1. 二十四の瞳(1954)
新米教師への世間の目や世相の移り変わりによる教師の立場など最低限の言葉や映像ながらしっかりと伝わってくる。盲目になった彼が見えずとも写真が手に取るように見えているというのが実に上手く、おそらく戦地で毎日故郷を想って眺めていただろうと想像を掻き立ててくれます。普通は戦闘シーンを見せたり、玉音放送を聞かせたりして判り易く戦争を見せるわけですが、戦争とはかけ離れた風光明媚でのどかな小豆島に全篇に渡り誰もが慣れ親しんだ唱歌が流れ、公開当時はそれぞれの戦争体験を持った観客に対して敢えて辛い戦争を見せずとも感じさせるだけで十二分に涙を誘う、木下恵介監督の抜群のセンスを感じる映画です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-22 18:46:10) |
2. 偽牧師
この手のワンシュチエーションですっきりとまとまっているチャップリン映画の方が好みなので好きです。ラストシーンも心憎くナイスなオチでとても好きなシーンです。 9点(2004-09-26 23:54:44) |
3. ニューオーリンズ・トライアル
期待も高かったが、期待に違わぬ映画でした。「卒業」以来のダスティンホフマン嫌いの私がついに彼をすばらしいと思う日が来てしまいました、がそれ以上にジーンハックマンがすばらしいです。アメリカが憲法にも謳い建国以来「アメリカの正義」の象徴である銃と陪審員制度、この2つの問題点をしっかりと描きながらも、単なる法廷劇だけでなく、サスペンスタッチで飽きることなく最後まで引き付けられました。シリアスな社会性を持つと同時にスリリングなエンターテイメント性も併せ持ち、十分満足でき面白かったです。ラスト学校で子供を眺める2人とホフマンに涙してしまうとは・・・アメリカにまだ「本当の正義」があるのならば、いつの日かアメリカ人が自らの意思で銃を手放す日が来て欲しいものです。 [映画館(字幕)] 9点(2004-02-02 17:22:53)(良:1票) |
4. 2001年宇宙の旅
何度か見てますがラストの意味やモノリスの意味が解らなかったのですが、先日とある本に解説されてるのを読みやっと長年のモヤモヤが晴れました。すごい映像、音楽、徹底したリアリティですが、何十年も悩まされていたので減点。原作を読んでいればよかった。 9点(2003-10-30 16:06:19) |
5. 日本のいちばん長い日(1967)
日本人ならば知っておかねばならない一日であり、忘れてはならない一日、思想の左右を問わず見ておくべき作品ではないでしょうか。だから戦争反対、9条を守るべきなのか?いやいや日本は日本人が守るべきなのか?中国、韓国等に平身低頭謝り続けるべきか?日本としての自主性、独自性を貫くべきか?「東京裁判」や本作などは学校で鑑賞し議論すべき映画だと思うんだが、実際はこのあたりの歴史は端折られてしまうのが残念。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-04-20 22:17:38) |
6. 28日後...
二階から目薬だけは突っ込んでしまった。ゾンビ映画とは似て非なるモノ、ゾンビはあくまでも死人だが、死人ではなくどんな状況であろうと人間を躊躇う事無く殺すことができるのか。殺しのプロである軍人とまだあどけなさの残る主人公。感染者の子供を殺したことに悩む彼が、健常人である軍人を襲う姿は感染者と瓜二つであるという不条理。HELLOも彼らは軍人助けを求め裏切られながら、また同じ過ちを繰り返そうとしてる、人間とはなんと愚かなんでしょう。爽やかに見えるがこちらの方がバッドエンドである。次の世界のためにも女性が必要であると語った軍人に対して女性2人が明かりのある未来へ歩む、対比も効いており、こちらの方が微かな光明を感じさせる。 8点(2004-03-05 20:14:47) |
7. ニュー・シネマ・パラダイス
初めて見た時の感動を大切にしたくてずっと見ないようにしていた。完全版をうっかり見て衝撃を受け、より一層見ないで想い出にしまって置く事を決意した。 8点(2003-11-16 10:52:51) |
8. 肉体の門(1964)
生きるためなら何でもするオンナ達が衣装同様生き生きと描かれる。戦後街は荒廃しきり、男は敗戦を引きずりただ生きている中、女たちは落ち込む暇など無く、ただ今日を生き明日を生きる。生はどれほどパワーがいることなのか。不況、デフレ、リストラ等、負の時代でありながらも生活保護でも生きていけるおかしな世の中、少子化という大問題もある事だしもう一度女性のパワフルな生にすがるべきなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-22 23:01:28) |
9. 二十世紀少年読本
今になって思えばこの頃が海象監督の全盛期だったのだろうか。一風変わった面々が揃ったサーカス団、海象ワールド満載ですし、いい味出てます。もうこの手の映画撮ることはないのだろうか。 7点(2004-09-26 23:42:48) |
10. ニンゲン合格
失われた時間、失われた家族を取り戻そうと躍起になる主人公。浦島太郎になって過去に囚われている彼を現実の世界へ引き戻し未来に目を向けさせてくれるのは、彼によって未来の無くなった亀である加害者でした。 7点(2004-02-28 13:08:28) |
11. ニュースの天才
米国だからこんなヤツもいるのかなと思ったが、良く考えたら天下の”朝日新聞”はこんな記者だらけだった。教科書問題、従軍慰安婦、サンゴにNHK、田中康夫枚挙に暇なくこんなに捏造・誤報を生み出す記者と社風、しかも誤りを決して認めない体質が我国の大新聞だって言うんだから困ったもんだよ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-20 20:52:02)(良:1票) |
12. 担え銃
「独裁者」より断然好きですね。饒舌よりも寡黙な方が説得力あると思います。 6点(2004-04-01 23:27:20) |
13. 二代目はクリスチャン
志穂美悦子の魅力満載、おさえたシスター、きれた親分どちらもいいです。啖呵をきるシーンでは背筋がゾクゾクして痺れました。 6点(2003-11-02 13:57:13) |
14. NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE
甥っ子&姪っ子にチャンネル奪われ渋々見ればナカナカ見られた事にビックリ。仕えるべき主の良し悪しは重要ですよ。自分がピンチの時に身体張ってくれる主ならばこの人に付いて行こうって思いますもん。ただTVで充分だニン! [地上波(字幕)] 5点(2006-01-04 21:07:29) |
15. ニッポン警視庁の恥といわれた二人組 刑事珍道中
当時小学生だったが、俺たちや総理が大好きで再放送を毎日見ていた私は、俺たちシリーズ等の鎌田敏夫&中村雅俊コンビの刑事コメディが嫌いなワケがない。 5点(2004-05-03 20:23:08) |
16. 二百三高地
日本海海戦勝利の影に旅順陥落があると思うと多大な犠牲が無駄ではなかったと言える。豆腐屋の新沼謙治がラッパ吹いてました。 5点(2003-11-02 14:06:33) |
17. 日本の黒い夏 冤罪
文部科学省推薦って感じしてますねえ。ただ当時の河野氏に対するマスコミの犯人扱いのような報道、参考人なのにやりすぎではと思いました。こうした事実をしっかり伝える義務はあるので点はあまめに。 5点(2003-05-12 22:36:20) |
18. ニライカナイからの手紙
”セカチュー”と”イマアイ”のオイシイとこ取り、ちょっと反則じゃないかと言いたくなるような、ラスト10分だけのためにある映画です。民営化すると離島の郵便局が無くなるぞ!と郵政公社も全面協力なんでしょうかね。 [DVD(字幕)] 4点(2006-01-28 12:39:52) |
19. 2046
キムタクが髪を固めヒゲが青々としていた顔がホモオダホモオに見えてしまった。【sayzin】さん 仰るように元々脚本が無いどうしようもない、話の収拾がが付かなく成って、カンヌ直前まで編集作業に追われ、その後も手直ししたんでしたっけ。一つ一つの恋の駆引きやエピソードはウ~ン上手いなあと思わされるのに、個々の繋ぎが悪く全体の流れや間が悪くなってる気がする。一線を越えられない男は、過去を引きずって生き、傷つきたくないから深みにはまらない様に10$の関係とブレーキを掛け、気になる存在が近くにいても相手には恋人がいるからとブレーキを掛けまた一歩が踏み出せない・・・もう自分を見てるような気になるね。もっと上手くまとめてくれたならかなり好きな作品になるかもしれないのに・・・ [DVD(字幕)] 4点(2005-04-28 18:30:55) |
20. 21グラム
すべての人間が等しく持つ”21g”この21gの生と死を連綿と受け継ぐことにより、人生や幸福を考えさせられる。が今一パンチが弱く、睡魔が・・・映画の中でどれくらいの時間が流れているのかわからないが、ショーンペンはわがままでシャルロットがかわいそうだし、ナオミワッツは喪に服しなさいよ。という腹立たしさもあり冷めた目で見てしまい共感はできなかった。ナオミワッツの美乳に+1点。 4点(2004-06-17 10:45:17) |