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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  女の香り 《ネタバレ》 
ロバート・アルドリッチって不思議な監督ですよね。『飛べ!フェニックス』『特攻大作戦』あたりの、男臭いアクション映画が本流かと思いきや、『何がジェーンに~』や『ふるえて眠れ』みたいな、女性のグロテスクな部分を暴き出す作品があったり。私は後者の作品群から入っていったので、この怪作にも全く違和感はなかったです。ハリウッドの内幕を描いたにしては、素材的に少々甘く辛辣さにも欠けるけれど、粘着質で押しの強い演出のおかげで最後までグイグイ引っ張られながら鑑賞できました。一人二役を演じるヒロインキム・ノヴァクはもともと芝居があまり上手くない女優さん。全盛期はミステリアスな雰囲気と美貌だけで乗り切った感があるけど、この時期になると、その魅力自体かなり減退傾向気味。我の強い部分だけが残ってしまった印象。脂ぎったP・フィンチ、E・ボーグナイン、G・ケネディと、アルドリッチ組常連の男優陣も皆それぞれに暑っ苦しい。実在の人物を模したと思しき毒舌コラムニストを絡めた、新スターお披露目パーティシーンが一番面白かった。やたらゴテゴテギラギラした衣装やセットも、60年代後半映画特有の俗悪趣味全開。怪作ではあるけれど、ある種突き抜けたキッチュな部分があり、どこか憎めなくて低評価を与えたくないと思わせるヘンテコな吸引力がある作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2022-08-20 00:04:45)
2.  おかしな二人 《ネタバレ》 
「それほどおかしくもない二人」でした。とにかく華!華!!華が足りない~!!!中盤から双子の姉妹とか顔は出しているけど、たいして魅力的ってわけでもないし。ジャック・レモンって、チャーミングな女優さんが脇にいてこそ、彼の個性がより際立つ男優さんなんですよね。(「媚薬」「アパ鍵」「お熱いのがお好き」「海の荒くれ」等しかり)ケーリー・グラントとほぼ同じカテゴリーの男優さんと言ったらいいか。確か師匠のビリー・ワイルダー監督が、「ジャックは目も覚めるような美人が前を通り過ぎた後、もう一度ちゃんと観ようと視線を向ける眼の演技が天下一品!」って発言を残していたような。むつけき男同士二人の台詞のやり取りを室内のみで一時間半以上持たせるのは、やっぱり難しいって事かなあ・・・と。当時だったらジェーン・フォンダとか、最高に相性の良いシャーリー・マクレーンが出てたらもっと楽しい映画になったかもしれません。結局僕は美人がわらわら出てくる映画が本質的に好きなのかもしれません・・・(汗)
[DVD(字幕)] 6点(2012-01-18 13:33:46)
3.  女は二度生まれる 《ネタバレ》 
初期の頃はともかく、いつも何かを企んでほくそ笑んでいる悪女的役柄が多い若尾文子としてはこんな表裏のない天衣無縫な女性の役は珍しく、それが逆に新鮮でとにかく魅力的でしたね。↓でも述べられてる方がいますが、同じ水商売の女性をヒロインにした、同年池内淳子主演川島作品「花影」(5点)より遥かに出来が良い。彼女に筆下ろし?をさせてもらった童貞少年君は、おそらく日本映画の中でも一番の果報者かと(笑)芸者置屋を舞台にした映画だと、成瀬の「流れる」を思い出しましたが、柳橋と九段という場所柄の違いで芸者の生態?がこうも違うのかと興味深かったです。美人なのに貞操観念が割と希薄でガードが甘い女性っていうのは、男性諸氏ににとってはユートピアでしょうね。若尾文子という類まれな魅力を持つ女優に乾杯!もとい、完敗!いや、もうどっちでもいいや・・・。
[DVD(邦画)] 8点(2010-03-27 11:20:47)(良:2票)
4.  女の歴史
成瀬映画の常連主演女優高峰秀子をして「この映画には何もなかった、演っててこんなにつまらないものはなかった」と言わしめている、いわゆる「女の一代記」もの。自分はたいがいの成瀬映画のタイトルのセンスの良さについて感心しきりの作品が殆どなんですが、これと「娘・母・妻」「女の座」なんかは、どうも往年の「平岩弓枝ドラマシリーズ」みたいで食指が動かなかったんです。上記の、極めて冷静客観的な観察眼の持ち主である高峰秀子の発言が発言だけに、数ある成瀬作品の中では下位に位置する凡作かと思い、あまり期待もせず鑑賞に臨んだわけですが・・・。う~ん、それほどの凡作って訳でもなかったけれど、何度も繰り返してみたくなるって種類の作品でもないですね~これ。評価が非常に難しい。集団の中に「個」が埋もれていた「女の座」よりは高峰秀子主演映画としての価値はずっと高いかと思うんですが。姑役賀原夏子の戦時下での非国民的振る舞いの数々と、嫁役高峰との持ちつ持たれつの微妙な関係が、凡百の嫁姑争いの映画とは一線を画していて面白かったです。これが最後まで飽きずに見れた一番の勝因かな。山﨑努が彼女の息子役なんて・・・なんだか不思議な感覚です。(池袋文芸座「成瀬巳喜男特集」にて)→
[映画館(邦画)] 6点(2008-10-10 16:52:52)
5.  女の座
「娘・妻・母」(6点)と同じく、この映画でも主役であるはずの高峰秀子が集団の中に埋もれてしまっていて、存在感を発揮できていない。後半になってからようやく精彩を取り戻すものの、何故か辛抱役の彼女の役だけにはちゃんとした性格が与えられていないような感じ。いずれ劣らぬ主役級のスター15人が次々と登場し、ズラっと居並ぶ様は壮観の一語に尽きますが。成瀬映画の特色の一つである人間関係の濃度が、この映画ではあまりのエピソードの多さに通常の五倍位に薄く希釈されてしまったみたい。もちろん最終的には収拾されているので、決してつまらない映画という訳ではないんだけど。三女役司葉子以外、この家の兄弟たちがどこか人間的に欠落した部分を持っているのは、総ては家の主、笠智衆の育て方が結果的に悪かったんじゃないのかと思われる(笑)三橋達也の憎めないが救い難いぐうたら男という役どころは、「夜の流れ」でコラボを組んだ川島雄三監督作品のパロディなのかと私は解釈しましたが。それにしても美しき司葉子が場末のラーメン屋の出前持ちのバイトなんて・・・あわわわわ。
[映画館(邦画)] 6点(2008-10-04 12:00:19)(良:1票)
6.  大奥絵巻 《ネタバレ》 
東映の大奥ものというと、エログロお色気路線じゃないかという先入観があったんですが、この豪華キャストでそんなエロは期待できるはずもなく(笑)。エロは約一割くらいか?美女三姉妹佐久間良子、淡島千景、大原麗子チームVS大奥のヌシ組、木暮実千代、三益愛子、桜町弘子チームの激突ドロドロバトルが楽しめます。将軍がちょっと町中に出ただけで大奥を揺るがすこんな大事件になってしまうなんて・・・だったら「暴れん坊将軍」はどうなっちゃうんだろ?(←冗談)脚本が溝口監督の片腕成沢昌茂氏だけあって「運命に翻弄され引き裂かれた三姉妹」という土台となる部分がちゃんとしていますね。小道具「鈴」の使い方が特に巧い。佐久間良子は当時東映のトップ女優だった事を納得させる瑞々しい美しさ。一番したたかな木暮実千代と、老練ババア三益愛子トリオを最後ギャフンと言わせて終わらせてもらいたかったかなあ・・・。あ、もしや「赤線地帯」でこの二人を散々な目に遭わせた分の贖罪だったのか?大原麗子の声ってなんだか背中の真ん中あたりがムズ痒くなってくる。
[DVD(邦画)] 6点(2008-08-23 11:19:02)
7.  黄線地帯
く、暗い・・・。これが当時からカルト的人気を博した「地帯(ライン)シリーズ」ですかあ・・・。お好きな方にはたまりません的世界観の好事家向きの映画ですねえ・・・。同時期に日活で大量製作されていた小林旭や裕次郎主演「無国籍映画」と同趣向の映画。ただどこまでも明るく乾いたタッチの日活映画と違うのは、こっちには徹底的に暗い情念が画面に漂っているという点でしょう。これは「新東宝」という会社が持つ体質的な暗さなんでしょうか?中川信夫監督の「怪談映画」にも通じるものがこの作品にも顕著に見受けられます。主役のニヒル天地茂氏の顔なんて、いつ吸血鬼に変身してもおかしくない。神戸のカスバ(!)迷宮街に巣食う売春組織の巨悪との対決というのが本筋みたいだが、ストーリー自体はどうでもいいような感じ。この圧倒的暗さの中、カスバのネオンとけばけばしい真っ赤な帽子を被った、あっけらかんヒロイン三原葉子だけが渋い輝きを放っている。あの混沌とした迷宮街ってロケなの?セットなの?一度は訪れてみたい気が(笑)
[DVD(邦画)] 6点(2008-06-08 10:22:56)(良:1票)
8.  泳ぐひと 《ネタバレ》 
十代の頃見て、さっぱり意味がわからなかった映画のひとつ。後日自分が一番信用している映画評論家双葉十三郎氏の批評を読んだ所、「これは一種の時間消失恐怖SF」(←うろ覚え)と書いてらっしゃいました。えええええぇぇぇぇっ!これって「そういう種類」の映画だったんっ??び、びびった・・・。海パン一丁で超セレブ高級住宅街のプールを彷徨し、帰路に着こうと試みる初老肉体派男(バート・ランカスター)のお話。お話自体は単純だけれど、時間が進むにつれ、魚の骨が喉にどんどん引っ掛かっていくような違和感を覚えていくんです。「浦島太郎」的寓話なのか?とも思ったり。もはや取り戻せない輝ける「過去」と「若さ」に対する憧憬がテーマなんかなあって、理解出来ないながらも自分なりに納得させたんですが、まさか時間消失SFとは!もう一回観てみたい映画ですが、今なら多少分かるようになるんかなあ・・・。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-05-12 11:25:20)
9.  黄金の七人
ああ、この曲この曲!!♪タッタールラ、シャバダシャハダルラ~♪米倉涼子「堅実な人生を・・・」某銀行カード系コマーシャルで流れてるこの曲、このドロボー映画のテーマ曲だったんだあ・・・。知らなかったよ。(←篠原涼子の人材派遣のCMだったかも)大スターの顔をたてようと各人に見せ場を作り過ぎ逆に緊張感と焦点をぼやけさせちゃった、最近の「オーシャンズシリーズ」なんかよりも、こっちのが単純明快でよっぽど楽しかったです。だってこちらはそもそも主役二人以外あくまで「その他大勢」扱いで、キャラクターの描き分けなどするつもりもなかったみたいだし。ヒラヒラスケスケ衣装を身にまとったヒロイン=ロッサナ・ポデスタは、単なるお色気要員かと観客に思わせておいて、実は真の主役は彼女でしたっていう、当時の彼女のダンナ監督の商売上手な算段にも恐れ入る。イタリアのノンビリした風景と、全てが完璧なのに最後のツメだけが甘い「教授」もクールでカッコイイ。「小粋な」という形容がぴったりなオシャレドロボー映画の決定版。これ続編も観てみたい。
[DVD(字幕)] 7点(2008-02-02 17:43:08)
10.  おとうと(1960)
この映画を観るまで岸恵子という女優さんには、「巴里のおば様!」(←「赤い疑惑」)というイメージが自分の中で既に出来上がっていたけど、この名作を観た時に180度変換しましたね。か細いけれど芯が強くて、大正時代の袴が似合う日本的で闊達な女性というイメージに。声が舌ったらずのようなキャンディボイス、後年のハスキーで物憂い感じとはまた違い素敵なんです!自分にも三歳違いの姉がいるんで、この姉弟の気持ちの揺れ動きは良く理解出来ました。家庭生活の責任を放棄してるかのような父親(森雅之)、足が悪い事で世をすねている母親(田中絹代)がしじゅう家の中でぶつぶつ呟いてる描写も秀逸。クライマックスの病室で二人が紐で手を縛って眠るシーン、海外の評論家からは別の変な意味に誤解されたみたいだけど、どう考えても彼らの解釈の仕方の方がおかしいですよね。湿っぽくないさらっとした幕切れも好き。おとうとの名前が碧郎(へきろう)なんてインパクト大のおかしな名前だったんで、この映画を昔姉貴と観た後いきなり後頭部をどつかれ、あんたは絶壁郎君だね、なんてからかわれたっけなあ・・・。
[地上波(邦画)] 8点(2007-04-01 14:51:04)
11.  愚か者の船
誰もがみんな自分を見失ってしまっていて、ドツボにはまっている「愚か者たちの船」。個々のシーンでの俳優さんたちの演技は素晴らしいけど、映画全体としてはなぜか抑揚というか盛り上がりにかける一編。これが遺作となったヴィヴィアンの「欲望という名の電車」をいやでも想起させる鏡の前の、鬼気迫る入神入魂演技を観るだけでも価値有り。結局この稀有なる美貌の女優さんは、後半の女優人生を「欲望~」のブランチをなぞるような形で締めくくっちゃったんだなあって、なんとも言えないほろ苦い感慨を持ちました。実は僕も今自分を見失ってます。正直出てくる登場人物誰もが自分の一部であるような気がしました。映画の中ごろあたり、ここで氷山に衝突したら深みのある「タイタニック」が出来たのになあって思ったのは俺だけですか?
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-28 13:34:59)
12.  男はつらいよ
偉大なるマンネリズムの原点。車寅次郎のイメージを崩す事なく後半生を生き、そして逝った渥美清さんに敬意を表して。若い頃苦手だった時代錯誤的な古臭く狭っこしい「とらや」の風景が、今ではかけがえのないほど豊かな世界に思えてくるから不思議。
[DVD(字幕)] 9点(2005-02-08 16:00:49)
13.  おしゃれ泥棒
うーん・・・、メイクと奇抜な衣装で隠してはいるけどオードリーの顔からふっくらした笑顔が消えちゃって、逆にギスギスした表情が目立ってきたのは正直この作品からなんだよなあ。「マイ・フェア・レディ」のオスカーノミネーション落選事件が余程ショックだったのか。次の「いつも2人で」じゃそのやつれがうまく生かされてるんですけどね。でも流石腐ってもワイラー監督、軽々とこのサスペンスコメディをまとめ上げてくれてます。自分もあのサイレンの音、耳にこびりついてますW
7点(2005-01-22 16:15:47)
14.  女が階段を上る時
銀座の高級クラブを舞台にした男と女の駆け引きがストーリーの主軸、成瀬監督らしからぬ派手目な題材と思いきやこれが意外に面白い。出演者は成瀬映画の常連で巧い人ばかりだが、先日亡くなった若いホステス役の団令子と、ヒロインの高峰と結婚までこぎつけようとする加東大介が特に好演。自分は去年池袋の文芸座で観ましたが、観客席はほぼ満席の状態で、成瀬人気の相変わらずの高さを思い知らされました。
7点(2004-03-25 23:15:09)
15.  女の中にいる他人
新珠三千代さんは「日本では完全犯罪は駄目なので、ラストは警察が捕まえにくるような形になったのが不満だった」とこの作品について発言されていた。(「君美わしく」川本三郎氏著)ところが驚いた事に自分が観たフイルムでは、ラスト、ヒロインは海辺で子供たちが遊ぶ姿を見つめているだけで警察の影などどこにも見あたらなかったのである。記憶違いなのか、それとも2つのバージョンがあるのか知る由もないが、とにかくこの映画は彼女の演技力、存在感が遺憾なく発揮された作品である。貞淑な妻が愛する夫を殺害するに至るまで、前半は能面のような印象の女が後半は、鬼の面に変わっていく・・・。いやー、怖い怖い。この映画から得た教訓、「自分以外は決して誰も信用するな、たとえ愛する人であっても」名匠成瀬監督、これは晩年の秀作!
8点(2004-02-04 20:22:23)
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