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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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21.  駅馬車(1939)
駅馬車内の人間模様も良いのですが、とにかく追撃戦が必見中の必見。カーチェイス映画の原点ですが、やはり馬の疾駆する姿には、自動車にはない迫力があります。今観てもいつ観ても、圧倒されます。一体どういう了見でコレをわざわざリメイクしようという発想が生まれるんでしょう?
8点(2003-10-04 21:51:38)
22.  永遠と一日
1ショットずつが非常に長いんですけど、カメラはあんまりアングルを固定せずに、ゆるやかに移動やズームを繰り返して、一種独特の時間感覚があります。そうやって描かれる、ある一日。同じ一日でも違う人の目には違うように映るというのは、まあ当り前の事ではあるのですけど、改めて気づかされます。そういう時間の多重性が「永遠」でもあるのでしょうか。
8点(2003-09-12 21:46:26)
23.  F/X 引き裂かれたトリック
人をハメているのか自分がハメられているのかわからなくなってくる意外な展開は、サスペンスとしてよく出来てますが、何と言っても、映画の特撮マンが特殊効果を駆使して敵と戦うってのがとにかく楽しい映画です。こりゃ嫌でも心をくすぐられます。
8点(2003-06-29 00:59:52)
24.  EVA エヴァ(2011) 《ネタバレ》 
ロボット版のニューシネマパラダイス(完全版)、みたいな。 過去を振り切ろうとして、新たにロボットの開発をしようとしてるんだけど、結局は過去に囚われていて。というか、気が付いたら過去に絡め取られている。雪景色がこれまた、美しさを感じさせる一方で、そこには閉塞感みたいなものもあって。なんか、たまらんのです。 主人公と少女の関係は、親子のようでもあり、恋人同士のようでもあり、しかしそれは、「過去」そのもの。そしてその「過去」は、ただ記憶の中だけに、封印されざるを得ない、という切ないラスト。 たまらん、ねえ。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-04 22:34:05)(良:1票)
25.  エクソシスト3(1990)
2作目であまりにも脱線してしまったもんで、もうイナゴは見たくない、という人たちのために、3作目は原作者自身がメガホンを取り、これぞ1作目の正統的な続編。という訳ですが・・・やっぱり「続編は原作者が」という時点で、正直、胡散臭いですよねえ。 でも、まあ、結構楽しめました。これも巡りめぐって、ジョン・ブアマンのお陰、ということなのかも。 物語の大半は、悪魔憑きや悪魔払いというより、猟奇殺人鬼モノ。なんならこのままミステリとして終わってくれてもいいくらい。 ただ、刑事が犯人と対峙するくだりは演出にもう少し変化がつけられなかったものか・・・。 残酷シーンが直接には描かれない場面が多く、それもあって、ちょっと単調さを感じる部分もあるのですが、その分、作品の雰囲気はしっかりと保っていて、終盤のオカルトへと繋いでいきます。チラチラと感じさせていた超自然の感覚、ここから、ミステリとして論理方面に舵を切るか、オカルトとして怪奇方面に舵を切るか。 いよいよオカルトへと向かっていくあたりからは、いよいよギアも一段上がり、1作目のテイストを再現する感じ。単なる二番煎じにはせず1.5番煎じぐらいに留めているのが、なかなかよろしいのではないでしょうか。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-14 14:04:09)
26.  エスケープ・フロム・L.A.
加山雄三が主演した若大将シリーズに、「ハワイの若大将」というそれはそれはツマラナイ作品がありますけれども、劇中で若大将がワイハーの海でサーフィンに颯爽と乗ってみせるシーンがあり、こういうのを見ると、「いやーさすが若大将、さすが加山雄三」とか思っちゃう。「颯爽と」とは言っても何となく変なので、実は撮影上のトリックがありそうな気もしてくるのですが、いや、トリックがあるのならもうちょっと上手く乗って見せるのではないか、と。 で、それに負けじ、などと考えた筈もないのだけど、こちらの作品では我らがスネーク様もサーフィンを派手に乗りこなし、やっぱりさすがはスネーク様だなあ、と。でもこちらは明らかに特撮ですね。若大将の方がスゴイじゃないの。でもそこがスネーク様らしいところ。 ジョン・カーペンターというヒトは、毎回、見事にバラバラの題材で作品を作り、しかしその割にはさほどバラバラな感じがしないのですが、この作品に関しては、自身で続編を撮っているばかりか、内容もほぼ前作と同じ。 今回は小悪党のスティーヴ・ブシェミが脇を固めつつ、やはり前作のように、「そう来たか」という、クセのある大御所が名を連ねる。ピーター・フォンダ、それから、ロバート・キャラダイン・・・えっ「ロバート」? こういう映画なら「デヴィッド」ではないのか?  それはともかく、前作に引き続いて、混沌の世界、無法地帯。「カーペンターらしさ」というのがどういうものなのか、何せ作品がバラバラなのでよくわからんが、「らしさ」があるとしたら多分こういう感じのモノなんじゃなかろうか。それを誰も止める人がいないと、こうなってしまう、という例。苦笑を浮かべながら、劇画世界を楽しむべし。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-31 09:52:36)
27.  エンドレス・ラブ
さて、トム・クルーズはどこに出てくるでしょう。という映画。チョイ役で、ムキムキだけど顔ほあまりイケて無くって、声が妙に甲高くって、出演してると知らなけりゃ、気付くのは高難度。 いきなり冒頭からブルック・シールズと相手役の誰だか知らん俳優とがラブラブで、ホントにこのままこれがエンドレスで続いたらどうしよう、と思うところですが、幸いにもそうは問屋が卸さず、ある事件をキッカケに関係が崩れていく。いやその前から、彼ら2人を含めて全ての関係に、不安定性が潜んでいたのだけど。 という古典じみた悲劇の世界を現代に持ち込んで、あくまで現代劇の枠は守りつつも、どこか運命論的なものを感じさせます。だから、まあ、どうというコトもないオハナシ、と言えばそうなんですけど、印象的なシーンがいくつもあって(言葉を変えれば、ブルック・シールズがとても美しく撮られている、おそらく実際の10倍くらい美しく撮られている、ということだな)、惹きつけられます。 で、結局、教訓としては、トム・クルーズの言うことなんか真に受けちゃダメよ、ということですね。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-17 13:09:36)
28.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
年上の女性や勝気な女性にイジメられてみたいマゾな気持ちが8割くらい、それでも女性を守りたい気持ちが2割くらい。といったところでしょうか。昨今の男性の願望としては、まあ、標準的なものでしょうね(・・・?) 「序」がイマイチ見どころに乏しい作品だったのに比べると、ようやく物語に起伏が生じ、映像にも見応えが出てきて。正直、細かいところは何が何やら・・・ではあるんですけど(スミマセン、歳なもんで)、物語にエンジンさえかかれば、私のようなオジサンも含めて、観る者をグイグイ引っ張ってくれます。 やはり頑固で理不尽なオヤジくらい、物語に貢献する存在は、なかなかありません。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-10 18:06:06)
29.  エアポート’75
エアポートシリーズというとあの、「アランドロンが操縦するコンコルドが小型機と衝突してバミューダ海域に沈没するけど、ジョージケネディが何とかしてくれる」ってヤツですね。←色々混ざっちゃってますが、要するにこの2作目以降は、似たり寄ったり、ということで。ただし個人的には、シリーズ中で一番印象深い作品ではあります。 この第2作、シリーズ中でも一番の低予算らしいですけど、確かに、映画のかなりの部分を占める機内シーンからは、あまり気合いが感じられません。まあ、群像劇としての体裁でさまざまな乗客を登場させておきながら、物語の中では彼らをほとんどホッタラカシにしてしまっている脚本にも、責任がありそうですが。 とは言え一方で、本物のジャンボを飛ばせて撮影したらしい空撮シーンの数々、これはなかなかスゴいです。見応えあります。「次から次に大事件」というタイプの映画ではなく、小型機との衝突後もやや地味な展開ですが、空撮のリアリティが緊張感を(何とか)維持しつつ、終盤を(何とか)盛り上げています。不測の事態によりCAが操縦桿を握るという設定は、『乱気流 タービュランス』あたりにも影響を与えていそうです(何と小さい影響力・・・)。あの、よくわからん装置と計器に囲まれながら恐る恐る操縦する、不安感と楽しさ。 それに、本シリーズ無くしては『フライングハイ』も無い訳で(だから?)、そういった後の映画界への貢献を称えて、ソルトレイクシティ空港を「ジョージケネディ空港」と名付けてはどうだろうか。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2020-03-15 10:19:04)(良:1票)
30.  エイリアン2
最初に観た時の感想、「ああ、キャメロン、長編2作目にして(3作目だけど)、早くもヤッちまったなあ」。あの『エイリアン』の続編だしね。それに『ターミネーター』で喜んでくれた皆さんを失望させる訳にもいかないし。きっと、考えに考えて、考え過ぎたんでしょう。ちょっと理屈っぽくなってしまいました。 しかし今になってみると、色々と面白かったりします。前作の生き残りの女性主人公がたくましくなっている。ロボットへの不信感を持っているが、今回のロボットは献身的。なーんて辺りはいかにも『ターミネーター2』の先駆けだし、本作に登場するエイリアン討伐隊(?)の様子なんか、結構『アバター』を思い起こさせます。ただのサービス精神だけで作った作品じゃなくって、初めてそれなりのお金をかけてキャメロンの好きなモノを詰め込んだ作品なのかも知れません。 何にせよ、アイデアたっぷり、ドタバタと事件が次々起こり、飽きさせない作品になってます。前作の設定をある程度順守しつつも、「体液が酸だから普通の武器では戦えない」という設定には半分くらい引っ込んでいただいて、派手なドンパチを展開。エイリアン探知機みたいなヤツはちゃっかり流用して、襲撃をわかりやすく示すとともに、音による緊迫感を出してみせたり。前作が何ともイヤらしい音に満ちた映画だったのに対し、今回は普通に盛り上げるための音と音楽。健全ですね。 個人的には、飛行艇みたいなヤツが墜落したときに、鉄パイプみたいなものが転がってきてカランコロンと安っぽい音を立てるのが、気に入ってるんですけれども。 ラストは、これぞ考え過ぎ、といった感じですが、いやいや、これぞエンターテインメント。結構ではないですか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-31 15:15:31)
31.  エクソダス:神と王 《ネタバレ》 
どうして「神と王」が複数形なのか、わかりませんでしたが、それはともかく、スペクタクル映画。前半にはダイナミックな合戦シーンがあり、後半には「十の災い」がオドロオドロしく描かれたりもするのですが、でもこの場面をパニック映画指数全開で本気で描くんだったら、まずその予兆からジワジワと見せていく方が怖いんでしょうけどね(まず音だけ聴かせて異変を匂わせるとか、カエルの数匹でも見せてから数を次第に増やしていくとか)。このあたり、本作は生真面目というか淡泊というか、工夫が無いというか。みなさんお待ちかねのクライマックスでも、海は割れません。津波の前に一時的に潮が引く、自然現象としての描写。ああ、生真面目だなあ。 しかし実際のところ、本作はあくまですべてを自然現象として描いているのだろうし、だからこそ、モーセにだってどうにもならない。そもそも、ここでのモーセは、結構普通のヒトだったりもします。巨大な脅威を前にした人間の小ささを描くスペクタクル作品。そういやあの崖崩れで無数の戦車が落ちていく場面などは、荒唐無稽なまでにゴーカイでした。そういう意味での見応えは確かにあったかな、と。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-28 16:47:30)
32.  エリジウム
空を見上げるとそこにはエリジウム(昔の子供向け科学絵本に載ってそうな、これぞ「宇宙ステーション」という形をしています)。そこに見えるのに、たどり着けない場所、その憧れを感じさせる描写が、いいですね。一方で、エリジウムの側からは、地表の人間の姿が手に取るように監視されてしまう。こうして見ると当然にして、エリジウムが米国で地球が第三世界各国、ってな感じになる訳で、おお、アパルトヘイト批判に続いて今度は(殆どお約束のように)米国批判ですか、と。それはそれで別に悪いとは言いませんけれども、この映画、ピンと来ない部分があって、それはつまりあの、エリジウムへの密航者のエピソードが描かれる中盤の場面なのですが。このシーンによって、「地球の人間がエリジウムに行きたい理由=病気が治せる」というのがわかるのですけれども、このシーンを我々に見せてしまったせいで、後半、エリジウムへ主人公がやってくる場面のインパクトが薄れてしまった気がします。前半で密航者の「エリジウム行き」を見せるのであれば、それは後半の主人公の「エリジウム行き」と韻を踏む形でその先に待ち受けるかも知れぬ悲劇を連想させるものであれば、納得なのですが、どうもこの密航のエピソードが、単なる設定の説明になっちゃってるように思えて。むしろいっそこんなエピソードは削除し、エリジウム内の描写自体を前半は最低限にとどめ、後半の主人公のエリジウム行きにおいて、その未知の世界であるエリジウムに主人公と我々がともに踏み込んでいく、という流れの方が、ワクワクしたんじゃないのかなあ、と。それとも、あくまでエリジウム=米国だから、すなわち映画の観客もまたエリジウム側の立場、という前提だから、エリジウム内の描写を控えめにする必要なし、ということなんでしょうか…。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-06-17 23:31:38)
33.  エンド・オブ・ホワイトハウス
北朝鮮のテロリストがホワイトハウスを占拠し、大統領が人質に。テロリストの要求を飲めば、東アジアが、そしてアメリカが、大変なコトになっちまう訳ですが、映画を観てると、「要するにこの大統領さえ死ねば、すべて解決やんか」と思えてきてしまうのが皮肉(まあ結局は、必ずしもそうでもないのですが)。さてその占拠されたホワイトハウスには、ひとりのシークレットサービスが潜り込んでおり、孤軍奮闘、テロリストと戦う、と来れば、いかにもダイ・ハード。一人戦うジョン・マクレーンの役と、過去のトラウマを抱えたアル巡査部長の役を兼ね、さらには誰もがダイ・ハードを思い起こすようなシチュエーションも盛り込んだり。と、かなりダイ・ハードを意識しながらも、決定的に違うのは、やはり主人公の性格付け。途中で弱音を吐いてみせたり、いかにも人間的でゴザイマスという面を誇示して見せたマクレーンに対し、こちらの主人公マイク・バニングは、あくまで現場では戦闘マシーンとしての存在に徹しています。あくまで映画の中で、アクションを体現し物語を進めるためのひとつの駒としての存在、であるのが潔い。そういう意味では、この映画の誰もが、もしかしたら大統領すらも、駒に過ぎない訳で。ホワイトハウス襲撃のダイナミックなシーンも合わせて、派手な面と硬派な面を併せ持った作品になっています。思えば、マクレーンは人間的過ぎて、その魅力のせいでシリーズ化されてしまい、それがダイハードの不幸でもあったのですが、その点、本作みたいにシブい作品ではシリーズ化の心配もなく……と思いきや、シリーズ化の噂あり。トホホホ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-09 10:21:10)(良:1票)
34.  エクスペンダブルズ2
かつてのアクションスターたちを「登場させる」ということに特化した映画。「アクションスターを登場させてアクションを披露する」というよりも、最早これは、「アクションスターを登場させるために物語に事件が発生する」「アクションシーンに燻し出されてあのスターこのスターが無理矢理登場する」という、ほとんどバルサン方式。だから、「なんでそんなタイミング良く“伝説のヒーロー”が現れるんだよ」なんていうツッコミは、意味を持たなくなります。冒頭からやみくもに繰り返される事件・危機は、ヒーローが現れる合図。チャック・ノリスの登場に至っては、「あの人は今」的に大いに盛り上がっちゃう(とは言っても、「このタイミングでこの顔で登場するんだから、きっとチャック・ノリス本人なんだろう。“そっくりさん”にしてはあんまし似てないし、そこがかえってリアルなんな」という自問自答が、瞬間的に心の中で行われる訳ですが)。そして、顔見せ程度のゲスト出演、と思われた彼らヒーローたちが、ちゃんと揃い踏みしてくれるクライマックス、これはもうサービス精神の極致と言っていいでしょう。そんなアクションスター図鑑みたいな本作の中で、スタローンはナビゲイター的な立ち位置で貫禄を示す一方、新参者たるジェイソン・ステイサムの出で立ちが、妙にカワユイんですけどね、でも「この中でホントに動けるのはオレだけだぜ」とばかりに八面六臂の大活躍を見せてくれるのはさすが。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-15 01:37:54)(良:1票)
35.  エクスカリバー(1981)
アーサー王伝説を題材にした作品ですが、面喰ってしまうのは、このアッサリぶり。奇跡とか神秘とか魔法とかいった素材が、「ホレここが見どころだよ」みたいな作為的仰々しさをもって描かれるのではなく、むしろまるで日常と隣り合わせのごとくアタリマエのように描かれるようなところがあって。要するに、「この時代の感覚は、現代とは違うんだよ」と、ある意味、現代人にはワカラン世界であることが前提になっとります。例えばベートーベンの交響曲を当時の編成と古楽器で演奏したら、現代人の耳には意外に変な曲だったりするようなもんですかね(あ、ちなみに本作、イギリスのお話なんでしょうけど、音楽はバリバリのドイツ音楽でございます)。そんなこんなで、重厚と言うよりはファンタジー、でもやっぱり何だか地味。そもそも、よくわからん冴えない兄ちゃんがいきなりエクスカリバーを引っこ抜いた時点で、他の登場人物たちならずとも、「お前、誰やねん!」と叫びたくなる(そりゃま、アーサーなんですけれども)、そういう地味さがある訳ですね。映画をじっくり楽しみたい方にオススメ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-28 22:22:09)
36.  エネミー・オブ・アメリカ
『デジャヴ(2006)』の先駆けのような作品で、「んなアホな」という設定(あと300年くらい科学技術が進めば・・・)なんですが、とりあえずこういうことが「できたとして」、好きに映像を作り込んでいこう、という趣向。コラージュ風の映像。そこにトニー・スコットらしいフェティッシュなこだわり(盗聴器が話題になれば盗聴器のアップの映像。キーボードが叩かれればキーボードのアップの映像。律義というか神経質というか)。「巻き込まれモノ」としては比較的単純な内容、ですが、ジーン・ハックマンを中盤から登場させ(しかも無駄にガブリエル・バーンも登場させ)、それなりに映画を盛り上げる工夫も(ジーン・ハックマンが妙にカッチョよいのです。ウィル・スミスとの組み合わせが、何となく『ターゲット』でのマット・ディロンとの組み合わせを思い起こさせたり。間違ってもロイ・シャイダーとかウィレム・デフォーとかとの組み合わせではナイ)。で、そうやって盛り上げておいた挙句、ラストはといいますと、自作のアノ作品からの引用、と言う以前に・・・これはもはやギャグですね、「お後がよろしいようで」としか言いようがありません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-31 08:24:59)
37.  L.A.コンフィデンシャル
見事な構成力の作品、力作だと思います。でまあ、ミステリなので内容にはなるべく触れないようにしたいと思いますが・・・でも言いたいのは、クライマックスの銃撃戦。これ、ヤなんですよねえ、「はい、出血大サービスで銃撃戦もオマケしておきます」ってな感じで。いや、確かに見事な構成ではあります。ただし段取り臭い。多少映画がいびつになろうとも、ここはやはり「追いつめられた」感を徹底的に描いてサスペンスを盛り上げて欲しいところ。それを何だか、「はいはい次は銃撃戦ですね」「何しろ台本に書いてあるんだもん」みたいに、手際良過ぎないかい? と言う訳で、“オモシロ過ぎて、ちとイヤミ”な映画でした。ああ面白かった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-22 21:49:22)(良:1票)
38.  エクスペンダブルズ
「さて問題です。アクションスター達が一同に会したという本作、実はこの中に一人だけ、本人ではなくソックリさんが混じっています。さて誰でしょう」「えー困ったな。一人だけも何も、全員ニセモノにしか見えないよ」ってな感じの映画です。いや、こんな判りやすいニセモノはニセモノとしての意味が無いので、きっと全員ホンモノなのでしょう。多分。いや~それにしてもシュワ(これ以上のコメントは酷なので控えます)。さて本作、内容的には、80年代半ばから90年代初頭あたりの、中身の無いアクション映画をそのまま再現したような中身の無さで、そこにイマドキらしい派手な肉体損壊を絡めるあたりはまさに「進化した80年代アクション」。⇒すでに退化しきったモノが「進化した」ってのは矛盾してますけれど。とにもかくにも、「あの人は今」的なこの映画、とりあえずみんな元気にしているらしいことがこの一本で確認できるだけでも、値打ちモノ。せっかくこれだけのメンツをブッキングしたんだから、スターが並んだカメラショットを連発しても良さそうなもんだけど、そんな事はしない。あくまでフツーに娯楽アクションに徹するあたり、なかなかの気前の良さ(それを誰か、望んでいるのかどうか)。屋外のシーンは日が照ってるカットと照っていないカットがごちゃ混ぜ(もしやワザとごちゃ混ぜにしているのか、とすら思った)で、要するに適当に撮ってる感じですね。娯楽映画です。消費される映画。消費されるスター。そんなヒト達のこれはちょっとした意地かも知れない。こういうヒト達をよく、いろんな意味を込めて(少し同情を込めて)「レジェンド」と呼ぶ訳ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-18 17:14:58)
39.  エアベンダー
正直言って、中盤あたりからすでに、「あーもしかしてシリーズ化しようとか思ってるんじゃないのー」ってコトが気になってしまい(根拠はないけど雰囲的に)、ラストでは苦笑せざるを得なかったんですけれども。いやでもこの映画、なかなかワクワクさせてもらいました。無理にまとめようとするよりも、多少ハチャメチャに、自由に想像の世界を膨らませていく。内容は全然違うけど、エメリッヒの『スターゲイト』を初めて観た時に感じた楽しさを、少し思い出しましたね(まあ要するに、“ちょっとタガがハズレてる”と言うコトですが)。でしかもこの映画、やってることと言えば、「念力」なワケで、かなりレトロ。しかしそういうレトロさを、ファンタジーなんだからいいでしょ、とばかり、躊躇することなくとことん飛翔させていく、それが何とも楽しいのですね。どうしてもオチに縛られてしまうかつてのシャマラン作品よりも、自由で楽しい作品だと思いました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-06-11 23:53:36)(良:1票)
40.  エイリアン3
リドリー・スコットの『エイリアン』は、私の大好きな大好きな映画。それが、気が付けばヘンテコなシリーズと化し、幸か不幸か、我々はエイリアンの勇姿を長く目にすることになりました。第2作は「今度は戦争だ」と称し、もちろん戦争などではなく、実に健康的なドンパチ映画。確かに面白かったけど、「でもそうじゃないだろ」と、何か釈然としないものがありました。そこに現れたのが、エイリアンと坊主頭のシガ兄がにらめっこするシーンでお馴染みの第3作。そうそう、“エイリアン”ってやっぱり、こういう、不健康な感じの映画だよね、とやや納得。2作目からのつながりを敢えて拒否する姿勢も小気味よい。舞台も囚人ばかりのケームショ星、リプリーもたいして深い理由でもないのにあっさり丸坊主にしてしまい、色気のない独特の雰囲気。最後に立ち上がる囚人たちの姿はまさに、エイリアン映画というより、ほとんど蟹工船の世界。その根底に流るるは、抑圧とそこからの開放という思想的エロティシズムに他ならぬ。なかなか見事な変態映画になっているではありませんか(※さらに、CGエイリアンという新鮮さもあったけど・・・CG大氾濫の今、観直してみると、この点はかえってフツーの映画っぽく見えちゃいますね)。 さて本作に続く第4作は・・・・・・なんだこりゃ??
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-06 17:38:02)(笑:1票) (良:1票)
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