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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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41.  スター・トレック(1979)
80年代を中心に、ほぼ何の話題を提供することもなく細々と続いていた、という印象の、スタートレック最初の劇場版シリーズ。何だか、少数の熱狂的なファンに支えられてスーパーの駐車場とかでひっそりと興行を続けるインディープロレスを思い起こさせますが。 しかしこの第1作(だけ?)は高額の製作費が投入され鳴り物入りで登場した超大作。製作は79年、ってんだから、いかにもスターウォーズの成功にあやかって慌てて準備しました、という感じのタイミング。 スターウォーズが、基本的なノリがあくまでチープな冒険活劇だったのに対し、こちらはいかにも「SFやります!」という意気込みを感じさせて、例えば最初の方に登場する、ポッドの着艦シーンなど、ストーリー重視のスターウォーズだったら省略されそうな細部の描写が、盛り込まれてます。 エンタープライズ号が調査に向かう、謎の巨大物体、この描写なんか、インデペンデンスデイの先取りと言ってもよいのでは。 で、この作品がオモシロいのか、と言えば、勿論、そんなにはオモシロく無くって、そこがスタートレックのスタートレックたる所以、と言ったところでしょうか。 それにしても、スキンヘッドの女性がワイシャツ一枚みたいな格好をしていると、なんかエロい。なんででしよう?
[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-29 12:06:25)(良:1票)
42.  助太刀屋助六
映画において、あまり構図がキマり過ぎるのも、機械的な感じがしてきてちょっと居心地が悪くなるもの。だけど本作はむしろその路線をとことん突っ走って、大いに遊んでいる、という印象。真田サンもひときわ大仰な演技でその路線に乗っかって、なかなかに愉快な世界を繰り広げてくれます。 最初の方は、陰気で不気味ですらある岸田今日子のナレーションとか(本人は普通にしゃべってるだけだと思うが)、棺桶屋の小林桂樹が何度も槌で指を打ってしまうシツコさとか、少々まどろっこしいところもあるけれど、心配ご無用、物語は次第にテンポを上げ、またテンポが上がるに従い、これが絶望的な復讐譚なのか、単なるオチャラケのオハナシなのか、よくワカラなくなってくる。そして、ワカラなかろうが何だろうが、突っ走り出したらもう止まらない。 だいたい、「助太刀屋」って一体何なんだか、他人の仇討ちの助っ人が専門、というのも随分ヒネた話だけれど、いよいよ自分が仇討ちをする段になってもまだ、「助太刀」を言い訳にしないと動けない、ってのがさらにヒネていて。ラストでもまた軽くいなされてしまう、つかみどころの無さが、スピード感と相俟って心地いい。 90分弱の、そんな小品。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-09-24 21:01:58)
43.  スタンド・バイ・ミー
私自身はこの主人公の少年たちを演じた俳優たちとほぼ同世代ということもあって(実際には4人の年齢はバラバラで、映画の設定よりも年上、ってのが多いですが)、この「大人になった主人公が昔を回想する」という物語であるにもかかわらず、どこか「現在進行形」として観てしまう部分が、かつてはあったのですが。しかしもう30年前の映画になったんですね。さすがに今となっては、4人のパッとしないその後(ひとりは惜しまれつつ若くして世を去ったけど)などもふまえつつ、自分のパッとしない人生もふまえつつ、ノスタルジーを感じたりはする訳で。 それにしてもこの、線路を歩く、という話。日本だったら、芥川龍之介の「トロツコ」ですね。でも本作には、ああいう心理の移り変わりのようなものはあまり無く、少年たちに他愛ないバカ話や他愛ない事件が描かれてます。不満といえば不満、上手いといえば上手い。冒険には何の役にも立たない櫛を持ってきて、鉄橋から落としてしまう、というユーモラスな描写もあれば、少年たちが心に抱えた傷がふとしたことで垣間見える深刻さもある。それを「少年の日のちょっとした冒険」の中に織り込んで見せたのが、本作の上手いところでもあるんでしょう。しかし少年の成長物語として何となく捉えにくい部分もあって。 冒険を通じて初めて何かを成し遂げた主人公。それとともに、もう元の無垢な少年には戻れない寂しさみたいなものもある。それ自体はとてもよくワカルのだけど、それを描くのがこのクライマックスでよいのか、と。なーんかちょっと、違和感あるんですよね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-01-29 21:15:44)(良:1票)
44.  女番長ブルース 牝蜂の逆襲
アテネ団なる不良少女のグループのリーダー・レイコが主人公。このアテネ団にはアテネ憲法なる鉄の掟があって、要するに、男って何さ!ってな感じなんですけれども、一方でレイコは、ホクシン会なる不良グループのリーダー・次郎と、いささか微妙な男女関係にあるんですな。さらにこのホクシン会の上部には、アキモト組という暴力団がある。またさらに、アテネ団にいらぬチョッカイをかけてきた単車軍団の連中も絡んできて。その四者の関係に、さらにアテネ軍団の内部のリーダー争いを発端としたキャットファイトがあったり、アキモト組に帰ってきた天地茂アニキのエピソードがあったり(天地茂の眉間のシワがスゴイ)、もう、内容はかなりグチャグチャですね。 ただでも錯綜した内容なのに、スキさえあれば、物語に関係あったり無かったりりするエロシーンがヤミクモに挿入される(エッチしながらのバイクレース、もうワケがわかりません)。だからますますグチャグチャなんですが。 なのに、最後まで観たら、エピソードが互いにちゃんと連関を持ってて、見事にまとまっていってます。グチャグチャはグチャグチャなんですけどね。でも何だかまとまってる。まさに魔法のような。 結局、エロと暴力とバカバカしさで彩られた、「みなさんが観たいものを羅列してみました」という作品なんですが、それでも物語は(やや込み入り過ぎているほど)構成の妙を見せている。しかもラストには(とってつけたように)虚無感を伴った余韻をも残すのだから、オソロシイ。 ただ、強い女性を描くと見せかけて、実は女性の弱さを描いているところがあるのは、いささか男性目線の作品と言えるのかも知れませんが。
[DVD(邦画)] 7点(2016-04-06 21:21:19)
45.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒
まさに「スクリーン所狭し」と繰り広げられる、タイファイターとXウィングのドッグファイト。かつてアクション映画のショットは一体どこまで細切れになっていくのか?なんて思ったこともあるけれど、最近は落ち着きを取り戻してきて、時にはやや長めのショットを織り交ぜつつ、それをうまくCGで彩ったり。 と、迫力の映像に、畳みかけるストーリー、とりあえずは我々をたっぷり楽しませてはくれるのですが・・・。 それにしても、この「旧3部作」に対する、リスペクトというよりはむしろ、過度の気遣い。なんだかなあ。 旧3部作を否定しかねないような要素は微塵も含むまい。なにせあれらの作品は不可侵の殿堂入り。敵も味方も、概ね似たような設定で、デススターそっくりの敵の基地へ、レッド中隊ブルー中隊が攻撃を仕掛ける。特撮技術は当然のことながらはるかに進んでいるけれど、40年近く前の作品のローテクをそのまま本作に取り入れた部分も残してみたり。今回から登場する若い面々は、さすがに元気なところを見せ、いかにもリニューアルされた感じを出す一方で、お馴染みのソロやレイアもたっぷり幅を利かせて、さあ旧作ファンも満足してください、と。 特に、今回は新しい物語の序章に相当するためなのかも知れませんが、敵役がイマイチ貫録無いというか、魅力に乏しくって。いかにも「ダースベイダーほどすごくはありません。やっぱりダースベイダーはすごかった」という感じ。 エピソード1~3は、4~6に縛られることなくルーカスが想像を膨らませていって(例えばエピソード2での都会の描写なんて、本シリーズの中で新鮮でした)、それが行き過ぎて正直、我々がついていけなくなった面があり、またこれらの映画はいささかその空想を「設定」として語り過ぎたキライもあると思うのですが・・・それに比べると、本作、冒険することなく、「ファンの皆さま、ディズニー版ですが違和感なくご覧いただけるように作ってみました」とばかり、ちゃっかりと小さくまとめちゃったようにも感じられて。 本作、確かに面白い。けれどその分、ちょっと、ルーカスが、気の毒にも思えてきたのでした。
[映画館(吹替)] 7点(2016-02-18 20:43:29)(良:2票)
46.  スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション
ウチの子供たちはこのシリーズが大好きで、作品によってはレンタル屋で何度も借りさせられて困ってるのですが、そういうウケの良さでは、この第4作、これまでの作品に一歩譲る感じ。え~、結構、楽しんで観てたやんか、お父さんはこの第4作も楽しかったのになあ。 まあ確かに、前3作からは製作時期が離れていて、主人公たるスパイキッズの子役も代わり、何かと雰囲気の変わるところもあるのだけど(同じところもあるのだけど)。で、前3作ってのは、子役が子役であり得る短期間にまとめて製作され、特に第3作は「とにかくみんな集まれ!」という3部作総決算(ノリとしてはあまりそう感じられないけど)のようなラストだった、それがある意味この第4作にも投影されていて、時を経て「子役でなくなった子役」が、ここに呼び出されて新しい子役と対面させられるんですね。大人になってしまえばもう子供には戻れない、でも(だからこそ、というべきか)本作のテーマは、その失われた時を取り戻そうとするオハナシ。バカバカしい荒唐無稽さを楽しみつつ、結構キツイものも感じちゃったりするのよね・・・
[DVD(吹替)] 7点(2015-12-26 17:13:03)
47.  スタンピード
“スタンピード”ってのはあくまで邦題で、一応中盤にスタンピードな場面はあって見せ場にはなっとりますが、まああくまで中盤の一場面です。原題はThe Rare Breed、なんか地味ですね、でも物語のオチには直結しています。惜しむらくは、オチだけではなく、ジェームズ・スチュアート演じる主人公の生き様にも、古き良きカウボーイとしてのRare Breedが投影されていればなお良し、だったんですが、主人公のキャラクターが少々弱いかな、とも思います。イギリスからやってきた母娘とモコモコ牛、牧場までの彼らの旅を、スチュアート演じる主人公が案内するのですが、イギリス人にイギリス牛、何かと手を焼かされます。一方、彼らを妨害し付け狙う悪漢がジャック・イーラム。先にも述べたように逃げ場のない谷を牛の大群が押し寄せてくるシーンあり、悪漢との対決あり。しかしあくまでこれは中盤まで。後半はなんだか、どんどんおとなしい展開になっていっちゃいます(これも、主人公の存在の弱さが、一因かと)。とはいえ、全体的にユーモアが横溢していて、(オチも含め)楽しい作品にはなっております。モコモコ牛がゴッド・セイブ・ザ・クイーンの口笛におとなしく従う(ヴィクトリア女王の時代でしょうから「クイーン」ですね)のが可笑しいですが、作中にもあるようにこの曲、英国国歌であると同時に、米国では「アメリカ」として知られてたのでした(C・アイヴズ作曲の『アメリカ変奏曲』も、このテーマに基づく作品でしたね)。 また本作、音楽はジョン・ウィリアムズ(名義は“ジョニー”になってます)、彼の初期の仕事ですが、気合の入ったところが楽しめます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-24 11:08:28)
48.  スパイダーマン2
要するに、変な実験が行われるたびに変な怪人が一匹生まれちゃう、という趣向なんですかね。一作目は、そういう怪人の登場に加え、そもそものスパイダーマン誕生のオハナシやらピーターの人となりやら、とりあえず最初の作品の特権として埋め草的な紹介エピソードには事欠かないので、ソレなりにソレっぽく映画の尺が埋まったのですが、二作目となると、早くもネタが枯渇気味。そこでピーターには失恋などしていただくことになるのだけど、「彼女の面影を胸に秘め悲しみを抱えながら、悪との絶望的な戦いに身を投じる孤独のヒーロー」なんていうシビレる展開はここには微塵も無くって、「失恋したらヒーローとしてもダメダメになっちゃう」というこの軟弱さ。アホ過ぎます。ま、しかし、悲愴感がありゃいいってもんじゃない。あくまでこういう軽いノリの楽しいシリーズなのです。そして、ヒーローだって皆で支えてあげてこそ、活躍できる、という訳ですね。今回の怪人オクトパスも正体はただの中年太りのオヤジですし、あくまで基調はユーモラス。スパイダーマンとオクトパスの戦いには、CGのリアルさばかりではなく、ダークマン風の胡散臭さも感じられて、またそういったところが楽しかったり。
[地上波(吹替)] 7点(2014-11-03 23:32:17)
49.  スウィッチ
インターネットを発端にした巻き込まれ型サスペンスってのは、難しい。そもそもネットってのが基本的にウサン臭い訳で、“巻き込まれ型”というよりも、“不注意な私を巻き込んでください型”。オレオレ詐欺をサスペンス映画でとりあげるようなもんです。勿論、作り手もわかってるんでしょう、巻き込まれ型の不条理モノと思わせておきながら、「実は」とばかりに、因縁話っぽい路線を絡めて意表を突こうとしてくる。そこがそれなりに面白くもあるけれど、変にまとめ過ぎようとしてる印象が先行して、さほど意表を突けていない気も。で、そこもきっと作り手はわかってるんでしょう、中盤では、これでもかとかなりしつこい追跡シーンを展開してみせて、アクション路線も準備。ここはさすがに盛り上がるでしょ、と。そんな訳で、はい、サービス満点な映画でした。元サッカー選手が演じる刑事さんが、もうひとつ存在感を示せず、まあその曖昧さがイイといえばイイんですけれども、とにもかくにも、主人公の肝っ玉母さん、このヒトの存在が、本作一番のサービスでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-20 09:16:57)(良:1票)
50.  スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション
これは邦題考える人も迷ったんじゃないですかね。映画のタイトルのロゴを見ると「SCRE4M」となっている。これを参考にして、日本語タイトルで「4」に似た文字を探すととりあえず「ム」の字が目につき、おそらく邦題の第一案は『スクリー4』あたりだったんじゃないですかね。でもやっぱりこれじゃ“スクリーム”とは読めません。泣く泣く現在の邦題になったものと想像しております。さて第4弾の本作。マンネリと云うなかれ、世にホラー映画がある限り、ヤツは必ず戻ってくる。ヤツって誰よ。それは言えません。果たして今回のマスクの中身は一体誰なのか。観ている間はあまり詮索しない方が楽しめるとは思いますけれど(ま、謎とき映画ではありませんから…)。しかし、月日が流れど、これまでのシリーズの登場人物たち、多少お歳は召されたとは言え、皆さん元気そうで何より。舞台となる町の雰囲気もそのまま、映画の雰囲気自体もそのまま。そう、マンネリと云うなかれ(いや言ってもいいですけど)、毎度毎度、ちゃんと「あの雰囲気」を再現してくれる(まとめ撮りならともかく、久しぶりの今回ばかりはそうもいきません)のが、素晴らしいじゃないですか。マンネリですけど(笑)。そしてホラー映画の世界に様々なブームは有れど、変わらぬ伝統の「語法」を語り続けている。こういうかつてのホラーがあってこそ今のホラーがるのだよ、と。いやあ、ウェス・クレイヴンも偉くなっちゃったもんだ。ちょっとヤな感じですね(笑)。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-01-13 09:06:12)(良:2票)
51.  スクリーム3 《ネタバレ》 
3作目ともなるとマンネリ化が懸念されるところ、しかし派手な爆破シーンなども取り入れてみたり、舞台を映画製作現場として作品のメタレベルを引き上げたり。と、結構楽しめた記憶はあったんだけど、えーと犯人誰だっけ。という訳で再見。ミステリって、犯人忘れたら何度でも楽しめるからいいですよね。記憶力が衰えてくると、いいこともあるもんです。喜んでる場合じゃないけど。でまあ本作、順当に行けば、犯人はどう考えても「キャリー・フィッシャー」ですよね。いや、さすがに彼女が犯人ではないことは、私のかすかな記憶が示しているんだけれども、でもこれが模範解答じゃなかろうか。・・・で結局、意外にフツーな犯人で、さすがはスクリーム・シリーズ、しっかりとウラのウラをかいてくれました。しかもこのヒトが真犯人だなんて、1年後くらいにはきれいさっぱり忘れてそうなので、また楽しんで観られそうです。ヨカッタヨカッタ。
[地上波(字幕)] 7点(2012-09-18 21:21:33)(笑:1票) (良:1票)
52.  スリー・リバーズ 《ネタバレ》 
まずしばらく観ていて「ははん、真犯人はブルース・ウィリスだな」と思う。探偵役が犯人、まあ叙述トリックの類でしょう。で観ていると、おやおや彼の周りでばかり事件が起こるということで、彼は露骨に怪しく、警察仲間からも疑われているらしい。となればミステリでは犯人から除外されがちだけど、いやいや待てよ、これぞミスディレクションに違いない。物語の中で最も犯人らしく、我々にとって最も犯人らしくないヤツこそが、真犯人。ウラのウラまで読まなくては。相棒のオネーチャン警察官に手を出すに至って、はい、この主人公が変態犯人で決定!などと思いつつ…。最後まで観て、彼は「やっぱり」犯人などではなくって、そこそこ意外でそこそこベタな真犯人が明らかになったところで、正直ホッとしてしまう。やっぱ、このあたりが落とし所ですよね~。“意外過ぎてどうでもよくなる真犯人”ってのは、やっぱり疲レマス。という訳で、カーチェイスあり、ボートチェイスあり、最後は何でこんなトロ臭い格闘やねんと思いつつも、アクション充実、ミステリとしても(何となく)楽しめて、なかなかよろしいかと。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-16 17:00:13)
53.  スルース(2007)
観直してみて、ジュード・ロウとマイケル・ケインが完全に二人一緒に写っているショットが、意外に多かったんだなあ、と驚いた。もっと限られたシーンだけ(ネックレスをつけるシーンとか)だったかと勘違いをしていたもんで。会話する二人が完全に別ショットで区切られているシーンもあるけれど、それは必ずしも多い訳ではない。しかしそれでも「二人一緒の場面」という印象が薄かったのは、種々の目眩ましが施されているからであろう。様々な障害物、様々な光。場面によっては、モニターに映る姿を含めると二人よりも多くの人物が現れるシーンもある。限られた登場人物、限られた舞台の中でありながら、そこには多様な光景が織り込まれ、ただひたすら、変容が繰り広げられていく。あーホンマに気色の悪い映画やったなあ。
[地上波(字幕)] 7点(2012-01-14 23:45:14)
54.  スペル
サム・ライミがまたご自分でホラー撮ろうってんだから、よほどロクでもないコト思いついちゃったんだろう、と期待してしまう訳ですが。しかしどっちかというと、かつてのオカルト映画を思い出させる、懐かしい雰囲気の映画になっております。その雰囲気を出しつつも、どこかユーモラスでパロディ的。昔話でよく、老女の魔法使いだの、ヤマンバだのが出てくるのは、要するに、“年寄りは醜くて””醜いのは悪だ”という身も蓋もないキメツケがあるのだけど、この映画もちゃっかりそういうのに乗っかって。で、やっぱオカルトと言えば『エクソシスト』だよね、『エクソシスト』と言えばゲロだよね、と。と言う訳で、この映画、暇さえあればババアがウギャーと襲ってきて、その餌食となるヒロインはゲロだかなんだかをひたすら浴び続け、面白いほど鼻血を出し、とことんヨゴレ役をやらされる。彼女をサポートする彼氏ってのがいるにはいるけど、これまた生贄のヤギそっくりのまるで緊張感のない顔立ち。いくら映画に懐かし感覚があるとはいえ、いささか鈍重な感じもして、少々気が滅入ってくる部分も無いでは無いけれど、クライマックスのヒロインの大暴走とか(自分が掘った穴から出られなくなるなんて・・・)、待ってましたと言いたくなるほど典型的な「どんでん返し」モドキとか、ま、観終わってみれば何だか結構、楽しかったかな、と。 ただ、コケオドシの音楽の連続、これはさすがに過剰で、も少し減らしてもらえたら懐かしオカルト映画テイストもさらにアップしたんではないですかね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-24 23:40:42)(笑:1票)
55.  駿河遊侠伝 破れ鉄火
清水の次郎長が、一家をなしていく過程を描く第2作。あれやこれやエピソードを重ねていき、まとまりがつかなくなると思いきや、結構うまくまとめており、ラストはなかなか盛り上がります。しかし、子分どもを引き連れてあるく勝新をみていると、顔の丸さがひときわ目立ちますな・・・。ダイ・ラケ師匠の登場は、ちょっと悪乗りし過ぎか(さすがに勝新と睨み合いになると、ちょっと笑えない構図)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-05-05 08:03:58)
56.  駿河遊侠伝 賭場荒し
勝新演じる清水の次郎長、いやあ、ワルそうですなあ。まさに、無鉄砲なチンピラ。物語は、まあ、どうということの無いエピソードがいくつか、といった感じですが、勝新の傍若無人ぶりが、何とも頼もしい。クライマックスの決闘の場面、カメラもすごいけど、天知茂を逃がすときの“俺は不死身だから”というセリフもすごい。無茶苦茶だけど、説得力があります。ところでこの映画、バクチのシーンなど、一部を除いたら、ほとんどロケ撮影ですよね。大映の時代モノは、ロケがとても良い(キッパリ)。観客の好みの変化もあるにせよ、やっぱり、こういう撮影がだんだんできなくなってきた時点で、“時代劇”は終わっちゃったんだろうね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-01-20 23:13:23)
57.  スペースインベーダー
↓【エスねこ】様も仰っている通り、前半における“間”の取り方、『悪魔のいけにえ』を彷彿とさせる不気味さがありますね。ただしこの“間”というものが、計算されたものなのか、単なる緊張感の欠如なのか、はたまた単なる完成度の低さなのか、判然としない部分がありますが。でも、独特の「緊張感の欠如」や独特の「完成度の低さ」というものを自然に作りあげてしまうのは、これはやっぱりトビー・フーパーの持つひとつの才能、なんですよ、きっと。でまあ、彼を始めとして、この業界においてそれなりにお馴染みの、それなりにココロザシのありそうな才人が集まって作り上げた本作ですが。内容的には極力、ココロザシを排除して作っているようで、何ともスケール感に乏しいオハナシ。勿論この「スケール感の乏しさ」感、と言うヤツが本作の魅力であることは論を待たない訳ではあるのですが、でもセコイ内容。地球に乗り込んできた異星人が地球侵略のために、まさかそんなところから手をつけないだろう、という、ド田舎を舞台に、セコイ侵略劇が繰り広げられます。その意味では、人類は裏をかかれているのかもしれないんですけれども。グロテスクだけどユーモラスな風貌のエイリアンども。敵の首領に至っては、ハッキリ言ってウ●コそっくりではないですか。どっちかってとコレ、「子供のころに見た、見てる間は怖かったけど目が覚めてから思い返したらかなり笑える悪夢」みたいな内容の映画ですね。何でも新鮮で何でも怖くて何にでも好奇心を持って何でも信じ込んだ、そんな子供の頃のことを思い起こさせる、懐かしい味わいの映画。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-16 23:18:27)
58.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
まずコレを観たときの第一感、「これから続くエピソード1,2,3の三部作は、旧三部作ほど多くを語られることはなさそうだなあ」と。結果的に、大体当たったようです、か、ね。ずいぶん「ツマラン」という声も聞かれましたけど、この、内容の無さに関する限り、「でも“スター・ウォーズ”って、こんなもんでしょ」と言いたくなったりもします(実際、驚くほど内容が無い・・・でも旧三部作だって、どうなのよ)。映像に関しては、まさにCGの集中豪雨ともいうべき、無意味なまでのCG三昧。SF映画の代名詞、スター・ウォーズたるもの、CGで他の映画に引けを取る訳にはいかぬ、とばかりに、「おい、そのシーンのその余白、まだCGを入れる余地があるぞ。何でもいいから何か入れとけ」ってなトコでしょうかね。そういう「自信の無さ」が、また、新シリーズ第一弾らしくて、微笑ましいではないですか。正直、ウットウシイ面もありますけどね。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-02 23:21:31)
59.  スパイキッズ3-D:ゲームオーバー
わたしゃテレビゲームをしないもんで、ゲーム世界を舞台にされると、ちょっと馴染めん部分もあるのだけど。それにしても、『トロン』の頃に比べるとすいぶん進歩したもんだなあ、と(比べるな、ってか?)。今回は登場人物を絞った代わり、敵役にはかのシルベスター・ハゲローンが登場。その他には、チョイ役で登場するアノ人も。と思ったら、クライマックスでは何と何と。あはははは。ヒマなんだなあ、このヒトたち。楽しいシリーズでした、ありがとう、ロドリゲスさん。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-05 15:51:20)
60.  スパイキッズ2/失われた夢の島
冒頭からおバカ映像の連続。それに、前作があまりにもよくできたアホアホ映画だったので、その続編と思って安心して気を抜いていたら、今回は、何やらライバルが出てきたり、何やらインボーっぽいものが展開したりと、ゲゲッ、続編は何だか小難しい映画になっちまったのか、と少し不安になる(←いくらなんでも気を抜き過ぎ。普通、このレベルを小難しいと言ってるようでは日常生活にも支障をきたしかねない)。と思いきや、あははは、映画が進むに従い、今回もバッチリ、どんどんデタラメ映画になっていってくれます。後半はハリーハウゼン映画のテイストが満載。“失われた夢”であるところの、ハリーハウゼン的モンスターたちの、ハリーハウゼン的動きが、わざわざCGで表現されるという、まさにゴクローサマの極致。最後には、無意味にもプロレス技まで展開し(ブレーーーーンバスター!)、いやあ、何だかまるで、私のために映画を作ってくれたような気分にさせられるではないですか。いい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-14 16:46:36)
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