21. おと・な・り
《ネタバレ》 とことんよくないというわけではないんだけど、気色悪いのと紙一重。それと、邦画の場合、セリフのイントネーションの不自然さ、登場人物のリアクションの不自然さ、というのが目と耳につきやすく、そういう点で「だめじゃん」と思うと、どうしても採点がきびしくなってしまいます。たとえば彼女と彼があやうく遭遇しそうになる場面で、彼女が、一見痴話げんかに見える隣人の騒動にまったく動じてない風なふるまいは変でしょう、と思うし、たとえば彼女の勤め先の店長のあまりのいい人ぶりは何なの?と思う。美人の店長が、美人で自分より若いし有能であるスタッフに、あそこまで優しい、というのはリアリティーなさすぎ(笑)。花屋ってハタから見るほど楽な商売じゃないのに、そのリアリティーも皆無。タレントもカメラマンも自社の社員として雇っているらしい芸能事務所(モデルエージェンシー?)も、そんなの聞いたことないけどなあと思います。が、まあ私はマスコミの末端にはいたことあったとはいえ芸能の世界はうといので、何ともいえませんが、しかし現在の不況はどんな業界にも及んでいるのに、その片鱗もうかがえない登場人物ばかりなので、感情移入はむずかしいですね。ボロアパートとはいっても若者の部屋にしては広いし。せめてもっとテンポよい展開だったらもっと点をあげられたかも、と思いますけど。 [映画館(邦画)] 5点(2010-12-06 19:52:17) |
22. オール・アバウト・マイ・マザー
《ネタバレ》 道具立てとストーリーから言ったら私はこの映画は嫌いではないんである。でも、あちこちでの高得点やら高評価に納得いかないのは、(矛盾してるようだが)、そのストーリーのゆえでもある。みんな、それほどにゲイを認めてるの?違うでしょ。 そもそも「母性」を無条件に「正義」と認めているようなところが私には気に食わない。私にとっては(一般論としての、ですよ)ゲイはOK、母性はNG、なんである。 だいたい、映画としても、面白くない。私は広義のフェミニストの一人と自負しているが、この映画は好きじゃないです。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-21 22:07:52) |
23. オールド・ルーキー
プロに到達するまでがあんなに長いと思いませんでした。美談すぎて、面白みに欠けます。ディズニーだから、大人の味わいを期待するほうがいけないのかしら? でもメジャーに昇格するほうのエピソードをメインにしてくれていたら、もう少し深みが出たんじゃないかと思うんですけど。 [映画館(字幕)] 5点(2004-01-09 01:41:14) |
24. おとうと(2009)
《ネタバレ》 鶴瓶扮する「おとうと」が姪の披露宴をメチャクチャにする設定なのは有名だからどんだけハジケテくれるのか、と思ってたら、なーんだあの程度で「鼻つまみ」扱いなの~?(笑)。私の知ってる披露宴では「別れの一本杉」を歌いだして制止も聞かず最後まで歌った伯母さんもいれば、新郎の慶事が嬉しくて自分がドロドロに酔ってつぶれてしまった司会者なんてのもいるから、山田監督ってやっぱりエリートなんだなあ、監督の想像力だとあの程度で「メチャクチャ」なんだ、とビックリしてしまった。医者=エリート=冷徹、NPO=献身的=善人、という描き方もビックリするほどステロタイプで、確かにあの医者は気持ち悪いけど、ホスピスの運営者夫婦も(特に奥さんのほう)いい人過ぎて、かなり気持ち悪いよ、と思ってしまった。現実にああいう仕事をしてる人にも清濁両面があったり葛藤や悩みがあるはずで、そこを微塵も感じさせない人物造形は、動く人形のようだ。医者のはずの娘がしょっちゅう家にいることも不自然だし、名付け親であるおじさんに向かって「こんな名前きらい!」と言った娘がおじさんの最期にかけつけるのであれば、何らかの演出で「実はこの名前を気に入っている」というくだりがあるのかと思いきや、あの娘は単にかけつけただけ。そこには、何の情感も感じられなかった。それはあの「ねえちゃん」も一緒。吉永の芝居にはもはや往年の輝きはなく、単に手慣れた所作があるのみ。がんばった鶴瓶がかわいそう。 [映画館(邦画)] 4点(2010-09-14 11:14:45) |
25. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
うーん、こういうものを本気で作ってるふりしちゃう邦画ってやっぱりどうなんでしょう? 脚本はメリハリないわ、上映時間だけは無駄に長いわ、で腹が立つばかり。 「踊る大捜査線 THE MOVIE」はしかけがいっぱいあってすごく楽しい映画になっていたのになあ・・と思ったら、平均点はこっちのほうが高いですと!? し、信じられん・・絶句・・。(と言ってはみたものの、投稿者が多いと、支持者の占める割合は自然に下がっていき、平均点は下がるというのが法則になっている、というのは承知の上で書いてます。だって、それでもあんまりだ、と思うんだもん。織田嫌いの私だけど、それでも絶対に「THE MOVIE」のほうが面白かったし、さらに言えばTVのほうがもっと面白かったよん。) 4点(2004-06-09 00:45:16)(良:1票) |
26. 俺たちは天使じゃない(1989)
オリジナルは知りません。 この映画の細部も覚えていません。 でも、当時すごく期待して見たのに、えー?がっかりーと思ったことだけは記憶にあります。中身のないレビューですみません。 でも高得点の人が多いのを見たら、えーそうかー?と思ってしまったので。 オリジナルに比べリアルすぎる? うーん、私は逆に軽すぎる~と思ったのですが、だとすると、オリジナルはきっともっと軽いわけですね? それってやっぱり面白そうですね。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-06-02 11:25:49) |
27. 愚か者 傷だらけの天使
元ネタとはまったく別物だと捉えて見たとしても、面白くない。この頃までは若干の期待も残っていたが、阪本監督は自分には合わない、とはっきりわかった作品。自己陶酔過剰なのでは? [映画館(邦画)] 3点(2003-12-15 09:57:21) |
28. オーシャンズ11
豪華メンバーと大量の広告。莫大な金を投入して、これほどのショボ映画をつくれることに対して、ある意味カンドウしてしまいました。 [ビデオ(字幕)] 3点(2003-05-30 00:03:57) |
29. 陰陽師
最初はあまりに頭にきたのでただカッカしてましたが、なぜ私がとんでもないと思ったかを少しはちゃんと書きます。まず第一に、陰陽師というダークな世界に、CGが合わなさすぎ。ここまでひどいミスマッチは見たことありません。この世界観にCGを入れ込むなら、ここぞという「部分」だけに、効果的に使うべきだったと思います。これでもかとCGを使いまくるのはまったくの逆効果だったとしか思えません。その意味で、「2」にもまったくの期待はできません。次に、多くの人が憤慨している演技のひどさですが、これは洋画にだってあるレベルだと思いますから、とやかく言いません。真田さん、萬斎さんは健闘していたと思います。演技に難があるのではなく、深遠な雰囲気をかもし出すべきところを、劇画的な演技にもっていこうとした、これは演出のミスだと思います。素材のセレクトの問題。というか、滝田監督はCGを使うことに長けている人だとは思えないから、そっちのほうに労力を使うことを余儀なくされ、想像ですが、演技に関しては二大・名優に「おんぶにだっこ」だったのではないでしょうか? だけどそれじゃあ役者たちは自分たちのカンで演技せざるをえなかったのでは? そんな想像が浮かんでしまうほど、うすっぺらーい内容でしかなかったわけです。その中で唯一、この「陰陽師」という世界にふさわしい雰囲気と演技を表出していたのは、私は夏川結衣だったと思います。実に怨念のこもったおどろおどろしい演技で、本領発揮だったと思いました。だから、1点は夏川さんに。あとはむしろマイナス点をさしあげたいくらいです。 1点(2003-03-21 00:48:16)(良:1票) |