21. 憎いあンちくしょう
ニッポンにまだ高速道路が開通してなかった時代のロード・ムーヴィーの佳作。う-ん、これなんて表現したらいいんだが・・・、出演者の皆さんみんな異常なまでに感情の起伏が激しくて、終始テンションの高さに圧倒されてしまいました。蔵原監督が映像のテクニシャンというのはかねてから聞いてましたが、この作品でもその気配は充分過ぎるほど窺えます。「男はつらいよ」シリーズのリリーとこの映画の激情のヒロイン典子とを併せて観ると、浅丘ルリ子という女優の演技力の振幅の大きさが判るはず。裕ちゃんは、演技力など問題ではなく存在感だけでスターって輝きを放ってます。これから御覧になる方、東京から九州まで昔は国道一本道だったのか?などど余計な突っ込みはくれぐれもしないように! [DVD(吹替)] 7点(2005-04-17 15:50:34) |
22. 日本沈没(1973)
いしだあゆみの意味ありげで、実は全く本筋に無関係なキャラクターに大苦笑。いまわの際に電話ボックスで「じゅていーむ、ジュテーム・・・」ってアンタ一体何者だよWジョネーブに藤岡弘と逃げるっていうからてっきり「ジュネーブ、ジュネーブ」って地名連呼してるのかと思ったぞ。しかもラストまでちゃっかり生き残ってるし。小松左京原作ならまだ「復活の日」の方が上! 5点(2005-03-29 12:08:42)(笑:1票) |
23. 肉の蝋人形 (1953)
こんなん観てる人自分以外にもいたんですね、よかったあ。劇場の呼び込み芸人がボールを画面の観客に向かって投げるってシーンが延々妙に長いと思ったら、元々は3D用映画だったからなんですね。あとはラストの蝋人形の群れがむごたらしく焼け落ちるってシーンしか憶えてないなあ・・・。でもこの手の、問屋制家内工業感満点のホラー映画、実は嫌いじゃない俺。 5点(2005-01-22 16:01:36) |
24. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
自分も先週早稲田松竹で観てきました。(同時上映は「ビッグ・フィッシュ」)元のカット版も含め今回が初見。名作の誉れ高い映画なので期待してたんですけど、残念ながらこれ単独で評価しちゃうと、これ以上の高い点数はつけられないです。映画館のプレスシートじゃ、カット版よりこっちのが客からのリクエストが高かったって書いてあったけど、うーん、どうなんだろ。あえて言わせて頂くなら「ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全アンバランス版」。だってさ、前半の快調なノスタルジー溢れる画面作りに較べて、後半のメロドラマタッチは一体何なん?何となく余分なカットを観客におかまいなく、監督の思い入れだけで挟み込みましたって印象なんだもん。これじゃあかんよ。やっぱ皆さん書いてらっしゃるように、先にカット版から観るべきでした。 7点(2004-11-18 00:45:59)(良:1票) |
25. ニューオーリンズ・トライアル
邦題はイマイチだけど、これは傑作です! 陪審員制度、銃社会アメリカが抱える問題点とエンターテイメント性をうまく両立させていて見ごたえ十分。 こういう厄介な問題も、肩ひじ張らずにきちんと娯楽作にしてしまうアメリカ映画の底力を感じさせられるはず。 ホフマンとハックマンの1シーンだけの対決シーン、両名優(盟友?)が楽しんで演技してんなーって感じが画面から伝わってきて、嬉しくなってしまいます。 若手二人も健闘してるし。ジョン・キューザックは最近すごいっすね。 9点(2004-01-14 20:23:27) |