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よしのぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 
アクション映画としては合格点。 あまり言及する人はいないが、マクラーレンは知恵者です。 知恵とアイデアでつねに敵の裏をかき、勝利し、生き残ってきました。 この作品では、それが失われているのが残念です。 頭を使う場面は、相棒が活躍してしまっているんですね。 もうひとつ、ダイハードシリーズでは肉体の痛みを見せることにより 感情移入させることに成功していました。 しかし、この作品では、マクラーレンも敵もスーパーアクションをこなしてており 普通の人間ではない、まるでアンドロイド同士の戦いのようです。 これではリアリティに欠け、興ざめです。 またF-35との戦闘は、味方から攻撃されるており、マイナスポイント。 頭をからっぽに鑑賞できないわけですね。 悪役も中途半端。 極悪非道の人物に見えないので、怖さがでません。 最後があっけない、あっけない。 もっと粘らないとだめですね。 お金を奪うのが目的なら、なにもあんな派手なことはする必要はなく、 銀行からハッキングでもすればよかったのです。 あんな大人数は必要ないでしょう。 それに最初に協力したハッカーを殺す必要はないし、ましてや殺害に5人も差し向けるなんて不自然。 武器やヘリコプターをもっているので、相当のお金持ちのはずですが。 たまには貧乏人、一人ぼっちで、知恵で勝負するタイプの悪役をみたいものです。 マクラーレン同士が対決するような。 あ、そうそう、マクラーレンがヘリコプター運転しちゃだめでしょう。 地道にバイクなどで疾走しなくては。
[DVD(吹替)] 7点(2008-02-08 16:26:25)(良:1票)
22.  宝島(1950) 《ネタバレ》 
誰でも御存じ、冒険小説の代名詞的作品だ。物語は文句なく面白い。 だが遺憾ながら、本作は演出が淡白で古臭く、興奮・忘我・熱中からは程遠い。著しく興趣に欠けるのだ。 冒険をしているのはジム少年なので、彼を中心に、彼の視線を通じて描かれるべきだ。 子役の少年の演技力量不足が原因なのかもしれないが、監督は客観的な視線で「宝島」という物語を過不足なく描こうとしているように見える。 だが、物語などは荒けずりでもよい。ジム少年の興奮や感動が伝わってこそ、観る者が共感するのだ。 観客が自己投影するのはジム少年であって、物語や筋立てではない。 ジムは何度も驚くべき体験をし、危機に直面し、大人顔負けの英雄行為を果たしている。 ビリー・ボーンズの死に遭遇し、宝の地図を発見し、宝探しの航海に参加し、ジョン・シルバーの悪巧みを盗み聴きし、船長のスパイとなり、銃撃戦を経験し、人質となり、脱出し、船を座礁させ、ナイフで刺されながらも敵を射殺したりと、まさに八面六臂の活躍だ。 特に、林檎樽の中に隠れて悪人共の姦計を盗み聴く場面と、ナイフで刺される場面は、観客の感情移入のしやすい場面で、もっと時間をとってじっくりを描くべきだろう。この二つの場面でハラハラ、ドキドキしなければ、映画は失敗だ。 原作は改変され、シルバーはジムとの交流を通じて、いくぶん人間らしい心を取り戻すラストになっている。それはそれでよいが、それなら伏線が欲しい。 シルバーの成長を描きたいのであれば、彼の過去や人間性を描いておく必要がある。彼に子供がいたとか、自分の子供時代をジムに重ねる場面があるとか、そういう細部にこだわってほしかった。ジムにしても、父親不在で育ったので、父親像をシルバーに重ね、彼を慕うようになるとか、そういう要素があれば感動的だし、一層真実味がでるというものだ。映画にリアリティが生まれるのはそういう瞬間だ。それがあれば、忘れがたい作品になる。この作品は、すぐに忘れてしまいそうだ。
[地上波(邦画)] 6点(2013-09-10 01:47:22)
23.  タイタンの戦い(1981) 《ネタバレ》 
「タイタン」とは何か?タイタンはオリンポスの神以前に世界を支配していた巨人族。クラーケン(北欧神話)はギリシア神話には登場せず、アンドロメダを襲うのはケートス(鯨系の怪物)だが、ゼウスはクラーケンを使ってタイタンを倒し、後にクラーケンを地下に封印したという異説もあるらしい。本作品では、ゼウスが「最後のタイタン、クラーケンを解き放て」と言っているので、クラーケンはタイタン族という設定のようだ。◆アルゴス国王アクリシウスは、罪を犯し国を辱めたとして、娘ダナエとその赤子ペルセウスを箱に閉じ込め、海に流した。ペルセウスはゼウス神の神子だったため、怒ったゼウス神は、大海獣クラーケンを放ち、アルゴス王国を民もろとも滅亡させた。これが物語の発端だが、「罪を犯し国を辱め」だけでは何のことか不明だ。ギリシア神話では「王は彼の孫によって殺される」という神託を得たため、娘と孫を川に流した。◆女神テティスの子、カリボスはヨッパ国の王女アンドロメダの婚約者だったが、「月の泉」を動物狩りに利用して、ペガサスを絶滅寸前に追いやったことでゼウスの怒りを買い、世にも醜い姿に変えられた。悲嘆にくれたテティスはゼウスへの意趣返しとして、アンドロメダに結婚できない呪いをかけ、ペルセウスをヨッパに瞬間移動させ、この世の辛酸をなめさせるよう謀り事を巡らす。テティスは、アンドロメダの母が娘と女神の美を較べる発言を聞きとがめ、アンドロメダを30日後にクラーケンの貢物にさせると宣告。これが冒険の前段階で、非情に凝ったものだが、複雑すぎて把握しにくい。◆要衝は、ペルセウスとカリボス、双頭の犬ディオスキロス、蛇女メデューサ、スコーピオン、クラーケンとの一連の戦闘場面だが、今となっては古い撮影技術で、まどろっこしい。クリーチャーの美的センスは素晴らしいものがある。ペルセウスは剣、兜、楯を労せず得るが、何らかの献身、奮闘によって獲得する展開の方が望ましい。困難が大きい程、見所があるし、感情移入も容易になるからだ。主人公の俳優の容姿が凡庸で、神の子には見えないのも減点だ。途中から金属フクロウが一行に加わり、思いのほか大活躍するのが嬉しい。フクロウはペットのような存在で、物語に彩りを添え、癒しを与え、格好のアクセントになっている。映画を退屈せさずに観せるためには、こういったものが必要だと認識させられた。
[DVD(字幕)] 6点(2013-06-11 18:28:23)
24.  探偵物語(1951) 《ネタバレ》 
出だしの雰囲気は大変よい。大都会ニューヨークの警察署を舞台に、多種多様な犯罪者とそれを取り締まる刑事たちの折衝、談判、駆け引きを実録風に描く。社会派的内容、手堅い演技、的確なカメラワーク、リズミカルな展開で佳作を印象づける出だしだ。 主人公マクラウド刑事は、非情なほど正義感が強く、犯罪に対して一切の妥協を許さない。それは悪党であった父親に対する近親憎悪に由来する。犯罪者を見ると父を思い出し、父を思い出すと憎悪が湧くという構図だ。その性癖が犯罪者に向けられているうちは問題がないが、妻に向けられたとき、心の仮面に裂け目が生じ、暗黒面が顔を覗かせる。純粋と信じ切っていた妻に過去の男がおり、子供を堕胎させていたという衝撃。しかも堕ろしたのはマクラウドがいま最も熱情を注いで追及しているシュナイダー医師だった。マクラウドは妻を心の奥底では愛しながらも責め立てずにはいられない。容赦ない言葉での面罵と問責。妻は懸命に哀願し、許しを請うが、遂に「あなたは自分が正義と思っているが、一片の思いやりもない。残酷で嫉妬深いだけ。父親と同じよ」と決定的な言葉を残し去ってゆく。暗い家庭で育った人間は、明るい家庭を築くのを夢みる。その夢が潰えたとき、自殺願望が頭をよぎる。拳銃を持った強盗犯に素手で向かったマクラウドの行動には明らかに自殺願望がみえる。血まみれで倒れ、死の間際に神の許しを乞う姿が痛々しい。 ちょっと待て。タフな刑事による硬質な犯罪捜査劇を期待していたのに、クライマックスが男女の愁嘆場とはこれいかに。前半が終わって、鑑賞者の最大の関心事はシュナイダー医師の連続殺人事件のはず。これが放りっぱなしである。事件の詳細も不明のまま終了でえは、鑑賞後感はよくない。期待外れである。途中から、万引き女の行動が鼻に付くようになり、見る気が失せるのを覚えた。初犯で引っ張って来られたのなら、打ちひしがれているはずなのに、周囲を子細に観察し、刑事の気を引こうとしたり、窃盗男に付き添う女に慰めの言葉をかけたり、場違いな別れの挨拶をしたりと、ありえない行動ばかり。シリアル劇に夾雑物が迷い込んだようで、違和感を覚えた。強盗犯の最後の行動も唐突で、現実味に欠けるきらいがある。どこか白々しい幕引きにみえた。
[DVD(字幕)] 6点(2013-06-05 16:09:12)
25.  大怪獣ガメラ 《ネタバレ》 
ガメラの生態を科学的に推定していく仮定は無理が無く、好感が持てる。第1回遭遇でちどり丸を破壊。第2回遭遇で灯台を破壊するも、少年を助ける。第3回遭遇で自衛隊の秘密兵器冷凍爆弾と発破でひっくり返ってしまうが、手足を引っ込めてジェット噴流を噴射、回転ジェットで空の彼方へ飛び立つ。第4回遭遇で東京タワー倒壊、石油コンビナート破壊。なかなかテンポがよろしい。そして最後に世界中の科学者の頭脳を結集したというZ計画を発動。Z計画実行のための大島へのガメラおびき寄せ作戦も、海上にガソリンで火の回廊をつくる、大島手前で台風の風により鎮火、人工火事を起こす、雨で鎮火、三原山噴火など段階的な盛り上げに成功している。そしてなかなか全貌が語られないZ計画に観客の関心を集中させるように工夫されている。 【少年とガメラ】母親を失い、父の職業が灯台守という関係で転勤が多く、孤独がちな性格になってしまった少年は亀を唯一の心の友としていた。が、あまりに亀を愛慕し、学校にまで持ってくるので先生に注意される始末。父と姉に諭され、少年は亀を捨てるが、実は海岸に匿っていた。そこへガメラ登場。灯台からの転落するところをガメラに助けられた少年は亀がガメラになったのではないかと思う。少年が東京に引っ越すとガメラも東京に出現。少年はガメラは悪い生き物ではないとして大人たちに度々意見をするが聞き入れてはもらえない。何度もガメラに接近を試みる。ガメラを火星に逃がすZ計画には賛同、大人になったら宇宙科学者になってガメラに会いに行くのだという。けなげな少年ですが、ストーリーにあまり絡まないのが難点。ガメラとの心の交流をもっと描き、少年のアドバイスによって計画が成功するような展開にすればよかったのに。少年の活躍にも関わらず、結局ガメラは悪者で終わってしまいました。 【今回判明した事】 ①ガメラはエスキモーの伝承にあった。②北極はかつてアトランティス大陸のあった場所。③ガメラは氷の中で眠っていた。④国籍不明の原爆搭載機の墜落により原発が爆発したために目覚めた。⑤火、原爆、ウラン、高圧電流などのエネルギーを餌とする。 【疑問点】北極圏を東に飛行する国籍不明の原爆搭載機の正体は?電波撹乱塗料は既にあったの?
[地上波(邦画)] 6点(2011-09-17 19:38:04)
26.  大魔神怒る 《ネタバレ》 
◆御子柴国は山中で民の生活は苦しく、湖のある豊かな千草国への逃散が後を絶たない。領主弾正は千草征服を決意、五千の兵で乱入。不意を襲われた千草は為すすべなく降伏。領主十郎は辛くも分家の八雲国へ逃亡。十郎を追った弾正は勢いにまかせ八雲をも征服。領主を殺し、若殿を幽閉。十郎を差し出せと命じる。皆が余りにも神之島の神像を崇拝するので、見せしめに爆破。十郎は神之島に漂流。結局捉えられ、若殿とその妹で十郎の婚約者さゆり姫と処刑されそうになる。姫の頬に涙が光ると大魔神登場。悪を踏み潰す。◆悪逆非道の悪者がいて、それを大魔神が懲らしめるのが筋。当然悪逆非道ぶりを際立たせないと成功しないが、そこが弱い。前作の悪者は若くて憎々しかったが、本作は老けていて頼りない。殺す場面もインパクトなし。淡々として、どこかお芝居っぽい。残虐性が薄いので、大魔神が登場してもカタルシスが得られない。◆大魔神の登場シーンは華々しく賞賛に値するが、大暴れシーンは物足りない。兵の損傷がほとんど無い。武将が大岩の下敷きで死ぬシーンがあるが、お粗末な出来だ。弾正があきれるほどあちこち逃げ回って、その度に兵が犠牲になり、とうとう一人になり船で逃げ出すという演出が欲しかった。大魔神の前では人間は虫けらの如き存在でしかない筈。◆弾正は火矢のようなもので船ごと炎上死するが、これも物足りない。火には浄化のイメージがあり死に方として優しすぎる。手でひねりつぶすとか、短剣で刺すなどの原始的なものがふさわしい。残虐性があるからこそ、大魔神を恐れ敬う心が強く刻まれるのだ。◆大魔神は暴れ出したら止められないという前作の方針はどこへやら。礼儀正しく姫を救い、横たえるが、それではダメ!「善悪」よりも「怒りの爆発」が見どころの筈。神像が爆破されても登場しないのに、姫の涙で登場するのも理屈に合わない。「飼いならされた大魔神」は魅力半減。◆神像は早々に爆破され、その後いくつかの怪異が見られ、最終的に大魔神が登場する。この間が悪い。「爆破されて怪異が次々起り、遂に大魔神登場」としないとテンポが生まれない。神像破壊はもっと後の方にすべきだった。【気になった点】①鐘は重要な意味をもつが、何故が屋根がなく、雨ざらし。②国を争う数千人規模の戦闘なのに戦闘があっさり。③子供が若殿を救うのはリアリティがなく減点。④婚約中の二人が愛し合っているシーンが必要。
[ビデオ(邦画)] 6点(2010-09-29 22:48:22)
27.  ダンボ(1941) 《ネタバレ》 
ダンボはしゃべれない。母親のジャンボも歌えるけどしゃべれない。きっと製作者が、表情で母子の愛情を表現しようと意図したからでしょうね。表情はとても豊かで、成功しています。「泣かないで」の歌の場面は愛情あふれてましたね。耳が大きいせいで仲間はずれにされるダンボ。ネズミがいなかったら、どうなっていたでしょう。どうしてネズミはダンボの味方になったのか?道義に厚い性格なんでしょうね。子供のころ一人ぼっちの思いをしたのかな。カラスへの演説は実感がこもっていましたね。カラスも根はいいやつらでよかった、よかった。■ダンボの耳が大きいことが奇妙がられて、仲間にも人間の子供にもばかにされる。大人にピエロにされて、高い場所から飛び降りさせられる。しかし耳で飛ぶことが出来、立場逆転、一躍人気者になる。逆転の発想、ワンナイトサクセスです。しかし考えてみれば、その栄光もサーカスの一員としての成功でしかない。人間に使われたままで本当の幸せ・自由があるのか?幼いダンボにはまだそんな発想もないんでしょうね。今は母親のもとで楽しい日々を過ごしてください。■蛇足ながら、父親はどうなってるんだと気になります。あと「ダンボ」って悪口だったんですね。酒を飲ますのはまずいと思いました。
[DVD(吹替)] 6点(2010-03-04 22:49:28)
28.  大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス 《ネタバレ》 
お子様向けの怪獣映画と割り切れば、そこそこ見れます。特撮の出来が芳しくないのが最大の欠点です。ピアノ線がよく見えました。さてストーリーです。怪獣の対決は三度。最初はガメラが腕を切られて負け、二度目はギャオスが足を噛み千切られて負け(と思いきや足は再生)、三度目は超音波攻撃から逃げるすべを学んだガメラの圧勝。もう一つの人間とギャオスの戦いは二度。回転作戦はうまくいきかけたが発電所が火災を起し、失敗。山火事作戦はギャオスの消火粉末で失敗に終わりそうだったものの、ガメラをうまく誘い出すことに成功し、勝利。結局人間の知恵がギャオスに勝ったということです。ここで問題なのは、なぜガメラが人間の味方なのかということです。登場人物のだれもがガメラを味方だと信じて疑いませんね。(シリーズの前の作品であるのかもしれませんが)その説明がないのが最大の欠点です。が、全体としてはよくでている脚本と思います。人間側のストーリーは、高速道路の賠償金がらみで村人と村長はお金を吊上げる目的で反対をしていたが、純粋な子供の心に打たれ、村長は対ギャオス作戦として自分の山を焼いてくれと申し出ます。泣ける話じゃありませんか。コース変更と思っていた高速道路も変更なしとわかり、村人も安堵します。人間のストーリーも対ギャオス作戦も一人の子供を中心になされていることは注目に値します。他のこのような怪獣映画はないのではないでしょうか。意欲作といってもいいでしょう。ところでこの映画の最大の見所はギャオスという怪獣でしょう。凶悪そうな顔や姿の造形もよく、高い飛行能力を備え、超音波光線という飛び道具があり、苦手な火事などのために消化粉末を持っています。また高い再生能力もあります。普通に考えればガメラは太刀打ちできそうにありませんね。ただ紫外線に弱いという設定は安直すぎます。能力の一部が弱まる程度にしておけばよかったのです。ところで気になったのは逃げ出した牧場の動物たちの行方です。てっきりギャオスの仕業と思っていたのですが、そうでもなさそうです。
[DVD(邦画)] 6点(2009-04-01 14:28:42)
29.  タイム・アフター・タイム 《ネタバレ》 
低調な映画。凡作といわれても仕方がない出来。つじつまが合わないことが多い。歴史上の切り裂きジャックは1888年に犯行を行ったが、本作のスティーブンソンは1893年に娼婦殺しをする。彼が犯人と判明する経緯が何ともあっけない。警察が偶然彼の荷物を調べて、証拠品を発見するだけである。何の推理やサスペンスもない。探偵役のウェルズは相当なおバカである。タイム・マシンに同時気化装置なるものをとりつけているのだが、それをつけた意図が不明である。鍵をはずすと中にいる人間が永遠の彼方へ飛んでいってしまうという物騒な機能は必要だろうか?自分が乗っている間に、誰かがいたずらするという可能性を考えないのか。あるいは運転中に衝撃ではずれるとか。鍵を車外に付けていれば、当然その可能性はあるだろうに。また逆転ロックをかけておけば、マシンは常に元にいた場所に戻るという。だがそれはトラベラーが外にいた場合、永遠に戻れなくなることを意味している。うっかりミスを想定しないのか。極めつけは、犯人を追って1979年に飛んだことである。犯人を捕まえたいのなら、マシンで数時間前に戻ればよいだけじゃないか。それから博物館のタイム・マシンだが、鍵がなくても動くはずだ。「連続して旅行をを続けたい場合は鍵を使う」とウェルスも説明している。事実犯人は鍵なしでタイム・トラベルしている。犯人も犯人で、ウェルズを殺すとか、他の都市にさっさと移ればよいものを。ウェルズの恋人が殺されたと観客に思わせるトリックがあったが、あれは反則だ。どう見ても実際に死んだ恋人の友人は部屋にはいなかった。犯人は、「鍵を渡さなければ恋人を殺す」と手紙で脅すが、そんなことをすれば避難・潜伏されてしまうのはわかりきったことである。誘拐して脅かさなければ意味がない。恋人を避難・潜伏をさせられないウェルズは犯人より低能である。そもそも犯人は何をしたいのか、そこが見えてこない。人間が描けていない。タイム・トラベルや切り裂きジャック事件に対する情熱も、H・G・ウェルズに対するリスペクトも見られない。
[DVD(字幕)] 5点(2012-11-21 08:12:17)
30.  大魔神逆襲 《ネタバレ》 
不出来である。脚本の荒さ、甘さが目立つ。戦国時代の殿様が地獄谷の硫黄を採掘して火薬を作り、武器弾薬を準備して隣国を平らげようと野心を抱く。それはいいがどうして隣国の樵達を拘引して、強制労働させる必要があるのか?総労働者数はたいして数でもなく、自国の民を徴用すれば済む話である。それもたった数日働かせるだけである。それに十数人もの人を拉致すれば、すぐにばれてしまうではないか?又樵に間道を問い質したりするが、自国の樵に聞けば済むと思う。更に言えば、雪の季節に他国に攻め入るのは無謀である。◆子供達が捕まった親族を助けるために独断で出かけるが、どうやって助けるつもりなのか?そこを描いてないので、稚戯で無謀な試みにしか見えない。生命にかかわるほどの危険な冒険な筈だが、画面からそれは伝わってこない。子供たちのこなれていない演技が鼻に付くだけだ。きれいな標準語を話すのも気になる。◆埴輪神像が怒って荒ぶる神に変身するが、さて何に対して怒っているのか?雑兵が神の使いである鷹を殺したからか?それなら雑兵だけを殺せばよいし、雑兵は既に鷹と刺し違えている。殿様が樵を拉致して強制労働させていることに怒っているのだろうが、この殿様だけが特別悪いわけではなく、人間のやる行為としては普通であり、神には関わりが無い筈である。少年が身を捧げたからその願いを受け入れたのだろうが、その前に鷹が少年を助けている。どうして?神域を荒らす者は神の罰を受ける設定の筈なのに。また殿様らに神像を傷つけられた事実もなく、はなはだ不自然である。少年の自己犠牲の精神が尊いといっても、過去のシリーズと比較して、神を動かすほどではないと思える。荒ぶる神だからこそ恐怖を感じるのであり、勧善懲悪の神なら凡庸で水戸黄門と変わらない。◆さて肝心のスペクタクル、大魔神対武士の戦闘だが、武士が弱すぎて話にならない。人数が少ないし、戦略も無きに等しい。あの近距離で大砲が一発も当らないのはどうしたわけか?◆以上のような理由で魔神が怖くないし、魔神が殿様を退治してもすっきりしないのだ。営業的に赤字で、続く予定だったシリーズを終了させたのも納得できる。
[DVD(邦画)] 5点(2011-11-14 04:53:06)(良:3票)
31.  丹下左膳(1952) 《ネタバレ》 
百万両のありかと示す地図が入っている壺を三者が奪い合う話。細かいことには目をつむって楽しむべき痛快時代劇だが、あまりにゆるい脚本のため楽しめないが残念。つっこみどころは満載だ。 せっかく苦労して箱を奪ったのに、誰も箱を開けて壺を見ようともしのは不自然さ。真っ先に地図を確認したいのが人情の筈。それからみんな今壺がどこにあるかを知っているという不思議さ。どうやって知ったのか。最低限のリアリティは守ってほしいものだ。 最終的には地図はガセネタであったことが判明。 代わりに前領主の隠し子を認知する手紙が入っていた。が、その子供は藩主家に入るのを拒否。 丹下左善夫婦との擬似家族の方を選ぶ。何よりも愛情が第一ということで、めでたし、めでたし、とはいえないエンディング。なにしろドタバタ劇なのに多くの人が死んでいるのだ。だからおめでたい気分にはなれない。 結局丹下左善が何者かはよくわからないまま終了した印象がある。 腕の立つ浪人者で、妻の家に居候、気っ風が能く、元住んでいた長屋の人たちに優しい。それくらいしかわからない。片目、片腕を失ったいきさつはなんだろうか。 
[DVD(邦画)] 5点(2011-09-05 02:00:46)
32.  ダンボール・ハウスガール 《ネタバレ》 
アメリカへ渡るのに貯金を全部下ろす必要はないですね。クレジットカードがありますから。五百万円をドルに変えてもっていくつもりだったのでしょうか?それを盗まれたとしても、それとその月の給与と退職金が翌月に入るでしょう。全財産を無くしたわけではないと思います。それに空き巣に入られるというのは浅はかな設定と思います。なんらかのミスで無一文になるというようにしないと感情移入できかねます。また一緒に行くはずの恋人に女がいて妊娠していることが発覚、というのもとってつけたような展開です。脚本が練られていないですね。ホームレスとなった女性が、ホームレスの共同体との人間関係を築きながら人間性を取り戻す物語です。が、日本を捨ててアメリカに渡るという結末はどうでしょうか?結局日本を捨てるとか、という違和感がありますね。彼女が立ち直るきっかけとなるのが、かつての教え子?の家庭教師に納まったことですが、そもそも二人がどういう関係だったのかが不明確です。あの女の子も中途半端に終わった印象があります。よかったのはPJの音楽(ブルース)ですが、内容とさほど関係がありません。英語の歌とマッチしてないと思います。米倉涼子はがんばってますが、はじけきれてはいません。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-11 12:30:20)
33.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
ヒーローものなのに爽快感がない。 必要悪?なにぐだぐだしてんだって感じ。 そもそも悪の組織を相手に戦うには組織化しないとだめでしょ。 一人で正義感ぶっててもろくな結果にはならない。 ほら、恋人死んだでしょ。 正義の検事が悪に転落するなど内容が暗すぎる。 ジョーカー弱そうだったな。
[映画館(吹替)] 5点(2008-08-16 02:27:34)
34.  誰が為に鐘は鳴る 《ネタバレ》 
165分版で鑑賞。内容は不出来。先ず主人公のロバートという人物が不自然。スペイン内戦なのにアメリカ人。外国人のこのこやってきて、命をかけて共和国派に肩入れする理由が希薄。そしてこの人が英雄的行為をしないんですね。線路爆破では倒れた仲間を助けずに射殺。橋爆破作戦で山岳ゲリラを仲間にするが、リーダーシップが取れない。味方が敵と交戦しているのに見殺し。変態のパブロに言われ放題。パブロに裏切られ、起爆装置を失くす。「女と一緒にいる時間はない」などと言う舌の根も乾かぬうちからいちゃつき放題。戦場であんなことされたら憎まれますよ。士気が保てない。ロバートが英雄的人物として描かれてないので、クライマックスも盛り上がらない。最後は自己犠牲というより自業自得。◆作戦がよくわからない。そもそも山岳のあの橋を爆破するのは敵の補給を絶つため。飛行機の奇襲攻撃と同時に爆破せよとの命令だが、その必要はなく、確実に夜に爆破すればよい筈。ロバートは敵の動きを味方に知らせ、橋を爆破しても意味が無いと言うが、どうして?手紙を見た将軍は、この奇襲は失敗するというが、どうして?すでに敵の多くが橋を渡ってしまったということだろうか?まだ戦車は残っていたけど。味方に連絡するのに7時間!無線はないのか。もやもやしますね。山峡に小さな橋があって、それが戦術的に大きな意味があるとは思えないんですよ。そのあたりの説明がない。そんなに重要なら大人数で実行すればよいのに。橋一つ爆破するのに駄目男達がぐずぐずしているだけの映画に思える。やれ雪が降ったらどうだとか、パブロを殺せとか、殺したら逃走出来ないとか、ピラーは醜いとか、手相が悪いとか、パブロが味方を殺すとかぐだぐだですね。作戦に無関係のことや仲間割れを描いてばかり。ストレスはピークに達します。雪はだいぶ積もったけど、1日経つと嘘のように消えてしまうのは手抜きですか?◆恋愛部分についてはそこそこの出来ですが、女が泣きながら辛い過去を告白しようとしているのにそれを止めるのはどうかと思う。見る側のストレスになります。全て聞いてあげないと気が晴れないでしょう。話すことが癒しになるのだから。「もういい、いやな忘れるんだ」はアドバイスとしては失格です。両親が殺され、暴行された女なのに尻軽女っていう印象です。「初めてのキスよ」は絶対嘘。原題の「鐘」は教会の死を知らせる鐘のこと。
[DVD(字幕)] 4点(2011-09-24 06:10:30)
35.  大巨獣ガッパ 《ネタバレ》 
ガッパの子は何を食べて毎日50㎝も成長するのか。何も食べないと言っていたけど。気になるのは、あの檻(研究所の施設)からどうやって出したのかということ。巨大化した子ガッパが通れる出口は無いはずである。壁を壊して出せても運ぶのはもっと大変。子ガッパは暴れず、おとなしく従ったようだね。ヘリ2機で子ガッパを輸送するとは自衛隊も捨てたものじゃない。体が帯電しているのによく作業が出来たと思う。それと鳥に帰巣本能はあっても、自分の所在地を遠隔地の仲間に知らせる能力はないだろうと思うけど。羽はあるけど、ほとんど羽ばたかないで飛行するのは凄い。熱線も吐くし、常識を超えた生物だ。 ◆母ガッパは茹ダコを加えていたが、子供にやるためだとしても、まだ子供が見つかってもいないのに、気が早すぎるではないか。茹でるのには熱線を利用したのだろうが、戦車をも簡単に溶かしてしまうほどの超高温である。まともに当てたら焦げてしまう。タコに直接当てず、周囲の水を沸騰させたのだな。芸が細かいではないか。意外と繊細なところがあるね。目は怖いけど。飛べるのに熱海に上陸したときは海からだった。きっと大ダコを採っていたんだね。 ◆子ガッパのテレパシーを受信して日本にやって来たのに、子ガッパの居場所が分らないのはどうしたことか。羽田に連れて行っても子ガッパの声を拡張機で流させなければ気づかなかった。良くわからないね。音には敏感らしいけど、石油コンビナートを踏みつけて爆発させならが移動しても音や火は全然気にしてないね。 ◆オベリスク島の住民はあの結末で良かったのだろうか。3匹のガッパを島で引き取ることになるのだが。しかも火山活動は大層活発である。地震はガッパのせいではなく、火山性地震だろう。危険すぎる。その割に火山灰などはひとつも見当たらないのは不思議だが。それに米潜水艦が助けた島民は少年だけ?他の人どうなったの。 ◆「ここは一度見たことがある。プレイメイトランドの模型にそっくりだ」という発言があったけど、単なる偶然?何故そっくりなの。 ◆プレイメイト社だけど、将来はないな。国民が真実を知ったら非難の嵐でしょう。税関を無視して未知の生物を持ち込んでいるし。記事を発表したとき問題にならなかったのが不思議。でも社長は改めて親子の愛を知ったので、得るものがあった?
[地上波(邦画)] 3点(2011-02-10 06:44:20)
36.  立喰師列伝 《ネタバレ》 
饒舌すぎるナレーションにうんざり。屁理屈なんか聞きたくない。写真絵にあきあき。センスがないよ。空想の「立喰師」に魅力なし。「タダ喰い」のことだよね。職業になるわけがない。文字通り「死ぬほど退屈」でした。すべて妄想の賜物であり観る価値なし。
[DVD(邦画)] 1点(2010-06-18 00:38:48)
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