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1.  父、帰る 《ネタバレ》 
あの箱の中身はなに?それが気になる。しかし監督は箱の中身を何にするかは最初から考えていなかったはずです。つまり観る方が勝手に想像してくれよという意味です。「父親がどこからやって来て、何をやっていたのか?」それも分かりません。それを説明しないから、私たち観客は、この映画の兄弟と同じ気持ちになって「正体不明な不気味な父親」を感じることができます。 そして想像力は膨らみます。弟は「殺されるかもしれない」と心配します。 父親のほうは、まったく自分の考えていることを子供たちに話しません。だから、ますます不気味な存在になっていく。 本当はただ単に不器用な男だったのかもしれない。 子供たちに無人島の塔のてっぺんで素晴らしい景色を見せたいだけだった。なのに、子供とどう接したら良いのかわからない。 すぐ命令してしまう。そして自分を殺そうとした息子の姿をみて「誤解だ」としか言葉が出てこない。この父親が死んだとき、子供たちは1枚の写真を見て、はじめて父親の自分たちに対する愛情を知る。その瞬間、父親の死体は海に沈んでいく─。弟が心から「お父さん」と言ったのはそのときでした。「親の気持ち、子知らず」。 まさにそういう映画でした。 最後に無人島で怪しげにあの箱を掘り返している父親をみたとき、箱の中身は奪い取った財宝だと思いました。それがラストではあの箱の中身は、家族との大切な思い出の品へと変わっていました。これが想像の楽しさです。 これが監督の意図した「秘密の箱」のからくりだと思いました。
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-29 11:41:30)(良:3票)
2.  血と骨
この映画を原作者の人生と投影させながら観ました。 金俊平は、原作者の梁石日さんの実の父親、その息子の金正雄は、梁石日さん自身をもとに描かれています。その金正雄は、借金で苦しんでいましたが、実際の梁石日さんも、彼のエッセイを読むと今でこそ人気作家ですが、29歳のときに10億円もの大借金を抱えたことがある人でした。父親のようにはなりたくないと強く思いながら、「あなた、だんだんお父さんに似てきているよ」という花子の台詞は、梁石日さんが何度も言われてきた台詞なのではないかと思います。どれだけ父を憎んでいても父はまったくの他人ではなく、自分の分身でもあるのだと気がつきます。 その思いが「血と骨」というタイトルに。 これは1人の怪物の男の物語だと思われがちですが、金俊平の視点で話は進んでいません。よく見るとこれは金俊平をとりまく家族たちの視点で話が進んでいくことが分かるかと思います。ここが監督の意図がはっきりしている所です。つまりこれは金俊平の物語ではなく、金俊平の家族や周りの人間たちの物語なのではないでしょうか。 母親役の鈴木京香、俊平の子供のオダギリジョー、新井浩文、田畑智子、全員の存在感は圧巻でした。 みんな金俊平とぶつかってボロボロになりながら生きてきた人たちです。これだけ重厚な人間模様を描いた日本映画を見直しました。
[DVD(字幕)] 9点(2005-05-15 00:59:30)(笑:1票)
3.  チョコレート(2001)
子供役は救いようが無い。ハルベリーはあいかわらず、毅然とした表情を携えながら、時に情けないほど惨めな表情を見せたりするところが、つい応援したくなるところであり、彼女がこの映画で大きなものを掴んだことにかんしては素直に嬉しいと思う。
9点(2003-10-15 21:23:15)
4.  チチを撮りに 《ネタバレ》 
愛人を作って逃げたクソオヤジが末期がん。母親は「くたばる瞬間のミジメなオヤジの顔を写真で撮ってきて見せろ」と姉妹に命令する。ふつうはありえない。しかしこの姉妹がとにかくユルイ。「そんなの面倒だよ」と意味不明なことを言い出す。姉妹の醸し出すユルイ空気が美しい自然風景と重なって、絶妙な癒し効果を生んでいたと思う。姉の設定は水商売の女、妹は不登校生徒、ろくでもない子供だという設定にしているが、物語がすすむにつれて、この2人が母親からどのように育てられたかが分かってくる。その象徴が火葬場へ向かうシーン。「私たちはお母さんから人を恨むような育て方はされていない」「私たち2人はお父さんを恨んでいない」ということに気が付くシーン。このシーンはクソオヤジを恨んでいないという事実よりも、むしろ姉妹が母親からどのように育てられたのかということにはじめて気が付いたことに重点が置かれている。母親の無限の愛情を再確認する大切なシーンだ。しかし火葬場で姉がくたばったオヤジに対して「オヤジ、アンタには感謝していないけど恨んでもねえぜ」と言っていたことでもわかるように、けっして2人はオヤジに対して愛情が芽生えたわけではない。そこは力説しておきたい。ラスト間際で宝くじの売店で働く母親を眺める姉妹のシーンが素晴らしい。夢を買うよりコメを買うと豪語していた母親、1日も休まずに汗水たらして働く姿─、カッコ悪い母親だと思っていた。しかし今自分たちがこうやってまっすぐに誰も恨まず、妬まず、素直に生きていられるのは母親のおかげなのだ。久しぶりに泣いたと思う。それと笑いのシーンが意外と多い。深刻になりがちなストーリーだが、姉妹が道端の人に「いま、ヒマですか?早くしないとお父さんが焼かれちゃうので火葬場に連れてってくれますか?」などユルさ加減が絶妙だ。ラストで母親がクソオヤジの骨を川に放り投げて「テメエなんて食われてしまえ」と言ったら本当に魚に食われてしまうシーンがシュールで最高でした。映像は終始美しいです。
[地上波(邦画)] 8点(2014-10-25 23:06:07)(良:1票)
5.  地下鉄のザジ
この映画を見て、はじめて「シュール」という言葉を勉強した。意味は「超現実主義」語源はフランス語のシュールレアリスムという言葉らしい。 シュールな映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2004-07-11 20:08:02)
6.  菊豆/チュイトウ
死者を弔う儀式は見もの。  チャン・イーモウは外国の評価の高い監督だが中国では評判が悪い。その理由は中国の悪い部分を見せているからと言われる。しかし彼は本当に中国を愛しているからこそすべてを映し出そうしている、
8点(2003-11-21 00:39:44)
7.  父の祈りを
IRAも警察もどっちもどっちだ。 憎しみが憎しみを生み、途方もなく憎しみの渦が広がっていく。 たしかにこの映画は父子の愛情の物語と言えなくも無いが、私には愛情以上に醜い憎しみだけがクローズアップされただけの映画に思えた。 それに巻き込まれた父子も、結局は憎しみの輪の中で踊らされることになる。 父は死んだ。 子供は一生警察や政治を憎みながら戦い続けるのだろうか? 人を憎む、そればかりが目に付いたが、本当は歴史を憎むべきであり、それをどうやって変えていくかということを考える必要があるのではないか。
7点(2004-07-18 21:22:12)
8.  小さな中国のお針子
水の中に沈みゆく村の中で3人が本を読んだりバイオリンを弾いている幻想的な場面は、フランス映画みたいだ、と思っていたらやっぱりフランス映画だった。 だからバルザックやスタンダールが出てくるのか、と今頃気づいた始末。 とぼけた村長がいい味を出していた。 モーツァルトは毛沢東を崇拝していたと言ってしまうところや、歯の治療はかなり笑える。 恋愛映画としてはB級だと思う。 それと文革に関することも浅くそれに触れているだけでそんなに掘り下げて追及していない。 文革や恋愛を期待している人はあまりお勧めできない、 とにかくこれはフランス映画だということだ、視覚的にはさすがだと唸らせるものはあることだけは確か。
7点(2004-04-25 02:14:34)
9.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
子供が観ても幼稚だと思わせるようなお馬鹿映画になっているのはわざとなのでしょうか? ティムバートンは奇譚であることを金科玉条にしてきたような監督ですが、ここまで行き過ぎると狂気の沙汰としか思えない。 それから子供が悲惨な目にあったときに始まる嬉しそうな小人の踊りには嫌悪感すら覚えます。 愉快というよりも不快。 あの小人も人間嫌いのウォンカが作り出したアンドロイドに見えてきたし、別な意味で色々想像してひたすら恐かったのです。 つーか、ウォンカが透明の壁に何度か激突するシーンはあれで良いの?? 演技派のジョニーデップともあろうお方が「ドジな私」を表現するためにドリフスターズ並み演技を行う様子に心が痛くなりました。それにウォンカがトラウマを持っていることを表現する方法も「両親」と言葉に出して言えないだけじゃないですか!これじゃジョニーデップを使う意味がなく、これだったら深田恭子にウォンカをやらせたほうがまだ予算を節約できましたよ、まったく。 従って期待されたバートン・ジョニーの黄金コンビはまるで投打のかみ合わないジャイアンツのように破綻していたし! 挙句の果てには、とってつけたような父子の和解、でもって、道に落ちているお金をネコババしたチャーリーの家族にチョコレート工場を譲り渡してめでたし、めでたし・・と思いたいけどあの家族が工場なんて管理できるわけがないんだつーの!もういい加減にしてください、チョコレートなんて大嫌いです。この映画は偽物。
[DVD(字幕)] 1点(2006-02-27 23:52:28)(良:1票)
10.  チェイサー (2008) 《ネタバレ》 
身体上の理由から女性を愛せないと思い込んだバカ男が、女性を激しく憎む。このようなクズは韓国だけではなく世の中には必ずいるものだ。女性を、性欲の対象としか見えていないのだ、女性を心がない人形だと思い込んでいるのだ、セックスできないならば不要なゴミだと思い込んでいるのだ。おまえらは弱者でありながらさらに非力な弱者を見つけ出して痛めつけているクズだ。さっさとくたばれよ。映画は物語だ。どんなに残酷で、救いようがない実話であっても、一縷の望みというものが描かれていないならば、それは映画ではなく、事実をなぞるだけの新聞と同じだ。あのラストは醜悪だ。まるでダンサーインザダークだ。観客に対して、あと1歩で助かりますよと宣言しておきながら、「はい残念でした。くやしいですか(嘲笑)」という手法は、あたかも虚無主義に等しい。これが意表をつく衝撃のラストだって?そんな衝撃などクソ食らえだ。私は彼女が助からなくて悔しかった。怒りに震えた。監督よ、これで満足か?我々観客は、現実の厳しさは知っているつもりだ。しかしその現実の厳しさを、映画のなかで再確認するために映画館に足を運んでいるわけではない。欲しいのは救いだ。夢だ。希望だ。罪なき女性が何人も殺されたという事実、しかし殺人は100%成功するわけではなく、その中には未遂も当然含まれている。ニュースで報道されていなかっただけで、やはり生き延びた女性がいたはずだ。そんな女性の1人が、命を賭して逃げ出し、そして娘と抱き合って喜びを爆発させる─。これが映画なのだ。現実では救えなかった人を物語の中で救い、観客にカタルシスを与える─。私はこの映画を許さない。 
[DVD(字幕)] 0点(2011-09-19 10:21:43)(良:1票)
11.  チャイナタウン 《ネタバレ》 
至上まれにみる最悪のラストを作り出してくれた。 謎の女性の正体は、「父親が実の娘をレイプして生ませた子供」であった。この父親は自分の娘を孕まして産ませたもう1人の娘を欲しくて執念深く探し出そうとする。 主人公のニコルソンは、この父親にレイプされた娘の方と恋仲に落ちて、なんとかこの獣のような父親からメキシコに、2人の女性を逃そうとするが失敗してしまう。 なぜかというと「ここはチャイナタウンだからさ!」というわけだ。 監督としてはこれで「チャイナタウンの真実の姿を見せ付けたぞ、ふふふ・・」と1人で酔っているのだろうが、まったく見当違いだ。あきれ返る。 最後はチャイナタウンから脱出しようとした娘は銃殺され、レイプによって生まれた娘はレイプをした当人の父親にいやらしく抱かれながら去っていく。この男は娘をレイプして生まれた娘をまたレイプして3人の娘を持つことになるのだろう。それを案じさせるように物語は幕を閉じる─。 これがチャイナタウン?いやこれはもうそういう次元じゃない。嫌がらせだ。  何でもかんでも町のせいにするなといいたい。
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