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コメント数 116
性別 男性
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1.  エスター 《ネタバレ》 
インモラルな悪夢の出産シーンから最後まで、実に退屈する事無く鑑賞出来ました。リメイク「蝋人形の館」でハリウッドデビューを果たした、「痛い痛い」演出をこれでもか!と見せつけてくれた監督ですが、今回は王道とも言うべきシンプルでオーソドックスな古典的演出に更に磨きをかけた手腕の良さが伺えました。やはりこうした退屈しない、惹きつけられる要素は演出、役者の演技、印象的なカット、でしょうか。今回印象的なカットはあまり無かった様に見えましたが、それにも増してエスターを軸に巻き起こる家族の崩壊ドラマが非常に見応えがあります。エスターの正体はネタバレまでははっきり言って「反則」だと思いますが、そこまでのストーリー展開が安易でなくしっかりしている。ケイトにはアルコール、ジョンには不倫と夫婦間のギクシャク問題を絡めエスターを疑えば疑う程孤立していくケイトの疎外感を強調し、夫に突き放され我慢してきたアルコールに手を出しそうになる。これだけでも立派なドラマが成立しそう。エスターはエスターで、実は成人した女であり、満たされない自己の欲求から苛立ち凶行に走る、言わば「呪い」によって苦しめられている様がリアルであり、見方によっては単純なホラーを超えた辛さや苦しみを感じる事も出来た。初登校時、その古風な服装をダニエルには笑われ、ケイトにまで指摘されたエスター。「人と違う事は悪い事じゃない、良い事だ。」これはこの映画の問い掛けであると同時にエスターの正体を密かに暗示してたんですね。心は大人でも外見が伴わないエスターがこの服装をするのは、外見を気にせず恐れないという意思の表れなんだけど、逆にそうするしか自己を表現出来なかったからなんじゃないか?そんな「自分」が人に受け入れてもらえない事から情緒不安定になり、凶暴になったとも推測出来る。だから実は不幸で可哀想な女の物語なんじゃないかな?そして何よりエスターの可愛らしいお子ちゃま的なビジュアルで凶行を行う様や、Fワードやダニエルに言ったすんごい台詞が強烈に良かった。そして伏線の回収もきっちりしていてスッキリ。前・後メイクも凄かったエスターを演じたイザベル・ファーマンの次回作が凄く気になりますが、きっと普通に見えちゃうんだろうなぁ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-05-26 21:02:20)(良:2票)
2.  エリジウム 《ネタバレ》 
エリジウムをバックにした『ELYSIUM』のタイトルロールの画からヤラれた。実景を背景にしてCGを合成するリアリティ重視のビジュアル、SF的ギミック満載のB級感溢れるアクションシーンでその手のマニアのココロを鷲掴みにした、あの『第9地区』の監督最新作。ストーリーに賛否があるようですけど、これってB級SFアクションですよね?多分前作の当たりで予算を貰えて、監督が好きな事を余裕でやった、ってカンジじゃないですか?この監督、こういうビジュアルがほんと好きなんだろうなぁ、っていう、実景や役者を重ねたCG機体の画とか、スラム地帯の空撮とか、(スラム化したR35GT-Rまで!)キャメロンにも負けない重火器マニアぶりとか、デイモンに装着する無骨なメカスーツとか、メカスーツ装着したクルーガーの胸のライトアップシーン、及びその時の「ゔぅん」っていうSEとか。好きじゃないとここまでマニアックには描けないですよ。いいじゃないですか、ジョディの使い方も。こんな高慢ちきなジョディ、滅多に見れないですよ。んでもって『肉』の砕け散る相変わらずの破壊描写も健在で満載で、映像には大変満足でした。SFビジュアリストとしての才能は間違いなく素晴らしいこの監督サンにはこのリアリティ路線SFのビジュアルを貫き通して欲しいし、今後この監督サンの映画、映像が待ち遠しいのは間違いない。
[映画館(字幕)] 8点(2013-10-01 21:45:31)
3.  エンド・オブ・ホワイトハウス 《ネタバレ》 
ホワイトハウス襲撃序盤、そこそこイケてる敵女スナイパーがスコープ越しに警備を1発でバスバス仕留めていくシーンがあります。圧倒的な戦闘力の差。それに気付いた、元特殊部隊、元シークレットサービス、過去に事故だがファーストレディーを救えなかったトラウマを1年経った今でも抱え、今は現場を離れデスクワークに落ち着いていたマイク・バニングが、片手拳銃でその女スナイパーのこめかみをものの1発で撃ち抜きます。この一連のシーンを見て、僕はそれまで感じていた映画特有の「何で?どうやって?」という疑問やツッコミが消し飛びました。このシーンで監督が意図し、何を伝えたかったのかは明白です。それはバニングが1年は現場を離れていたのにウデは全く衰えていない、という事、そして国家の敵は女であろうが構わず容赦しない、冷徹であるという事。そう、兎に角痛快無比なのだ。戦闘力のある相手と苦戦しながらも同等に戦い、銃はほぼ1発で、背後からだろうがお構いなく撃ち抜き、敵ボスの名を聞き出すための尋問、拷問の容赦の無さ。まず最初に圧倒的火力でアメリカ一般市民をも巻き込み、敵も容赦無しの人質の扱い等でフラストレーションが溜まる様に仕向ける演出。これらはそれを一気に解放するかの演出により得られるカタルシスの為の布石であり、そのおかげでバニングの奮闘が腹の底が熱くなる程、堪らなく痛快なのだ。そして他の作品では華の無い、むさい役者だと感じていたジェラルド・バトラーがここではとてつもなく頼りになる、格好いい男に見えて仕方がないのも高評価。フークア監督と言えば『トレーニング デイ』や『クロッシング』等、地味だが切れ味鋭い骨太なノワール調の演出や人間ドラマがすごく上手い人ですが、こちらは潔く大作アクションに割り切った派手な演出がとても良く、大いに楽しめました。なのでこの痛快無比さを楽しめるかが評価の分かれ目でしょうか。個人的にはコンピューター弄ってた敵のおネェっぽい微妙なルックスの女優さんをどう仕留めてくれるんだろう?とそこばかり期待してたんですケド、ここだけ残念だったなぁ。最後に、久しぶりのアシュレイ・ジャッドさん、短い出演ながらお変わり無く、ご苦労様でした。
[試写会(字幕)] 8点(2013-06-01 16:53:12)(良:1票)
4.  エリン・ブロコビッチ 《ネタバレ》 
ノンフィクションゆえに、結末に至るドラマの展開は、構成、演出、役者の演技にすべてがかかっていると言っていい作品なんですが、結論、十二分に楽しめました。ソダーバーグ監督にしては、このシンプルないじれないプロットを非常にオーソドックスに撮ってました。そこにこの監督の手腕の良さを感じざるを得ないです。『アウト・オブ・サイト』みたいに変にいじんなくてもやれば出来るじゃん。そしてジュリア・ロバーツ&アルバート・フィニーのコンビの小気味良さ。特にジュリアは魅力が画面から溢れんばかりの当たり役。演技力もそうだろうけど、この人の場合はオーラで更に磨きがかかってます。日本の職場じゃあんな格好されてウロウロされちゃセクハラですわ(笑)。エリン本人がそうなのだろうけど、気が強くて口の悪いエリンを感情豊かに、好感が持てるか持てないかの微妙な差を感じさせる表現力は見事。正義感の強さ、行動力、子供を持つ母親としての良心、一方でインテリや学歴に対する嫉妬や、自分の仕事の出来を誇示する感情や性格など、ローカルな女性像をこれでもかと(やや過剰?)表現してました。和解金額提示のシーンでジュリアが「アンタの脊髄や子宮を幾らなら売る?」と突っ込み、汚染された井戸水をグラスに注いでいたシーンには最高に胸が熱くなり、スカッとしましたねー。でも後半はやや冗長。どうなるか分かってますからね。裁判も結局、社員が内部文書を捨てずに持ってたから、っていう『運』によるところが大きいんですよね。それでもソダーバーグ作としてはシンプルだけど「やっぱ流石。」と言える出来栄え。ジュリアの『胸っぷり』といい、覚えておきたい作品でした。 そうそう、ぼくの大好きなCSIのキャサリンこと、マージ・ヘルゲンバーガーがこんなとこに出てたなんて、感激です。+1点追加。
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-17 19:43:41)(良:2票)
5.  エイリアン4 《ネタバレ》 
タイトルの「復活」はこの映画のテーマであり、キーワードでもある。劇中でリプリーはエイリアンと人間のハイブリッドとして復活する。この復活の意味するところは、聖母マリアの子、イエス・キリストの復活に他ならない。体内からクイーンを摘出した後の胸の傷は、レン博士が言うところ、3日で治っている。磔にされたキリストが墓から復活したのも3日目。船内のエイリアンの数は12匹。これはキリストの使徒の数に当てはまる。なのでこの映画ではリプリーはどちらかと言うとエイリアンサイドで、前作までのエイリアンを根絶する為に戦うという内容ではない。リプリーの復活をキリストに見たてているが、決して人間としてではない。そしてそこから新しい生命の誕生、別れ、共に復活を果たしたコールと、人間ではない2人が残った人間と地球へ戻って来る・・・。そして新たな始まりを予感させる。これは続編ではなく、新章として見るべき作品。ジュネ監督の、前作までは無かったユーモアと独創的ビジュアルは正に新章に相応しかったと言えるでしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2012-04-03 18:30:50)(良:2票)
6.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
役者それぞれの魅力がとても発揮されてたんじゃないでしょうか。バーティーとローグの掛け合いは楽しく、時に心の友の様にバーティーの子供時代の話を聞くしっとりとした場面もとても良かった。ヘレナ・ボナム・カーターのお茶目で可愛らしい雰囲気もすごく良かったし、こういう伝記映画は敬遠しがちだけど退屈せずに見れましたよ。吃音でろくにスピーチも出来ないという、普通に喋れる人達からすればそう大した問題ではなさそうだが、ラストのあのスピーチは散々訓練して、困難を乗り越えた後に訪れた最大の山場だったのでとてもドラマティックでしたね。見応えありました。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2012-03-27 22:11:30)(良:2票)
7.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
前作『プロメテウス』のラスト、生き残ったショウ博士は「エンジニアは人間を造り、何故滅ぼそうとしたのか?」というその理由を次回作(これ)に残してエンジニアの故郷へアンドロイドのデヴィッドと共に旅立っていきました・・・。『コヴェナント』はその10年後のお話。タイトルについに『ALIEN』の文字が!!そう、やっとこさあの見慣れたエイリアンが拝める映画なんです。監督のリドリーさんも、もー早くエイリアン撮りたくて撮りたくて仕方なかったらしく、前作の「その理由」をものの1、2分でスッ飛ばす潔さ!そしてエイリアンの登場も胸とは逆から飛び出すわ、口から飛び出すわ、床の血ですっ転ぶわ(2人)、グロシーンもそこそこ見応えあります。中でもデヴィッドが見守る中、飛び出したチェストバスターがデヴィッドの真似をしてバンザイするシーンのキモ可愛いことと言ったらww。全体的なビジュアルにスケールはまさに現代の大作映画で見応えは十分ですが、シリーズがここまで来ると流石に演出の限界を感じざるを得ない、と言ったところか。仕方のないことかもしれませんが、『ハンニバル』でレクター博士がシャバに出てしまい、そのカリスマ性や神秘性が薄れてしまったのと同様に、野外で縦横無尽に走り回るエイリアンを見て1作目にあったその孤高のカリスマ性や神秘性が感じられなかったのが残念です。が、自分は全然満足ですけど。あと、キャサリン・ウォーターストンのライトグレーのタンクトップ姿はお約束なのか、リドリーさんの粋な計らいにはニヤリとしました笑。お話的には従来の「エイリアンに襲われる人間の恐怖」を描いていると思いますが、人間が創造した代替機によって人類が危機に陥るという、結局は自らが招いた過ちであり、自業自得、という皮肉が込められているのかな?さて、今回もデヴィッドは生き残りますが、次回、『プロメテウス』で首をもがれた理由が分かると良いですけど。それともエンジニアはもう関係ないのかな笑。ま、最新のゼノモーフが見れただけで十分ですけどね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-08-27 21:26:20)(良:1票)
8.  エージェント・マロリー 《ネタバレ》 
ソダーバーグ監督って、興行的にも成功してる大作から、ほんと趣味で撮った様な小規模な作品まで色々ですよねぇ。良く言えば『マルチな才能』、悪く言えば『何考えてんのか分からない』。ですけどね、これ見て思ったワケですよ。「あぁ、この人やっぱり映画撮るの上手くて才能あるんだなぁ・・・。」と。ぶっちゃけ女版ボーンか007なんですけど、中身は『ソダーバーグ撮りました』印の映画。一つ前の『コンテイジョン』の様な線の細さと、薄ーい演出、何気ないシーンの連続なのにその一つ一つのカットが繊細かつ自然。ドラマパートはしっかり固定カメラでじっくり撮って、動き出すとこの人独特の映像センスと音楽に乗せてテンポ良く流れ始める。秒単位のカットを台詞無しでリズム良くつなぎ合わせる小気味良さ、寄って引いて上から下から、傾けたアングル等、何も勢い任せに細かいカットをつながなくたって臨場感は出せるんだよ、と。何かイイなぁ、この人余裕で好きな事してるんだ、っていう気がしてならなくなる。実際上手い。今回も贅沢に俳優を使ってますが、みんな何気に映画初出演の女子格闘家ジーナ・カラーノを上手く引き立ててあげてます。中でもマイケル・ファスベンダーとの一騎打ちは、力の入る格好いいシーンに仕上がってます。(この人も『X-MEN』や『プロメテウス』で急上昇中ですよね、演技上手いし)ラストのしめ方も粋な演出でこの監督らしい!ファーストラウンドのコーヒーぶっかけでぼくならノックアウトだが、マロリーの延髄斬りでノックアウトなら本望でしょう。  うん、やっぱりソダーバーグ監督はいいな。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2012-08-14 18:43:28)
9.  ABC・オブ・デス 《ネタバレ》 
アルファベットの頭文字から26作品のオムニバス形式ホラー。貴重な時間を費やして観る価値は?と聞かれれば正直、僕にはありませんでした。無駄だと思える作品が多すぎる。そんな中でも目を引いたのはアニメーション。Kの不器用。絵がカワイイ。(まさか!?のオチ、いや、薄々感づいてたケド) Tのトイレ。クレイアニメが不気味でグロい。(こちらもオチは感づくが、最後までグロく、救いが無い) Cのサイクル。どっかで見た様なネタだけど、この短い枠では説明不要だから、不条理さとネタそのものが際立ってて良い。Pの重圧。幼い子供達の母親の置かれた環境と心境が痛い程伝わってくる秀作。1本の映画として撮れそうな内容です。そしてDのドッグファイト。これ、フィンチャー監督が撮ったのか?と思わせる様な洗練されたビジュアルに流麗なスロー描写。台詞無しで伝わる演出、役者さんと犬の名演技。悲しい結末が頭をよぎったのですが、んー、あのラストで良かったですねー。こちらも1本の映画として見てみたいと思わせる良い出来でした。監督さんがアルファベットを選べたのかは知らないんですが、Dの監督さんのセンスは間違いないと思います。一部理解不能(僕だけ?)なのも混じってますけど、ほんとヒマな時にでも観て下さい。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-14 12:32:31)(良:1票)
10.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 
まず最初に断っておきます。これは映画です。しかも新旧肉体派俳優たちが集結、入り乱れた、言わば特別な「アクションの祭典」です。なのでこれに対して何を言おうと、けなそうと、それは野暮ってもんです。だったら観るな、って話です。冒頭からオープニング史上最多なのでは?と思える殺傷人数にその安易な描写は、ホラー映画で無意味に殺される罪の無い若者の命の扱いよりも軽い、軽すぎる、とか、仲間は一人やられますが、メインのその他のメンバーは命の危険はおろか、被弾する心配さえない。スタローンは被弾した様ですが、その意味が後に影響するどころか、全く触れないのでこれはもう死の恐怖や切迫感、緊張感といった空気は皆無であり、お気楽な雰囲気に包まれててイイな、とか、イサムのラストバトルは絶対ヤラれない、って安心感ぷんぷんで激萎えだし、ヘリのプロペラで死亡フラグ立てんの、既視感満載だし(レイダースですか?)とか、ジェット・リーの扱いがヒドいとか(スケジュール合わなかった?)、だからヒロインは中国系なの?(穴埋め?)とか、自分の過去作の持ちネタ使い回し過ぎだ、とか(ラングレンのMIT在学ネタは事実で意外だし、爆弾の不発シーンは彼のキャラに合っていてとても良かったですが)、ヴィラン(悪役)がまんまヴィラン、ってどうなの?とか(『セブン』のジョン・ドゥと同じですか?)、ヴァンダムって世間一般(ぼくだけ?)ではB級アクション役者、っていう肩書きが定着してるから、どんなに大目に見ても大物に見えないよな、とか(後はセガールみたいに太って貫禄出すしか残された道はない?)、そのヴァンダムの唯一の見せ場、ローリングソバットのカットが2回、同じアングルってどうなの?デジャヴかと思ったわよ!?とか、スタローンに「立て!」って言われて素直に「立ったぞ!」って台詞もどうなの?ぼくの感性が及ばないだけですか?とか…。色々感じて言いたいんですケド、野暮ですよね…。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-03-13 17:03:17)
11.  エージェント:ライアン 《ネタバレ》 
うーん、中途半端…。『ボーン』シリーズのスプレマシー、アルティメイタムの様な迫真の臨場感、『007』シリーズの様なブランド力に支えられたゴージャス感などが全く無く、いいとこ、「質の良い2時間枠のTVサスペンス」といった印象。オープニングからのテンポは飛ぶ様に良くて、そこでライアンが海兵隊員だった事を知らせます。そこから上司のケビン・コスナーにアナリストとしてリクルートされる訳ですけど…、はい。クリス・パイン、情報分析官には見えませんね。「お前はもうエージェントだ。」なんてイキナリ言われても微動だにしない。もうちょっと「そんなの無理だ!」とか、不安に苛まれて葛藤するとか、もうちょっとリアルな人物像を作れば良かったと思いますが、「元海兵隊員」というだけで済ませている。ラストはバイクで追走、走るバンの中で格闘。立派なエージェントです。ホテルでの最初の格闘で相手を殺してしまうんですが、このシーンを観て思い浮かんだのは『007・カジノ・ロワイヤル』で描かれたダニエル・クレイグ扮するボンドの初の殺人シーン。このライアンが初めての殺人じゃなかったにしろ、なんか動揺なさ過ぎでやっぱりリアリティも演技力も無い。そして悪役のケネス・ブラナー。初登場シーンで看護師を足蹴りしまくるインテリサイコ野郎なのかとワクワクしましたが、いやー、これまた地味だわ。そう、全体を通してアクションもサスペンスも割と「地味」な感じです。最後にキーラ・ナイトレイ。彼女のあの「引きつり顔」って癖なんですかねぇ。嫌いじゃないんですけど、好きにもなれないなー、ってカンジ。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-08-15 19:04:53)
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