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プロフィール
コメント数 2402
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ザ・フォッグ(1980) 《ネタバレ》 
ジョン・カーペンターの初期ホラーとしては、本作がいちばんまとまっているんじゃないかと自分は思います。もくもくとまるで煙の様な海霧が町を襲ってきて中から亡霊が復讐に現れるなんて、もう王道の怪談噺なんですよ。すでに80年代になってスプラッター系のホラーが主流になりつつあるときに、グロさを抑えた演出で勝負しようとしたカーペンター親父の心意気を買ってあげようじゃないですか。と言いつつも、イマイチ脚本が判りにくいのと雑なところのも事実。亡霊たちはけっこう殺しまくってた印象があるけど実際は100年前に自分たちをハメた連中の子孫6人だけ、意外と節操がありますね(笑)。この映画ではヒロインと言っても良い様な三人の女性キャラ、ラジオのDJ=エイドリアン・バーボー、町長=ジャネット・リー、ヒッチハイカー=ジェイミー・リー・カーチスが結局なんの交差もなくただその晩に町にいただけという展開は失敗でしょう。少なくともジェイミー・リー・カーチスは必要ないキャラだったんじゃないかな、まあこれは元祖絶叫クイーンである母親ジャネット・リーを引っ張り出すための戦略だったのかもしれません。もっとも本作ではジェイミー・リー・カーチスは絶叫するシーンはなかったですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-23 23:07:25)
2.  最後の戦い 《ネタバレ》 
記憶の限りでは、自分が観たセリフのない映画はこれだけ、他には『人類創生』みたいに猿人が彼ら独自の言語(唸り声?)を発するだけという珍品はありましたけどね。この映画は決してパントマイム劇ではなく敢えてセリフを全廃することによって映像に観客を集中させる斬新な手法なのかと思いきや、人類が大気汚染によって声帯の発語機能を失ってしまった世界のお話しというのがリュック・ベッソンの設定だったそうで、それじゃあちょっとダサくないですかね。でも日本版ソフト発売時に、勝手にセリフを創って日本語吹き替えバージョンなんてものが出来なかっただけでも幸いかな。出演俳優も最小限だしさぞや低予算で撮られたんだろうと当然思いますけど、なんと330万フランもかかってしまったそうです。なんでそんなに?と訝しくなりますが、撮影経費というよりもベッソンに降りかかった数々の金銭トラブルの結果みたいで、24歳の若造がよくもめげずに完成させたものだと褒めてあげたい。 確かにセリフが無い分映像を必死で追いかけることになりますが、それでもストーリーというか世界線が理解できたとは到底言えません。中盤以降はジャン・レノを含めた三人の男が一人の女を巡って1対2に分かれて攻防を繰り広げていたということは辛うじて判りましたが、その女が死んでしまったのにラストで唐突にもう一人の女が現れ、つまりこの物語はオスがメスを求める(メスがオスを求める)生物本能がテーマだったというわけです。哲学的な語り口と思わせといてのこのオチは、やっぱ中二病が抜けきらない感が今でもあるベッソンらしいデビュー作ですね。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2022-12-30 23:01:02)
3.  ザ・バニシング-消失- 《ネタバレ》 
なるほど、サイコパス気質のキューブリックが怖がるぐらいですから、やはりこの映画の禍々しさはタダもんじゃないという証左になるでしょう。しかしこの真綿で首を絞めてくるような恐怖の盛り上げ方は、たしかにトラウマ級です。オランダの映画にはこういったヤバさや不快感といった嫌な後味が残る作品が見受けられますが、ヴァーホーベンなんて可愛く感じてしまうレベルでした。 反社会性サイコパスの犯人像がリアル過ぎて恐ろしい。二人の娘を持つ理科教師、夫婦仲はごく普通で性格は几帳面で高血圧を気にする一見平凡な中年男。この男の恐ろしいところは、何度も失敗しながらもなんで女性を狙うのかが理解不能なこと。ナンパが目的なら判るけど、失敗から教訓を得てひたすら犯行手口を改善させてゆく執念には、淡々と見せられるだけにゾッとするしかないです。“キーホルダー”や“閉所恐怖症”といった伏線が戦慄のラストで回収されるところも見事です。また失踪したサスキアを探し回るレックスを執拗に狙う心理も、常人には理解しがたい。でも彼なりのレックスを追い詰める作戦は理にかなっており、5回も匿名手紙の呼び出しに応じるレックスから彼の心理を深く理解するまでに至る知性は驚異的ですらあります。レックスはこうなると蛇に睨まれたカエルも同然、理性は激しく警告しているのに催眠術にかけられたように睡眠薬入りコーヒーを飲んでしまうのは人間心理の闇を見せられたような気分です。これはオーウェルの『1984』的な現在の権威主義国家が、民衆を操る手法に通じるものがあるかと思います。 やはりあの絶望のラストは、『キル・ビルvol.2』のユマ・サーマンに影響を与えたんでしょうか、タランティーノなら本作を観ている可能性は十分ありますね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-05 22:56:22)
4.  サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出 《ネタバレ》 
州兵と言っても、集められた面々の顔触れや勤務態度はまるで町の消防団みたいな感じです。軍務経験があるのはピーター・コヨーテの軍曹だけで、ほぼ素人集団である九人の分隊(邦題では小隊としているが明らかに間違い)が湿地帯の森に踏み込んでゆく。経験者と言ってもちょっと頼りなさそうだった軍曹が真っ先に射殺され、完全に烏合の衆と化した八人が地図も磁石も持たずに彷徨する羽目に陥ります。いちおう伍長階級の先任者が指揮を執るけど誰も彼の能力を信頼せず、八人は団結せずにいがみ合い勝手な行動に走ります。そして頭がおかしくなった一人はケイジャンの小屋を爆破するといういちばんやってはいけないことをしでかし、ケイジャンたちから一人一人となぶり殺しされてゆく。軍曹が殺されてからの展開は、もう緊張感が半端ないです。捕虜となった一人以外はケイジャンたちの姿をほとんど映さないという演出がまた怖い。 閉幕十五分前にして生き残った二人はトラックに遭遇してケイジャンたちがお祭りをしている集落に連れてゆかれます。実はこの残り十五分のシークエンスがこの映画でもっとも恐ろしいところで、これは私が選ぶ歴代サスペンス映画の恐怖シークエンスでベスト3に入れたいと思います。豚を銃で屠殺したり絞首刑用のロープが持ち込まれたり、恐怖を煽る伏線が見事に張り巡らされています。私にとってはあの結末はちょっと意表を突かれましたが、10年前のニューシネマ全盛時代だったら絶対違う終わり方だったと思いました。 この悲惨極まりない行軍はヴェトナム戦争の戦闘を暗喩しているのでしょう。でも、実は国内にもヴェトナムが在るのだ、というところがこの映画のテーマなんです。日本では未公開だったそうですが、これは観ておいて絶対損はないと思いますよ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-04 20:08:39)
5.  さらば、わが友 実録大物死刑囚たち 《ネタバレ》 
昭和29年におこった「カービン銃ギャング事件」で戦後犯罪史に名を残す大津健一が出所後に発表した手記を映画化したいわゆる便乗もの映画です。彼が一審で死刑判決受けたのは以前に犯した殺人事件が発覚したためで、「カービン銃ギャング事件」では死者は出していない。ちなみに天知茂の初主演作は、この事件が解決した直後に撮られた『恐怖のカービン銃』という低予算映画です。 前半はこのカービン銃強盗の犯行と逃走の経緯がメイン・プロットで、犠牲者が出たわけではないからか割とコミカルなタッチです。大津を演じるのは後にブルース・ウィリスの吹き替えなどで知られる磯部勉です。特筆すべきは大津と逃亡する愛人役を岡田奈々が演じているところです。改めて観て、岡田奈々って本当に可愛かったなあとため息がでました。悪女とは言えないとしても一緒に逮捕されるような汚れ役をアイドル出身の彼女が演じていたとは、本気で女優の道に進む気概があったんだと感じます。実在のこの女性もなんと東映女優の端くれだったそうで、東映で映画化されたのは何かのご縁だったのかも。 後半は拘置所に入ってから死刑判決を受けてその運命から逃れようと主人公の苦闘がメインです。そこに同じ死刑囚棟にいた有名な死刑囚たちのエピソードを絡ませる構成になっていますが、その挿話と大津の物語が上手く調和していて、意外と巧みなストーリーテリングです。その中では永島敏行が演じた黒木の脱獄するエピソードがもちろんインパクトがありますけど、私には三鷹事件の竹内景助を演じた愛川欽也がなぜか印象に残りました。コミカル色を排除した愛川欽也を映画で観るというのは珍しいことですが、意外とマッチョな雰囲気で和製ピーター・フォークという趣なんです。あとメッカ殺人事件の正田昭は石田純一で、当たり前ですけど若々しいです(でもよく見ると、この人現在まで顔がほとんど劣化してないのが凄い)。大津は一審判決後に必死になって法廷闘争に臨んで結局無期懲役へと減刑を勝ち取るのですが、この辺りはわずか一分未満の駆け足映像とナレーションで済まされてしまいます。 それにしても大津や正田は一人殺害で死刑判決、昭和の時代はけっこう厳しかったんですね。まあ二人とも強盗殺人罪だから仕方なかったのかも。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-10-31 18:21:11)
6.  最前線物語 《ネタバレ》 
この映画は、戦争映画としては低予算だけどサミュエル・フラーが手掛けた作品ではもっともバジェットがかけられているみたいです。これもプロデューサーであるロジャー・コーマンの弟ジーンの手腕の成せるわざでしょう。ほとんど全編がイスラエルでロケされていてイスラエルが魔改造したスーパーシャーマン戦車をイスラエル軍から調達してドイツ戦車として登場させています。もちろんそれらしい雰囲気は皆無ですけど、この戦車は近くで見るととても元がシャーマン戦車とは思えない重厚さ、映画で使われるのは珍しいので貴重です。 この映画は、じっさいに第一歩兵師団にカメラマンとして従軍したサミュエル・フラーの経験をもとにしたオリジナル脚本の映画化で(中盤では従軍カメラマン役でフラー本人がカメオ出演しています)、たとえとしてはヘンかもしれないけど言わば戦争映画版ロードムービーという感じです。この師団にアメリカ参戦時に所属して終戦まで生き残れば北アフリカとヨーロッパを巡る旅を経験したことになるわけです。主役はもちろんザ・軍曹とも言うべきリー・マーヴィンなわけですが、相方みたいな位置づけでドイツ軍にもシュレーダーというナチスに凝り固まった下士官がいて、つねに同じ戦場で相まみえていたというのが面白い。まあ思想的なことや国籍は違うけど、マーヴィン軍曹もシュレーダーみたいに殺しはしないけど部下には必要あらばかなり非情になれる男ではあります。前大戦でのトラウマをシュレーダーの命を救うことで克服するラストは、ここにこそフラー脚本の妙が凝縮されていると思います。 戦車の中での出産や精神病院でのエピソードそして強制収容所での哀しい別れなど、随所にフラーらしさが見られるストーリーテリングでした。血なまぐさいシーンもあるけれど、不思議な詩情に満ちた戦争映画だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-12 23:49:24)
7.  ザ・キープ 《ネタバレ》 
この映画を酷評してしまうのはたやすいことなんだけど、マイケル・マンとタンジェリン・ドリームのコラボにはやはり捨てがたい魅力があります。初っ端からトランシルヴァニアのドヨーンとした曇り空が映り、そこにタンジェリン・ドリームのスコアがかぶさって掴みはもう文句なしです。城(キープ)の内部も雰囲気ある美術セットで、ドイツ軍兵士の装備や服装も凝りまくっています(武装SSに関してはちょっと手抜きましたね)。でもそれも封じられていた魔物が出現するまでで、はっきり言って魔物の造形と光学処理にはガッカリさせられました。 でもいちばんの問題はストーリー展開とあまりに首を傾げたくなるキャラ描写で、どうもこいつは善玉の超能力者みたいなんだけど、程度しかスコット・グレンのキャラなんかは理解できません。原作は分厚い上下巻の大作小説みたいで、それを90分程度に収めようとすること自体がムリだったんじゃないでしょうか。マイケル・マンの仕事とは思えない様な雑な編集からも、どうもプロデューサーあたりが尺をだいぶ切りまくった形跡が窺えます。マンもまだ駆け出しでこれが長編第二作目ですから、あまり文句も言えなかったんでしょうね。もしディレクター・カットがあるのならぜひソフト化して欲しいものです。 余談ですけどSS将校役のガブリエル・バーンの髪形が、北朝鮮のあの若将軍さまを思い出させてくれて困りました(笑)。
[ビデオ(字幕)] 5点(2015-07-09 20:28:09)
8.  三文オペラ(1989) 《ネタバレ》 
クルト・ワイルの有名なオペラの四度目の映画化です。このオペラの下品でアナーキーなところは他の追随を許しませんが、ボビー・ダーリンが唄って50年代に大ヒットさせた『マック・ザ・ナイフ』のメロディーは誰もが一度は耳にしたことがあるのでは。監督はキャノン映画の総帥メナハム・ゴーラン、イスラエルのロジャー・コーマンみたいな人で、ゴダールをして「映画を撮っているマフィア」と言わしめた男です。 “三文オペラ”を観るのはこの映画が初めてですが、映画の流れ自体は原作や過去の作品とほぼ同じみたいです。意外だったのはメナハム・ゴーランが監督という悪イメージを吹き飛ばすようなダイナミックな撮影と豪華なセットです。19世紀ロンドンが舞台ということもありますが馬車のカーチェイスまで有り、これがけっこうな迫力でした。 主役のメッキー・メッサーはラウル・ジュリアで、過去にはローレンス・オリビエも演じたキャラですが、これがまた堂々としてほれぼれさせられます。狂言まわしの辻歌師はロジャー・ダルトリー、この役はセリフが全部歌なんですが、演技させると暴走しがちなロジャーにはちょうどいいんじゃないでしょうか(笑)。 驚いたのはラストの展開で、あわれメッキー・メッサーは絞首刑となった瞬間ロジャー・ダルトリーが登場「やっぱハッピー・エンドじゃなきゃね」とウィンクするといきなり世界が劇場で上演中のオペラに変わるというメタ・フィクショナルな構成、そしてフィナーレへ。うーん、メナハム・ゴーラン、あなどり難し!
[ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-08 21:20:43)
9.  ザ・フライ 《ネタバレ》 
自分にとってもそうだし、たぶん世間一般においても最も不快な映画の殿堂入りしていることは間違いなし。これは別に貶しているわけじゃなく、初期クローネンバーグの最高傑作だと思っています。だんだんグチャグチャになってゆくJ・ゴールドブラムの撮り方を観てると、科学観測の記録みたいで奇妙な感覚を覚えたのですが、クローネンバーグは大学では生物学を専攻していたとのことで納得できます。 実はむかし初めて観たとき、確かヴィデオ版だったと思いますが、蠅男になりかけのゴールドブラムが唾液を垂らしながら食事を摂るシーンがあまりに凄くて強烈なトラウマになったんです。ところが最近観直したらそのシーンが無いんです、録画された食事の様子をモニターで観てJ・デイビスが真っ青になるところを映すシーンはありますが。 たしかにあの気持ちの悪いシーンがあったと思うんですけど、私の思い違いでしょうか。どなたかご教授お願いします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-02 22:16:43)
10.  ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー 《ネタバレ》 
「作家性が強い映画監督のデビュー作にハズレ無し」の私の持論を見事に証明してくれる傑作。まるで地下鉄工事現場の様なもの凄い騒音をたてるオープニングの金庫破りシーンからもうぐいぐい引き込まれます。ジェームズ・カーンの不器用だが金庫破りのプロとしての矜持を保つ漢っぷりはまさにハリウッドの高倉健と呼ぶにふさわしく、彼のフィルモグラフィ中最高の演技でしょう。タンジェリン・ドリームの起用も大正解で、マイケル・マンのセンスの良さを見せつけています。面白いのはジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーに名を連ねていることで、こいつも若いころは真面目に映画に取り組んでいたんだなと見直しました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-18 01:37:16)
11.  サロメ(1987) 《ネタバレ》 
ちょっとこれは一度観たらクセになります。劇中劇としてオスカー・ワイルドの『サロメ』が上演され、これがどれだけ原作戯曲に近いのか判りませんが、ヴィクトリア朝時代では上演禁止になるのも納得するなまめかしさ。中でもサロメ役のイモジェーン・ミライス・スコットという女優は、「こいつは一体何者だ?」と言いたくなるほど不思議なキャラです。クライマックスのサロメのダンスも、思わず『あっ』と声が出るような仕掛けがありびっくりしました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-19 23:39:14)
12.  サルバドル/遥かなる日々 《ネタバレ》 
オリバー・ストーンの気迫がひしひしと伝わってきます(良い意味でも、悪い意味でも)。ただ自分としては、ゲリラ側の描き方が非常に類型的なのが気に入らないところです。まあ、監督の心情が出ているところなので仕方ないでしょうが。右翼の暴力はダメで左翼の暴力は許される権利だと言っているのと同じですよ。ゲリラが捕虜を処刑するシーンなどとってつけたような印象しか与えません。ジェームズ・ウッズの熱演にプラス2点。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-10-13 11:49:31)
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