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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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41.  ザ・キラー 《ネタバレ》 
グラフィックノベル原作とのコトで、要は漫画の映画化というヤツって理解で好かったのですかね。調べると原作は20年位前からのシリーズみたいなので、観た印象は=主人公の暗殺者のキャラってのは、比較的かなりコテコテな一匹狼+かつありがちに偏執狂とでも言うべきマイルール絶対主義な御仁なのですね⇒ゴルゴ13をあの頃のロバート・パトリック主演で実写化した…みたいな感じかと(細身なので)。ソレでも、作品自体は(アクションスリラーとしては)手堅すぎるホドに手堅い・無難すぎるホドに無難、て感じの好く纏まった高品質ではあります。あまりにも最近こーいう映画ばっか観てて流石に食傷してる…とゆーコトでなければ(⇒昨今の状況的にはソレはあり得るとも思いますが)暇潰しに使う分には何の問題もなさそうに思われますね⇒配信で観れるって方なら特に全く完全にオススメ出来ます。  とは言え、評価としては高くもなく低くもない(⇒強いてどっちかとゆーと低めに寄せた)この程度にしておこうかと思います。理由は、まず個人的には結局のトコロ、今作でいちばんテンションが上がったのが3番目?の「The Brute」との死闘だったのでして、んでその後の「The Expert」=ティルダ・スウィントンとのやり合いについて、コレも(プロ同士なんだから)多少は荒事が観れるのかと思ったら全然そーでもなかった…というトコロが少し痛恨だと思われたからですね。つーか、このティルダ姐さんのシークエンスは(珍しく)ちょっとスベってたんじゃねーかな、とも⇒いくらナンでも(裏稼業の人間としては)ルックスが目立ち過ぎ+追い込まれてからベラベラベラベラ喋り過ぎ+小噺もクソつまんな過ぎ+結局呆気無くやられ過ぎ…とちょっとモ~行き届いてたな~と思ってしまいましてですね。。重ねて、全体的にはほぼ文句は無い(ケド意外性も無い)て感じなのですケド、ココのみはやや残念に思われたのでこの評点です。以上。
[映画館(字幕)] 6点(2023-10-31 23:10:42)(良:1票)
42.  ザ・クリエイター/創造者 《ネタバレ》 
モノ凄~く大雑把な捉え方として、20世紀のかつての諸・名作SFのシンプルな映像的(技術的)アップデートとしてなら、全く観る価値が無いとは言えない程度の作品…には思えますかね。似ているモノを挙げ始めたらソレこそキリがねーのですが、中でも印象的なのは(コレは監督もズバリそー言ってるとのコトらしーですが)日本に縁のあるSF系サブカルなんかの影響…とゆーのもソコら中に見て取れ捲るって感じでもありますね⇒監督が日本好きなのは『ゴジラ』とか撮ってるのだから確定的に明らかだとは思うのですが、この人たぶん『ガンダム』とかすらもおそらく相当に観てそーな気がすんな…と。重ねて、映像は(大画面で観れば)それなりに面白みの無くはない(=カネ掛かってるのが十二分に察せられる)て程度のクオリティだったとは思いますし、お話の内容も(あくまで一番の大筋の部分については)全く筋が通らないってモノでもなかったかと思います。ま~、シンプルな娯楽映画・娯楽コンテンツの一つとしてボケっと眺めて楽しむ分には一応は及第点…位な感じかと。  ただね~、だから当然、まずオリジナリティってのは(確かに)皆無な有様でして、加えてごく在り来りなそのシナリオ(+世界観)に関してだって、また細部までのつくり込みってのは相当に雑だとも思えるのですね。ソレこそ『ターミネーター』みたいな二項対立の世界観が根本に在るってお話なのですが、観ていくとどーもそのAI対非AIの戦いとゆーのはほぼほぼ決着寸前な状況のよーでして、ニューアジア(AI陣営)はほぼほぼベトコンの残党みたいなアナログ極まりない描かれ方になってもーてるのです(⇒渡辺謙が文字どおりサムライかなんかに見える…)。だから結局、AI陣営ってのが(当初からは)ナニが凄い・強い or 強かったのかが全然分からないし、ロサンゼルスを核攻撃した…とゆーてどーいう状況で・誰が・どーいう狙い(他)でそーなったのかも分からないので、とどの詰まり根本的にナンでこーいうコトになってるのかすら(よく考えると)イマイチピンと来ないってお話だとも思われるのですね。他にもちょっと、されて居るべき説明がされて居ないって部分がかなりふんだんにあったかな…という気はしてしまってますかね(⇒その意味でも「その辺は過去作品と同じです!」って雑さがまた垣間見える、と)。  もう一点、この話って最後の最後まで観てると、今どきちょっと珍しい位にアメリカが「悪」として描かれる系統の映画なのですよ。ソレ自体は、別にタブーでもナンでもないとは私は思ってますが、翻ってその対立軸たるニューアジアってのは、前述どおりベトナムとかの東南アジア系+何やらチベット系?の仏教系の方々+ほんのり日本風味、みたいな集合体として描かれてる様に見えるのでして、ズバリゆーと中国+中央アジア・西アジアとかのイスラム系の方々が(意図的に)オミットされてる様な描かれ方にも見えるのです。またソレ自体、現実世界の在り方との関連的にはリアリティとして再び微妙だな…と思うと同時に(⇒まあ諸々の事情的に、そーいう方面の連中にアメリカが「負ける」って映画はちょっと流石に尖り過ぎかな…とは思うモノの)だから結局この映画ってその「悪」に対する「善」として描かれるのがまたズバリAIでした!という、いくらナンでもキョウビちょっと共感しにくいって作品になってもーてると思うのですよね。個人的にはそもそも、今どきやっぱ「二項対立」てフレームワーク自体がモ~古臭いんだと思うのですわ⇒ソコをアップデートせず過去SF作から流用しちゃってるから、またこ~んなちょっとダサい(=本当にヤバそうな奴には喧嘩を売らない、みたいな)作品になっちゃってるのでは…などとも思わずには居られなかったですよね。
[映画館(字幕)] 6点(2023-10-29 20:31:18)
43.  さかなのこ 《ネタバレ》 
正直、さかなクンという方に対する個人的な印象は頗る高いのでして(何なら全ての中でイチバン高いかも)今作は素直なその人の伝記映画だし、そして主役ののんちゃんもまた諸々と実にハマってたと思うのですね。だから、まずはテーマと+そのメインの表現プランに関して言うなら全く完全に共感できまくる、といって過言ではないのです。  ただ、描き出しているモノ(⇒今作に於けるソレとゆーのは、も~映画とか物語とかでもない或る一つの「事実」だと思いますが)については前述どおり高度に共感できるとしても、ソレがそのまま映画としての出来に対する評価に為るワケではねーのでして、一つ明確に、そのさかなクンのキャリアにおける「困難」を描く中盤のシークエンス(30分強くらい?)が、ちょっと個人的にまた嫌すぎた…のですよね。監督作は最近のヤツは結構観てて⇒だからどーいう監督か…とゆーのは知っては居たのですが、その意味ではシンプルに「肌が合わない」というコトかと思います(例えば『おらおらでひとりいぐも』とかも全体としては今作同様、テーマに関しては思いっ切り共感できるのですケド、途中の実際のシークエンスの方はちょっと苦痛すぎて…という感じで)。ゆーてでも、コミカルな・快適なシーンは全然大好きなのですよね~⇒んで辛いシーンもごく同じ感じでまったりと真綿で首を絞めてくるモンですから……個人的には、ソコはちょっと悩ましいトコロに感じられてますね。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-05-28 23:47:49)
44.  桜の森の満開の下 《ネタバレ》 
結構色んな人が桜の「二面性」というモノには言及している様に予て思っていまして、今作もその桜に却って「孤独」という人の性を付託した作品…なのかと思いました(映画を観てから、すぐに原作も読みまして)。で、この作品って、男と女の存在は対称ではなくって、明確にその「孤独」の主たる若山富三郎がメイン(で岩下志麻はサブ)というヤツなのでしょーね、とも。でもやはり「二面性」という意味では、誰にとっても桜ってまずは「善きモノ」ではある…とも確実に思われるので、その「逆側」に言及する為にはどーしたって「ふたつ置く」必要がある様にも思えるのですね(善きモノとしての桜を前提にまずは置いておかないといけない、と)。だから畢竟、若山富三郎と岩下志麻はこの映画に於いても(一見は当然に)二項対立を為している様に見えるのでして、でもソレがそもそも原作の小説からすれば齟齬なのだろーな、と。原作でも別に、女の性質自体は映画のソレと大きく変わらない様にも感じますが、でもその「存在感」…という意味では確実に主たる男に対してはチャンと「従」であるように思われて居ました。結局ソレは(その「首遊び」にせよ何にせよ)総て「文字だから」というコトにも思えるのですね。シンプルに、映像化が難しい方の文学だったのかな、と。  ただ……その「怖ろしい」桜の満開の下、花びらが吹雪く中を、スローモーションで舞い狂う人の様、とゆーのは実に見事にアートでしたね。そもそも今作のロケーションとゆーの自体がごく素晴らし過ぎたのでして、ソコには確実に超・観入ってしまいましたです。個人的には、期待からは多少ハズレ気味ではありましたが、観て損とまではならなかった、と思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2023-05-20 16:32:37)
45.  最強殺し屋伝説国岡 完全版 《ネタバレ》 
率直に、この国岡さんのキャラとゆーのは(アクションの出来、とゆーよりはむしろ何かしらの格闘技をそこそこ「やってた」感の高度さも含めて)大前提としては確かに極め付きなグッド・ジョブだった…とは思うのですよね。大枠としてフェイク・ドキュメンタリ、とゆーて世界観はドコかも~ファンタジックな代物で、かつ肝心のアクションだってリアルな質感からはちょっとばかしホド遠い…という作品である中で、しかし肝心のその彼に関してはワリかし以上にナンだかが「しっくり」くる…(=彼がそこそこやり手+ごく若手の「殺し屋」だというコト)とゆーのが作品世界に入り込めるかという部分で非常に重要な効果を上げていた、とも感じられたのですよね。彼を再度同じ役に起用しての続編(スピンオフ)が最近製作されてるよーですが、まあフツーに正解かな~と(私も多分そのうち観るでしょう)。  あと、コレもチープな質感ではあるものの、本作のコメディの感じってのも個人的には結構好きなヤツではありました(多分に若年層向けのコント的・お笑い的な…とは思いましたケド)。特に面白かったのが、弾丸の急な用立てに対してツケをお願いしたら保険証のコピーを要求される+思いっ切りぼったくられるというくだり、とか(あの女のコしかもちょっと可愛かったですよね)。重ねて、全体として相当なるB級的質感だ(=誤解を恐れずに言えば安っぽい)…でもだからこそ、むしろこーいう笑いの方もより生きてくるかな~とも思ったり。だから尚更とゆーか、今後監督がこのまま売れて、そしてその時にどーいう方向性を指向してゆくのか(どう進化してゆくのか)が個人的にかなり気になってるとゆーか、結構楽しみだな…なんて思ったりもね。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-10-24 12:36:19)
46.  ザ・ピーナッツバター・ファルコン 《ネタバレ》 
うーん…終わり方がなァ~~~  お気楽寄りのコメディ・ロードムービーとしては実に心地好くて有用な作品だと思いますよ。(チンピラ二人を除けば)基本気の好い人(+面白い人)しか出て来ないですし、ノンビリした風景やら音楽やらも極上にリラクサブルで(だだっ広い凪いだ海にポツンと浮かぶ筏の画が特に好きでした)。終盤、ややドタバタと盛り上がるトコなんかもごく適度でイイ感じだったかなと。  ただ、旅は人生の(本当の意味での)「息抜き」になり得るとは言え、ソレは「答え」にはならないとも思うのですよね(よっぽど酷く傷を負っているなら一年くらいは放浪してみても好いのかも知れませんケド)。百歩譲ってタイラーはともかく、少なくともザックとエレノアに関しては本作ではその息抜きを終えて「次に進む」コトの方が観たかったと個人的には強く思いますし、コレも少なくとも私には今作はそーいうお話(=彼らがそーいう心持ちになれたお話)だと見えていました。なので、このラストは正直ちょっと映画が「終わらなかった」様に見えてもしまいましたかね(=ホントにコレで終わり?的な)。ソコは多少、残念にも感じられます。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-05 00:05:43)
47.  ザ・ブルード/怒りのメタファー 《ネタバレ》 
結論、最後まで観たらワリと面白かった…とも感じられたのですが、大いに盛り上り始めるのは殆ど最終盤に近い頃からで、中盤の1時間過ぎくらいまでは率直にやや淡泊な感じだな…とも思われて居たのですね。70年代と言えば「子供ホラー」てのは正に全盛期とも言える時期でしょーが、積極的に攻撃してくる「物理的」に怖い子供(ないし子供っぽいモノ)という意味では後発の『チャイルド・プレイ』なんかにも(最初、ブルードが単独で出没してる辺りは)似てる気もしましたかね。ただし、年代的な技術力の見劣りもあってかそのブルードの襲撃シーン(の子役のアクション)てのがちょっとキレ・パワー不足かとも感じられたのですよ(=だからショックシーンの迫力に頼っての序盤・中盤の場繋ぎってのが巧くいってない…てなコトかなと)。でも前述どおり、特にSFホラーチックなお話のコア部分は全体としても好く出来ていたと思いますし、重ねてラストまで観たトコロでは「お~、面白かったな…」と観終わるコトが出来ました。良作・佳作と言って好いのではないでしょーか。  もう一点褒めておきたいのは今作のラスボス・ノーラ(母親)役のサマンサ・エッガーさんですね。初めてお見掛けした方でしたが、中々どーしてその怖さ・恐ろしさとゆーのはまま優れた表現になっていたと思えてまして(特に狂気を垣間見せる眼が怖い)ラスボスたる資格はモ~十分だったかと思います(また、フツーに結構美人でもありますし)。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-23 17:35:42)
48.  3月のライオン 後編 《ネタバレ》 
やはり重ねて、根本的には役者がまずまずハマってるのでドラマとしてはもう全然普通に(コッチも)観てゆけますですね。特に神木クンは私が観たモノの中ではベストアクトに近いとも思いましたし、彼が主役である以上は今作はどのようなドラマにでも対応できる、という風にも感じました。全体としては彼の(特に人間的な)成長を描きつつ、あとは前篇で切り込みが甘かったその他のキャラも余さずにチャンと描いてゆこう…という後篇に見えており、前篇よりはより普遍的な人間ドラマな様にも感じられました。ただ、だから尚更(やっぱ)映画的ではないな…とも少しだけ感じるトコロではありましたし、コレも根本的には前後篇である意味も正直あまり感じられない(=原作が尽きない限り、別に今後続篇があっても何の問題も無さそう)とも思います。個人的には、肝心な将棋の対局シーンの仕上りが前篇の方が好みだったかな…と少し思いましたので、評点は調整しました。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-23 02:54:41)
49.  サイコ4<TVM> 《ネタバレ》 
ノーマン・ベイツ最終章。「母殺し」をテーマにしたラジオ番組にノーマンがコンタクトしてくるという建付けで、主にノーマンと母の人物像とその関係性を描いてゆく作品だが、『2』『3』とは別の世界線上のお話というコトのようである(ノーマンがほぼ完治して退院し、更には結婚までしているというやや驚きの設定)。  初めて生きているときの様子が描かれる母ノーマをオリヴィア・ハッセーが熱演しているが、彼女のキャラクターの中身自体は、このお話の根本の元ネタ、エド・ゲインのエピソードに酷似したものであって正直あまり新鮮味は無いし、肝心の母殺しのシーンにも見るべき独創的な仕掛けというホドのモノは無い。その他、母を殺した後の第一・第二の殺人なども描かれるがそれも大したもんでもないかと思う。更にそもそも、この意外なハッピー・エンドにはそれこそ賛否両論があるだろうし、ラストの大騒ぎも個人的にはハッキリ蛇足だと思う。その意味ではやはりテレビ映画かな、という程度のクオリティにも感じられる。  ただ、コレこそがアンソニー・パーキンス自身のノーマン・ベイツの解釈なのだろう、というのは大いに伝わってくる。今作まで観たうえで改めて『1』『2』を観直すコトで新たな発見がある、という可能性は否定できないし、その意味では今作を観る価値も多々あると言えるのかも知れないとも思う。シリーズのファンなら、観て損は無い。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-08-10 00:59:06)
50.  残酷!女刑罰史 《ネタバレ》 
1970年というギリ60's?な年代もあって、残虐にせよエロにせよ描写自体の質は率直にそこまで大したもんでもない(それでも拷問描写はそれなりにハイレベルな陰惨さで、当時観客にもたらした衝撃の大きさとゆーのは十分に推量されるケド)。ただ、むしろお話の内容の方が相当に高レベルな残虐というか胸糞というか、無辜の市民を私利私欲、あるいは為政者の面子の為に惨たらしく拷問→虐殺していくという内容にはあまり類を見ないレベルでムカムカさせられた。が、意外とこの見るに堪えなさ・忌々しさが、当然の如くのシリアスさも相まって高度な見応えとゆーのに繋がっていたというか、マサカこんなのにこんなに引き込まれて最後まで観れてしまうとは思いませんでしたすね。主演陣に地味にちゃんとした人を起用していて、演技面でアクセントがつくれていたのも大きいのでしょうね。重ねて、意外と決して悪くない(ネガティブ方面に見応え有る)映画になってます。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-01 22:01:12)
51.  残酷で異常 《ネタバレ》 
ループものですが、スリラーとしては描写にはショッキングさというのはあまり無くて、純粋にストーリー部分のアイデアで勝負している、という感じです。何が起こったのか、に引き続き、それはどうしてそうなってしまったのか、を明らかにしていくシークエンスはコンパクトながら中々巧みな運び方(+トリッキーな映像表現)で、思った以上に面白く観れました。そこからのクライマックスはある種のヒューマニズム万歳!的な終わらせ方で、こちらもまずまず気持ち好く観終われます。大筋の部分とそこのアイデアについては文句無しに合格点以上かと。個人的に欲を言えば、もう少しあちらの「世界」の設定に深みがあればというトコロ、でしょうかね。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-03-25 20:58:48)
52.  さくら(2020) 《ネタバレ》 
原作は未読。しかし、思ったよりもだいぶん辛い話ですね。。大枠の筋としては、とある辛い事件を受け止め切れずに失われかかった家族の絆を、ふとした出来事が繋ぎ留めて再生に向かう、というトコロ。その「事件」の辛さの度合と、ラストの「兆し」のささやかさの具合というものは、例えるなら個人的には『マンチェスター・バイ・ザ・シー』くらいな感じかなあと思えた(あっちの方がやや勘所の分かり易さというのがあるとも思うが、とりあえず今作、重ねてまあまあ辛い系統の映画ですよ、と)。  ただ、時として耐え切れないホドに悲しくて悔しくて取り返しが付かないのが正に人生だとも思うし、その人生の残酷さに対して必ずしも常に前向きな答えを出せるとは限らないのが正に人間だ、とも思う。本作における様々な状況に対し、葛藤し、時に絶望し、そして率直に正しいとも思えない様な「答え」を出していく登場人物たちには、観ていて中々に味わい深さ・面白さというものが感じられた。特に面白かったのが、小松菜奈演じる妹。ある種の「許されざる」自分の感情を制御できず、ある部分で次第に「狂って」ゆく彼女には、それでも一種の人間らしさや純粋さ、あるいは白痴美的な美しさというものが感じられて、結構観入ってしまった(そういった複雑なものを表現する演技も素晴らしかったと思う)。  あと印象に残ったのは、永瀬正敏演じる父親。ホントに殆ど喋らないんですけど(昭和な感じの寡黙なオヤジ、というヤツですね)、何とも言えない存在感が諸々の場面でみなぎっていて、これも面白い演技の仕事だなあ、と思いました。
[映画館(邦画)] 6点(2020-11-14 00:44:08)(良:1票)
53.  ザ・ホード -死霊の大群- 《ネタバレ》 
仏語で「ラ・オード」、英語でも「ザ・ホード」で「大群」という意味である。フレンチ・ホラーの佳作『フロンティア』のザヴィエ・ジャン監督が中心となって製作した本作は、仏国産としては少し珍しいゾンビもの、かつウリはその「物量」だという点で中々興味深い作品だ。もっとも「史上最多」という宣伝文句自体は、わずか3年後に公開された『ワールド・ウォー・Z』にすぐさま奪還されたことに間違いは無いだろうが。  しかし、本作の見どころはそのゾンビの数というよりは、『28日後…』以降の高速ゾンビ系統の中でも際立って高速&高耐久なゾンビの戦闘能力の高さにある。何しろ本作、ゾンビとの戦闘シーンは少し早回しにしてるくらいですもんね。そしてショットガンだろうが何だろうが胴体を狙ってる限りは何発ブチかまそうが止まらないというスーパーゾンビは確かに相当な恐怖である(まあ、落ち着いて頭を潰しましょう、と言ってしまえばそれまでなのだが)。中盤までは別にゾンビの数も多くないが、最終盤は宣伝どおりかなりの大群で群がってくるのも中々ゾクゾクさせてくれる。  惜しむらく、ゾンビが強力すぎ&感染拡大速度も速すぎて脱出に現実味が無く、結果イマイチ緊迫感を出せていない点と、中盤までのアクションの「物量」は率直に不足している点、そして、まるで感情移入できない魅力皆無な登場人物たちのキャラ設定の悪さ等は、ハリウッド産A級ゾンビ映画の基準点をやや下回るかと思う。ただ、前述どおりのゾンビの戦闘力の「過激さ」には、これぞフレンチ・ホラーと言うべきラディカルなユニークさをつくり込めていると言える。ホラーとして決して、出来は悪くない。
[DVD(字幕)] 6点(2020-05-10 22:42:23)
54.  サスペリア(2018) 《ネタバレ》 
かなりアート系方面に寄せたホラーリメイク。芸術的ショットの数々やメインの暗黒舞踏の出来栄えは、本作にアート系を称してもよいレベルの芸術性を付与していると言える。しかし、映画としてはちょっとテンポが悪過ぎる嫌いがあり、特に最初の1時間半は内容が希薄な上に超スローでメチャクチャに辛い。狂気のクライマックスはグロ描写の切れ味も含めてかなり秀逸。  アルジェントが「これのどこがリメイクやねん!」とマジギレらしいが、引き継いだミステリアスな舞台設定&アーティスティック・ホラーの部分は間違い無くリメイクであると言える。そもそもあんな(実は)しょーも無いホラーをマトモにリメイクする訳無いやんけ。タルいのを除けば(除いて良いのかという問題は有るが)、元ネタをあらゆる面で凌駕しているのは確実。
[映画館(字幕)] 6点(2019-12-14 02:31:07)
55.  サイレント・ナイト(2021) 《ネタバレ》 
思えば意外と、この手の「世界の終わり」系の映画って結構にぎょーさん在りはりますよね(ジャンルとしても色々在るし)。でも、個人的には今までも正直言って、ゾンビ映画を除いてはどれもあんまし面白く観れては来なかったな…て感覚もあるのでして、やっぱ基本はネガティブにしか為らない・終わらないですもんね、と………今作は、オーラスには何か少し解釈をブレさせたい様な「小細工」も仕込まれては居ましたケドも、でも根本的にはシンプルに唯バッド・エンドでしかなかったとも思いますし、私としては(重ねて)苦手なジャンルの苦手なヤツだったと言っちゃって好いだろうと思います。とは言え、この「原因」としていちばん好くあるのはゾンビ(感染症)か隕石だと思うのですケド今作は「雲(霧)」とゆーコトで、それこそ『ドント・ルック・アップ』みたいに降って来るよと言われてもイマイチピンと来ない隕石よりは「覚悟が出来る」or「覚悟をせざるを得ない」ってコトだとも思うので、結果として登場人物達も揃って結構落ち着いては居た様に見えてましたかね。でも多分、事象発生当時は(別の地域が全滅してゆくサマを目の当たりにして)もっと取り乱して+かつ絶望したんだろーなァ…と思うと、彼らは其処からチャンと立ち直ってるってコトにも見えたのは=自分なら絶望から立ち直れずにベッドから起き上がれないかもな…と思ったってコトも含め、皮肉で性悪な連中にも見えましたが・総じて結構大人な人達だよな…と思ったりもしましたかね。  それでも、最初に述べたこのジャンルの作品としても実に超・シンプルとゆーか「捻り」が全く無いって方の作品にも見えますよね。ハッキリゆーとジャンル不明にも近いですが(=実は、この題材の作品として根本的にナニが「差別化可能なコンセプト」だったのか…もイマイチよ~分からんのですわ)強いてゆーならシニカルなコメディなのかとは思います。でも、だとしても(やっぱし)イギリス人とは笑いのセンスがかけ離れてるな~という感覚にしかならねーのでして、結論はどーにも苦手で好みじゃない方の映画でしかなかったな~と。がしかし、特にそのシニカルな会話劇の部分は決して詰らないとまでは言えない程度に眺めてゆけたって感じでもあるので、迷いに迷ってこの評価としておきます。キーラ・ナイトレイって、前にもこのジャンルの映画出てませんでしたっけ?(エンド・オブ・ザ・何とか…みたいな…?)
[DVD(字幕)] 5点(2024-02-03 13:43:42)
56.  ザ・ディープ・ハウス 《ネタバレ》 
ホラージャンルでゆーたら何にせよ『海底47m』が、他にも別ジャンルだと『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』とかって作品もあるので、アイデアとしては今ではそこまで斬新ってワケでもないかとは思うのですが、それでもやっぱし水の底で酸素が無い!+お化け!てのはかなりスリリングな状況ですよね(⇒プラス、主人公がYouTuberだからまた流行りのPOV系ホラーにもなってるし)。今作は、敵がサメとかではなくてコテコテのオカルト系お化け…てコトで、建付けとしては根本的に完全に成立してるとも思うのですね(前述どおりに手堅そうな一方で、新規でやれそうなコトも十分ありそうだし、シンプルに怖くもできそうだし、と)。ただ、実際に観てみると(終盤はそこまで悪くなかったとは思うのですが)何とゆーか中々撮るのに苦しんでるな…(ホラー百戦錬磨の二人にしては…)という印象が強かったですね。  それはまず、ホラーとしてエンジンが掛かってくるのがかなり遅め(=潜るまで&潜ってから緊迫するまで、が各々20分強で⇒残り40分位までワリと何も起こらない)だったり、その後もお化けが思い切り襲ってくるまではまたちょっと掛かる+襲ってきてからは(今度は)描写がワンパターン+ほか色々と映像的な小細工も弄しては居るのですが総じてそれらもパンチ不足…とか、とにかく「実際にやれるコトが限定的だった⇒だから主に物量の面で物足りなく仕上がった」という様に見えるのですよね。ある種同じ意味で更にもう一点、水の底だから当然コッチも動きが不自由なのですが、対するお化けってのも(今作ってマジでガチで全部水中で撮ってるので)やっぱり動きが他のホラーキャラに比べると非常にノロい⇒ソコはたぶんお付き合いしてちゃダメでお化けの方は多少スイスイ動けた方が好い…と思ったりはしますかね。  結論、技術の進歩は目覚ましく、それ自体は喜ばしいコトだとも思いますが、それでも尚難しいモンは難しい!てなコトかな~と。でも今作でもまた、監督ご両人のチャレンジングな姿勢には毎度のコト敬服しておるトコロではありますケドね(⇒売れてからも結構「型」とゆーのに嵌らずに毎回違ったチャレンジを継続されてるな~とは思ってるのでして)。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-10-24 20:02:58)
57.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 
(毎度のコト事前情報を入れてってない…ながらも)観る前のなんとなくの予感や、そして実際の冒頭の感じからするともっと極端に観念的で、かつ多少説教臭いヤツかな…と思って取り掛かったのですね。しかし今作、特に中盤は意外なマデに結構しっかりしたSFのお話だったのですよ(多分にファンタジー的ではありますが)。原作は100年近くも昔の小説でかつ400ページ位フツーに有るヤツらしーので、そもそものその内容ってのは相当に長大な作品でもあるのかとは思われます。ただ、この映画化自体はソコから(あくまで)エッセンスを抽出して雰囲気重視で纏め上げた…という作品には見えていてやっぱ多分に雰囲気映画(+音楽と朗読)ではあるのですし、なんと全編で全く「人間」が出て来ない(⇒出て来るのは人間を象る石のオブジェだけ)という意味ではまた多分にアート系・実験映画的だとも言えます。個人的には、第一にソレだけでも優れた深遠みを感じさせる重厚な音楽、第二にティルダ・スウィントンの朗読の感じとか、も率直にかなり好みだったので、結果的にこの手の映画としてはワリとフツーにかなり興味深く最後まで観切るコトは出来たのですよね。  ただ、そーは言ってもちょっと違和感を感じた部分も無くはない…てか、前述どおり(特に中盤は)フツーに物語を描いている様にも見えて、その意味では少し一貫性を欠く様にもまずは思えました(=アート方面に、中でも世界観という意味での「空気」の醸成に完全に集中し切った方が好かったのではないか…と)。加えて、今作に関してはそもそも物語や世界そのものとゆーよりは、中で20億年後に滅びゆく「人間」とは如何なる存在なのか?という面の描写に更に注力してくれた方が個人的には嬉しかった…とも思いましたね(その辺りのイマジネーションとゆーのには特に際立って深いモノをナニやら感じ取れた…のでありまして、ですね)。もう一点、コレは少し難癖に近いコトなのは重々承知ですが、やっぱ20億年後の人間…と言ってしまっている以上、本作のメイン言語がフツーに「英語」だとゆーのにもやや違和感があったのでして、端的にもっとマイナー言語(=一般人には意味の有る音として聞こえないヤツ)の方が尚好かったのではねーか、とも(少~しダケ)。まあ、重ねてティルダ姐さんの仕事はま~た卓越したモノだったので、やはりコレは難癖(=アチラ立てればコチラが立たん…てなヤツ)だとも思うのですケドね。ティルダ姐さんが今作の為だけにケルト語とか習得してくれるってなら、モ~至上ではあるのですケドね(そして何より、最近のあの方はマジでフツーにそーいうコトやり兼ねん…なんて思ったりもして)。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-24 12:36:51)
58.  サヴェージ・ウーマン 美しき制裁 《ネタバレ》 
最近の個人的な映画的興味として、いわゆるこーいう「リベンジもの」を少しく追いかけてるのでありまして(コレも個人的にはも~少し間口を広く取って「ウーマン・ヴァイオレンスもの」という括りで捉えてますケド)、今作はその意味では「見た目」はごく非常に典型的とゆーか(=ジャケ写を見たダケだと特に)分かり易く美人で・強くて・カッコ好いおねーさんがコレも分かり易く悪くて臭い男どもに突然理不尽に凌辱され、んで奴等をラストに皆殺しにして実にスカッと爽快!に終わってく…てなハナシだろーと思ってしまうと思うのですね。結論からゆーと、今作はまずあまりそーいう単純安直に痛快なハナシではねーのですよね(特に女の人のキャラ諸々…的に)。なので、その意味では一種「ジャケ写詐欺」と言われても仕方の無い作品、であるコトは最初に明言しておいた方が好いかなと(とにかくまず率直に、見た目とてこんなに唯キレイな感じで出て来るシーンは殆ど無かったりもしまして…ですね)。  そもそも、この女の人が追い詰められてる状況・理由とゆーのも色々と妙にややっこしくて、かつ多層的なのですよ(⇒だから、本質的には最終的にも単に何人かブッ殺せば目出度し目出度しだぜ!てハナシじゃなくってですね)。んで、この女の人てのもカッコ好くも強くもなければ、どっちかちゅーと諸々まず結構にポンコツ+かつ当たり前に女々しくてひ弱でもあるのです(どだい、彼女は種々の場面でも充分に行き届いて対処できてたかと言えばコレがやっぱ全然そーでもなかったり…でして)。そして肝心なその「リベンジ」シーン(とソコに至る経緯)だって、全方位から追い詰められて目に見えてイライラ・鬱々と窶れ・やさぐれ・病み果てた末に訪れる彼女のヒステリックな攻撃性の「暴発」とゆーのは、コレはも~ポジティブとゆーよりは確実にネガティブな方のヤツだと(=「強いから」とゆーよりはむしろ「弱いから」そーなったってる…と)言って好いものかと思われるのでして、コレだけ雑にブッ殺しまくったこの後の成行きを想像するにもやっぱスカッと万事解決!てのにはま~程遠いかな…と結果かな~りモヤモヤするのですよね(=この終い方は決して「正解」ではなかったな、と)。重ねて、妙に(否、無駄に)ややっこしい⇒非常に単調で退屈…という前半の展開運びと、また中盤以降も諸々と絶妙にキレとゆーのは欠いた儘なコト(特にクライマックス)、あとは(コレも前述どおり)主人公の為人の諸々にも非常に高度にネガティブみを感じつつ観ざるを得なかった、てな辺りを総合的に勘案しても、映画としての評価はまァ高くはならないかな…てのが正直なトコロなのですね。  がしかし一つまずは、この手のリベンジものでこーいう高度な人間的弱さ・ネガティブ含み、かつ何故にココまで感情移入できないのだろ?という主人公のキャラ自体がまあまあ目新しくなくもないかな?とも思ったのですよ。そして何より、その(ある種)複雑怪奇で実にイラっとさせる(ちょっとアレな)女性を演じるサラ・ボルジャーの演技(or 役づくり)自体のクオリティは、コレも実にかなりハイレベルに優れたモノだったな…とも(観終わって)ふと気付いた、と言いますか。その意味では、意外にどーして観て損したという感じは全く無かったりもするのですよね。そこそこ悩みはしましたが、この点を重視して少し加点はしておくコトに致しますです。  ※「サヴェージ(savage)」てのはあまり聞き慣れない(日常的ではない)単語だと思ったりもしたのですが、近年の英語スラングとして所謂日本語での「ヤバい」という意味でのポジティブな使われ方もするらしいのですね。だからこのタイトルは(やっぱ)ごくシンプルに「ヤバ格好好い女性」という意味のよーです。まあ実際「野蛮」とゆーよりは「捨鉢」な…という感じでもあるとは思いますし(そもそも野蛮て、アマゾネスかなんかをイメージしてんのですケ?)ぶっちゃけあんまし優れたタイトリングでもねーかな…とは思いましたケドね(知らない横文字を使えばイイ訳ではあるかい!的な)。
[DVD(字幕)] 5点(2022-06-23 00:58:29)
59.  残穢 -住んではいけない部屋- 《ネタバレ》 
うーん、そこそこ面白いよーな、そーでもないよーな…  とりあえず、普通のホラーとゆーよりは、9割がたがミステリー・謎解きの方に寄っているという作品で、その謎・呪いの根源を丹念に追っていく過程は(ミステリーとしては)そこそこ面白く観れるのは確かかと思う。ただ、その部分にしても中盤~終盤はやや単調で、少し盛り上がりに欠ける様に思うのもまた確か。そして、ほぼミステリーに寄っているという意味では、本作において純粋なホラーの側面とゆーのはもはや邪魔なのではないか、とすら感じるのですね。オーラスとかは正直、完全なる蛇足もイイ所だと思いました。まあ、あーでもしないと(あとはお祓いのシーンで終わるとかしか)オチが付けられない、という風に思えるのも更にまた確かですが。  橋本愛は美少女だし、竹内結子の翳の有る色っぽさも素晴らしかったし、本質的には彼女らの涼し気な風情を見事に活かした奥ゆかしい和ホラー(チック・ミステリー)だと思うのです。が重ねて、それなら(如何にもな)ホラー描写は思い切ってオミットしてしまっても好かったのではないか、などとも思いますですね(尺はちょっと短くなるでしょーケド)。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-08-22 22:39:06)
60.  サイコ3/怨霊の囁き 《ネタバレ》 
うーん、全体としては(ある意味待望の)「ノーマンが母を克服する話」なのですよ。だから、その部分だけに絞って筋を追う分には別にそこまで酷くもない様な気もします。パーキンスの演技自体にもかなり力が入っていますし(ラストとか特に)。  しかし、それ以外の部分がちょっと「チープ」過ぎます。まず、モーリーンが自殺しようとする場面で母親に化けたノーマンが聖母に見えた、つーのはギャグですか?あと、メインの筋書きが非常に単純でボリューム不足だからしょーがないのでしょうケド、場繋ぎとしてその他に盛り込まれる殺人がどれもテキトーな上に数が多すぎます。『1』と『2』は同じサイコ・スリラーでも、もう少し風格とゆーのを保っていたと思うのですが、今作はソレを自らB級のモノに堕としてしまっていると感じるのですね。  もう一つ、これは前述のB級スリラーになっちゃってるというコトにも関係しますが、結局ノーマン(パーキンス)はホラーモンスターには為り得ない、というコトだとも思うのですよ。『1』も『2』も(実際には彼は狂ってるのだケド)それがどっちなのかが定かでない、というキャラクターだったからパーキンスでも成立してたというコトであって、彼を主役にB級スリラーを撮ろう、とゆーのがそもそも筋違いな様にも感じます。だから一層、メインの筋に注力した真剣なヒューマンドラマ・サスペンスとして組み立てるべき話だったのだろう、と思いますね(パーキンスの演技力もその方が活きるでしょうし)。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-08-10 00:58:48)
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