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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2594
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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61.  スコルピオンの恋まじない
ウッディ・アレンの映画の性質上、女優の役割はとても大きいと思う。この映画もまさにそうで、ウッディに対するヘレン・ハントの女優としてのセクシーさは絶大だ。端役でモロにセクシーっぷりをアピールするシャーリーズ・セロンももちろんセクシーなんだけど、ヘレン・ハントのそれは、何と言うかハリウッド女優として卓越した大人の色気があったと思う。そういう面も含めて、この映画は、とても大人のお洒落感に溢れた作品だ。 もうすっかり“小さなおじいちゃん”のウッディ・アレンだが、それでも自らをもって“男の色気”を表現し続ける様は、もはや見事だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-18 11:38:48)
62.  砂の器
最後の演奏が終わった後に主人公和賀英良が得た心情はいったい何だったろうか。自分の宿命に対する恨めしさか、悔しさか、恩人である元巡査を殺してしまった後悔か、それとも自分の想いを音楽によりまっとうした達成感か…。おそらくは、それ以上に様々な想いがラストの演奏中に渦巻いていたのだろう。そして、最終的に彼の脳裏を支配したものは、やはり唯一無二の存在である父親の姿であったに違いない。その想いの性質は陽であり陰である。しかし、丹波哲郎の台詞にあるように「音楽の中でしか父親に会えない」彼にとって、その瞬間はきっと幸福だったのだと思う。最近放映されたテレビドラマは観ていないが、主演アイドルのチープな演技、そして物語の核であるハンセン氏病をとりあげなかったことで、絶対的な失敗は容易に想像できる。
[DVD(字幕)] 7点(2004-05-09 11:36:08)
63.  S.W.A.T.
思ったよりもアクション映画としてバランスのよい良作だったと思う。リアリティのない無意味に派手なアクションシーンは単純に楽しめるし、SWATを主体にした映画というのも今まであまりなかったので新しかったと思う。全体的に無難と言えばそうだが、紅一点で体を張ったミシェル・ロドリゲスはとても魅力的な存在感があった。映画として印象が強いということはないが、満足度は高い。
7点(2004-02-06 19:24:49)(良:1票)
64.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
[個人的にべらぼうに面白くなかった要因は、どうやら過剰に描き出されるディープなSWの世界にあるらしい。もはや伝説的な娯楽映画でありながら「一見さんはお断り」状態である。もちろん私は全シリーズ一応見てはいるが、それほどシリーズ自体が好きでないため楽しむ余地がなかった。次作ではもう少し幅広く楽しめる映画に仕上げないと、興行的に悲惨な目に合うのは必至なように思う。] ←と、いうのが初見時の感想だったが、今回見直してみるとずいぶんと楽しめる余地が膨らんできた。さすがに2回目ということと「エピソード1」と続けて見たというのがその要因だと思う。物語の世界観の造形という点でさすがに手抜きは無いし、自分の中でストーリーの概要が消化できた分、メインのバトルシーンにもすんなりと迫力を感じることができた。あからさま過ぎるほどに、アナキンが暗黒面へ“堕ちていきそう”な過程の描写も3部作の“つなぎ”の部分としてはアリだと思う。 シリーズ自体が相当に好きというわけではなかったので、あまり期待はしていなかったのだけれど、公開を前にした「エピソード3」がとても楽しみになってきた。
[DVD(吹替)] 7点(2004-01-28 16:23:30)
65.  スコーピオン
いいかげんとも言えるノリの軽さが心地よい痛快感につながる秀作アクションだったと思う。「落ち目」というレッテルを弾き飛ばす勢いを見せたケビン・コスナーの悪役ぶりは良かった。個人的にはこのパフォーマンスを見ればケビン・コスナーはまだまだイケルと感じた。
7点(2004-01-18 04:29:32)
66.  スモーク(1995)
淡々と描かれるオムニバス的な群像劇が味わい深い。ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハートらの抑えた演技が印象に残る。特に最期のエピソードでハーヴェイ・カイテルが語るシーンには派手さはないが、非常に濃厚な感慨深さを感じる。
7点(2003-12-17 13:58:57)
67.  スペース・カウボーイ
今作の場合、じいさんたちが老体に鞭打って地球を救うために立ち上がるという設定だけでユニークなエンターテイメント性に溢れている。そのご老体軍団を演じるのが熟年豪華スター揃いなのだからビジュアル的にも完璧である。映画自体も非常に楽しめたが、クライマックスがいささか盛り上がりに欠けた感が残った。
[映画館(邦画)] 7点(2003-12-10 17:09:38)
68.  スターシップ・トゥルーパーズ
ポール・バーホーベンらしい悪趣味なB級的ノリの良さが楽しめる娯楽作品。ノリのわりにはVFXのクオリティは極めて高く、ラフな感じの映画でありながら批判する部分は少ないと言える。異星での巨大虫との戦争は娯楽要素が高くユニークだが、同時に戦争の愚かさやむごさを伝えるところもあり、全体的に見応えがあった。
7点(2003-11-16 17:56:09)
69.  素晴らしき日
この手のラブコメとしてはよくあるストーリーではあるけど、この映画には良質な雰囲気の良さがあった。主人公や子供たちの細かな仕草がとてもあたたかい空気感をかもし出している。映画には出始めのジョージ・クルーニーは今と比べると洗練されていないが、その相手のミシェル・ファイファーは子持ちのキャリアウーマンを愛すべきキャラクターで好演している。
7点(2003-10-28 01:17:01)
70.  スーパーマン(1978)
アメコミ映画の金字塔的作品。最近のアメコミヒーローに比べるとスーパーマンは力持ちで空が飛べるだけという実にシンプルなキャラクターが逆に味わい深い。何年か前から新作が作られるとか言われてるけど、結局企画倒れで終わったのかな?
7点(2003-10-06 18:14:50)
71.  すずめの戸締まり
「脅威」に対する人間の無力と儚さ。だけれども、一時でも長く生き続け、存在し続けていたいという切望。 廃すてられた場所に眠る思いを汲み取り、悔恨が漏れ開きっぱなしになっていた“戸”を締めるという行為が織りなすファンタジーは、想像以上に「現実的」で「普遍的」だったと思う。 現実社会における災害やそれに伴う悲劇を果敢に題材として取り込み、秀麗なアニメーション表現の中で描いた試みと、ストーリーテリングの方向性自体は、間違っていなかったと思う。 ただし、その結果が、映画としての面白さや、オリジナリティとして結実していたかというと、必ずしもそうではなかったと思う。  我が子二人と連れ立って劇場鑑賞して、決して残念な映画ではなかったし、無論観たことを後悔する類いの作品ではない。 この国のアニメーション監督として紛うことなきトップランナーである新海誠の作品である以上、見逃すべきではない。 ただそれ故に、その新作に対しては、高いハードルが用意されることは避けられない。  社会現象ともなった「君の名は。」、そして個人的にはそれ以上の傑作だと確信した「天気の子」。 本作は、その過去2作とも時代背景を共有しており、「災害」という共通のテーマを扱っている点を踏まえても、三部作の一つとして捉えられる作品だろう。そしてより直接的なファンタジー描写や、アドベンチャー展開など、三作の中でも最もエンターテイメント性の高い作品だったと思う。 ただ、何かが圧倒的に物足りなかった。それが映画的なエネルギー不足に直結しているように思えた。  それは何だったか? 上手く言葉を選べていないかもしれないが、個人的な感覚から浮かんだことは、“エゴイズムの欠如”だった。  僕が新海誠の過去2作品から得たエモーショナルは、主人公たちが発し貫き通す圧倒的な“エゴ”によるところが大きい。 流星が町に降り注ぐその間際であろうとも、ようやく訪れた焦がれた相手との逢瀬に没頭し、過ぎ去った時間すらも覆す。 この世界の理も仕組みも無視して、無責任だろうが、独善的だろうが、世紀の我儘を押し通す青臭さ。 不可逆を覆そうとも、世界が水没しようとも、それでも「大丈夫だ」と言い切る若い生命の猛々しさと瑞々しさ、それをまかり通すアニメーション映画のマジックに僕は感動したのだと思う。  そういった映画的なエゴイズムが、本作からは薄れてしまっているように感じた。 それはもちろん、現実世界の災害や悲劇を取り扱ったことによる真摯な態度とも言えよう。 でも、それによって映画的な面白さが表現しきれないのであれば、本末転倒であろうし、その題材を取り扱う意味が果たしてあったのかとも思う。  自然災害をはじめとする脅威に対して人間は為す術もない。特にこの十年あまりの時代の中で、この国の人々は改めて痛感している。 そういう現実がある以上、安易なハッピーエンドなどは描くべきではないだろう。 しかし、それが現実だからこそ、せめて映画世界の中では強烈なエゴイズムを貫き通す人間たちの姿を見たいという思いも、今この世界の多くの人が秘める思いではないか。  本作の主人公たちが何も成し遂げていないなどというわけではもちろん無い。 けれど、悲劇的な現実を超越するほどのマジックは、この映画から感じることはできなかった。
[映画館(邦画)] 6点(2022-11-15 22:21:24)
72.  スポンジ・ボブ/スクエアパンツ
「僕はグーフィーグーバーさ♪君もグーフィーグーバーさ♪」と、息子(小1)が謎の歌を歌っていた。 何の歌かと聞いてみると、“スポンジ・ボブ”の映画だと言う。 息子はこの映画を既に5回以上観ているらしく、一部の台詞を空で言えるようになっていた。 日曜日の午前中、また観ると言うので、一緒に観てみることにした。  「スポンジ・ボブ」は、テレビ放映を何度か観たことがある程度で、アメリカのアニメらしい不条理でナンセンスなコメディだなという印象だった。 数話しか観ていないけれど、社会風刺や下ネタも散りばめられたブラックユーモアの強烈さは明らかで、NHKも中々攻めるなあと思っていた。  キャラクターのビジュアルや、キャラクター性も当然ながら強烈で、クセが強いので、「コレ、日本の子どもにウケるのか?」と懐疑的な印象も持っていたが、何のことはない我が息子がハマっているのだから、子どもの向けアニメとしてのコンセプトも間違っていないのだろう。  どうしても“大人”は、「子どもはかわいくてふわふわしたものが好き」というレッテルを貼りがちだけれど、実際そうとも限らない。 もちろん、“ふわふわしたもの”も大好きだけれど、もっと別の“ギラギラ”したものも、“トゲトゲ”したものも、区別せずにどんどん触れていくし、広く興味を持って大好きになり得るのだ。 そういう嗜好性の柔軟さと広さが、子どもの可能性そのものなんだなと思える。  で、今作はというと、主人公のスポンジ・ボブが、窮地に陥った仲間のために冒険に旅立ち帰ってくるという王道的なお話。 ベタなストーリーテリングではあるけれど、やはりそこにはこのアニメらしい毒々しさと禍々しさが随所に溢れている。 息子が「好きだ」という、前述の“グーフィーグーバー(パブ的なレストラン)”でアイスクリームを食い漁るシーンなど、スポンジ・ボブが完全に酔いつぶれたジャンキーと化していて、「これ子どもに見せていいのか?」と自問しつつも笑ってしまう。  アメリカでは日本以上に大人気のアニメらしく、キャスト陣も想定外に豪華だ。 今回は当然ながら吹替版での鑑賞だったが、オリジナル版では声の出演にスカーレット・ヨハンソンやアレック・ボールドウィンという名だたるハリウッドスターも名を連ねていた。 そして、実写との融合シーンにおいては、往年のスター俳優デヴィット・ハッセルホフが本人役で登場し、スポンジ・ボブらアニメキャラの強烈さを凌駕するほどの破天荒な役柄を演じてくれている。  繰り返しになるが、全編通してブラックユーモアに溢れ毒々しいので、必然的に大人でも充分に楽しい。 そして、息子は歌唱シーンやダンスシーンになると意気揚々と歌って踊っていた。 日本で「子どもから大人まで楽しめる作品」という触れ込みだと、大体そのテイストは「感動」という方向性に絞り込まれてしまう。 しかし、アメリカの娯楽作品の場合は、只々「楽しい」というエンタメの本質を追求している。 そういう懐の“深さ”、そして“吸収力”の強さが、この作品にも内包されていると思った。 深海に住むスポンジが主人公のアニメだけにね。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-06-28 00:11:07)
73.  スカイライン-奪還-
2010年の前作「スカイライン-征服-」も、決して評価が高い映画ではなかった。 酷評が並ぶ中、劇場鑑賞をスルーしかけたけれど、或るTwitterの一文で「面白い“B級SF映画”だ」と唯一賛辞するつぶやきを見て、それならばと劇場に足を運んだ。 結果的には、前述の作り手の趣向に共鳴せざる得ない要素もあり、エンドロールと同時に心の中で親指をグッと立てたことをよく覚えている。  前作のある意味振り切ったラストシーンも忘れ難く、あの“衝撃の顛末”から繰り広げられるであろう「逆転劇」をぜひ見たかったので、無論この続編の報も好意的に受け止めていた。もちろん劇場鑑賞したかったけれど、前作の評価を受け公開規模は小さかったようで、地方在住者には鑑賞機会が得られなかった。  そうして、劇場公開から3年ほど経過した或る日曜の夜にようやく鑑賞に至る。  正直なところ、B級SF映画として前作にような思い切りの良さや、フレッシュさを感じることはなかった。 前作は、エイリアン侵略による緊迫感と独特な無慈悲が印象的だったけれど、今作はその後の地球人たちの“逆襲”を描いたプロットでもあるので、随分とアクション映画に寄った仕上がり。結果的に、どうしても目新しさは薄れてしまっており、良い意味でも悪い意味でも“フツーの続編”となってしまっていることは否めない。     主人公として登場するロス市警刑事を演じるのは、「キャプテン・アメリカ」シリーズの悪役ラムロウの演技が印象深いフランク・グリロ。突然の災厄にひるむことなく勇敢に立ち向かう主人公を熱く演じていた。  そして、インドネシア産の傑作アクション映画「ザ・レイド」で一躍世界的に名を馳せたアクション俳優イコ・ウワイスが、同作でも競演した武闘家兼俳優のヤヤン・ルヒアンと共に出演しており、エイリアン相手に大立ち回りを見せてくれる。 インドネシア発のアクションスターらの“参戦”に伴い、特に後半は国際色豊かなアクション映画になっている。     総じて前作以上に大味で、雑なB級娯楽映画に仕上がっており、一定のユニークさは担保しつつも、見応えのある映画とは言い難い。 けれど、こういうB級映画を日曜の夜に鑑賞することは、かつてテレビ放映の「日曜洋画劇場」で映画という娯楽に触れた少年時代を思い起こさせる。  憂鬱な月曜日を直前に控えた日曜の夜は、何も考えずに、少々雑多な娯楽映画に興じてみる。 そんなルーティーンも悪くないなと思う。 叶うことなら、故・淀川長治氏の解説付きで観たいものだけれど。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-10-28 12:25:26)
74.  スパルタンX
まず余談だが、ファミコンのゲーム版を子供の頃によくやっていた記憶が甦った。 テレビゲームが下手だったので、ファーストステージのボスである“棒術使い”を倒すのがやっとだった。 ちなみ映画には、その棒術使いも、他のブーメラン使いや怪力男も出てこなかったけれど……。  ジャッキー・チェンというアジアを代表するスーパースターの「価値」を個人的に再認識している今日この頃。 彼が身体的に絶頂期だった頃の作品をちゃんと観ておこうと思い、「プロジェクトA」「ポリスストーリー」に並んで評価の高い今作をとりあえずチョイス。 スペインを舞台にした「活劇」と呼ぶに相応しいジャッキー映画だったと思う。  何と言っても、少年時代からの盟友であるユン・ピョウ&サモ・ハン・キンポーとの絡みが、一映画ファンとして非常に楽しく、共演している彼ら自身が他の誰よりも楽しそうなことが、とても微笑ましい。 最初のアメリカ進出が不調に終わり、一度原点に立ち返ろうと、監督にサモ・ハン・キンポー、相棒役にユン・ピョウを配した今作は、ジャッキー・チェン個人にとっても極めて記念碑的な作品になったのだろうと思う。 ここから再度スター俳優としての地固めを強め、不動の国際的スターに上り詰めていくわけだから、持つべきものはやはり「友」だなと思う。  1984年の香港映画らしく、時代を感じさせる“ダサさ”は目に付く。ジャッキーをはじめ主要キャラクターの服装がことごとくダサい……。特にユン・ピョウの服装はダサいを通り越してもはやスゴい…。 しかし、30年の時を経ると、その“ダサさ”すらも映画としての味わいに変わってくるもの。 ストーリー上の理由は分からないが、何らかの理由でスペインに渡り住んでいる中国人たちが、逞しく楽しそうに生きているということが、彼らの服装に表れているようにも見え、結果としてナイスな衣装センスだったのだと思える。  一方で、彼らの体技は物凄い。冒頭の“朝練”シーンから、屈強な体の張りと、動きのキレに惚れ惚れしてしまった。 そして、原題が「快餐車」というだけあって、意外にもカーアクションが充実していたことも印象的。  年代的に今作以前のジャッキー・チェン映画の鑑賞率が非常に低いということに気付いた。もう少し、彼のフィルモグラフィーを遡っていってみようと思う。
[インターネット(字幕)] 6点(2013-05-11 14:52:45)
75.  スネーク・フライト 《ネタバレ》 
ギャングが証人抹殺のため、獰猛な毒蛇の大群を飛行機に忍び込ませ全乗客ごと墜落させてしまおうとする。 その滅茶苦茶な設定の段階で、このB級映画の成功は確約されたのかもしれない。  数年前にレンタルが開始された時点で、サミュエル・L・ジャクソン主演ということもあり、「一見の価値」はあるだろうと確信していたのだが、ようやく鑑賞に至った。  良いね。予想通りに良い「B級パニック映画」だった。  ヘビ嫌いの者にとっては思わず目を背けたくなるようなヘビの大群の問答無用に“ウジャウジャ”な様が、まず容赦ない。 それが完全密室の飛行機内を席巻するわけだから、その恐怖感は他のモンスターパニックとは異なり、リアルな分精神的に怖い。  むかつく脇役キャラがお約束のように酷い殺されたり、意外な脇役が窮地を救ったり、思わぬ恋模様や感動が生まれたり……。  ストーリーに内容なんてあってないようなもの。 でもそれが、この手の映画の「王道」であり、それを貫き通しているこの作品の価値は高い。  惜しむらくは、「犬」が生き残っていなかったこと……。最後の最後で飼い主の元へ戻ってくるシーンを期待したのだが。それがあれば更に痛快感がプラスされていただろう。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-08 15:30:16)(良:1票)
76.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
「エピソード2」と「エピソード3」の間に存在する「クローン戦争」をCGアニメで描いた「スター・ウォーズ」の番外編。 言わば「エピソード2.5」という位置づけではあるが、ストーリートしての完成度としては、チープな2Dアニメーションで描かれたテレビ映画「スター・ウォーズ/クローン大戦」の方が高いと言える。  戦闘シーンの連続に終始してしまい、キャラクターの造詣が浅くなってしまっている点はマイナスポイント。 特に次第に暗黒面へ突き進むはずのアナキンの精神状態の変動があまり見られず、むしろ本編より人間としてしっかりして見えるのはいかがなものか。  ただそれでも、スター・ウォーズファンとしては、深淵なスペースオペラの新たなエピソードが見られただけで、満足は出来る。  どうやらこのCGアニメ版でシリーズ化するプランもあるようなので、不足したキャラクター描写は、後の作品で期待したい。
[地上波(吹替)] 6点(2010-05-07 22:58:10)
77.  図鑑に載ってない虫
日常生活の中に実は蔓延している些細な“笑いどころ”を、抜き出し、唯一無二のコメディに仕立て上げる「業」において、今三木聡は独壇場だと言える。  限りなく意味の無い“可笑しさ”のオンパレード。そのストーリーも限りになく無意味に近い。しかし、この監督の作品には、そのギリギリの部分で物語性を含み、感情を生む。 弾けとんだキャラクターたちは不思議な魅力に溢れ、物語が進む程に愛着が生まれる。 結果として、愛すべき作品、愛すべき映画へと進化していく。  しょうもなさや毒々しさを多分に含んだコメディなのに、最終的には何故か小気味良い“爽快感”に包まれる。 これはもはや、新しいエンターテイメントの形と言えるかもしれない。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2007-10-08 23:30:57)(良:2票)
78.  ZOO(2004)
 オムニバス映画は大概評価が難しい。特に今作のように(同原作と言っても)話がそれぞれバラバラで、作り手も本職がバラバラなクリエーターたちとなると、尚更だ。少しずつでもそれぞれの物語がリンクしていれば、作品として一貫性も出てくるのだが…。なので、各話それぞれの評価をしようと思う。  「カザリとヨーコ」……題材は悪くない。“恐怖”という点では良い意味で趣味の悪さに溢れているし、映像化する意味もあったと思う。しかし結果として、ストーリーにまとまりがないまま終わってしまった気もする。<6点>  「SEVEN ROOMS」……明らかに「CUBE」の類似品。不条理な恐怖を描いたのは分かるが、やはり最終的にもう少し「理由」を描かなければ、物語としての完成度の低さは拭えない。全体的に“汚すぎる”点も個人的にはNG。<4点>  「So-far そ・ふぁー」……これは良かった。斬新なストーリーとして最終的にきっちりと「結末」が描かれていてまとまりがあった。映像的な感覚、小物の使い方(赤いソファー、緑のジュースなど)にもセンスを感じた。あとやはり、しっかりとした役者が揃っていたのが完成度を高めた要因だと思う。<7点>  「陽だまりの詩」……アニメーションであるこの作品が実は一番素晴らしかった。非常に繊細なアニメーションで、とても切なく温かい未来世界が繰り広げられる。「短編」という要素を最も巧く反映したのもこの作品であろう。Good Job!<8点>  「ZOO」……精神的な世界の恐怖を描いているので、中途半端なストーリーを指して一概には否定できない。雰囲気も悪くは無く、アリと言えばアリなのだけれど、正直腑に落ちない部分も大いにある。原作でも表題になっているほどなので、文体ではどう描かれているのか、そういう興味は生まれた。<6点>  という感じで平均をとると6.2点なのだけれど、出来不出来の幅が大きいので結局評価が難しい。
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-22 11:25:26)
79.  スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
まさに「狂気」という言葉が相応しい映画であり物語であったと思う。原作は読んでいないが、その濃厚さを伝えるにふさわしい映画世界の造型はやはり鬼才デイヴィッド・クローネンバーグの成せる業だと思う。陰気感に満ちたレイフ・ファインズの演技も安定しており、レベルの高いサスペンスに満ちた作品に仕上がっている。
[ビデオ(字幕)] 6点(2004-02-05 19:16:06)
80.  スカーフェイス
個人的にはあまり好きなストーリーではなかったので強く心に残るものはなかったが、若くエネルギーに満ちたアル・パチーノの存在感にはこの後の大俳優への可能性を感じるに充分のものがある。壮絶すぎるラストの死に様は圧巻。
[ビデオ(字幕)] 6点(2004-02-04 18:56:58)
0160.62%
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41716.59%
52449.41%
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852320.16%
929511.37%
101706.55%

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