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1.  ノクターナル・アニマルズ 《ネタバレ》 
黒をバックにしたシンプルな構図。その中で、主に髪型やアクセサリーの微妙な変化によって現在と過去、 劇中小説の部分を演じ分けるエイミー・アダムスの表情に引き込まれる。 ところどころに置かれる赤の配色も、彼女の物憂い表情の白を一層引き立てる。 夜のハイウェーの恐怖もその背景に広がる黒い世界ゆえだろう。  それぞれのパートを、エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールの対比的な構図で幾度もカットバックさせるような 繋ぎをしてみたり、ディゾルブの頻度が非常に多いのも特徴だが、少々くどい感じだ。  小説パートの保安官役:マイケル・シャノンの凄みがいい。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-11-06 22:52:27)
2.  ノー・エスケープ 自由への国境 《ネタバレ》 
夜明けの地平線のショットに始まり、地平線のショットに終わる。 荒野と奇岩のランドスケープが主役であり、人物を小さく配置した望遠ショットの適切な挿入によって 傾斜と高度、遠近がよく描写され、サスペンスが終始維持されている。 ラストの岩場でのアクションをはじめ、その特殊な地形に基づく形で俳優の動きがつけられているという現場主義の感覚が特徴だ。 撮影現場で  キャラクターの背景描写も最小限にとどめ、 追う・追われるのシンプルな状況を設定し、そこからロケーションの特性を活かしたアクションを構築しているのが強みだ。  簡潔明瞭なプロットこそ面白い、その好例である。
[映画館(字幕)] 8点(2017-05-12 15:26:15)
3.  野火(2014) 《ネタバレ》 
ほぼ自主製作である。製作から撮影、編集までこなした上で飢餓状態の主人公の役作りは尋常ではあるまい。 ロケによるジャングル撮影はみるからに過酷そうで、画面からは作り手の気迫と執念がありありと解る。 ハンディカメラによる荒々しい画面の揺れ。熱帯の太陽に焼かれ、乾ききった肌と顔貌の鬼気迫る凄み。 人体の損傷への拘りにあるのは誠実さだ。  モノクロの市川版からデジタル・カラーの塚本版へ。 炎のオレンジ、口角にこびりついた血の赤はより鮮烈であり、深い緑と空の青は対照的に美しい。 岩山だったクライマックスのロケーションはより原作のイメージに近い泉となり、「狂人日記」の章にあたる戦後のトラウマ描写も映像化されたが、 この後遺症のシークエンスが、現代ではより大きな意味を持つだろう。 書斎で「儀式」にふける主人公の後ろ姿が、凄惨な戦場シーン以上の恐ろしさでもって迫る。
[映画館(邦画)] 8点(2016-02-21 23:49:19)
4.  ノア 約束の舟
景観のショットは景観としてフィクスで抑えておけばよいのに、 CGには死角はないとばかりにあちらもこちらもとカメラが嬉々として飛び回る。 だから画面内の世界が小ぢんまりしたCG的箱庭スケールに堕してしまう。  合戦シーンの縦横無尽に「目移り」するカメラワークは、それだけで安っぽい。 CGをそのままCG的に提示してしまうセンスの無さは『ブラック・スワン』から まるで進歩がない。 自制を欠いたCG画面は単に無節操なだけの視点を生み、 無機質な物量に対する不感症を生む。 手作りミニチュアワークのほうが却って文化的な驚きと感動をもたらすだろう。  映画はただただ非映画的観念論議に明け暮れ、 また一方では虚仮威しの空虚なスペクタクルに堕する。  そして肝心な主人公一家の生活の細部は一向に描写されることはない。 労働でも娯楽でもいい、そうした暮らしぶりのディティールの積み重ねなくして 人間の描写はなかろうに。 そこから逃げている。     
[映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2014-08-16 22:23:03)
5.  脳男
オレンジ色の太陽が登場するのは2シーンのみ。 その2度の夕焼けシーンとラストの快晴以外はほぼ雨か曇天。 登場人物を赤く照らすのは、忌まわしい火事の炎と爆発の火焔、そして血糊だ。 それらが、ローキー設計の見事な屋内シーンの中に浮かび上がる。  半逆光のシルエットの中に瞬く、生田斗真の左目の冷たい眼光がいい。 閉所でのしなやかな格闘動作も流石だ。  まるで松田優作を思わせる江口洋介のキャラクターはご愛嬌といった感じである。  物語上の様々な説明が多いのは止むを得ないとして、 護送途中のアクシデントと混乱の中で、生田がどのように姿をくらましたのか、 そのあたりは省略しないでアクションとして提示して欲しかったところ。 あるいは病院を舞台としたラストの二階堂ふみとの決戦も、 病棟の空間と構造をもっと有効に提示して両者の位置関係を明瞭にするよう 工夫すべきだろう。  いずれも、台詞説明に頼っていて肝心な画面自体による説明が不十分である という事が云える。 
[映画館(邦画)] 7点(2013-02-11 21:23:11)
6.  ノルウェイの森
主人公視点による一人称で語られるべきドラマと、第三者的にあらすじを追う叙事的な形式。 二つのバージョンを想定しながらの進行だったのだろうが、どちらつかずの編集という印象を受ける。 序盤での高良健吾の思わせぶりな自殺描写などが結果的に無駄な場面にしか見えないということは、後者の選択は失敗だろう。(自動車の後部座席にもたれかかること=死の暗示として、初音映莉子のタクシーのシーンと通じ合うのみ。)  ガラス窓を伝う雨垂れの透明感、湿度感。草木の靡きによってうねりを見せる、様々な階調のグリーン。朝靄の濃い木立に落ちる光線、冬枯れの中の粉雪など等。抽象化された揺らめくイメージの断片はそれぞれ豊かである一方、時代・場所・風俗的な固有記号の数々はほぼ無意味といえるほど空疎であり、異界との分節作用もノスタルジーの喚起力も弱い。(体験の問題ではなく。)  景観の強度に対して端から性愛の官能性も生命感も希薄なのでは、喪失感もありようがなく、ただ漫然と耽美性に浸るのみ。 
[映画館(邦画)] 5点(2011-01-22 18:11:50)
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