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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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21.  ダーク・アンド・ウィケッド 《ネタバレ》 
最近はとみに増加傾向かとも思いますが、まずはひたすらに陰鬱で暗~いコトの一辺倒、というかなり硬派なホラーの一作ですね。ただ、ホラー的なコンセプト自体は極めてシンプルで、要するに悪魔襲来モノという系統です。とゆーか本作、その悪魔の正体・実体とかその目的とかにせよ、或いは映画的にナニがホラーとしてキーポイントになっているのかすらが全編通して殆ど定かになってはゆかない…のですよね。例えばソレは、明らかに初っ端から怪しさ全開な主人公姉弟の病気の父親ですら、実はホラー的なキーキャラではなくてあくまで姉弟を実家に押し留める為の「重し」でしかなかったり…という側面にも表われていると思います。  その意味では、ある種の不可解系ホラー(=「ナニがナンだか分からない」のが怖い)と言えるかとも思いますし、結果として(直接的なホラー描写も多々在ると言え)雰囲気系ホラーの方により近い、と言えるとも思いますかね。そーなってくると一つ、全体的にイマイチ盛り上がりや抑揚・メリハリを欠く様な気もする…とゆーのは(ホラーとして)小さくないウィークポイントにも感じられます(全体の尺は適度にコンパクトなのでコレもそこまで目立ちはしないのですケド)。他方、陰鬱で不気味なホラー描写の質自体は、決して全く悪くはありませんでした(むしろ中々キレ味も好く上等な部類かと)。結論、娯楽系ホラーじゃあないという意味では多少中・上級者向けなのは確かかと思いますが、今風のホラーとして重ねて全く悪い作品ではないですね。特に映画館で観れるとゆーなら、そこそこ以上にオススメできるかと。
[映画館(字幕)] 6点(2021-12-11 14:07:01)
22.  ダーク・ウォーター 《ネタバレ》 
コレ、私はオリジナルの日本版も決して嫌いじゃないのですよ(お話が単純に結構よく出来てますよね)。ただ日本版に関しては、終盤の力技な恐怖描写、何よりクライマックスのデロデロゾンビが「コレは和ホラーとして絶対に違う!」と思えてしまって、個人的には完全にイマイチ(ガッカリ)という作品なのですよね。  今作、話の内容はほぼリメイク元どおり、そして全体の質感は完全にアメリカン・ホラーに変わってますね。その上で、終盤の展開・演出は分かり易さを重視してだいぶシンプルになってます(=コッチの方が観易いのは多分間違いないかと)。その意味では、その時点である種の観る価値は備えているリメイクだと思いますし、個人的に他に好いと思った点(というか日本版と雰囲気が違って面白かった点)は、アメリカの低所得者層向け住宅とゆーのは、日本の団地とはまた違った「嫌らしさ」がある、というコトですかね(たぶん治安が圧倒的に悪い、というトコロから来る危険な空気、とでも言いますか)。  逆に少し残念なのは、肝心のナターシャのホラーモンスターとしてのつくり込みですかね。デロデロゾンビにしろと言ってるのではないのですが(むしろ当然の様にそーしなかったアメリカ人の方を褒めるべきかと)にしてもただ可愛いだけで恐ろしさも凄みも哀しさも何も無いではありませんか。そもそも前述どおりお話の進め方は向上してる気もしますが、ホラー描写は多少派手になってるだけであまり怖い・恐ろしいというものでもなく、ココは率直にやや期待外れという範疇かと。  だから結局私が今作にこの合格点以上の評価を与える理由は、重ねての話の出来と、あと地味に豪華なキャストの質、ということになるのかと思います。「Mr.チャランポラン」ジョン・C・ライリー、「クソオブクソ管理人」ポスルスウェイトに加え、これも地味にティム・ロスまで出てるとゆーね。ジェニファー・コネリーのヒステリックな様子も悪くなかったですし、その面は結構見応え在ったのではないかと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-09 23:43:07)
23.  騙し絵の牙 《ネタバレ》 
悪くない。お話自体のアイデアがそれなりに質が高いし、展開運びもテンポ良く密度も高くダレずに楽しく観てゆける。エンタメとしては十分に合格点以上な出来だと思う。  ただ少し雑・ツッコミ所も孕むというか、特に終盤が凄く慌ただしいのが…そもそも、松岡茉優が主人公の若手編集者の話と、出版社経営層の権力争いの話という明確な二軸があって、ただその二つって結構セパレートで(松岡茉優は権力争いにはほぼ関係ないのよね)、権力争いの方が鮮やかなドンデン返しで(一見)決着した、辺りまでは流れも整ってたよーに思うのだけど、そっから先は色んな人の話をバタバタとテキトーに片付けてく、という感じで前述どおりかなり雑。お話の完成度はイマイチ、という感じかも(原作小説とは大分違う話になってるというコトらしく)。  もう一点、どーしても言っときたいのが、この映画は予告編にリリー・フランキーを使っちゃダメだったんじゃね?というコトですね。あの予告編、去年いちねんずーっと観せ続けられて、どこにリリーさん出てくんのかな?てアレしかないよねってネタバレ同然でしたぜ。
[映画館(邦画)] 6点(2021-04-04 19:32:37)
24.  タイトル、拒絶 《ネタバレ》 
デリヘル店を舞台にした群像劇。全体を通してのストーリーというものも特に無くて、個々の登場人物のキャラクター(=それを表現する演技)が見所という作品かと。  主人公はいちおう伊藤沙莉ということになっているが、彼女は別に風俗嬢じゃなくて単なるパシリで、人間的にもごく真っ当な人物である(風俗の面接にスーツで来ちゃうくらいに「真っ当」)。というか、風俗嬢になろうとするも最初の客でパニクって諦めた、という意味では(真っ当だけが取り柄の)馬鹿にもなり切れない程度に救い様の無い無能、と言っても好いかも知れない。ある場面で爆発する以外は全体的にもローテンションで、正直あまり目立っている訳でもないので、彼女目当てでワザワザ観に行った期待値に対しては若干肩透かしを喰らった様な気もする(まあ、今作に関しては引立て役ということで)。  彼女に代わって熱量のある演技で映画のハイテンションな側面を形成していたのが佐津川愛美。冒頭の超ハイテンションに笑い転げる陽キャ具合からして非常に癇に障って実にグッドだったが、その後のネガティブ展開におけるアバズレ感にも全く無理というものが無く、非常にリアルかつキレ味も有る出色の出来だった。流石である。  しかし、その佐津川の更に上をいったのが恒松祐里(少し意外)。基本的にニタニタ笑っている役なのだが、その秘める闇が明らかになるに連れて笑顔に「凄み」を生じていた(心は少しも笑ってないのに口だけだらしなく嗤ってる様子の気色の悪さったら)。彼女と佐津川の対決シーンにもキレがありましたね。火を点けるつもりなど無かった女と、火が付くことを何とも思っていない女。決着が一瞬で付いたサマには、これ以上無い「一撃必殺」の何たるかを感じ取りましたよ。  別に全然悪い作品では無いと思うが、内容というものがチャンと在る訳でもないし、演技面にもそこまで斬新なアイデアが在る訳でもない(前述の二人の演技はかなり面白いケド)。ただ、特にお話の部分は全体的に状況のリアリティとゆーのを少し欠く様に感じられるとも思うのだよね。つーかそもそも風俗関係者なんてみんな頭オカシイ…てだいぶヒドい偏見な気がするんですケド。
[映画館(邦画)] 6点(2020-11-15 15:28:23)(良:1票)
25.  ダンスウィズミー(2019) 《ネタバレ》 
ミュージカルシーンを主人公の空想(現実逃避)として映画に落し込んだ『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、極めてシリアスな(踊ってる場合じゃない)物語と幻想的なダンスシーンを融合させることに成功した傑作だった。『シカゴ』でもミュージカルシーンは作中の現実ではない観念的なものとして表現されるが、こちらはミュージカルの物量が圧倒的で、むしろミュージカルに映画がくっついている、という特殊な質感を醸し出していた。  翻って今作では、ミュージカル自体は主人公の幻覚だが、本人だけは現実に踊り狂っており、そのことで様々な混乱が生じる、というのが、コメディとしての本作の根幹を為す設定となっている。このアイデア自体はそこまで斬新だとは言わないが、ミュージカルとコメディを自然に結びつけられるだろう点で決して全く悪くもないと個人的には感じている。ところが実際の作中では、この設定が問題を引き起こすのはごく序盤のみで、特に中盤は音楽を聴いていても歌ってれば踊ってなくても平気(自我も保てる)、という様に見える。この「軸のブレ」の所為もあってか、中盤はさほど笑えない至極平凡な内容になっている様に思われる。ある意味、今作は一種の「アイデア倒れ」な映画だとも感じる。  とは言え、ミュージカルシーンの量自体はかなり豊富、かつ三吉彩花は歌も踊りもまずまず頑張っている(加えてかなり可愛いし)、そしてコメディ面も(平凡とは言え)普通程度には笑えなくもない出来だとも思う。個人的に、ミュージカル映画に(コメディ面やシナリオ面で)そこまでソリッドなものを求めるのも詮無い事かなあ、と思っているので、気楽に観ること前提で、そこまで悪い映画ではないかと思う。重ねて、三吉彩花はとても可愛かった。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-19 18:55:17)
26.  大コメ騒動 《ネタバレ》 
一見は非常にタイムリーかつ(ある意味)ホットな題材かと思ったのですよ。貧富の格差や戦争による物価高・社会不安、そんな理不尽に対して団結して炸裂するウーマン・パワー!という、むしろ今ならこそ大いに共感してゆけそーな(+ごくテンション高く観てゆけそーな)お話かな~と正直私もワクワクしてたのです…がナンでしょう、その意味で私がいちばん観たかったモノとゆーのはホントにホントの最後数分間で一発ダケで、ソコまでの100分間ってのは実にごく暗くて重くてローテンションで…と率直に全く気分を盛り上げてゆけなかったのですよね。調べると確かに米騒動って、ゆーて(地域単位では)たぶんソコまで凄まじい大反乱みたいなコトになったって話でもなくて、地方政府も結構さっさと対策してカタが付いた…というコトなのかな~と思いました(全国単位だと2か月弱続いて時の内閣も倒れているのですから、確かに歴史的事件ではあるのでしょーケド)。だから事実に即せば暴動のシーンを何回も長々とやるワケにもいかなくて、ソレをカバーする為に序盤~中盤はドラマの方をつくり込んでいるのですがソレだってごくシンプルな(貧乏で辛い!って)話にしかなり得ないので、結局ナニもかもが少し「予想通り」すぎる…という印象ですかね。  もう一点、主演の井上真央ちゃんって、少なくとも私の中ではやっぱどーしたってごく「元気な」女優さんだ…というイメージが強くて(⇒コレも確かに最近はそーでもないワリと多様な役に挑戦されてるのも当然知っては居るのですが)その彼女からしてごく終盤まではまた随分と大人しいキャラなんだよな…てのが(映画全体としての)ローテンションさ・盛り上がらなさにも残念ながら効いてしまっていたかな、と思いました。替りにテンション高いのが室井滋さんなのですが、コッチはまたモ~妖怪レベルの山姥キャラなモンですから…
[DVD(邦画)] 5点(2023-02-11 22:47:01)
27.  ダークハウス 《ネタバレ》 
うーん…ラスト付近の「ドンデン返し」とかは、少なくともB級ホラーとしては観る価値の無いモノでは全くないかな、と思いました(=コレよりアイデア無くって観る価値の無いB級なんて幾らでも在るぜ!つーか)。しかし、ソコまでのお話は正直好くあるヤツで大して面白くもないし、ゆーてそのラストだって「意外性」50%+「無理筋」50%の合いの子だとも思いましたし、結論的には結局紛うコト無きB級、てな感じですかね(=暇潰し以上に使おうてのはどだい間違ってますゼ!的な)。  ホラー描写は大体が(非常にシンプルな)驚かし系ですが、そのキレ自体はそこまで酷くはありませんかね。量は若干ケチってる気もしますケド、全体の尺自体が短めなのでかったるい・間延びしてる・薄っぺらいという感じもあんまししないです。重ねて、極力期待をせずに観にゆけば損まではしない…様な気もします(じゃあ「得」が出来るか…と言われるとまた困るのですケド)。私はアマプラでタダで観たのでその点に何の感情も生じませんでした(迷いに迷ってこの評価としておきます)。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-12-16 23:48:06)
28.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
ダニエル・クレイグ版の007は、一作一作が必ずしも単発のアクション映画に留まってはおらず、シリーズを通して人間関係に強めの繋がりが在ってその中にボンドはじめ個々のキャラの人間性がより深く描き出されてゆく、そのコトに重きを置いた作風が率直に大衆に大いにウケたとも思えているので、その意味では今作がシリーズの総括としてよりその方面を重視していること、端的には過去作とリンクしたシーンが非常に多くて、なので尺もかなり長大であって、そして最後には衝撃の結末をもってシリーズの「完全な」終焉を迎えている、そのコンセプト自体には個人的には全然しっくり来たと言っても決して過言ではないです(確かに長尺ですが、だからソコはあんまし気にならなかったですね)。  ただ今作では残念ながら、そのコンセプトがもたらす弊害的側面の方がより目立っていたという様にも感じられます。まずとにかく、過去の話はどーあれ今作で始まった話とゆーのが実に薄くて味気無い、というコトなのですよね。ラスボスのサフィンにしても、ド初っ端に顔見せでチラリと出た後は本格的に出て来るのがもう中盤だいぶ深くなってからですし、そこからも彼の人物像・目的・能力のどれもよく分からないまま彼をほったらかしにお話は進むので(ある種)唐突に完全に彼の話になる終盤以降とゆーのが(それまでと比べて)非常につまらない・どーでもいい感じになってしまっていると思われたのですね。味方にしても、例えば後輩ちゃんは中々好さげなアクションキャラの風を醸しているのですが、彼女の活躍シーンは少ないし地味だしでコレもだいぶ物足りなかったですし。  だから根本的には、今作は007シリーズの新規の一作とゆーより、おそらく『スペクター』の直接的続編だという心構えで観た方が好いのかも知れません。特にボンドとマドレーヌのその後を(人間ドラマとして)観てみたかったという人が最も喜びそうな作品、とゆーのが一番的確な表現に思われます。でも一方で、前作で意味在りげに生き残されたブロフェルド(とスペクター)は今作で非常にアッサリ滅びてしまいますし、そーいう意味合いで捉えたとしても全てが巧くハマってる作品だとは到底言えません。要は、そーいうコトしたいなら最初から二部作としてチャンと考えてやらんとダメだよね、とゆーコトかと。  もう一つの大きな問題が、実質「ボンドガール」不在という物議を醸しそうな設えですかね。マネーペニーが完全にサブキャラに引いた今作では主要な女性キャラが3名登場しますが、後輩ちゃんは(よく見るとそこそこ魅力的ではありますが)ボンドの女になりそーな、というキャラづくりにはなってないですし、マドレーヌはボンドとの関係性が「恋人」とゆーよりも完全に更に深いモノになってしまってますし、もう一人、パロマちゃんは度肝を抜くホドにデーハーでセクシーな出で立ちで登場するものの完全にスポット的なソコだけの出演に留まっており、何れもボンドガールとしての役割は果たせていないのですね。まあ前述どおり今作はボンドとマドレーヌのもはや「家族的」なお話なので、ボンドガール自体が(選択的に)御役御免とゆーコトなのでしょう。が重ねて、ソコには不満を持つ観客も確実に(結構大勢)居ると思いますし、だからスポットであれパロマちゃんを無理に捻じ込んでいるとも言えるのでしょうし。てかパロマちゃん自体は見た目の完成度は相当に高かったのでその意味で単純にかなり勿体無いとも思えて、この点に関してはなんか中途半端やな~とも思いますね(チャンと入れるか全く入れないか男らしくどっちかにせいよ、と)。  結論、一番やりたかったコトの部分にはかなり賛同も出来る作品ですが、ソコとその他やるべきコト or やりたくないけどやらざるを得なかったコト(特に007シリーズとして)といった辺りの整合性がまたかなりイマイチだという作品に思えます。そもそも個人的にはこの「結末」自体、前作で終わりだったハズが無理繰り今作をつくるコトにした挙句ダニエル・クレイグに契約条件として突き付けられた、というよーなモノだったのではないかとすら見えてますのよね。諸々、ちょっと完成度が高い作品には思えないですね。
[映画館(字幕)] 5点(2021-10-02 14:18:39)(良:1票)
29.  ダニエル 《ネタバレ》 
ティム・ロビンスの息子マイルズと、シュワちゃんの息子パトリックが共演する(二世もの)ホラーですが、パトリックは率直に素晴らしいイケメンですね!オールバックの似合う甘~いマスクで、悪魔的なカリスマの有る役柄に見事に説得力を持たせることに成功していました。マイルズ君の方もそこそこカワイイ顔面に演技もそこそこで、今後が楽しみな二人です。  内容は、いちおうテーマ的なトコロはこれも「イマジナリー・フレンド」なのですが、子供時代に一度封印した「ダニエル」が大人になった現在に復活して…とは言いつつ、実は結局彼は悪霊(悪魔)的な何者かである、という点では、ちょっと拍子抜けする程度にコトが単純すぎるとも思います(ホラーとして)。あと「ダニエル」は本気を出せば主人公の人格を乗っ取れるのですが、そこら辺で「本気を出してゆく」描写を入れるタイミングがやや早すぎた、とも思いました。中盤で早くも一発カマしてくれるのですが、そこから終盤にかけて逆にあまり展開がエスカレートしてゆかないので、正直少し盛り上がりに欠けるのですよね。ダニエルが悪魔的な魅力を全開に主人公を翻弄してゆく序盤からのシーンが優れた出来だったので、ソッチをもう少しジックリ眺めてゆきたかった、というコトでもありますケド。  結論、お話(ホラー)としては少しだけ残念にも思われる仕上りですが、映画自体の質はそこそこ高めで、少しアーティスティックだったりスピリチュアルだったりもする映像のクオリティに関してはかなり上等だったかとも思います。主演二人のみならず、監督についても今後はチェックしていこうかと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2021-08-08 18:22:31)
30.  007/カジノ・ロワイヤル(1967) 《ネタバレ》 
まあでも、昔の007って今時点に比べたら格段に軽~いノリで(少なくともロジャー・ムーア時代くらいまでは)、ソコと今作との「落差」とゆーのは、確実に今我々が007シリーズに抱くモノと今作とのソレよりは小さかったと思うのですよね。だからあくまで今作は豪華キャストのお祭り騒ぎとして(目くじら立てずに)軽~く観るのが正しいのだと思います。少なくとも、こんなカルト的にイカレポンチな作品だと思って「構えて」観るのは、当初の意図からは外れていると思うのです。  とは言え、特に終盤は本当に本当にやりたい放題で、軽く観たとゆーても流石にどーかと怒りを覚える人が(少なからず)居るとゆーのも重々承知です。ただやはり好いと思われる点、極上にシブいデヴィッド・二―ヴンや、底抜けに滑稽なウディ・アレン、そしてゴージャスな美女の大盤振る舞い、と、見所は決して少なくありません。暇潰しor話題づくりには完全に十二分かと(ただ一点だけ、女性陣は確かに美人揃いなのですが、ちょっと似たよーな見映えの人ばかり…とゆーのは少しだけ残念にも思いますケド)。
[DVD(字幕)] 5点(2021-06-29 20:39:13)
31.  DANCING MARY ダンシング・マリー 《ネタバレ》 
まァ~~実に支離滅裂な映画だなァ……と思って観終わったのですが、よ~く考えたら監督の前作『砕け散るところを見せてあげる』だって(ある意味)相当に奇抜で奇妙な作品だった…とスグに思い直しました⇒しかし、アッチは見事に成功してますが、コッチは…とゆーのが結局シンプルな私の結論でもありますね(ソレに気付いた以上は他に言うコトは無いってレベル)。こーいうのは完全に「メソッド」とかじゃない⇒「考えるな、感じろ」の世界!だと思うので、まァしゃーないかな…と。。(+二匹目の泥鰌なのかも知れませんが、やっぱ狙ってやるモンではねーかな…と。。)ソレでも、私は監督の次回作にはまだ大いに期待してます⇒こーいうヤツをまた撮るってなら、必ず観させて頂きますね。
[DVD(字幕)] 4点(2023-07-31 00:06:42)
32.  タランチュラのキス 《ネタバレ》 
如何にもホラーぽい見た目諸々ですし、少なくとも製作当時はそーいうつもりでつくられたヤツなのは確実かと思うのですが、恐怖描写てのはほぼ全部単なるクモ(生のタランチュラ)なのでして、まァ正直別に怖くはねーのですよね(ゆーて、タランチュラって見ように依っては結構可愛くないですか?)。そもそも主人公が(殺意はしっかりと抱いた上で)タランチュラを放つ⇒標的は皆一様に驚愕と恐怖のあまりポックリ死んでしまう…という「そーはならんやろ」な展開の繰り返しなので、ホラー或いはサスペンスとしては正直「ゾクッと」とか「スカッと」とゆーよりは「モヤッと」の方がより強く感じられる…とゆーのは(ワリと終始)そーかも知れないのですよね。  ただ、ホラーではないにせよあくまでサスペンスとして観てゆくと、まずは殆ど罪悪感も無くしこたまどんどん殺してゆく主人公の小娘のサイコパスな風情と、でもゆーてクモを置いてるダケだからなあ…というある種のキレの無さ(=ゆーてなんかソコまで悪辣に見えてこないというもどかしさ)、加えて彼女の標的となる連中の方とてこれまた皆少なからずアクドイ感情移入不能な輩どもであるコト、この辺りのボンヤリとした感じが何となくまろやかに調和して、サスペンスとしてそれなりにイイ感じにハラハラと観てゆけるかな…という気もするのですよね(ある種謂わば「針」がフラフラしっ放しで、どちらかに振り切れるというコトが無いとゆーか)。ギリ暇潰しにはならんコトもねーかな…位の感じではあります。
[DVD(字幕)] 4点(2022-07-22 02:16:12)
33.  太陽の下の18才 《ネタバレ》 
まあ言うて、中々おバカでごく中身の薄い映画なのは確かですよね。おバカを演じるキャラクターも次第に収束してはゆくものの、序盤は誰が誰だか分からない男どもが入れ替り立ち替り騒いでるだけ、という風で結構高度に訳ワカメです。女優も、意外にカトリーヌ・スパークが絶対的メインというコトでもなくて、代わりばんこに結構大勢(無秩序に)出てきます。その意味ではワリと期待したんですケド私、少なくとも今作のスパークちゃんには正直あまりハマりませんでしたね(やはり非常に華のある女優さんだとは思うのですが、そんなに登場シーンが多くもなくって…ですね)。  まあでも、南欧のバカンスのイイ~雰囲気とゆーのは大いに感じられてソレだけでもだいぶ心地好くはありました。日本人なんて夏休みとて長くて10日くらいで、移動も含めれば観光地に出向いて遊べるのは4,5日程度、となるとやっぱり精力的に予定を詰め込んでむしろ疲れちゃう…てな感じが多いのかなとも思うのですよ(私も確実にその部類ですし)。本来のバカンスってそーじゃなくて1日遊んだら2日ゴロゴロする、みたいな感じかと思っていて、そーいう手持ち無沙汰なノンビリ感(からの、ならナンパでもしてみっか!感)が濃厚に感じられたのがまた心地好かったかな、なんて。なんとも羨ましい社会的習俗ですよね。
[DVD(字幕)] 4点(2021-10-09 02:26:37)
34.  ダニエル 悪魔の赤ちゃん 《ネタバレ》 
リメイクですが、まんまのリメイクというワケではなく大きな違いとして、旧作ではド初っ端からアクセル全開で大暴れだった怪物赤ちゃんが、今作では本気を出し始める(=ダニエルが怪物だという周囲の認識が決定的になる)までにかなりの時間を要します(残り30分くらい迄ですかね)。ただ、それ自体は別にイケてない工夫というコトでもなくて、とゆーかホラーとしてはこっちの方が普通でしょう。そもそも旧作とゆーのは、冒頭からホラーを観る我々側の「警戒レベル」とゆーのが長時間変化しないのでメリハリの面に弱点があったとも思ってますし、ソコは確実に改善されてるとも言えるでしょう。  しかし、新たにひとつ大きな疑問点ができちゃってる、つーのが赤ちゃんの母親なのですね(今作ではこっちが主人公です)。結論からゆーとこの人、ダニエルが怪物だとゆーのには中盤でいち早く気付いてる様なのですが、我が子可愛さのあまりその後は息子の犯行を隠してゆく側にいとも簡単に回ってしまうのです。それはまだギリ分からなくもないですが(旧作準拠だと言えなくもねーし)、しかしこの母親に関しては息子が怪物だという事実自体について思い悩んだりorそれを甘んじて受け容れると腹を括ったり、という心理面の描写・印象付けがまるで皆無なので、結果的に非常にいい加減で倫理観の薄っぺらい愚昧なちょいワル女に見えてしまってるのですよ。旧作の両親には少なからずシンパシーを抱くことも出来た、という意味では、キャラのつくり込みという面では今作は旧作にはハッキリ劣りますね。もう一点、旦那の弟が旧作のクリスの役割で配置されてるのですけど、彼が無意味に車椅子なのも謎or無駄or取って付けだと思いました。  怪物赤ちゃんを(ホラーモンスターとしては)極力「見せて」ゆかない、という旧作から引き継いだホラー演出面のコンセプトはまずまず巧く表現できていた、とも思ったのですケドね(こーいう奥ゆかしいのはワリと嫌いじゃないですね)。ただラストも旧作に比べるとこれもちょっと薄っぺらいし、とにかくリメイクなのにシナリオが退化してる、つーのにはガッカリ感もひとしお、という感じでさーね。
[DVD(字幕)] 4点(2021-08-08 18:22:29)
35.  DAGON ダゴン 《ネタバレ》 
うーん、最終盤はそこそこなのだけど、そこまでが正直クソつまらんのよね。ヨットで遊んでたら呪われたダゴンの村に流れ着きました、て導入部にしてもテキトーなことこの上ないし、そっからの展開運びもハッキリ言って支離滅裂、途中のショック描写も軒並み平凡、ラストもお話的には意味不明、と、率直にかなりレベルの低い作品だとは言って過言でないと思う。  ただ、メインのタコねーちゃんの目を瞠る美人ぶりと怪物的な雰囲気だけには少しばかりのユニークな鑑賞価値があると思うし、前述どおりラスト付近はグロ描写にせよ生贄の儀式の狂気溢れる様子にせよそこそこ面白いとも言えるので、諸々ひっくるめてそこまで耐えれれば…という作品にも思われる(そこからのラストはまたパッパラパーなので、どっちにせよムムム…という感じで観終わる羽目にはなるのだけど)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-02-08 20:59:14)
36.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
ひたすらトラヴィスの孤独な日常を追っていくこの映画に入り込むには、肝心の主人公への共感が不可欠である(それを前提としている映画なのは明白である)。そしてそれは、本来比較的容易であるはず(「病める」ベトナム帰還兵で学も無いトラヴィスには、判官贔屓的に視聴者は味方に立てるはず)なのだが、個人的にはとにかく女の子をポルノ映画に連れてった挙句フラれて逆ギレして押しかけるという一連の流れで、「馬鹿じゃねーのコイツ」とトラヴィスの好感度が0になってしまうので、結論この映画は個人的に全然ピンと来ない(現代日本人は流石に70年代アメリカンと一緒にはできないってのもある)。そこから先は完全にイっちゃってるヤバい奴な訳だが、個人的には最早どうでもよくて上滑りでサムいだけであり、それは(やや視聴者のトラヴィスへの評価を改善させそうな)ジョディ・フォスターとの絡みを経ても大して変わらない。要は全編サムいだけの映画というのが個人的結論。  ただ、こういう良い所の無い、愚昧かつ頭のオカシイヤバい奴(というか痛い奴)が主人公と言うのが、そもそも非常にアメリカン・ニューシネマ的であり、その意味(=普通の映画には出て来ない人が出て来るという)ではある種貴重な作品なのだろう(監督の意図したことからは幾分ズレると思うのだが)。しかし、ド腐れ外道とは言え(客はそこまでとは言えないと思うが)、計画的に4人も殺して無罪放免になるというのは有り得る(もしくは有り得た)のか?個人的に映画人生最大の疑問の一つ。  もう一つ、日本人の「自己責任論調」が本作の受取り方に影響している可能性が無くはないかとも思う。アメリカ含む諸外国では、これほどまでに頭の狂ったトラヴィスも、その原因の一端が社会秩序の混乱(この場合はベトナム戦争)にあるという理由で「悪いのは社会で、トラヴィスは被害者だ」という方向に共感が流れていくのではないかとも感じる。私は前述どおりトラヴィス自身に諸問題の根源があると感じて共感に至らないのだが、もしかするとそれってグローバル基準では「ズレた」感覚なのかも、とも感じるのだ。
[DVD(字幕)] 4点(2020-02-04 21:04:32)
37.  Diner ダイナー(2019) 《ネタバレ》 
美術面のつくり込みの質はかなり高く(ド級に可愛い玉城ティナの齎す効果も抜群だし)、かつ独創的。カメラワークもかなり凝っていて、少なくとも「見た目」は世界水準と言ってよい。  ただ、話の内容は相当にイマイチで、所々はつまらないを通り越して寒い(個人的に観るのが辛かったのは、KIDのくだり、懇親会のしょーも無い顛末、あと言うまでも無くラスト付近の陳腐な色恋沙汰とか)。役者個々の演技はそんなに悪くなく(ティナちゃんもそれなりに頑張ってるし)、重ねて言うが画的には相当面白いが、映画としては正直ボンクラ。評価を下すのが少し難しい作品。
[映画館(邦画)] 4点(2019-11-23 11:38:07)
38.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
本作はリブートであり、比較的単純なアクションだった前作までのコンセプトを一新し、謎を残して進行するタイムトラベルもの&アクションとして制作されている。が、タイムトラベル部分について、正直どこでどうシナリオの辻褄が合っているのかがサッパリ判らないのがまず非常に疑問と言える。また、ジョン・コナーをターミネーター化するというのは最早トンデモと言っても過言ではない程の悪質な設定変更に思える(意外性重視?)。サラ&カイルの俳優交代も仕方無いことなのは分かるのだが、かなりイメージの違う俳優をわざわざ起用しているのにはこれも釈然とせず、物語に入り込むに際しては阻害要因でしかないと感じる。  良い点として、老体に鞭打って今作でも頑張るシュワちゃんの流石な存在感や、特に終盤の橋上カーアクション&ヘリアクションなどがまずまずなため、設定・シナリオ面でのこの珍妙としか言い様が無いアレンジは非常に残念。シリーズの雰囲気を変えることが手段ではなく目的となり、結果として変えてはいけないものを変えてしまったという印象。
[インターネット(字幕)] 4点(2019-11-23 02:18:51)
39.  ダークグラス 《ネタバレ》 
端的に、ヒジョーにレベルが低いです。音楽やら台詞回しやら(で肝心のショック描写すら)もかなり素人臭いですが、技術的な面で何より気になったのは「画ヅラ」ですかね。ちょっとバカ正直すぎるとゆーか、ナンの面白みもない超・つまらない構図ばっかりとゆーか、冒頭10分観たダケでも「あ、コレ本気で撮ってねーな…」てか「中国資本に名義貸しでもしたの?」とすら思ってしまいましたすね(調べると本作はフツーにイタリア資本系の作品みたいですケド、ソコでもっかいマジで?となりました)。似た様なヤツとして個人的に、こないだのデパルマの『ドミノ 復讐の咆哮』より更に若干ヒドい…位な感じかと。  技術的なコトのみならず、話の内容や展開運び+具体的なシーン単位のつくりにもまた、総じて全然工夫がねーのですよね。お話なんてマジでシンプル一直線!で、ココまで捻りも不可解も無いとモ~「ジャーロとすら言えない…」と(個人的には)思います。あと警官2人が殺られるシーン、男の方が突っ込んで来る白バンにバンバン発砲するのですが、んで何故彼は最後までただ突っ立ってるダケだったのでしょーか?(ナンで避けへんのか~い?と)。それじゃあ、例え命中してたとしてもアンタは死亡確定じゃん…と思うのですケドね。。
[映画館(字幕)] 3点(2023-04-22 15:16:39)
40.  大怪獣のあとしまつ 《ネタバレ》 
「令和のデビルマン」というパワーワードは伊達ではありませんでした。確かに、ココまでの酷評を喰らっている主因とゆーのは宣伝その他でワザワザ高めた各方面の「期待」を悉く裏切った…という面が強力なのでしょーケドも、ソレを差っ引いてもほぼ全編に渡ってかなり高度にまるで面白くない!という映画です。また現時点、ココまでの言われブリは逆に下らなすぎて面白いのカモ?(ネタになるのカモ?)というモチベーションで観に行ってる人も多いかと思うのですが、個人的には正直ソレもあまりお勧めは出来ないですね。  どーしてこーなってしまったのでしょーね?速報では、とにかく「あとしまつ」側の話がしょーも無さすぎ・どーでも好すぎで全編下らないコメディで塗り潰されている…と聞いていたのですが、実際に観てみると実はそーでもなくて、ワリと「あとしまつ」側の話のシリアスめな雰囲気が全編通して保たれている…とも感じたのですよ。ただ、ゆーて確かにソッチ側の話の「中身」自体は実に下らないし薄っぺらいし、かつ「リアリティ」とかに関してはマジで皆無なのでシリアスさってのも完全に「嘘っぱち」な…という点で、まずはも~白けるしかない感じではありますし一方で見かけはシリアスなままだからコメディの雰囲気にも更々為ってなくて尚更ギャグが笑えない…という様にも感じましたかね。  あとは…コメディに徹し切れていないという意味では、本編中のギャグとゆーのは前述の中途半端にシリアスな流れの中にワリと唐突に&無造作に&脈絡無く「そっと」置いていかれる(=そーいう方向性を敢えて指向している)様に見えて、その点からも例えばフリオチ・ボケツッコミ・或いは笑かす「間」、とかいったオーソドックスな笑いのテクニックを殆ど使えていない様にも見えました。そーすると必然、笑えるかどーかはもうボケ質の「センス」(=ワードセンスとか)に全て掛かってきてしまう様にも思えるのですケド、その部分がコレもマジで超絶低レベルだった…とゆーコトにも思えますね(ウ○コだの○ンコだの)。まあ、そーいうオーソドックスではないシュールな笑いが監督の持ち味なのかも知れませんが、だとしたら率直に才能枯れてるよーにも思われますね。  ※以下余談 私の採点方針ですが、基本的に「ほぼ褒めるトコロが無い」映画が3点になります(→余程内容に「怒り」を覚えている場合を除いて)。翻って本作、実は内容「以外」は別に全然クオリティ低くもない(セット衣装美術その他大小道具、CG含む映像面、特撮、或いは役者の出来・ポテンシャル、等)と思うのでして、だから本来は「4点」が適正かとも思うのです。ただ、本作に関しては内容があまりにも面白くなさすぎる…ので1点引きました(別に2点引いてもイイのですが、いったんココまでで)。
[映画館(邦画)] 3点(2022-02-12 20:08:21)(良:1票)
040.25%
1120.74%
2191.18%
3905.57%
420312.55%
528017.32%
637523.19%
732319.98%
823414.47%
9704.33%
1070.43%

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