Menu
 > レビュワー
 > ノブ さんの口コミ一覧
ノブさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 59

評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  草原の輝き(1961)
カザンの若々しさが冴えた、忘れられない青春映画です。抑圧的な母親に支配されているため、ベイティの要求に答えられないウッドの苦悩や戸惑いがリアルに迫ってきます。若すぎるがゆえに理性と抑え切れない衝動の狭間で葛藤し、バッドの裏切りによって心が壊れてゆくディーニーがあまりに痛々しく、この二人の恋の結末はあまりに切ない。監督が違えば、単なるメロドラマに終わっていたかもしれない。原作を書いたインジ自らの優れた脚本の功績も大きいように思う。ディーニーがバッドの農場を訪ね、彼に別れを告げる背中は、恋の嵐はとうに過ぎ去り、残ったのは埋めようのない痛みと、孤独、それらを物語っていたように思う。しかしそうして人は成長してゆく。もう違う道を歩み始めたことを悟り、その思いを胸に、歩いてゆく彼女の表情が脳裏に刻みついて離れません。思わず涙しました。ウッドの体当たりの演技が素晴らしいです。バッドの父を演じた、パット・ヒングルの脂っこい演技も印象に残りました。胸に残るほろ苦い痛みが、深い余韻をもたらします。
8点(2003-02-02 15:34:38)(良:2票)
2.  卒業(1967)
この映画は非常にブラックなテイストを持った、優れたセックス・コメディだ。60年代から70年代という不安定な社会背景を巧みに織り込みながら、一種の娯楽映画としても楽しめる。70年代に入ると、アメリカ映画からは、「家族」という普遍的なテーマが姿を消してしまう。この映画は否定的でシニカルな描き方であるけれど「家族」を扱った、60年代最後の重要な映画だと思う。既成の概念はもはや通用せず、それらは完全に打ち破られ、新しい時代へと突き進んでいたこの頃。性に対する抑圧的な道徳観念を打ち破り(ロスとバンクロフトという親子と関係を持つ点がそう)、親たちの望む、上流志向とそんな生活に決別を告げる学生を演じたホフマンの演技には大いに笑った。愛の渇きを演じさせたら、天下一品のミセス・ロビンソンことアン・バンクロフトがことに素晴らしい。年増女の渇いた魅力が、とても印象的で、この映画は彼女の代表作の1つと言える。
8点(2003-02-02 13:56:42)(良:1票)
3.  ソフィーの選択
メリル・ストリープの真価が発揮された映画。彼女の数ある作品の中でも、最高級の演技です。訛りの女王といわれるだけあり、たどたどしいポーランド英語も見事です。典型的なナチ少女だった彼女が、そのナチに人生を踏みにじられる壮絶な人生。観ていて胸が苦しくなった。映像も美しい映画でした。
8点(2003-02-01 17:04:22)
000.00%
111.69%
223.39%
323.39%
411.69%
558.47%
6711.86%
71322.03%
81728.81%
9610.17%
1058.47%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS