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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 
今作のグレース・ケリーは「裏窓」の彼女とは正反対と言っていい。 奔放そうで脚をバキバキに折った男の面倒をみたり、愛が故に独りで乗り込むなんて事もやっちゃう「裏窓」。  対して「ダイヤルMを廻せ!」は清純そうで夫が嫉妬に狂う“原因”を作ってしまう女性を演じている。 赤いドレスで接吻なんてシーンだけでも官能的なのに、薄いナイトウェアで良いケツした若妻にうろつかれた日にゃあ襲いたくもなるわ(おいコラ)。  そりゃあ何度もキスして「愛しているわ」とやっている嫁が本当は・・・なんて事されてたら誰だって怒る。それが嫉妬によって憎悪に変わる恐ろしさ。 かつてユダがキリストを裏切る際に“接吻”をしたように、この男も女に対してその接吻で応えるのである。  女が去った後、“依頼人”は“殺し屋”に異常な依頼をする。最初数分の退屈な会話が、その異常さが露呈した瞬間に張り詰める空気。  カメラが上から部屋の様子を映し、殺し屋が徐々に依頼人の計画にのっていく様子を強める。  劇中で幾度も閉じられては開けられる扉、手袋や同窓会の写真、そして鍵。鍵への執着振りは「汚名」を思い出す。  依頼人が指紋を気にする様子に殺し屋は次第に応じるようになり、椅子に投げ込まれた“前払い”を無言で受け取り依頼は成立する。  依頼人も殺し屋のために準備を整える。 鍵を確認し、カーテンを閉め、手袋、バッグから鍵を奪う、階段にかけられる手・・・。  殺し屋も依頼人を信じて闇夜に姿を現す。 もしもグレース・ケリーが不倫だけでなくあんな事やこんな事までヤッちゃった文句なしのビッチだったならば、俺はこの二人の男たちを応援していただろう。 とにかく浮気なんて許さねえという人は問答無用で応援していた人もいただろうね。  時計が緊張を高める演出。「真昼の決闘」は戦闘まで、この映画では一瞬の決着のために!  練られた計画によって繋がる二人の男。それを“切り裂く”思わぬ得物が標的をトドメる。殺っちまった瞬間の嫌悪感・それを人の前でどうにか耐えようとする気丈さ。あるいわ図太さか。  完璧な筈の計画が音を立てて崩れていく後半の二段構え。旦那も説明できない表情になっていきます。  それでも殺し屋に手紙を“渡して”まで、法によって殺害しようとする諦めの悪さ。妻への目配せも複雑、グレース・ケリーの背景も真っ赤な血のように染まる。  「君がいなければこんな事にはならなかった」 じゃあその男を殺れやっ!ホモかテメエは。どっちにしろ嘘の上塗りも限界。一枚上手の警部にもはめられて自宅で袋小路。  警部の部下「こんにちわ」  これには依頼人も苦笑いするしかなかった。
[DVD(字幕)] 9点(2015-05-09 02:34:21)(良:1票)
2.  第十七捕虜収容所 《ネタバレ》 
後年の「大脱走」「勝利への脱出」と共に収容所を描いた戦争映画の傑作。 コメディタッチの軽快なやりとり、謎が謎を呼ぶサスペンス感覚の戦慄。この緊張の糸がビリー・ワイルダーの醍醐味。 オープニングのナレーションが「捕虜収容所を描いた戦争映画が無いから作りました」と来たもんだ。メタすぎる。 いきなり脱走から始まるファーストシーン、だが既に「密告者」が暗躍していた。 一体「密告者」は誰なのか。 一番怪しい男、まったく怪しくない男、様々な疑念が広がる・・・それをワイルダーのコメディ演出が忘れさせてしまう。 アニマルの暴れ振りが可愛くてしょうがない。 と思ったら「密告者」の暗号でドキリとさせられる。油断できないぜ。 収容所内の楽しいやり取り、その隣の鉄条網から先の世界は死が待っている・・・「殺される戦場」よりも「何もしなければ殺されない収容所」の方が気楽かも知れない。 死にたくなったらいつでも鉄条網を潜ればいい。サーチライトが道標だ。  ウィリアム・ホールデンの孤独な戦い振りがカッコイイ。 “商売人”は嫌われて上等。殴られて上等、だが「嘘」だけは付かない・・・てめえ(密告者)の尻尾を掴むまで徹底的に嫌われてやらあ・・・! 「尻尾を掴んだ」後も報復はせずに「気にするな」の一言。こういう男になりたいぜ。 オマケに最後の最後まで“商売人”だったね。 「人の助けになる物」は売っても「魂」は売らない。 せしめた煙草も一口の卵のために変える男だ。 任務でも仕事でもない、仲間のために命を張るのが奴の商売(ビジネス)・・・!
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-15 23:00:23)
3.  第七の封印 《ネタバレ》 
ヨハネの黙示録の一節「七つ目の封印」に題材を得たとされる本作。 十字軍の遠征から命からがら故郷に戻ったつもりのアントニウスたちだが、あの死神は既にアントニウスたちがペストに侵されている事を暗示していたのでは無かろうか。 命を賭して戦った遠征で何も得られず、戻った故郷にも疫病が蔓延る。 最早アントニウスは死の運命から逃れられない。 死神と己の運命を賭けたチェス。 勝てば生き永らえ、負ければ死。 この映画は光と影の対比に事欠かない。 白き光の「生」と黒き闇の「死」。 死神が欲しいのは、死を受け入れた魂。 アントニウスが欲しいのは、「この世に神はいるのか」という答え。 神を信じて人を殺めてきたアントニウスは、己が正しかったのか、間違っていたのか、それを神の存在を通して答えを探し続ける・・・。 この映画の淡々とした流れも、死神がゆっくり近づく足音を表しているのでは無かろうか。 アントニスと出会う人々も、常に死と隣り合わせの者がひしめく。 「魔女」として処刑台に運ばれる女性は、まるでジャンヌ=ダルクをイメージさせる。 神を一身に信じた者が人の手によって殺されていく。 この映画に神はいないが、死神は常に問いかけてくる。 死を擬人化した死神。 黒いローブを被ったてるてる坊主のような風貌のこの死神は、死を晴らすのではなく、死を呼び込む雲の闇を呼び込むのだ。 その存在が眼に見える者は、その者の死期が迫る事を意味するのか。 死神に奪われていく命は、ペストが感染したか、自ら死を選んだか、そのいずれかであろう。 この映画の死神は鎌を振るうでも、直接手を下す事もしない(ノコギリはいそいそ使うが)。 静かに死を受け入れた者を、あの世へといざなうのみだ。 死神が運ぶ「七つの命」。 アントニウスは結局答えを得られなかったが、最後の最後で「生の光」の中を歩く3人の命を救うことが出来た。 母親と父親、そして赤子。 まるで全てを無に還す「黙示録」の後に残される第2の「アダム」と「イブ」のように、生き残った3人は再び生のあくなき道を歩み始めるのだ。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-13 19:00:13)
4.  たそがれの女心 《ネタバレ》 
原題は「某夫人(特に名を秘す)」。マックス・オフュルスによる傑作。 二つの大戦によって滅び去った社交界の様相を蘇らせてしまうオフュルス。オフュルスの執念、それに応える女優陣の力強さ。 ダニエル・ダリューとシャルル・ポワイエの絡みも印象的だ。  社交界に渦巻く不倫から女たちの情念を描いていく傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 17:49:12)
5.  大砂塵
ジェームズ・ディーンの「理由なき反抗」やフィルム・ノワールの大傑作「夜の人々」で知られるレイの異色作。 レオーネが「ウエスタン」を作る際に参考にした傑作の一つ・・・らしい。  本作は歌の西部劇。 とにかく五月蠅い。 ギターと酒場が大惨事。 主題歌の「ジャニー・ギター」の戦慄は美しい。  ラストの意外な決闘にはビックリしたよ。  それにしてもこれほどヒロインがうっとおしいと思った映画は無いわ(泣)  「ミルドレット・ピアース」や「ユーモレスク」「雨(ルイス・マイルストン)」で美しかったジョーン・クロフォードも、本作はカラーの色合いもあってか年増でケバい。 「オール・ザ・キングス・メン」や「去年の夏突然に」で印象的だったマーセデス・マッケンブリッジも今作は顔が怖い。 鑑賞の際は是非ともクライテリオン版のDVDで。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-12 18:44:50)
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