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ゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 614
性別 男性
自己紹介  洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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21.  スタア 《ネタバレ》 
 元々が舞台劇ゆえか、演出のテンポが非常に良いですね。  物語の殆どが、マンションの一室の中で進行するという作りも好み。   ただし、筒井康隆が原作の為か、強烈な毒を孕んだ作品でもあり「赤ん坊を殺して調理し、客に食べさせる」という展開には、流石に気分が悪くなりました。  勿論、画面には血の一滴どころか、その赤ん坊の顔すらも映らないように配慮されているのですが、泣き声を聞かされただけでも、文字媒体より遥かに生々しく感じられたのですよね。  他にも複数の殺人が発生し、それらに対しては「実は生きていた」オチが付いたりするのに「赤ん坊は、本当に殺されて食べられていた」という徹底振りなのだから、もはや呆れ半分、感心半分といった気持ち。   中盤にて主人公が叫ぶ「芸能人とはかくあるべき論」に関しては、正に熱演と呼ぶに相応しく、一見の価値があるかと思います  「芸能人は、悪い事だってしなきゃいけないんだ」 「後ろ暗い体験が、芸のプラスになっている事だって多いんだ」 「面白くも可笑しくもない清廉潔白な人間が、ドラマを演じたり、失恋の悲しみや庶民の苦しみを謳った歌謡曲を唄えるものじゃないんだ」 「私生児を産んだって良いんだ」 「人を絞め殺したって良いんだ」 「芸の為なんだ」   主張の正しさはともかくとしても、非常に印象深い場面でした。  けれど、その辺りから徐々に暗雲が立ち込め始めたというか、SF的な要素が色濃くなって「何でもあり」な空気になってしまった事は、とても残念。  一応は主人公夫妻の殺人行為をメインに据えており、終盤にて彼らが逮捕されそうになる流れなのに、そこで「空間のひずみ」がどうの「冷蔵庫の中が北極になっている」だのと、新たな要素を付け足されても、話の展開を阻害しているようにしか思えなかったのですよね。   ラストにおける「後藤さんの来訪」も、不条理劇の代名詞である「ゴドーを待ちながら」のパロディであるのは分かるのですが(だから何? 来ないはずのゴドーが来ちゃうのが一番の不条理って事?)と、ひたすら疑問符が浮かぶばかり。   とはいえ、出演者は非常に豪華であり、次々に登場する有名人の顔を眺めるだけでも、それなりに楽しめたりするのだから、全く以て困り物です。  筒井康隆自身も「犬神博士」なるマッドサイエンティストを、楽し気に演じており、彼の小説のファンとしては、それだけでも「素敵な映画」と呼びたくなってしまう。  何とも評価の難しい、さながら「好き」と「嫌い」の境界さえをも捻じ曲げてしまうような、独特な一品でした。
[DVD(邦画)] 5点(2016-07-02 05:53:45)
22.  スピーク(2010) 《ネタバレ》 
 POV方式の映画って、たまに凄く観たくなります。  手ブレの多い映像は苦手なはずだし、このジャンルが特別に好きという訳でもないはずなのに、それでも禁断症状のように身体がPOVを求めてしまうのですよね。   本作も、そんな欲求を適度に満たしてくれる「お化け屋敷的な映画」として、気軽に楽しむ事が出来ました。  物凄く怖いという訳ではないのですが、何処か安心感を伴った「約束された怖さ」を提供してくれる感じですね。  こんな具合に、やたらと血が飛び出したり大きな音で驚かせたりする訳でも無い、落ち付いて観賞出来るホラー映画って、貴重だと思います。   内容としては、ノーカット風の撮影でリアルタイムな感覚を重視した作りが意欲的。  手ブレも比較的控えめで、観易い映像だった事も嬉しかったです。   才能はあるのかも知れないが、今一つ芽が出ないでいる映画監督の主人公と、その弟のカメラマンとの関係性なんかも、程好い生々しさがあって好印象。  ずっと昔に、短編映画の賞を取った事を自慢のタネにして、自分は凄い奴なんだと見栄を張っている兄の姿なんて、妙にリアリティがありましたね。  そんな兄を馬鹿にしながらも、律儀に映画撮影に付き合い、本心では兄を認めている弟。  舞台を一箇所に限定する事なく、この兄弟で色んな怪奇スポットを次々に巡っていく内容なんかも、観てみたかったものです。    オチは投げっぱなしで納得がいかないし、回収されていないと感じる伏線も多く、総じて「面白い映画」とは言い難いものがありましたが、細かい点で好印象を与えてくれる為、何だか憎めない、愛嬌のある映画でした。
[DVD(吹替)] 5点(2016-05-26 16:04:17)
23.  スティック・イット! 《ネタバレ》 
 女子の体操競技には、あまり興味が無かったような自分にも分かりやすく、楽しめる内容となっていましたね。  編集のテンポが良く、音楽もノリノリで、観客を飽きさせません。   レオタードがズレるのを防ぐ為に、滑り止めのスプレーを吹きかける場面などの 「詳しい人なら知っているので、ついつい説明を省いてしまいそうな部分」  を、きちんと映像化して教えてくれた形なのも嬉しかったですね。  主人公ヘイリーの皮肉っぽいモノローグによる 「体操競技って、こんな感じ」  という解説も、初心者に親切な作りとなっていて、ありがたい。  一見すると優雅で美しい世界に思えるかも知れないけど、その実は血が滲む程に厳しいトレーニングを行っているんだぞ、と分からせてくれる辺りも好みでした。   ただ、終盤の展開には少し疑問というか、観ていて呆気に取られてしまい、最後まで一緒にノリ切れなかったのが残念。  そりゃあ主人公の主張が間違っているとは思いませんし、ブラが見えた程度で減点の対象になるのは納得いきませんが、だからって周りの選手達も揃ってサポタージュしてみせるだなんて、流石に無理があるように思えました。  最後の床運動に関しても、本来なら型破りで痛快なシークエンスなのでしょうが、上述の展開にて興醒めしたせいもあり、どこか距離を置いて眺めるような形になってしまった次第。   気持ち良くハッピーエンドで終わってくれた事も含めて、素直に「面白かった!」と言いたいところなのですが……  やっぱり、クライマックスで不満を感じた以上は、それをやると嘘になってしまいそうです。  何だか自分が劇中の意地悪な審査員になってしまったようにも思えて、心苦しい限り。   それでも、実際に観ている間は、心地良い気分に浸れる場面が幾つもあった映画でした。
[DVD(吹替)] 5点(2016-05-16 07:57:22)
24.  素敵な人生の終り方 《ネタバレ》 
 設定からすると、如何にも感動物といった趣きの映画なのに、その内容はコメディという意外性が面白かったですね。  涙を誘うようなシーンもあるにはあるのですが、それよりも笑いの比重が大きかったように思えます。   自分としては、冒頭の悪戯電話を楽しんでいる主人公達に対して今一つ感情移入が出来ず、どこか冷めた目で画面を眺める事になってしまったのが残念。  そして、そんな悪戯電話の件以上に呆気に取られたのが、終盤におけるヒロインの台詞。 「(彼と不倫したのは)病気を使って同情させるからよ」  って、おいおいそこまで言うか、と衝撃的でしたね。  主人公が一途な愛情を抱いている存在なのだから、きっと優しい女性なのだろうな……という思い込みを、木っ端微塵に粉砕された形。   とはいえ、元々家庭がありながら不貞を働いていたカップルなのだし、そのくらいの落としどころが丁度良かったのかも知れませんね。  主人公も彼女も聖人君子ではなく、むしろ駄目な人間なのだというのが、何となく可笑しかったです。  道徳的には正しくなかったとしても、憎めない愛嬌のようなものを感じさせてくれました。   この映画は全編に亘ってそういった肩透かし感が強く「病気で余命僅かな主人公」「元妻との恋の再燃」というテーマを扱っておきながら「主人公の病気はアッサリ治るので、感動的な死など迎えない」「元妻とヨリを戻す事もなく、再び別れる事になる」という、王道の展開を踏まえた上での真逆な結末を迎えているんですよね。  結局、主人公は病気の告知を受けて自分の一生を見つめ直す前の段階と、何も変わっていないように見える。  ただ一つの大きな違いは、心を通わせられる友達が一人出来ただけ……という、静かな変化を描いた結末は、とても好みでした。   アダム・サンドラーと対になる、もう一人の主人公を演じたセス・ローゲンの存在も良かったですね。  彼の目線からすれば「一度は歩みかけたコメディアンとしての成功の道を閉ざされた後に、再び立ち上がって歩み始める」という、大いに青春を感じさせるエンディングにもなっています。   色々と意外な展開で驚きましたが、偶にはこんな風に「王道」「お約束」を逆手に取った作品も悪くない……と、そんな風に感じさせる一品でありました。
[DVD(吹替)] 5点(2016-04-23 16:54:56)(良:1票)
25.  ストレージ24 《ネタバレ》 
 ダメ男が自分を馬鹿にする男友達や元カノを見返してみせるという、非常に分かり易い映画。   である以上、自分としても感情移入しやすい内容のはずなのですが、どうにもノリ切れない気持ちの方が強かったですね。  主人公が男友達に対し 「俺を利用してた」 「間抜けな俺といればクールに見えるもんな」  と言い放つシーンなんかは、妙にリアルに感じられたりもして、何だか落ち込んじゃったくらい。  こういったやり取りを中盤で描いた以上「女を巡って喧嘩はしたけど、やはり友情は本物だった」というオチになるんじゃないかな~と予想していたのですが、結局それは外れて、男友達にしろ元カノにしろ最後まで「嫌な奴ら」としか思えなかったのも残念です。   主人公が成長する良い映画、と言えなくもないですが、自分としては彼が逞しくなったという以上に「主人公以外の人物が酷過ぎて、相対的にマシに見えるだけなのでは……」なんて思えてしまいました。  最後の「閉鎖された空間からやっとの思いで脱出したら、外の方が地獄だった」というオチもお約束過ぎて、目新しさは皆無。   主人公達が武器らしい武器を持っておらず、玩具のぬいぐるみや花火を利用して戦うという辺りは面白かったし、もうちょっと明るいコメディタッチで作られていたら、印象も変わったかも知れませんね。  モンスターの造形も嫌いじゃないし、低予算ながらに頑張って良い映画を撮ろうとしている気概は、ちゃんと伝わってきました。
[DVD(吹替)] 4点(2017-07-12 07:09:04)
26.  ストレンジャー・コール 《ネタバレ》 
 舞台となる家の造形が良いですね。  (こんなところに住んでみたいなぁ……)と、羨望の溜息が漏れちゃいます。   そんな家の内装と、ヒロインを眺めているだけでも楽しい映画……と言いたいところなのですが、そういった気分も、中盤に差し掛かる頃には流石に醒めてしまいました。  その理由としては、まず、犯人が出てくるまでが異様に長い。  勿体ぶって、これでもかこれでもかと引き延ばした割りに、その正体は意外な人物でも何でもなく、初対面のオジサンだったりするのだから、大いに肩透かしです。  喧嘩中の彼氏と、女友達だけでなく、ベビーシッターとして派遣された先の家庭にもメイドやら大学生の息子やらを思わせぶりに配置していたのは、全てミスリードを誘う為だったのでしょうか。  子供達の姿が全く見えないから「実は既に殺されている」「実は最初から存在しなくて夫婦の妄想の産物」なんて展開も予想されるのですが、これまた全部外れ。  もしかして、退屈な留守番を任されるベビーシッターの心境を観客にも理解してもらう為に、意図的に冗長な演出にしたのではあるまいか……とも考えられますが、きっとこの推理も外れなのでしょうね。   何よりもキツかったのは、この映画において最大の衝撃を受けるであろう「実は犯人が屋内にいる」という部分。  これって有名な都市伝説が元ネタなので、観客である自分もとっくに知っていた事なんですよね。  仮に知らなかったとしても、序盤のアラームが鳴った件やガレージが開きっぱなしだった描写やらで「犯人が潜入している」というのは、すぐに気が付いたと思います。  だから当該のシーンで衝撃を受けるヒロインに対しても(えっ? 今更?)という印象を受けてしまい、どうしても感情移入出来ません。  せめて守るべき対象となる子供達との間に絆があれば応援出来たのでしょうが、それも無し。  そもそも子供達の台詞が極端に少なく「守りたい」「この子達には何とか生き延びて欲しい」と思わせるような描写すらも乏しいものだから、困ってしまいます。  ヒロインが恐怖のあまり精神を病んでしまったかのような、後味の悪いバッドエンドなのも、好みとは言えません。   何だか不満点ばかりを並べる形となりましたが、犯人を撃退する「暖炉の装置」に関しては、完全に忘れていたので意表を突かれたし、良かったと思います。  パトカーの中からヒロインを見つめる犯人の眼光にも、ゾクっとさせられるものがあって、印象的。  恐らくは意図的に血を映さず、適度な「怖すぎない怖さ」を提供してくれた事にも、好感が持てます。  それでも「ここを、もっとこうすれば面白くなったんじゃないかな?」という思いが頭を離れない……そんな映画でありました。
[DVD(吹替)] 3点(2016-04-16 17:47:36)(良:1票)
27.  スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 
 「この実験は明らかにおかしい」「条件が偏り過ぎている」「監督側は意図的に身体を壊す為、無茶をしているとしか思えない」等々、書きたい事は沢山あります。  でも、どうやら実験に対する批判というか、検証については既にやり尽くされた感があるようですね。  「一ヶ月マクドナルドのメニューだけを食べ続けても、必ず身体を壊す訳ではない」「むしろ健康になる事もある」「ダイエットだって出来る」という事が世界各地で実証されており、作中の実験結果に文句を付けるのは、遅きに失するように思えます。   なので以下は、なるべく純粋に映画としての評価を。   場面転換などで多少ぎこちなさを感じる部分もありますが、音楽やアニメーションを駆使して、観客を飽きさせないような作りとなっているのは嬉しいですね。  S、M、L、スーパーサイズのポテトの袋や、ジュースの紙コップを並べる事によって、視覚的に大きさを分からせる演出なども、テンポ良く行ってくれています。  作中で繰り返される主張は酷く歪んでいるように思えるのですが、一応「アメリカ人の健康に対する危機意識を高める為」という大義名分が掲げられている為、嫌悪感を和らげてくれるのもありがたい。  「ビッグマックを毎日食べているけど、全然太っていない」「運動をして鍛えているので平気」というタイプの人達を登場させているのも、一応の公平性を感じられました。  「病院にもマクドナルドがある」「大統領やキリストを知らない子供達も、ドナルドは知っている」「小学校で、生徒がコーラとスナック菓子の昼食を取っている」という場面が挟まれるのもショッキングであり、問題提起に成功しているかと。  エンディング曲も、何だかクセになる魅力があったと思います。  これらの点は、長所と呼べそうですね。   で、短所というか、気になる点なのですが……これは、ちょっと多過ぎて挙げ切れないです。  あえて一言で表すなら「悪趣味」な作りである事でしょうか。  わざわざ吐瀉物を映し出すという視覚的な悪趣味なんかは、まだまだ可愛い範疇。  ちゃんと医者から「脂質の摂り過ぎには注意してね」と言われて、笑顔で握手した上で始めたはずなのに、全然注意していなかったり「摂取カロリーを減らして」と助言を受けているのに、それでも減らさなかったりしたのには、流石に呆れましたね。  ここの場面は「マクドナルドのメニューは脂質が多い」「カロリーが高い」という印象を与える為には外せなかったのでしょうが「医者の忠告に反して意図的に暴飲暴食している主人公が卑怯なだけ」としか思えませんでした。  食品業界側の言い分を提示する際にも、その直前に「彼らは圧力団体」「非難の矛先を他の物に向けようと努力する」というナレーションを行い、たっぷりと偏見を植え付けた上で弁明する人を映し出しているのだから、やり切れない。  極め付けはラストの演出で「スーパーサイズは、もう止めにしないか?」→「サンダンス映画祭での上映から六週間後、マクドナルドはスーパーサイズの中止を発表」→「マクドナルドでは、この映画との関連は無いとしている」って流れには(うへぇ)と声が出そうになりました。  観客に「映画の影響でスーパーサイズが販売中止になったんだ。この監督は凄い!」と思わせたいのでしょうけど、あからさま過ぎてゲンナリです。  ただでさえ胡散臭くて偏向的な内容だったのに、これでトドメを刺されちゃった気分。  ここで「現在、スーパーサイズの販売は中止されている」くらいのテロップ表示で済ませてくれていたら、もう少し本作に対する信頼度も回復出来ていたかも知れません。   ちなみに、本作の主演と監督を務めているモーガン・スパーロック氏は「デスバーガー」というスラッシャー映画にもカメオ出演しているのですが、本当にチョイ役といった感じで、印象に残りませんでしたね。  そちらの映画を先に観賞済みの自分でも、全く憶えていない役柄でした。  こういった品を作った人だからこそ、マクドナルドを連想させるスラッシャー映画にカメオ出演させたのでしょうし、それなら作中で無残に殺されてしまう役の方がオイシかったんじゃないかなぁ、と思います。  いっそ犯人役にしても良かったかも知れませんね。
[DVD(吹替)] 2点(2017-06-18 11:57:20)(良:1票)
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