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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2384
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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81.  ザ・プレイヤー 《ネタバレ》 
今まで観た映画の中で一番豪華なカメオ出演ですね。もう途中から“目が点”状態でした。ハリウッド業界というか、その中に巣くう魑魅魍魎への皮肉がとってもイタくて、自虐ネタもけっこう入っているのでは? 劇中T・ロビンスはオスカー受賞しているという設定になっててオフィスにふたつもオスカー像が置いてあるのですが、これを観てとうとう最期までオスカーに縁がなかったR・アルトマンの本音が見えた様な気がします。 本当はオスカー欲しかったのじゃないかなアルトマン、ハリウッドは嫌いだったけど…
[DVD(字幕)] 8点(2010-08-04 01:10:29)
82.  ザ・ヤクザ(1974) 《ネタバレ》 
当時のハリウッドで、もっともディープなジャパンおたくだったP・シュレーダーが書いた脚本だけあって、(これでも)今まで製作された中でもっとも違和感が少ない日本が舞台のハリウッド映画でしょう。「義理」なんて今の私たちの意識には大分希薄になってしまった概念ですが、アメリカ人の視点では「借り」と同等のものだという解釈はあまりに合理的過ぎて異論もあるでしょう。邦画の伝統ではヤクザ映画は「義理と人情」がバックボーンなのですが、外人さんは「義理」が何か日本人に特有なもののように感じるみたいですね。本当は「義理」も「人情」も普遍的なものですが、キリスト教文明は異教徒と普遍的な価値観を共有するという文化がないので、どうしても日本の文化の異質性に関心が行ってしまうのでしょうか。 R・ミッチャムと高倉健のコラボレーションは実に見事で、ミッチャムがこんなにいい役者だったとは見直しました。不器用な生き方を選んだ健さんが鮮やかな殺陣を見せ、クールな男ぶりのミッチャムがドタドタと巨体を揺すってぎこちないガンさばきをリアルに演じているのが好対照で面白かったです。 「ヤクザ」と「サムライ」をどうも混同している様なところがみられるのはちょっと考えものですが。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-03 00:58:06)
83.  殺人者はライフルを持っている! 《ネタバレ》 
B級映画の帝王ロジャー・コーマンは配下の若造に次のような話を持ちかけました。「ボリス・カーロフの契約が二日残っている。カーロフが出演している俺が監督した『古城の亡霊』のフィルムを有効利用して彼が主演の映画を一本撮ってみないか?」 その若造こそ、まだ映画監督したことがなかったピーター・ボクダノヴィッチだったのです。パワハラ上司の無理難題ですが、監督デビューをするには引き受けるしかありません。かくして必死で脚本を書いたボクダノヴィッチは持てる才能を発揮して本作を完成させたのでした。 というのがウソみたいなホントのお話しだそうですが、ヴェラ・ルゴシを使って映画を撮ったエド・ウッドとかぶってしまいます。ボクダノヴィッチはスチュアート・ホイットマンの『テキサスタワー乱射事件』をモチーフにして、カーロフが演じる怪奇映画の老スターが事件の狂言回しになる実に奇抜な脚本を書き上げました。エド・ウッドと違って才能あふれる監督だと、同じような悪条件でもこうも出来が違うのかと感心させられます。 本作の中では20分近く『古城の亡霊』の映像が使われていて、今ではなかなか観ることができない『古城の亡霊』の雰囲気が判ります。ホイットマンの実際の行動を基にしたライフル魔の描写がけっこうドキュメンタリーっぽくなっていて、銃や弾薬を準備する描写など実にハードボイルドなのです。この犯人が、『古城の亡霊』を上映しているドライブイン・シアターに潜入してスクリーンの背後からライフルを乱射するというのがまた素晴らしいアイデアです。ラストでは老カーロフが犯人逮捕に活躍するのがご愛敬です。このカーロフの役柄は、ボクダノヴィッチの大先輩に対するリスペクトが感じられて微笑ましく感じました。日本では未公開、アメリカでもほとんどお蔵入り状態で現在ではカルト映画と化してしまった本作ですが、一度観る価値は十分にあると思いますよ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-19 09:01:08)
84.  ザ・バンク -堕ちた巨像- 《ネタバレ》 
随所にトム・ティクヴァらしさが感じられるカット割りが観れて嬉しいですね。クライブ・オーウェンが殺し屋の車を追いかけるシークエンスで信号待ちする車がズラッと並んでいるシーンは、「これぞ、ティクヴァ!」と唸らされました。この人『パフューム』で判るように大群衆を画面に生かすのが好きというか上手いのですが、本作でも俯瞰ショットを活用して得意技を見せてくれます。国際的な犯罪に加担する銀行と言えば破たんしたBCCI(この銀行もルクセンブルグが本店だったですね)の事件をモデルにしてるなと判りますが、国際金融をプロットにするならばもっと不条理なエンディングが良かったのではと思います。銃撃戦がやけに派手だなと感じましたが、なるほど制作総指揮がジョン・ウーだからですね。社会性よりもアクション重視の、ハリウッド風というか香港ノワール風になってしまったのはマイナスでしょう。
[DVD(字幕)] 5点(2010-06-20 01:41:24)
85.  サイダーハウス・ルール 《ネタバレ》 
『ルール(法律)を守る』ということは、実生活では簡単なことでもあるし、また難しいときもある。実は『ルールを造る』ことの方が人生では重要で本質的なのではないか。非合法な堕胎を施すことで不幸な女性を救うM・ケインを観ていると、人間の『ルール』について考えさせられます。十戒もあるように、キリスト教文化では神から与えられた『ルール』が大きな意味を持っていますが、行きすぎた『ルール』が人を苦しめていることも現実なのです。中絶がその当時非合法だったのはもちろん、避妊ですら『神の教えに背く』ということで禁止されていたそうですから。この物語は単純な感動ストーリーではなく、もっと奥の深いテーマがあるのが素晴らしい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-14 01:03:02)
86.  殺人狂時代(1967) 《ネタバレ》 
不思議な魅力にあふれた喜八ワールド全開の快作。冒頭、S・フラーの『ショック集団』を思わせるシュールな精神病院のシーンですが、白を基調にした超現実的な院内の美術は『ショック集団』を超えています。それとか、中盤に登場するバーもセットだけでなく客の会話がとってもシュールで好きです。そして、仲代達也がこんなとぼけた演技ができるとは本当にびっくりしました。怪優天本英世に引けをとらない仲代達也の怪演をとくとご覧あれ!
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-25 22:48:18)
87.  サロメ(1987) 《ネタバレ》 
ちょっとこれは一度観たらクセになります。劇中劇としてオスカー・ワイルドの『サロメ』が上演され、これがどれだけ原作戯曲に近いのか判りませんが、ヴィクトリア朝時代では上演禁止になるのも納得するなまめかしさ。中でもサロメ役のイモジェーン・ミライス・スコットという女優は、「こいつは一体何者だ?」と言いたくなるほど不思議なキャラです。クライマックスのサロメのダンスも、思わず『あっ』と声が出るような仕掛けがありびっくりしました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-19 23:39:14)
88.  サブウェイ・パニック
「地下鉄を乗っ取ったって?密室の地下鉄トンネル内でどうやって逃げる気なの?」と、この疑問が最後まで解けない警察と市当局のおバカぶりは見事です。実際犯人たちの使う手は、誰でも考えそうな方法でトリックにもなっていません。普通そんなプロットではダメ映画になってしまうのですが、ウオルター・マッソーの警察側とロバート・ショウたち乗っ取り犯グループの内情を丁寧に描く演出で飽きさせません。色々な伏線を劇中ばらまきますが、最後にはきちんと回収してくれるのが心地よいです。最近は伏線をほったらかして終わってしまう映画が多いので、余計に良い印象を与えてくれます。そしてデヴィッド・シャイアのテーマが素晴らしく、緊迫感を盛り上げています。リメイクされた新作は未見ですが、本作を超えることは無理でしょうね。いずれにしても、この映画は70年代を代表する傑作サスペンスです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-10-25 23:47:46)
89.  さすらいの航海
興味深い題材ですが、監督の手腕のなさで冗長な凡作になってしまったのが残念です。確かに上映時間が長すぎ、「タイタニック」の方が短く感じるぐらいです。出演陣は目を見張るほど豪華ですが、やはりリー・グラントが良い演技を見せています。
[映画館(字幕)] 5点(2009-10-17 10:26:55)
90.  サルバドル/遥かなる日々 《ネタバレ》 
オリバー・ストーンの気迫がひしひしと伝わってきます(良い意味でも、悪い意味でも)。ただ自分としては、ゲリラ側の描き方が非常に類型的なのが気に入らないところです。まあ、監督の心情が出ているところなので仕方ないでしょうが。右翼の暴力はダメで左翼の暴力は許される権利だと言っているのと同じですよ。ゲリラが捕虜を処刑するシーンなどとってつけたような印象しか与えません。ジェームズ・ウッズの熱演にプラス2点。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-10-13 11:49:31)
91.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
この監督の作風というか間のとり方は私のツボなのですが、これだけの出演陣揃えたならもうちょっとひと捻りあっても良かったんじゃないでしょうか。グイネス・パルトロウも良かったけど、やっぱりアンジェリカ・ヒューストンが貫禄を見せてくれました。ジーン・ハックマンを喰っていましたね。上手い!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-22 19:35:55)
92.  最前線 《ネタバレ》 
ちょっと異色の戦争映画です。舞台は朝鮮戦争で、山中に取り残されたベンソン中尉の米軍小隊は10キロ先にある高地に撤退する命令を受けます。途中でモンタナ軍曹と負傷した大佐が乗ったジープに出会い、無理やりジープを徴発し軍曹にも部隊に編入して戦うことを強制します。この軍曹と中尉はそりが合いませんが、小隊は有能な軍曹の活躍で狙撃兵や地雷原といった危機を乗り切り目的地に到着しますが、そこは敵にすでに占領されていました。この映画、おそらくかなり低予算で製作されたと思います。ほとんど全編山中でのロケ撮影で、画面には建物一軒すら映らないのです。登場人物も小隊の兵士17名と軍曹と大佐、後は北朝鮮軍の兵士4・5名だけです。と書くといかにもZ級映画みたいですが、低予算を逆手にとって緊迫した演出で結構はらはらどきどきさせられます。またこの作品は音響効果に凝っていて、兵器を操作する音や銃声などの金属音がとても効果的に使われています。カネがかけられないので派手なアクションシーンが撮れないが音響演出で緊迫感を出そうじゃないか、という製作スタッフの発想なのです。ベンソン中尉はロバート・ライアンが演じていますが、この中尉が途中から迷走しだして最後の攻撃前には「俺には指揮出来ない」などと部下に言いだしたりしてちょっと脚本のキャラ設定に疑問を持ってしまいました。若きヴィック・モローが繊細で神経質な兵士を好演しています。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-09-15 00:38:29)
93.  寒い国から帰ったスパイ 《ネタバレ》 
原作はジョン・ル・カレのスパイ小説の金字塔です。東西冷戦時代、東独の保安司令官ムントによってエージェントを次々に抹殺された英国情報部員リーマスはロンドンに召喚されます。そこで彼は憎きムントを失脚させるべく計画された「ローリング・ストーン作戦」が計画されていることを聞かされ、情報部をクビにされた様に装いムントを陥れるために東独(寒い国)に潜入する指令を受けます。早速東独工作員が接触してきて首尾よく東独国内に連れていかれますが、そこでは思わぬ展開が待ち受けていました。とにかく、名優リチャード・バートンの重厚で陰鬱な力演に圧倒されます。スパイ活動と言っても派手な見せ場は皆無で、敵をそして味方をいかに騙していくかというプロセスがリアルに描かれています。人間が将棋の駒のように使われる世界を、静かで陰影が濃い映像で見せてくれる映画です。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-05 22:34:13)(良:1票)
94.  ザ・ビーチ(2000) 《ネタバレ》 
この結末はないですよ。ディカプリオは発狂するは、地元民にバックパッカーは射殺されるし、中盤までの展開は結構緊迫していたのに。ビーチでやりたいだけやって、最後は皆別れて元の生活に戻りましたって落ちを、正直私は予想できませんでした。ビーチの風景は確かに良く見つけたなと思うほどきれいですが、鮫に襲われて瀕死の仲間をほっといてビーチバレーして遊ぶシーンは嫌悪感がわきました。自分もですがこのコミュニティが「楽園」だと思えない人には、この作品は否定されます。「楽園」かどうかは、自然や風景ではなく人間の営みが決めることでしょうから。
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-17 23:28:58)
95.  砂漠の流れ者 《ネタバレ》 
ペキンパーが撮った唯一のラブストーリーです。流れ者が定着して事業を起こすというアメリカンドリームみたいなお話ですが、ペキンパーは寓話として観て欲しかったのでしょう。ラスト、自動車に立ちふさがって轢かれて死んでゆくケーブル・ホーグに、消えてゆく西部劇が象徴されています。とにかくステラ・スティーブンスがいい。それに尽きます。この人、こんなにいい女優だったんですね。
[DVD(字幕)] 8点(2009-02-13 12:55:06)
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