1. ザ・ペスト
《ネタバレ》 これはすごい。いかにもチープなタイトルだがここでの高評価を信じて鑑賞。期待を裏切らない高密度な内容で、3時間全く飽きなかった。 ■謎の伝染病による患者が運び込まれる。調べてみると、過去の病気だと思われていたペストである可能性が強まる。信じがたいが、二件目の患者が発生する。だがパニックや都市機能低下を恐れて政治の側では大胆な封鎖措置に踏み切れない。そうこうしているうちに感染は一気に広がる。 ■しかしやはりケルンの街が隔離政策によって死に絶えていく描写が一番すさまじい。逃げ出す人々は平然と軍隊が撃ち殺す。主要登場人物も容赦なくペストにかかって死んでいく。 ■劇的なドラマがあるという感じではない。淡々と病気が広がっていく。しかしそれはかなりリアルな感じであり、そこに強い緊迫感が生まれているのだろう。傑作 [DVD(字幕)] 10点(2012-07-01 00:36:38) |
2. 3時10分、決断のとき
《ネタバレ》 ■西部劇はそんなに見たことがなかったが、なかなか面白い。オリジナルにはないらしい派手なガンアクションも、あんな感じなんですね、とは思う。風景も音楽も雰囲気もなるほど西部っぽい。 ■護送が緩すぎ。途中で管理が甘いために何人死んでるんですかっていう。アパッチもトンネルもよくわからない設定だなぁ。オリジナルにはないらしいので、ここは削ってよい気がした。 ■ホテルについてからの二人のやり取りは「男」という感じを醸し出すいいシーン。こういうのをもっと長く取ってほしかったなぁ。 ■「誇れるものが何もない」ベールに、死ぬ前に最後に誇りを取り戻させようとするクロウ。「飛べるか」と言って屋根を一緒に飛ぶシーンが個人的には好き。 ■けど友情が芽生えるほどのやり取りがあったのかが疑問。もっと丁寧に描いてほしい。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-25 23:19:49) |
3. サマーウォーズ
《ネタバレ》 そこまで期待してはなかったがかなりいい出来だと思う。 映画自体が完全にエンターテイメント+おいしいとこ取り、という構造なので、展開のご都合主義には目をつぶるべきでしょう。だからその意味では宮崎アニメとは比較云々ではなく次元を異にしている気がする。おいしい部分のくっつけ方としては、地球の危機、家族、みんなの協力、世界的つながり、等々をうまく振り分け、また多くの登場人物にきちんと役割を与えているあたりがうまくやっていると思う。 なお、一番興味深かったのは、アニメーションだからこそ可能な映像を存分に生かしている点だと思う。ウェブをインターフェイスによりあらわすことで、空想の領域を極限まで体現している。これは実写化は100%不可能だろうし、そういうものこそアニメの本領の気がした。 [映画館(邦画)] 8点(2009-08-23 00:17:50) |
4. サンキュー・スモーキング
《ネタバレ》 全体としての筋はイマイチ見えてこない。 いわゆるブラックユーモアなんだろうけど、どうもセンスが合わなかったよう。途中から家族ものと化したし 最後の答弁で、自由が出てくるのはものすごく予想できたし、それで議員が引き下がるとは考えられない。終わりがよくなかったかな。 それにしても、黒を白にしてしまう詭弁術はすごい。こういうのが世界には大勢いるというのに、日本の政治家は・・・(笑) [DVD(字幕)] 5点(2007-11-27 22:41:42) |
5. ザ・ミッション 非情の掟
《ネタバレ》 ここの評価を見て期待しすぎたかな、確かに面白かったけど、それほどでは・・・ なんかごちゃっとしててわかりにくい印象を受ける。ただ狙撃の恐怖感のあおりはうまいと思ったけど。なんか漂っている「いい味」がうまつ伝わってこなかった。 [DVD(吹替)] 6点(2007-07-26 23:13:51) |
6. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 これは面白いです。 SF研が「SFの研究してるはずがないじゃないですか~」ってのはどこでも同じなのか。 最初の方の伏線をうまく回収できてていい。バイトの話とか、昨日も言ったじゃん!とか。カッパ伝説は読めなかったけど。そう考えると前半は重要なのに流れが悪いのは残念。 [DVD(邦画)] 10点(2006-12-31 11:22:42) |
7. 殺人の追憶
《ネタバレ》 犯人が捕まらないことが分かっていながらこの面白さ! 個人的には、ラストのDNA鑑定より、証人が電車に轢かれるシーンの方が印象深いです。取り返しのつかなさとかそういう点で。ただ、どちらにしろ顔写真を突きつけて「コイツか?」では証拠としてはダメだと思いますが。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 23:00:51) |