作品となったが、彼女のティーンエイジ映画としては「エンドレス・ラブ」と並んで最も芳しくない部類に入る。冒険映画なのに全く面白くなく、目玉のはずのヘンな男装もほんの一瞬。内容のみならず、本人も実は女優に向いていないのでは?という疑問も頭をもたげるほど印象が薄い。モリコーネ様のSA~HARA~♪って曲とBTTFやインディ、SW/EPシリーズを手掛けるD・ストルーザンの美麗ポスターが至極勿体なく感じる、空虚な大作。 [映画館(字幕)] 3点(2005-12-08 19:05:03) |