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1.  日本解放戦線・三里塚の夏 《ネタバレ》 
画面を圧する顔の力。カメラを前に語る農民や学生らの表情のクロースアップと、無言で平静を装う機動隊員らの表情の対照が鮮明だ。  タイトルでも「演出 小川紳介」と宣言するだけあって、状況への積極的な加担とスタンスを明確にしている。 ドキュメンタリーとは、ある意味でテロリズムである、と。 ラストを締めくくる柳川初江さんへのインタビューには成長する野菜類のショットなどもインサートし、主張を厭わない。  そして公団や機動隊員らと婦人行動隊が対峙する最前線に据えられたカメラと機動的な移動撮影にもよって、 あるいはシンクロしない画面と音声の演出によって、映画は全編アクション映画の趣である。  沖縄問題を主とする地方と中央の対立がさらに顕在化する中、ようやく今年ソフト化された小川プロダクションの三里塚シリーズが 変わらぬ戦後日本の現場を生々しく伝える。(本作は太田出版から2012年に発売済)
[DVD(邦画)] 9点(2016-12-31 04:27:28)
2.  肉弾(1968) 《ネタバレ》 
いわゆる一千万映画だが、原爆や空襲被害の描写は、音響処理やスチルやカッティングを効果的に使って不利を感じさせない。  逆に土砂降りの雨降らしや女郎街のセット、広大な砂丘のロケーションなど、あくまで映画的手段を以てスケールアップを図らんとする。  雨に海に小水と、水に満ちた映画でありながら、同時に灼熱の砂丘の乾きも強く感覚に訴えてくる。  「日本のいちばん長い日」を以て終戦なのではない。痛烈なカウンターである。
[DVD(邦画)] 8点(2015-11-15 23:56:18)
3.  ニュールンベルグ裁判 《ネタバレ》 
検察側の人物を背後からカメラが正面に回り込んで映していくと、リチャード・ウィドマークである。 これはケレンを表現するカメラだ。  弁護士役マクシミリアン・シェルの長い熱弁を、法廷内の様子を見回すように旋回しながら収めたロングテイクは、 カンペ無しというアリバイを誇示しながら、彼の長広舌を印象付けるカメラといったところか。  そのカット尻で、彼と被告席のバート・ランカスターの二人をピタリと構図に収めるのなどは、 スター俳優達が別撮りではなく紛れもなく共演しているとアピールするカメラワークでもあろう。  これが、物語も佳境となるランカスターの弁論あたりまで続くとさすがに鼻についてくる。例によって旋回したカメラは彼を真正面に置くと 上昇して、決め台詞直前でいきなり高速ズームで彼を大写しにする。 金さんの桜吹雪や、水戸黄門の印籠じゃないんだから。  途端に映画自体が段取り臭く、様式的・誘導的で、押し付けがましいものとなってしまう。  様々な小道具を介しての場面繋ぎなど、細やかな工夫も随所に凝らされているし、 大戦の犠牲者として登場する二人の女優のキャスティングもいいのだが。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2015-10-21 22:37:44)
4.  日本列島
現代にも通じる、他国の戦争を踏み台にした「経済成長」のいかがわしさ、そして米国の実質的傀儡としての日本の姿。それは全編にわたって執拗に通奏され、強調される米軍機の暴力的な爆音として示される。  これが効果的なのは、日常場面での状況音・SEが相対的に小さく捉えられているか、あるいは部分消音されているからだ。 その不協和音が最高潮に達した時にシンクロする窓ガラスの破砕音と芦川いずみの絶叫が痛ましい。  ラスト、窓外に国会議事堂を配置した喫茶店内ではアフレコで芦川いずみらの会話だけを残し、周囲のテーブルにいる官僚たちの会話音声を確信的に一切消し去って世界を断絶させる音響演出が製作側の意図を如実に伝えている。  逆光でどす黒くつぶした国会議事堂を背景に、その闇と拮抗しながら毅然と歩く芦川いずみの姿を横移動で捉える長回しゲリラ撮影は、重々しい伊福部音楽と相俟って熊井監督の執念を示す渾身のショットだ。
[DVD(邦画)] 8点(2008-01-23 22:48:28)
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