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彦馬さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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1.  2番目のキス
レッドソックスファンにはたまららない、かもしれませんが、ひたすらバストショット、クロースアップの切り返しを延々と見せられる映画ファンはもっとたまりません。
[映画館(字幕)] 2点(2006-09-18 17:20:39)(笑:1票)
2.  ニュー・ワールド
画面は見上げたり見下げたりするショットを多用し、人物の言葉は地位や指揮権など資格に執着する。ポカンホンタスを通じて、人にカミシモはないのだ、などとは宣誓しない。<愛される>資格を描き、資格を抽象化させながら、宮廷で見上げるポカホンタス、見下ろす廷吏の視線が交わる。どこまでもつきまとう資格から逃れられない人間の、美しく生きる姿をポカホンタスが具現する。木に登る彼女から地面に這いつくばる彼女に移行する画面の落差に感動。
[映画館(字幕)] 9点(2006-05-06 20:38:50)
3.  二十四の瞳(1954)
以前勤めていた会社に小豆島出身のとんでもない性悪な女性がいて、以来小豆島と聞くだけで反射的な嫌悪感に捉われていた私を見事に解放してくれたのがこの映画。“1リットルの涙”はこの作品にこそ捧げたい。大石先生が初めて教壇で名前を呼び上げた時の子どもたち一人ひとりのクローズアップ、射抜くようなまっすぐで純な瞳が後々の画面を最後まで射抜いているようで、記念写真の子どもたちを一人ずつカメラが移動していくその瞳と重なり、タイトルに相応しい映画へと昇華しています。盲目となってしまうも、心の瞳で記念写真が見える。二十四の瞳はいつまでも大石先生の、そして子どもたちの人生に輝き続けているんですね~。また演じる役者が変わっても、本当にその子が成長したかのようなキャスティングにも驚かされます。日本シリーズのロッテに合わせたわけではありませんが、ど~んと10点。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-10-26 13:06:03)(良:2票)
4.  にあんちゃん
こ、これも今村昌平作品か~!涙がジワジワ・・・。貧しい炭鉱をロケーションにキャスティングされた垢抜けない末娘はとりわけ溶け込み、何度も離れ離れになってしまう兄弟姉妹が別れる場ごとに手を振る、けっして大仰にではないその手の振リ方に滲む寂寥感は音楽も控えめでしみじみ。冒頭シーンで北林谷栄ががめつくお金を懐に入れながら、出てきた棺に「アイゴ~」と何度もつぶやく在日朝鮮人の姿、そこへ労働争議の結果がスピーカーから流れることでリードインされた炭鉱町の表情は、その後も労働現場の雑踏や祭の喧騒に彩られ、ラストの手を繋ぎ炭鉱山を登る幼い兄妹の力強い足取りによりリードアウトされるまでピチピチしておりますね~。貧しさの中をけなげに明るく・・・といういかにもな作品を敬遠したくなるのも事実ですが、見ることでちょっぴり元気をもらうこともまた事実なのであります。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-04-08 12:05:04)
5.  ニワトリはハダシだ
【やましんの巻】さま、一足お先に失礼いたします。まあ2時間足らずの映画の中におもちゃ箱をひっくり返したような、これがホントのテーマパークではないかと思えるような多彩なテーマが散りばめられ、ストーリィもあれよあれよと広がっていきます。中心となる原田芳雄と知的障害児のサム父子がいい!ですな~。また舞鶴のロケーションがよくて、路地裏、水路、コロッケ屋など地に足がついた生活感が画面に出ております。サムと妹が背負う作り物の翼は、結局どんな人間も飛ぶことができないという意味でみ~んなおんなじだと言っているようでもあり、家族がバラバラに住んでいてもいつでも飛んで会いに行けるという希望のようにも見えます。そしてその翼が妹のかわいがる飛べない合鴨に重なると、翼はあっても飛べないものへの本能的な哀愁が感じられ、一匹だけいなくなった合鴨のひなへのサムの異常な執着が、人間どものドンパチと対比され、まことに清々しく見えるのであります。そして飛んでいくどころか、潜水士として生きるサムの成長を願うばかりなのです。
8点(2005-02-22 00:34:33)(良:2票)
6.  日本誕生
途中休憩が入る3時間の超大作。東宝製作1000本目を記念して作られた映画で、まさにオールスターキャストの有馬記念的な作品といえましょうか。えてして有馬記念は凡レースになるもので、その論法でいけばこの作品も大作ゆえの凡作と断罪したくもなりますが、そこはぐっとこらえましょう。この映画の楽しみ方は、出走馬(キャスト)の戦歴(芸歴)を振り返り、過去とその後のレース(映画)を思い浮かべ、その馬(キャスト)の走り(演技)に夢を馳せる空間だと思えばいいのです、たぶん。訥々と高天原の神話を語る杉村春子、アマテラスの原節子、ヤマト姫の田中絹代・・・、三船敏郎は二役ですが相変わらず同じ調子でヤマトタケルとスサノオを演じ、神々にエノケン、有島一郎・・・、そして横綱朝汐太郎も現役でドスコイと登場。ドリームレースのオープニングで手拍子を打ち、物語に身を委ね、ゴール板を過ぎた後に残された外れ馬券にロマンを感じる・・・だから映画はやめられない。
7点(2004-12-05 17:18:54)
7.  にがい米
どこか「にがそう」なところが見る人を遠ざけているような気もしますが、<ザッツ・ネオリアリズモ>を作れば、必ずや入る見事な作品です。シルヴァーナ・マンガーノのはちきれんばかりの健康的、肉感的な姿は、私が天岩戸に隠れていたならすかさず戸を開けるでしょうな。そしてそのマンガーノの魅力を存分にフィルムに焼き付けながら、戦後のイタリア社会、田植えという女性の出稼ぎ労働の苛酷さを告発しております。妊婦が田んぼで倒れながらも周りが歌って励まし出すシーンでの、〝こんな社会狂っているわよ!〟といわんばかりのマンガーノの悲鳴などは強烈な印象です。マンガーノのダンスシーンが秀逸で、ダンスの動きで彼女を魅せるだけではなく、首飾りのショットとそれを見つけたダウリング、ガスマン、ヴァローネのショットでストーリィを進め、カットを徐々に素早く切り替えることによって、ダンスにリズムを与えるとともに、緊迫感を生み出しています。昇って降りてそこに人物を捉えるクレーンのショット、360度近く回転するショットなど、広がりを与えているカメラもまた見ものですね~。ラスト、これだけ哀しいライスシャワーを見たのは、レース中に骨折しこの世を去ることになったあの馬を見て以来でありました。にがい米・・・ぴったりのタイトルであります。
9点(2004-11-21 23:48:58)(良:1票)
8.  人情紙風船
山中貞雄をただ早逝の天才という知識だけで、初めてこの作品を見た時には、正直、うわーなんと厭世的、諦観的な作品なんやと。山中貞雄=ペシミスティックと勝手に式化してました。ところが・・・『丹下左膳餘話 百萬両の壺』『河内山宗俊』を見ると、ありゃりゃーー。さらに評伝などを読むと『街の入墨者』の脚色にはルビッチの『私の殺した男』、演出にはキャプラの『或る夜の出来事』を取り入れた、らしい。『人情紙風船』の憂色の濃さを時代に見るのはたやすいかもしれません。しかし三村伸太郎の生き生きとした脚本を全く反対にしてしまった山中の心情はいかなるものだったんでしょう。空と流れゆく雲のカット、金魚売りの長閑な声、ラストの紙風船。うーん、切ない。特にラストの紙風船、静かに向こうへ流れていく姿、あれはもう山中そのもの・・・。10点はいつか見ることができると信じて『街の入墨者』『国定忠治』にとっておくとしよう。
9点(2004-05-25 08:10:56)
9.  ニノチカ
ワイルダーとブラケットにライシュ、そこにルビッチ自身も加わる豪華な脚本陣(ルビッチはノンクレジット)。数々の小粋な会話も納得いきます。ルビッチ風ドアの向こうはまさしくドアの向こう。笑い声と出入りするメイドで室内の雰囲気を表現。後半、伯爵が大公妃に「あなたは直接的表現はお嫌いですが」の台詞の“あなた”は、きっとルビッチ自身のことを意識した台詞ではないかなー。さて、この作品の見せ場は、ガルボの無表情の壊れ方と主義の揺らぎ方。ここは帽子の使い方がうまい!そして、レストランでガルボを必死になって笑わせようとする伯爵のシーン。このシーンはなかなか巧妙な脚本で、ジョークにはまったく表情を変えないガルボが無意識的な転倒を見て大笑いするという状況設定。意識しても笑いがとれない伯爵を意識的に書いて、おかしさを生み出しています。ラストのオチにもニヤリとしました。ソ連が上映禁止にしたのもわかるわね。
9点(2004-05-02 22:07:23)(良:1票)
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