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まぶぜたろうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 178
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/mabuse-tarou/
自己紹介 人にはそれぞれ言い分があるのです 。

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1.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
身障者である池脇千鶴の唯一の保護者である祖母が死んだことを知り、妻夫木聡は彼女のもとを久しぶりに訪れる。彼は家の扉をたたき彼女を呼び出す。と、カメラは室内へと切り替わり、室内の彼女の姿を捉える。彼の目からではなく客観的な視点から捉えられた彼女の姿は、あくまでも普通を装った、普通の少女の一人暮らしのようにみえる。このシーンでの視点の変換は、妻夫木からみた身障者の姿でも、現実の身障者の姿を描いたものでもなく、いかにも「映画」が「現実」と程よく折り合ったものでしかない。あるいは「現実」が「映画」サイズに縮小されたものでしかない。■このような「現実」との程よい距離感。妻夫木君はヒューマニズムと正義感にあふれた若者でもないかわりに、「身障者と出会った今どきの若者」というステレオタイプでしかない。また池脇千鶴は「すべての身障者は心優しく感性が鋭い」という偽善をまとうわけではないが、程よく美化された閉じられた世界に住む、生活感の感じられない身障者でしかない。■映画は現実を凌駕してほしいのだ。積極的に現実を乗り越え、それに勝利するべきなのだ、と思う。例えば妻夫木君は唐突に池脇のもとへ走っていってもいい、無理矢理ハッピーエンドにしても「映画」はそれを許すかもしれない。あるいは妻夫木君は無茶苦茶なSMを池脇に要求したっていい、「映画」はそれを許すかもしれない。しかし、このバランスのとれた「出来のいい」映画は決してそんなことはしない。■ただ、池脇が最後にみせる苦い表情、魚を焼きながら口元に皺を寄せたその表情、あるいは妻夫木君の背中を叩くその肉体に感動した。その一瞬だけが身障者の抱える現実を超越した映画だけの真実だったように思う。■と、書いていたんだけど、妻夫木君の最後の泣きはやはり身につまされる。この泣きで決着をつけるこの映画の「いい子」ぶりに辟易しつつも仕方がない。「出来がいい」です、この映画。というわけで5点から10点に変更します。甘いか。どうでもいいが。
[DVD(字幕)] 10点(2005-11-24 00:04:16)
2.  17才 旅立ちのふたり
澤井信一郎が尾行シーンを撮る。わくわくする人は私の友達です。追う者の視線は追われる者に固定され、一方、追われる者はその視線をやりすごし、あるいは知らないまま歩き続ける。■さらに焚き火の煙がくすぶる小さな浜で、ハーモニカを交換し、なんということもなく、ふと心が通じ合っていく瞬間。■あるいは、藤本美貴の住む飲屋街の、夜ではない、昼間の風情。どこを切っても、「映画」。一体、これは何なのだろう?■石川梨花の衣装がいかにも専属スタイリストが用意した、といった非映画的なものであっても、物語の設定が一昔前のアイドルものであっても、澤井は絶対に手を抜かず、なんとか「映画」として成立させようとする。前記した尾行シーンも、もともとの脚本にはなかったものではないだろうか。これぞマキノの直系、プロの仕事。映画とはこれだと思う。
10点(2005-02-12 23:49:46)(良:2票)
3.  しとやかな獣
こんなに面白い映画は、そうあるものではない。二転三転する練り上げられた物語、台詞、伊藤雄之助、山茶花究、小沢昭一、ミヤコ蝶々らの怪演、若尾文子の悪女ぶり、浜田ゆう子の助平、高松英郎のごりおし熱い芝居…、こんなに面白い映画はない、そう呟いていた観客は、ラスト近く、山岡久乃の冷めた不気味な横顔を目撃する。水を浴びせられたような瞬間。これは怖い。このような瞬間をこそ、私はもっと見たかったのだ。そして思うのは、面白すぎて物足りない、ということ。川島雄三のベストワークの一つでありながら、やはり私は「女は二度生まれる」などの奇形的な傑作を支持する。
10点(2004-03-05 11:57:20)(良:1票)
4.  昭和残侠伝 死んで貰います
↓なるせさんのように浮かれっぱなしで観るのが、この映画の正しい見方なのだが、結婚式ごっこの完璧な演出に涙するのを、忘れてもらっちゃ困る。このシーンにしろ、雨宿りにしろ、大きな木にしろ、人物の動かし方が完璧だマキノは。なんてことは言わずもがなで、卵焼きに泣けるよなぁ、とかやっぱ山本麟一でしょ、とか、なるせさんのように浮かれる映画なんだよな~、これ。
10点(2003-12-27 22:28:27)(良:1票)
5.  死刑執行人もまた死す 《ネタバレ》 
後半、弾圧されていた側による復讐が、なんのきっかけもなく始まる。ナチスの統治システムを逆にとった民衆による復讐は、まるで何かの機械のようにシステマティックに、厳かに、そして確実に作動する。巻き込まれた者は、運命を受け入れるがごとく、緩やかな死に向かって進んでいくしかない。これは反ナチ映画ではなく、システムに対する恐怖映画だと思う。
10点(2003-12-07 00:27:22)(良:4票)
6.  静かなる男
ジョン・フォードで一本、となると私はこの映画を選ぶ。え、まじ?と言われようと、だって滅茶苦茶盛り上がるじゃん、としか言いようがない。この映画を前にしたら、ほんとに言葉がない。馬鹿じゃん、と言われようと、だって楽しいもん、としか答えられないっす。「カルフォルニア・ドールズ」「フレンチ・カンカン」と並んで、映画史上三大盛り上がり映画。
10点(2003-12-04 02:40:17)(良:2票)
7.  淑女は何を忘れたか 《ネタバレ》 
小津で何を選ぶか?完成度なら「麦秋」だろう、釣りが好きなら「父ありき」だ、中年トリオアミーゴスと岡田茉莉子なら「秋日和」だ、加東大介なら「秋刀魚の味」だ、コンちゃんなら「彼岸花」だ、そしてアイドル映画なら、桑野通子の「淑女は何を忘れたか」だ。 大阪モダンガールは「ひっく」と酔いつぶれ、「北極!」ととんちを利かせ、ぼかんと斉藤達雄を殴る真似。そんな「せっちゃん」に斉藤達雄も悪のりし、小僧たちは「とんがらかっちゃ駄目よ」とわけわかんない歌を唄いはじめる。 こういう映画を見るために、私は映画を見ているのだと思う。
10点(2003-12-03 21:21:57)(良:1票)
8.  勝利への脱出
この映画のマックス・フォン・シドーは、騎士道精神にあふれたかっちょいい紳士、ってことになってるんだが、今見返すと、ただのサッカーおたくにしかみえない。「戦争よりサッカーで勝負すべきだ」とか、今時小学生でも言わないことを真顔で言ってるし、「ねぇねぇ、僕らと試合しよーよー」なんて駄々こねたあげく、えらい騒ぎになっちゃうあたり、大人なんだからもっとしっかりしなさいよ、つう感じだ。一方の大人たちは「脱走は兵士の義務だ」とリチャード・アッテンボローが言ってたことを繰り返し、2代目クーラー・キング、スタローンは「サッカー下手なアメ公はどっか行け」とコケにされまくり。 ラストの感動的なフランス市民のフェンス越えも、愛国心とか反権力とかそーゆーんじゃなくて、ほとんど甲子園の阪神ファンみたいなもんじゃん。 要するに、戦争やら国家やら権力やら愛国心やらは、ナチスだろうと連合国だろうと同じようなもんで、人殺すくらいなら、おいら子供に戻ってサッカーしてるもん、っていう開き直りが実にアナーキーで素晴らしい。ま、マイケル・ケインやフォン・シドーが元名サッカー選手という、岩下志麻がセーラー服を着るのと同じくらい無理があるキャスティングをした監督が一番アナーキーといえばアナーキーだ。でも、ジョン・ヒューストンはホントに演出したのか? 
9点(2003-12-07 04:06:43)(笑:1票) (良:1票)
9.  女子高生ロボット戦争
シナリオも演出もぐだぐだ、素人、全部見通すには覚悟がいる。でも、例えば、アップになると20代後半?30代?に見えなくもない眼鏡娘が、ちょい首を傾げつつ校長先生に対峙する、その姿勢とか、いつのまにかダンスを修得し唐突に踊り出す瞬間とか、いや、こういうのに私は弱い。ネタはいいんで、三池崇史リメイクしてくんないか。■と思ってたら、imdbにこんな記述が。The Japanese animated film "Purojekuto A-ko" (1986) inspired the basic premise of the film, along with its three main characters. The names Ally Koch, Brittney Kornblum and Chris Koenig refer to the characters A-Ko, B-Ko and C-Ko, respectively.こだわりどこが間違ってるな。
[DVD(字幕)] 5点(2005-07-16 20:09:09)(笑:1票)
10.  真珠の耳飾りの少女
貧乏な家の少女がある芸術家の家に奉公に出る。その出自故、差別され、いびられはするが、やがて、その芸術家に才能を見いだされる。そんな二人に嫉妬し、周囲の目はさらに厳しくなるのだが…。■というわけで、この映画、実に真っ当なメロドラマ、昼メロ、通俗、大映テレビでキョンキョンがピアノ引いてたの、「エースをねらえ」、なのだが、この演出家はどうも妙な野心があって、ゲージツに仕立て上げようと、すかした演出を施します。■そのあげく、物語の細部はよくわかんないし、泣かせどころとおぼしきシーンでも泣けないし、かといって芸術映画になるには、その才能も技量もない上、ゴダールの「パッション」を一度でも見ていたら、こんな演出しないよなぁ、こんな映画恥ずかしくて撮れないよなぁ、と「映画」センスも皆無。■と、実に中途半端な映画なのだが、お話は通俗メロドラマなので私はとても楽しめた。プロデューサー、あるいは脚本家は、こーゆーチンピラ監督に演出を頼むのではなく、増村保造、川島雄三あたりに演出を依頼すべきで、あ、亡くなってるか、じゃ、極東のアルチザン、澤井信一郎に演出させるべきなのだ、こーゆーのは、きっと。
1点(2004-05-17 22:45:33)
11.  白いリボン
閉鎖的な村社会、恐るべき子どもたちといった陳腐なネタを、重厚な芸術作に仕立て上げる様は滑稽としか言いようがない。「死霊の町」や「悪を呼ぶ少年」が1ショットで成したことを、2時間30分かけることの退屈。
[映画館(字幕)] 0点(2011-02-18 10:24:45)
12.  親切なクムジャさん
もってまわった、やけに複雑な復讐作戦は実に幼児的。それならそれで、幼児的な欲望のまま、すかっと残虐にみせてくれればいいのだ。「人間の心の闇」なのか「母性愛」なのか「贖罪」なのか「復讐の是非」なのか「ブラックユーモア」なのかよくわからないけれど、とりあえず退屈な言葉しか浮かばない意味ありげでスペクタクルで物欲しげな映像で、すかっと残虐ショーはゲージツっぽく仕立て上げられる。姑息かつ小賢しい。復讐するならセルジオ・レオーネのように加藤泰のように真剣になさい。いちいち泣くなニキータ、じゃなくてイ・ヨンエ。彼女には赤い手錠こそふさわしいのに。
[映画館(字幕)] 0点(2005-12-02 20:06:17)
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