1. サンドラの週末
サンドラはうつ病を克服し、復職のめどが立ったと思い込んでいるからこそ理不尽な解雇に反対してくれる支持者を集めるわけだけど、安定剤は手放せないしすぐ泣くし情緒不安定だし、明らかにうつ病は治ってない。このお話はサンドラがうつ病を完全に克服するまでを描いた闘病映画です。同僚の家を一軒一軒訪ね歩き、いろんなことを言われるわけですよね。嫁が失業して金がいるとか、新しい彼氏と生活するために金がいるとか。同僚たちの大半は経済的に苦しい状況に置かれている。中にはサンドラを批判したり、精神病で休職していた女性に対して言うには度が行き過ぎた冷静な意見を述べる人もいて、サンドラの感情は常に激しく揺れ動いている。でも、サンドラは感情を表情で表現しない。もしくは表情を押しつぶすために必死で、顔で戦争が起きているような状態。安定剤を1箱飲むときも無表情という徹底した鉄仮面ぶり。この差がスリリングで非常に面白かった。何度も支持者集めを諦めようとするんだけど、夫に励まされたりちょうどいいタイミングで支持を表明する人が現れたりして、サンドラは支持者集めを続ける。ここでの感情の動きは、精神が弱っている人とどう向き合うべきか、当事者はどうするべきかを観客に問いかけているんじゃないかと。社長や上司に批判を声を上げるわけではなく、弱者に寄り添った視線(手垢ベッタベタの表現だけど、これが一番適した表現だと思う)で静かに物語を描き出す監督には恐れ入りました。 [映画館(字幕)] 7点(2015-06-05 19:50:08) |
2. サンブンノイチ
びんぼう、ひんこん、うんざり… [DVD(邦画)] 2点(2015-03-19 23:19:17) |
3. THE GREY 凍える太陽
《ネタバレ》 特攻野郎Aチーム THE MOVIEみたいな感じの映画かと思いきや、サバイバルアクションなのかと思いきや、かなり哲学的な内容でした。監督の作家性にフィットしていないのではないかと思いますね。リーアム・ニーソンがどうこうより、テーマ設定が失敗しているんじゃないかと。アクション俳優化したリーアム・ニーソンと、かつてのリーアム・ニーソンを融合させようとして失敗した感じです。 [映画館(字幕)] 5点(2015-01-06 23:15:19) |
4. 砂漠でサーモン・フィッシング
SMS?を使ったやりとりで笑いました。最先端というにはちょっと遅れた技術の使い方かもしれませんが、いいですね。お話はあまり好きではありません。あの女のやったことはただの浮気じゃん!と思ってしまいます。生きて帰ってきた男かわいそうすぎ!そして男前すぎ!不憫すぎる!がんばれ、男。ユアン・マクレガーじゃ無い方の。 [映画館(字幕)] 4点(2013-09-17 23:52:28) |
5. 最強のふたり
日本でこういうコメディが作れないものだろうか。見ていて心地よいコメディが。 [映画館(字幕)] 6点(2013-08-28 01:22:10) |
6. ザ・レイド
改めて見返してみると、アクションの素晴らしさは言うまでもありませんが、悪役のキャラはちゃんと立っているし、ヒーローもいるし、ストーリーも実はあまり悪くないんじゃないか?と、初見時の微妙な感想を撤回したくなるくらいの好感を抱きました。でも、突っ込みどころの多さはやっぱり…。ツメが甘いよ!ディテールをもっと練っていればなぁ。 [映画館(字幕)] 6点(2013-08-18 15:44:05) |