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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1248
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  サルバドル/遥かなる日々 《ネタバレ》 
中米エルサルバドルといえば2021年9月にビットコインを法定通貨にしたことで有名である(その後どうなったか知らない)。また2023年7月公開の米映画の評判に乗って、ピンク色の「バービー棺桶」を売り出した葬儀屋が同国内にあったとのことで(ガーディアン・AP通信→ハフポスト日本版)、そういう今風のことも話題になる国らしい。 映画としては昔の映画というしかなく、これを現在の目でどう見ればいいのか困る。初見時に印象的だったのは何といっても強姦→射殺の場面で、これは当時は過激と思われていたかも知れないが、その他世界には制作側の残虐嗜好を恥ずかしげもなく観客と共有したがる映画などもあるわけで、今となってはこの程度だと何とも思わなくなっている。何かと自由な世界というしかない。 主人公には言いたいことはあったらしいがどうすればいいかの考えはなく、単に言いたいことを言うだけの鬱憤晴らしか自己満足のようでもある。レーガンは悪者になっていたが、実際はそのレーガンの時代に東西対立が解消されて結果的に紛争も終息したわけで、その後は現地でも軍政から民政に移行する一方、劇中の革命組織も合法政党に衣替えして大統領も出している。現在は不法移民による人口流出や犯罪組織の拡大などもあって皆が幸せなわけでは全くないだろうが、少なくとも内戦時代よりはましと想像される。 人間ドラマとしてもあまり感情的に深入りする気にならないが、特に主人公の友人である報道カメラマンが感動要素として扱われていたのは素直に受け取れない。写真が人の心を動かすものだとしても、どういう状況で何を撮ったかわからない写真に適当にキャプションを付ける場合もあり、またそれ自体は事実でも使い方によって情報操作の道具でしかなくなることもある(湾岸戦争の水鳥など)。報道写真がもてはやされたのも昔のことのようで、劇中人物のように写真に人生をかけるのが喜びというタイプでもない限り、一般人として特に共感できるものはなかった。 ただアメリカは別に正義でも何でもないという主張は今日でも当然意味を持つ。後半で主人公が軍人や大使館員?(CIAだったらしい)に述べたのは監督の本音とのことだが、これ自体は普通に共感できる内容だった。この監督も今は陰謀論者のように思われているらしいが、今後とも自分の方向性を通していってもらうよう期待する。 なお皮肉ばかり書いたが、主人公が十字を切ったのを見て後の人々も一緒にやったのはいい場面だった。
[DVD(字幕)] 5点(2023-09-02 15:31:59)
2.  サイキックビジョン 邪願霊 ~狙われた美人キャスター~<OV> 《ネタバレ》 
題名が長いが、本編を見ると「邪願霊」だけが本来の題名のようなのでその他は無視でいい。 内容としては極めて安手で貧乏くさく見えるビデオである。劇中アイドル歌手はいかにも昭和っぽく、題名のキャスターの服装も昔風で見ていられない(こういうのが流行っていたのは確かだが嫌いだ)。少なくとも序盤は真面目に見るのが苦痛だったが、しかし本筋に入ると少し緊迫感も出るのでそこまで耐える必要がある。突然爆発が起きたところはさすがに驚いた。 またいろいろと後世の映画で見覚えのある要素が多く、現代邦画ホラーの元祖のような扱いをされているのも納得できる。劇中の出来事を見る限りは「女優霊」(1995)の直系の祖先のようで、劇中アイドルの扱いがよく似ているように思われる。また歌が原因になっていたのは、誰も知らないだろうが「録音霊」(2001)に受け継がれた形である。映像面でも、何かがたまたま映り込むのは今となってはよくあることだが、このビデオでは初回に少し目立つようにしてわかりやすくしていたのが親切だった。ほか特に、この時期にフェイクドキュメンタリーホラーはかなり新しい試みだったのではないか。 そういう意味で、邦画ホラーのファンなら教養として見ておくのもいいかも知れない。自分はファンでも何でもないので本来見る必要はなかったが、見てしまったので一応紹介だけはしておく。  ちなみにわざわざ書くべきことかとは思うが注意事項として、この話では芸能界の闇のようなものが背景になっているようだが、このビデオが製作されたのは実在のアイドルが自殺して社会的にも大きな影響があったとされる1986年の事件のすぐ後であり、当時はまだ日本国民のかなりの部分がそのことを鮮明に記憶していたはずである。当時を知る者としてはこれと無関係に製作されたとは思えないが、しかし劇中の出来事をこの事件に過度に重ねてしまうと故人への冒涜になってしまうのでやめるべきだと書いておく。 なおエンディングの後で、特別出演の水野晴郎氏が余興的にハリウッド怪談を語っていたのはいいとして、竹中直人が無意味に出たのは不快でしかない。これが最後に悪印象を残したので、点数をさらに落とすことにする。
[DVD(邦画)] 3点(2017-12-21 23:59:33)
3.  さよならジュピター 《ネタバレ》 
小説版を読んだ時は、この作家にしては随分ストレートなものを書いたなという印象だったが、小説よりも映画のプロットが先だったとすればアイデア的に凡庸なのも仕方ない。 何をやろうとしていたかは理解できるので、この映画も自分としては全否定できないが、しかし言葉で書かれたものを映像化するだけではマンガにしかならないのもわかる。全体的に登場人物が変で、特にクソ生意気なガキが終始煩わしく、地球連邦大統領の人選も適切とは思われない。最後の決め台詞から松任谷由実につながる流れなどは能天気すぎて呆れた。原作者が脚本・総監督もやっているので言い訳できないだろうが、ただ監督が、当初予定されていたという森谷司郎(「日本沈没」(1973)など)だったらどうなっていたかとは思う。一方で映像面は、海底軍艦が宇宙を飛んでいた時代と比べれば明らかにあか抜けており、メカニックデザインも「スター・ウォーズ」(1977)よりはまともな考証のもとにできているはずである(原作者が当時そのように書いていた)。間抜けなところとちゃんとしたところは一応分けて考えたい。 個別の問題として一つ書くと、地球連邦などという全人類を統治する体制ができているからには相応の強力かつ精緻な治安維持システムがあって当然であり、太陽系の危機というような状況で、どこかの南の海で環境テロリストがのうのうと暮らしているのを野放しにするなどは、いかにも平和ボケの時代の映画のようにも思われる。しかし小説版では背景の政治・社会状況が書き込まれていることで、この点についても特に不自然な感じはなくなっている。 ちなみにこの話の本来の(小説版の)テーマは、映画では主人公が過激派に説教した場面でわずかに出ていた感じだったが、ここで前提にしていた未来ビジョンが2017年の現在、素直に実現する方向になさそうなのは寂しいことである。この時期にはまだ右上がりの感覚で、そのうちいわゆる宇宙時代が到来すると思うのも自然だったろうが、今になってみれば宇宙進出など人類の主要な関心事では全くないように見える。結局は旧態依然たる個別国家の覇権拡大が動機になるのか(米ソ→中?)、あるいは宇宙ビジネスの可能性が今後どれだけ広がるかといったところか。
[DVD(邦画)] 4点(2017-04-25 19:28:38)
4.  ザ・フライ2/二世誕生 《ネタバレ》 
前作までは移動のための機械を開発していたのに対し、今回は生物工学的に使うことになっていたのは新しいアイデアである。前作の ”FUSION” からの発展だろうが、あるいは以前からずっと化物製造機でしかなかったのをやっと開き直って認めたかのようにも見える。  問題のハエ男に関しては、前作もそうだがそれ以上にハエには見えない。制作側が好き勝手なイメージを膨らませて作ったとしか思われず、これなら旧作のハエそのままの頭の方がまだましである。また人間の時に多少の人情味があったとしても、ハエ男になったとたんに主人公自身が残虐行為をするのでは全く共感できず、イヌ(黒い方)の頭をなでて見せるくらいでは説得力が皆無である。特に今回は、主人公がめでたくただの人間に戻って恋人と結ばれるはずなのだろうが、女にとってはPTSDになりそうな場面が連続し、それでも元の関係に戻れるほど人間の愛情など強くないだろう。  ただこの映画で唯一ほめられるのは、第1作の ”The Fly” (1958)からこの映画に至るハエ男シリーズ5作の中で、ヒロイン(妻を含む)の外見が個人的に最も好みだったことである。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-27 20:49:09)
5.  ザ・フライ 《ネタバレ》 
初見はTV放送で、20年以上前だろうが強烈な印象を残しており、”BRUNDLE, SETH”という電話帳のような言い方や”BRUNDLEFLY”という単語など、些細なことをはっきり憶えていた。その割に残酷描写の具体的内容は忘れていたが、これはあまりにグロいので記憶を封印していたのだろうと思われる。  今回あらためて見てみると、初見時とほとんど同じ感想である。まず序盤で悪役と思わせた男が最後に献身的な働きをするのが不自然に思われるほか、特にヒロインがなんで自ら好んでハエ男に関わろうとするのかがわからない。たとえ記憶が残っていても容貌と性格が違えば別人にしか思えないだろうし、それでも強い思い入れが残るほど長年連れ添ったというわけでもない。最近出来たばかりの男女関係でこの話を作るのは少々無理があるのではないか。遅くとも悪夢を見た時点で決別すれば何の問題もなかったものを、わざわざ妊娠したと告げに行き、その帰りにハエ男に話を聞かれてしまうという展開が極めて作為的である。残念ながらこの二人のラブストーリーに関しては全く納得できない。 ただ一方で、主人公の男がもともと愛すべき人物であり、その境遇が哀れに感じられたこと自体は間違いなく、これも初見時と同じ印象だった。全体としては好きになれない映画だが、この点だけは評価したい。  なお終盤の蛮行では被害者の顔を狙わないで済ませたことからすると、これでまだしも穏健な映画だったとも思われる。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-27 20:49:04)
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