Menu
 > レビュワー
 > すかあふえいす さんの口コミ一覧
すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  父、帰る 《ネタバレ》 
西部劇のテイストも感じさせる旅の物語。  冒頭、深海らしき場所に横たわる残骸の正体。そして、突然帰ってくる謎多き父親は一体何者なのか。父親の正体を知ることができるのか、できないのか。 劇中の水は、人々の不信を深めるかのように幾度も画面に現れる。海、水たまり、湖、嵐と繰り返される雨。  海に飛び込む勇気は無いが兄貴と取っ組み合う勇気はある高所恐怖症の弟。反抗的とも言える多感な時期、追いかけっこは母親に訴え出るため、予想外の帰還者との再会。  写真でしか知らない存在、母親もそんな夫の前で戸惑いを隠せない。視線の先にある何か。 なんせ布一枚かぶって裸で寝てたらビックリするぜ。父親にとっては懐かしの我が家、父を知らない子供にとっては突然現れた得体の知れない人物。子供たちはこの男に散々振り回されていくことになる。  きまずい空気が流れる食卓。淡々と酒を注ぐ夫、母親は子供に気を利かせて水で酒を薄める。劇中では親睦を深めようと度々食事をする場面が出てくるが、親密になるどころか増々警戒が強まる。 部屋の寝室やテントの中における相談、写真を撮るのも日記を書くのも遠くから双眼鏡で覗いて観察するように続けられる。  父親はどこまでも冷徹に振る舞い続ける。不器用という言葉では片づけきれないほど。 妻も女として男を迎えるが、男は黙って横で寝るだけ。それどころか、旅先で別の女の尻やスケスケで下着の見えるウエイトレスに目がいくばかり。  子供が不良に絡まれて財布を盗まれる瞬間。子供の危機よりも重要な受話器の向こう側の人物は誰なのか?盗人を冷静に追跡していく姿の不気味さ。 釣りの時も、橋に置き去りにする時も、泥から脱出する時も、ボートを漕ぐ時も、父親ではなくまるで指揮官のように淡々と指示を出す。時には壁に顔を打ち付ける。酒も冷えた体を暖めるためだと素直に言えばいいものを。ああじれったい。   母を愛している弟は、そんな奴に父親面されて説教されたり頭をなでられたくないと不信を強めていく。まして何度も置いてきぼりを喰らわされたら。 弟は、独り震えて待つ場所に駆けつけ、抱擁してくれる母親のような愛情を父に求めていた。兄もまた、父親の出現に喜んでいるようで約束を守らなかったり、行動にショックを受けたりと少しずつ意識が変わっていく。  島に眠る父親の目的、蘇るトラウマ。梯子を登らせるのは哀しみが恐怖を上回ったから。そうまでして聞きたかったもの。どうしていいか解らずに歪む表情。  謎が謎を呼ぶ“ぞっとする”ような写真の数々で物語は締めくくられる。
[DVD(字幕)] 9点(2016-08-26 07:47:13)
2.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
物語は終始特に盛り上がるでもなく淡々と語られていく。 アンジェリーナ・ジョリー演じるクリスティンは時々怒りで叫んだりするが、基本的には劇中の黒のハイコントラストのような重々しい沈黙を選択する事が多い。 それはありのままを見せるドキュメンタリーといった記録がそうであるように、イーストウッドもあくまで実際の事件の再現に務めている。 真の対象は、事件そのものではなく事件によって人生を狂わされた人々の、怒りを抑圧する事を迫られる苦痛だ。 実際に起きた警察の不祥事、事件ごと揉み消されそうになる人間の実在、そして明かされる連続殺人の影・・・次々に真相が解明されていく瞬間の一瞬“ゾッ”とする感じがたまらない。 クリスティンが子供を捜してもらおうと電話する場面。こっちは急いでいるのに「24時間待って下さい」と言われる瞬間の焦り、恐怖、苛立ち。 誰よりも子供の肌に触れてきた母親が記録や記憶によって疑念が確信に変わる瞬間。 アメリカで“割礼”が拡く普及するのは第二次大戦後の1945年。 息子の捜索はやがて警察との全面対決へと変わっていく。 息子を見つけるため、何より母親としての自分や他人を否定した総てのものを許さないために。 クリスティンを助けてくれたキャロルの辛い過去もまた、彼女に戦わせる力を与えただろう。 今まで消極的な部分が多かったクリスティンに闘志が宿る。電気椅子なんざもう怖くない。 また、クリスティンのために粘り続けたブリーグレブ神父、それに警察として己の正義を貫くヤバラ刑事! 警察の腐敗した部分だけでなく、責任を果たそうとする人間など多面的な部分も描かれていて良い。 ゴードンもまた、自分が“くびり殺される”事など考えていない男だった。 警察も何度サンドバックにされようと歪みがない。 「ミスの批判よりも解決した事を評価して欲しい」じゃあ肝心のミスとやらを失くしてみろよファ●キュー。 論点をすり替え続けた警察がそうであったように、この映画は「自分がそうされたらどうしよう」なんて考える奴はほとんどいない。みんな自分が可愛くて、他人に睨まれるのが怖くて何も言えなくなってしまう。クリスティンは、そんな社会から逃げる事をやめた人間の一人だ。 神父は「神の力だ」とクリスティンに語るが、本当は神とか愛する我が子を心の支えにして戦い抜いた人間の奇跡なんです。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-11 01:25:28)(良:1票)
3.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 
「硫黄島からの手紙」が戦場中心に描いたのに対し、この映画は主人公が硫黄島での激戦と星条旗を掲げた者たちの戦後を描いていく。俺はコッチの戦後に焦点を当てたドラマの方が好きかな。 星条旗の裏にある真実と現実。 表向きの希望、その理想の裏でプロパガンダとして消えていった男たち。戦争に国も人も関係ない。 それぞれにしか解らない苦しみを抱えてみな生き、死んでいく。 英雄になったから何なのだろうと。そんな虚しさがこの映画から伝わってくる。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-07 18:18:15)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS