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1.  鳥(1963)
衛星放送で何度目かの『鳥』を観た。今回ようやくにしてこの映画の意味がわかった。断言して言う、これはヒチコックによる、あるタイプの女に対する復讐の映画である。主人公の女は、自分勝手で高慢ちきな美人、つまり容姿が美しいだけで嫌な女だ。この女に懸想する男も、色好みの軽い男にすぎない。ヒチコックは、このようなタイプの女を、鳥を使ってこれでもかといじめてみせる。陰険そうな姑は、意味深ぶったたんなる付け足しの道具立てにすぎない。町全体が鳥の被害に遭うのは、このような女が一人やってくるだけで町が嫌な雰囲気に一変し、攻撃性を増すといいたいのだ。これはヒチコックの、あるタイプの女への憎悪と復讐の映画である。嘘だと思われるなら、そういう眼で一度この映画をご覧あれ。
9点(2004-01-22 21:20:27)(良:4票)
2.  トウキョウソナタ 《ネタバレ》 
たしかに、そんなことがあるかいな?と思わせるような、無理がいくつか話の展開にある。けれど、そもそも黒沢清という映画作家は、私見ではメルヘンの作家であって、リアリズムの作家ではないのだ。ただしメルヘンといっても、普通のメルヘンではなくて、不気味なメルヘン、不可解なメルヘン、破滅的なメルヘンなどをこの人は描いてきたように思う。メルヘンには、話の無理はつきもの。これも、現代のどこかにありそうな家族を題材にしたメルヘンで、とことん崩壊してゆく家族が、とうとうどん底にまで落ち入ることで、逆に立ち直るメルヘンとなっておりました。香川照之はいうまでもなく、小泉今日子をはじめとする俳優陣がよかったですね。ただ役所広司は、出ました、黒沢清ものの常連、という匂いがいささか鼻につきました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-04-13 02:58:48)
3.  土俵祭
 黒澤明脚本で、本人以外が監督したものでは、3本目にあたるようだ。この直前に黒澤明は『姿三四郎』を自前で実現させている。相撲道をめざす片岡千恵蔵が若々しいのだが、それより今日でも問題になっているような、いじめのシゴキ問題やら、八百長問題やら、勝てばいいのか、強ければいいのかというの問題が、すでにはっきり描かれているのが驚きだ。これこそリメイクだっていけそうじゃないか。それにしても、「先生と弟子」というテーマは、『姿三四郎』から、『七人の侍』の勝四郎、遺作の『まあだだよ』まで、黒澤明の中心的テーマだったのだということが、あらためてわかる。退屈なしに、一気に観れた。
[DVD(邦画)] 8点(2008-05-15 23:43:52)
4.  トゥモロー・ワールド
 どうせ荒唐無稽のトンデモ映画だろうが娯楽にはなるだろうと、期待もせずに借りてきたが、それがどうして画面の異様な迫真感にたちまち引きこまれてしまった。たしかに話には無理があるとはいえ、この画面作りはたいしたものがあった。くわえてキング・クリムゾンの『宮殿』もうれし懐かし。この監督はただ者でないと見た。
[DVD(吹替)] 8点(2007-07-21 03:52:04)
5.  桃源鎮 《ネタバレ》 
 これは秀でた映画ですね。演技も自然だし、昔の中国映画によくあったような過剰に劇的な演出もない。役者は地味だが、いいですね。この作品は中国の片田舎の人々の生き方を、一種戯画化した形で、手に取るように教えてくれる。おそらくこれは、『阿Q正伝』につらなる、ひとつの伝統的系統の作品と言っていいにちがいない。観るにあたって、「桃源鎮」という題名から素直になにかをこの映画に求めると、見事に裏切られることになる。  村では、村長やその夫人がボスとして君臨しているが、今や汚職の容疑で失脚の瀬戸際にある。主人公の豆腐屋はこれまで卑屈に村長一家にとりいってきたが、今後とりいる先をまちがうと、商売すらなりたたなくなる窮地にある。しかも対面も失わないように生きることが、この地では一番大事なことである。そうして卑小な一個の存在であるこの豆腐屋は、目も当てられないほどに右往左往することになる。結局、身から出た錆、物語は悲劇に終わるが、物語全体は渋い喜劇でもある。  観終わったあと、「桃源鎮」という題名がアイロニーであったことにようやく気づく。
8点(2003-11-28 23:43:07)(良:1票)
6.  共喰い 《ネタバレ》 
青山真治は、いたって真面目だ。同様の性的テーマでも、今村昌平だとどこか滑稽さ、おかしみをふくんでいたけれども、青山真治ではいたって真面目だ。(そういえば、今村昌平に『うなぎ』という一作がありましたな。)また、猟奇的な性行為と快感というテーマからは、大島渚の『愛のコリーダ』が思い出される。『愛のコリーダ』には、頽廃的性愛にどっぷりつかった主人公の男が、これから出陣してゆく兵士たちの行進を横目に、伏し目がちに道を通り過ぎるという、忘れがたい傑作シーンがあったけれども、こちらでは、戦争で片手をなくした中年女の述懐による、「あの人」と呼ぶ天皇批判がつけ加えられている。これは原作未読なのではっきりわからないが、なにやら取ってつけたようで、あざとい感じがした。
[DVD(邦画)] 6点(2014-06-25 11:09:30)
7.  トニー滝谷
仮に画面を消して、音だけで聴いたとしても、一編のラジオドラマとして成立しないこともないぐらいの言葉による説明ぶり。ということは、一人前の映画とはいいがたいのだ、これは。ただ、淡いパステル画のような独特の雰囲気は捨てがたい。とはいえ、尺が短かすぎて、少々食い足りない。もっと映画として熟させれば名作になったかもしれない、残念な作品。
[DVD(邦画)] 6点(2008-10-03 03:04:44)
8.  ドッペルゲンガー 《ネタバレ》 
前半はお得意の不気味さも少々あるが、後半は軽めのスラップスティックなロードムービー。他の作品のような難渋さはないかわりに、逆に食い足らなさが残った。ドッペルゲンガーというより、ジキルとハイド。それに、ドッペルゲンガーを見た者はまもなく死ぬ、という法則が消えてしまった。主人公にはハッピーエンドより死んでほしかった。ただ、ところどころブラックな笑いがあるのは楽しめた。一度黒澤さんには、全編ブラックな笑いに満ちた作品を撮ってみてもらいたいものだ。
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-13 04:34:43)
9.  東京家族
 小津安二郎がオリジナルを松竹で撮っていた頃、松竹の若い助監督たちは、小津の作品を「老残な」と評して、高くは評価していなかったという。そのうちの一人だった山田洋次も、例外じゃなかったはずだ。逆に言うと、山田洋次にしても小津ほどの老残さを持ち合わせていないのだ、ということがこのリメイクからはっきりわかる。しょせん映画作家としての資質が違うのだ。だから、部分的にセリフや情景が同じでも、まったく別の映画になっている。時代性の差以上にそうなのだ。なぜ山田洋次は、無謀にもあの古典的傑作をリメイクしようと思ったのか? うまくゆくはずもないことぐらい、はじめからわかっていなかったのだろうか?  ところで、オリジナルの『東京物語』は、一見時間がゆったりながれているような印象を受けるけれども、実はとてもスピーディーに筋が展開してゆく、テンポのいい映画です。もう一度御覧になっていただきたい。オリジナルに比べると、本作はなんともテンポが悪い。
[地上波(邦画)] 3点(2014-05-16 04:25:11)
10.  どら平太
市川崑の軽快さに黒澤明のいかんところが加わって相乗された駄作。黒澤明のいかんところとは、『用心棒』に顕著な荒唐無稽さ。『用心棒』も痛快なおもしろさ、興業成績の良さにかかわらず、やはり駄作だった。
3点(2004-01-04 20:37:31)
11.  トランスフォーマー
話がなんとも陳腐。元ネタの映画三四本を適当に混ぜて割りました、というだけの映画。金属片の寄せ集めがCGで生き物のように動きます。
[DVD(吹替)] 2点(2008-04-10 16:39:00)
12.  T.R.Y.
ほかの方々も言っておられるように、まったくお粗末な『スティング』。こんな気の抜けたアホらし話をなんで緊迫するこの場所とこの時代に設定したのか。理解に苦しむ。大森一樹は自らの体験にもとづいた『ヒポクラテスたち』は良かったが、このところのゴジラものといい、これといい、がっかりだ。織田裕二もみんな青島刑事になっちまうのは役者としてどうか。 唯一見どころがあるとすれば渡辺謙だけだ。
0点(2004-02-01 22:15:09)
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72813.79%
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