Menu
 > レビュワー
 > 放浪紳士チャーリー さんの口コミ一覧。2ページ目
放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  ハーヴェイ
これ好き好き好き!すげー好きな映画!J・スチュアート以外この役は考えられないって程のはまり役。元は舞台劇だったらしいが、こういうストーリーを思いついた原作者も素晴らしいと思う。ハーヴェイが見える人と見えない人の区分がよくわからなかったリするけど、(あまりいい人とは思えない精神病院の院長には見えたり、「時たま」見えるとお姉さんは言ったりしてる)どことなく「素晴らしき哉、人生!」に通じるアメリカ人の良い意味での善意みたいなものが伝わってきます。この時期のアメリカって国は本当に自信に満ち溢れてたんですね。ラストシーン、院長にしばらくハーヴェイを預ける事になったスチュアートの寂しげな顔、そして彼が戻ってきた時に浮かべる表情といったらもう・・・、いいよな~。
8点(2004-04-11 17:35:32)
22.  バイ・バイ・バーディー(1963)
「ウエストサイド物語」以後に作られたとは思えないほどノー天気で楽しいミュージカル。しょっぱなから主題歌「バイ・バイ・ バーディ」を歌い踊りまくるアン・マーグレットに圧倒される。 エルビス・プレスリーが兵役に行く時の当時のティーンエイジャーたちの熱狂ぶりを話のネタにしてるが、んなストーリーは二の次って感じ、とにかく勢いで押しまくる。60年代ファッションも見もの。中でも「ワン・ボーイ」は名曲っす!「サイコ」からたった三年なのにジャネット・リーはかなり老けた印象。完全にマーグレットに喰われてしまってます。
8点(2004-01-29 23:15:10)
23.  波止場(1954) 《ネタバレ》 
これ、骨太な秀作なのは認めます。でも、観ている間ずっと感じてたある既視感が。これはアレですね、間違いなく往年の日活アクション映画と同じ匂いがします。そう思ったが最後、マーロン・ブランドは若き日の裕次郎かアキラ、いかにも薄幸そうなヒロイン、エヴァ・マリー・セイントは芦川いづみ、殺される兄役は三橋達也あたり、ボス役のリー・J・コップは金子信雄にしか見えなくなってきました。オリジナルのこの作品の粗筋やら人物配置を、いかにも上手く日本流にアレンジしたというか、決して模倣というのではなく換骨奪胎したというか。やるなあ・・・恐るべし全盛期のニッポンの映画人。今回のように、バリエーション派生作品群を後追いしてからオリジナルを観ると却って不思議な既視感を覚えてしまうものなんですね。
[DVD(字幕)] 7点(2021-05-04 21:51:03)(良:1票)
24.  ハスラー
60年代「ポール・ニューマン時代」到来を予感させる、クールでスタイリッシュな佳作。それ以前50年代の彼はルックス的にも演技的にも、まだ青臭いというかのっぺりしていてそれほど魅力を感じなかったんですが、この作品あたりから俄然アウトロー的ハイブロウな男臭さが漲ってくるんです。そっち系の魅力が頂点に達したのが「暴力脱獄」。結果的に続編「ハスラー2」でオスカーをゲットした訳ですが、その後最後にアカデミー主演男優賞にノミネートされた「ノーバディーズ・フール」。ここでのレビュー数も多くないので、メジャーな作品とは言えませんが「ハスラー」「暴力脱獄」の主人公が、もし老齢まで長らえたらこんな風に年を重ねたんじゃないのなあ・・・なんて、想像できそうな滋味溢れる名演を見せてくれてます。この映画や、60年代の作品群で彼のファンになられた方はご一見を!映画とは全く関係ない話ですが、昔「ポール・ニューマン監修のサラダドレッシング」っていうのが販売されていました。自分が大学時代、吉祥寺某高級スーパーで初めてバイトを経験した時、一番最初に棚出ししたのが、彼独特の、あの眩しそうに目を細めた満面の笑みがラベルに貼られていたこのドレッシングだったんです。・・・あれ、一度は買って試食してみるべきだったかなあと、今でも後悔してます。オチも何もない、つまらない思い出与太話でレビューを締めくくり大変申し訳ありません!
[地上波(吹替)] 7点(2018-10-31 23:45:33)
25.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
『感動の実話モノ』はどっちかっていえば映画のジャンル的には苦手な自分です。9.11を扱ったO・ストーン監督『ワールド・トレード・センター』なんかも全く入り込めなかったし。この作品を映画館で観たかった理由は、監督がクリント・イーストウッドだからという、ただその一点のみ。ずっと以前からこのヒトの監督作品には、どこか『人間の死』に対する独特の哲学といおうか理論を持っていると思っていました。そのイーストウッド御大が『奇跡の生還』ネタを、どのように演出したのか興味津々でした。結果はこの採点の通り。万人が共感できる角のない無難な作品に仕上がっていました。逆に巧くまとまり過ぎてたのが私には少々不満。結局人間って『死』についての考察を深く突き詰めていくと『生への賛歌』にゆきつくものなのかなあと思ったりして。『実話ネタは人々の記憶が若干薄れた時期を狙って映画化すべし』
[映画館(字幕)] 7点(2016-10-14 22:00:53)
26.  伯爵夫人 《ネタバレ》 
外国の女優さんで僕が初めてキレイだな~って思ったのは、ご贔屓エリザベス・テイラーでもオードリー・ヘプバーンでもなく、テレビで観た「鳥」のティッピー・へドレン嬢でした。残念ながら彼女を女優として見出したヒッチ先生からの、セクハラプラスパワハラゆえ、結局女優としては大成出来なかった訳ですが。このチャップリン最後の映画が、数少ない出演作と聞き、彼女の登場を待ちわびつつ、重量感たっぷりのマーロン&ソフィアご両人のドタバタコメディ演技をそれなりに楽しんだものの・・・お目当てティッピー嬢の出番は残念ながらラストあたりたった数分のみ・・・。そういう意味では待ちくたびれてガッカリしてしまいました。
[地上波(字幕)] 7点(2012-11-22 00:07:57)
27.  (ハル)(1996) 《ネタバレ》 
森田監督の突然の訃報にただただ驚いています。80年代初頭に台頭してきた若手監督の中でも森田監督の存在感は特に際立っていましたね。私は凡作「メイン・テーマ」で監督の名前を知ったクチですが(汗)メールという次世代的(?)機能がまだまだ目新しかった頃の当時の様子が非常に巧く捉えられていました。逢いたいけど逢えない、もどかしさみたいな感情が主役二人のごく繊細な日常的演技から充分伝わってきました。フカっちゃんも内野聖陽氏も瑞々しかったなぁ・・・。そっか、ずっ~と長いこと若い若いと思っていた森田監督も、実はもう還暦を迎えられてたんですね・・・。こっちも年を喰うわけです。森田監督作品では「家族ゲーム」「阿修羅のごとく」、そしてこの作品が私の中でのベストスリーです。ご冥福お祈りいたします。
[映画館(邦画)] 7点(2011-12-21 17:15:02)(良:2票)
28.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 
諸事情により、現在心身共にリハビリ中回復期の自分には最適なコメディの佳作でした。いやぁ、本気でバカやってる映画ですね~笑った笑った。なかなか手のこんだ一筋縄ではいかない脚本と設定で、最後のクレジットタイトルまで楽しませて頂きました。楽しませてもらった上で、ちと気になった事がいくつか。各キャラクターのバックグラウンドがイマイチ見えてこなかった。行方不明の新郎の、不肖の義弟になる太っちょさんの設定を、新婦(姉?)との絡みでもっとうまく生かせてもよさそうなもんなのに。そうすれば結婚式のシーンも、それまでの躁状態からぐっとペーソスが高まったはず。教師役のイケメンさんにも、内に秘めている「何か」があるんだろうな~って思って見てたんだけど・・・結局何もなかった(笑)ホテル屋上での「乾杯」のシーンで、何か告白しようとしてたよね、彼。遮られてたけど。虎より、自分は部屋にいたニワトリの存在が気になって気になって・・・。結局アレってどこから出てきたのかって回答出て来たか?見逃したかな・・・俺ってば注意力散漫・・・(汗)気になる・・・、一羽のあのニワトリさん・・・。これがアメリカ本国コメディ歴代興行収入第一位って・・・アメリカ人って本当に懐が広いね。 
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-17 11:50:16)(良:1票)
29.  母の眠り
メリル・ストリープは当然の巧演だが、娘役のまだ初々しかったレニーが決してメリルの貫禄に負けない存在感を放っているのに感心。父親役のウィリアム・ハートと三人で見事なコントラストを奏でていました。食い違うそれぞれの心情が細かく描かれています。う~ん・・・、今年の「マンマ・ミーア!」はこの頃のメリル主演で製作されてたらなあ・・・って、ちょっとだけ考えてしまいました。初登場シーン「オズの魔法使い」ドロシーのコスプレにもちょっとした衝撃(笑)この映画のレニーもそうだったけど、メリルって「プラダ」でのアン・ハサウェイ「ダウト」のエイミー・アダムスといい、共演以降台頭してくる若手女優の魅力をより引き立たせる技も持ってるんだよなあ・・・。 その辺が彼女がハリウッドで敬愛を受けているひとつのゆえんかもしれませんね。
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-04 10:10:37)
30.  ハイスクール・ミュージカル<TVM>
「ビバリ-ヒルズ高校白書・青春白書」をリアルで観てた頃は、環境や境遇は天と地ほども違うとはいえ、「同世代感」満載でそれぞれのキャラクターに不思議と共感、感情移入出来ていたんですが・・・。久しぶりにこの手のハイスクールものを観て・・・、いや~、みんな可愛いわ!男子も女子も皆一様に可愛い!!すっかり遠い親戚の叔父さん的目線になってしまいました。いかにもディズニー製作の映画らしく健全且つ人畜無害の作品ではあります。落ちこぼれやイジめられっ子が、ミュージカルに出演する事によってヒーローになるというパターンではなく、もう既にあらかじめ学校で一番人気の男の子が、更に人気を煽っていくというパターン崩しが逆に新鮮ですね。学校内各グループによるコミュニケーション不足はあるけれど、決して対立関係には至らず協調への道を模索していくという展開はいかにも今日的。オレンジを基調にした学校内のセットも衣装も自分好みっす!なかなかに良いナンバーを揃えているけれど、自分は二次選考の時のフィル・コリンズ「見つめて欲しい」風ラヴバラードのデュエットが一番好きかな。
[DVD(字幕)] 7点(2008-11-30 10:06:15)
31.  ハナ子さん
ヒロインのハナ子さん=轟由起子というと、戦後の日活映画等での太ったちょっと一癖あるオバサンというイメージしかなかったので、画面に登場するなりいきなり美しいソプラノを披露してくれたのには度肝を抜かれてしまいました。ちょっと見だとどこか原節子に似てますね。原節子よりもより親しみやすい感じ。原作の漫画は「サザエさん」みたいな内容だったんじゃないかと思われます。同マキノ監督時代劇オペレッタ、「鴛鴦歌合戦」には及ばないものの、これも敗戦の色が濃くなってきた昭和18年の映画とは思えないほど底抜けに明るく幸福な気持ちになれる映画。私はこの時代だと、おそらく大多数の女性は常にモンペ姿、国民は倹約節約の貧窮生活を強いられていたとばかり思ってたんですが、ここに描かれていた日常生活にはまだまだ生活水準の高い文化的な生活が存在していた事にも驚かされました。中盤から場の賑やかし的存在みたいな形で顔を出してくる、少女時代の高峰秀子もメチャクチャ可愛い。突如として日独伊三国同盟締結の報が届き、ハナ子さんの旦那は出征していくという結末ですが、時局柄こういうラストにしなければ軍部がうるさかったとは考えられますが、この部分だけがやはりちょっとだけ違和感。オカメのお面を当てて満面の笑みのハナ子さんだけれど、ココロの中では明らかに泣いている笑顔が痛々しく哀しい。「お使いは自転車に乗って」も名曲だけれど、♪空襲だ~警報だ~♪♪ナンマイダ~ナンマイダ~♪も無理矢理で笑えます。(「池袋文芸座マキノ雅弘生誕100年記念特集」にて→)
[映画館(邦画)] 7点(2008-11-29 10:51:44)
32.  はだかっ子
昔志村けん&田代まさしのコントで、「じいさんよおっ!ばあさんよおっ!」って決まり台詞があったんですが、あれって埼玉県西部の方言だったんですね~。この映画観るまでずっとギャグだとばかり思ってました。察するに茶畑が一面に広がっている風景からすると、これは志村けんで一躍有名になった、埼玉県東村山市か狭山市のはずれあたりが舞台だと思われます。美しいカラー画面で捉えられた昭和30年代の郊外の風景がやたらめったら懐かしい。もちろん自分はまだ生まれていない時代なんですが、危なっかしい道路交通事情やら、小学校校舎のたたずまいは、僕自身が育ってきた田舎の環境と良く似ています。有馬稲子は『二十四の瞳』の大石先生役を是非演じたかったという発言をされていたのを、何かのインタビューで読んだ事があります。この生徒たちを優しく見守る秋子先生役は、どこか大石先生に通じるものがあるので溜飲を下げられたのでは?主役の少年を囲む、木暮実千代、三国連太郎、千秋実らの曲者役者たちもそれぞれに良いです。逆にこんなフツーの役柄の、若き三国さんを見られるのも珍しい。世知辛い大人の厳しい現実も子供たちにかいま見せ、単なる児童文学の映画化にとどまらず、大人の鑑賞にも充分耐えうる佳作だと思います。オープニングの名前のクレジットは児童本人の直筆じゃないかな?そういうところも好感度大でしたね。
[DVD(邦画)] 7点(2008-07-12 10:48:00)
33.  蝿男の恐怖
50年代製作のこういう手造り感満点のSFホラー空想映画、楽しくてやたら好き。ぬちゃくちゃネラネラと人間からハエヘの「変態」を、リアルな映像でグロテスクに見せられるよりよっぽど。どの登場人物もドエライ事が起こっているにも関わらず、わりかしおっとりと優雅な物腰で終始行動しているのは、この時代ならではというべきか。複眼に映る奥さんの悲鳴顔のショットには思わず度肝を抜かれてしまった・・・(←弱い)科学の発達の早さについて行けないと嘆く奥さんに、自分はひたすら感情移入。身体半分蠅に変身してしまったダンナには、同情すべき点は多々あるけれど、科学者ゆえの悲しい性といおうか、神の領域に踏み込んでしまった者の宿命というべきか、まあ単なる自業自得ともいえる。トータル的にはひたすら哀しい鳴き声を上げ続けていた、原子ネコたんが一番可哀相だったなあ・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-21 15:24:36)(良:1票)
34.  ハリウッドランド 《ネタバレ》 
50年代ハリウッド映画界、及び創生期テレビ界の裏話ものとしては出色の出来。いつもは図体ばかりデカくて大味さが目立つベン・アフレック氏が、この悲運なスーパーマン役者とキャラクターが見事一致。本来なら頼もしいはずの広く大きな背中に大いなる哀愁を漂わせ、これは彼にとっては一世一代の名演なのでは?と思わせてくれる。特撮?に失敗しガックリと肩を落とした大きな背中を、真後ろから映したショットが全編の中では最も印象的。やはり役者は自分の丈に合った役どころに恵まれないとイカンって事やね。個人的には名作「地上より永遠に」(9点)の試写会の模様とかも出てきて、一層興味をそそられた。モンゴメリー・クリフトのそっくりさんとか安易に出してこなかったんで一安心。有閑夫人の老け役に堂々挑戦したダイアン・レインも好演。ダイアンは良い感じで年を重ねてるなあ・・・。スーパーマン役者の死の謎を探る、実質主役の私立探偵役エイドリアン・ブロディ氏はここでは何でか精彩があまりない。おそらく彼自身の抱えている問題と、スーパーマン役者の苦悩とを真相が明らかになるにつれリンクさせていく展開を狙っていたんだろうけど、アフレック=スーパーマン側に今回は完全に喰われてしまった感じ。
[映画館(字幕)] 7点(2008-03-14 11:02:23)
35.  八月のクリスマス(1998) 《ネタバレ》 
寝苦しい熱帯夜が続く毎日、久しぶりにオイオイ泣ける映画を観たいと思いこの作品をチョイス。男が泣きたい夜もあるんです!正直言うとそれほど泣けはしなかったけども、期待していた通りの、シンプル・イズ・ベストの好感触作品でした。不治の病の内容も画面上全く明かさず、病床でのもがき苦しむ姿すらワンシーンもない展開にホッとしました。草食動物系主人公役のハン・ソッキュが適役好演、というか彼以外の役者じゃこの役は勤まらない。これが十年前の作品ですかあ・・・う~ん・・・。なんか韓国式ラブストーリーって、ここ何年かの輸入メジャー作品を観ると、進化してるんだか退化してんのかよくわからないですねえ。よりあざとく、商魂逞しい創りになってきてるのは間違いないと思いけど。散々そういう作品を見せられた後だからこそ、ベーシックでごく素直なつくりのこの作品の良質さが際立ってみえてきますね。
[DVD(字幕)] 7点(2007-08-13 12:57:38)
36.  バティニョールおじさん 《ネタバレ》 
ヨーロッパ映画定番のナチス占領もの。ちょうど同時期にチェコ製「この素晴らしき世界」、イタリア製「ふたりのトスカーナ」を観たせいかこの三作どれも力作なんですが、印象がごっちゃになってしまってます。これはごく一般の市井のお肉屋、バティニョールおじさんがナチスの魔手から少年を救おうと孤軍奮闘するオハナシ。決してヒーローではない、ナチの脅威に怯えつつ少年を国境まで逃がす、愛すべきおじさんのキャラが上手く描かれていて好感触。(あくまでこの映画の中では)ハッピーエンドなのがなによりです。ヨーロッパ映画界ってナチスものを何年か周期で量産する時期が必ずあるみたいですね。
[映画館(字幕)] 7点(2007-07-29 12:34:48)
37.  バベル 《ネタバレ》 
わかりやすいようでいて難解、難解なようで実はわかりやすい、二律相反かもしれませんが私はこの映画を観終わった瞬間、上記のような感想を持ちました。モロッコ篇、メキシコ篇、日本篇と、オムニバス的各エピソードは若干時間差を置きながらも、一応明快に描かれているにもかかわらず、さてさて肝心の、じゃあこの3つ(4つ?)を総括して、この映画の作者は一体何を我々に問い掛けたかったの?って考えると・・・何だかモヤモヤしてそれが明確によく見えてこない。ワールドワイド的罪の連鎖?異郷、あるいはハンディキャップを背負わざるを得ない立場に身を置いた人間の、コミュニケーションの不調和?にしては描写が猥雑過ぎるような気が。でもこの種の、鑑賞後観客の想像に解釈を委ねさせる映画は久々だったので自分とっては新鮮でしたね。これは評価分かれるでしょう。評論家連中には受けが良さそうな映画だけど。ラスト、役所広司の微笑みが自分にはちょっと意味不明で混乱。フツー、年頃の自分の娘がマッパでベランダにいたら、一瞬ギョッとし→とがめる表情をして→手をつながれて安堵しようやく微笑むというのがスムーズだと思うけど、途中のワンショットが何故か抜けてるので、私はこの父娘の関係にどこか不健全で病的なモノを感じてしまい、もしかしたらそれが母親の自殺した真の原因だったのかと勘繰ってしまいました。刑事役の役者は渡部篤郎そっくり。話題のリンコ・キクチ嬢は・・・、映画のポスターだけだとちょっと城戸真亜子さんに似てる(←それだけかい)
[映画館(字幕)] 7点(2007-04-28 15:56:58)
38.  800 TWO LAP RUNNERS
公開当時、松岡俊介と袴田吉彦のシャワールームでの※▲☆◎シーン(←湯気でもやもやしてはっきりしない)ばかり興味本位で取り上げられてしまい、それが却って観客層を狭めてしまったような気がします。駅伝は別として、陸上競技って個人競技なのでドラマが生まれにくいのか、あまり邦画でも取り上げられるケースが極めて少ない中、この映画は誠実にアスリートの練習風景、日常生活を追っていて体育会陸上部出身者としてはかなり好感持てましたね。無機質系松岡のライバル、野村祐人のどうにも内に鬱積したエネルギーを抑えきれないような野人的濃い顔とキャラもうまく描けているし、彼が飛び出したがっていた川崎あたりの工業地帯の風景も印象的。実はこの年のベストテンにも選出されている隠れた佳作。ラストの勝負、どっちが勝ったんだっけなあ・・・。
[映画館(邦画)] 7点(2007-03-03 11:07:20)
39.  破戒(1962)
明治時代の「ザ・カミングアウト映画」。主人公が抱えてる被差別部落出身者である事の懊悩は、今の世の中だと正直ピンと来ないと思います。そこだけを衝いちゃうとちょっと映画的には物足りない。でも実はこれ、現代に通じる様々なカミングアウトに当てはまる、普遍的なテーマを持った強靭な作品だと思いますね。俺だってこの映画で雷蔵がしたように、職場の人間や友人たちにカミングアウトしたい事ってたくさんありますもん。人間たちの薄汚れた心を全て白い雪で覆ってしまうかような陰影をたたえた宮川一夫のキャメラがとにかく美しい。才人市川監督中期の佳作。
[DVD(邦画)] 7点(2006-03-05 15:56:16)
40.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
日記じゃなくても、映ってるフィルムを観れば過去の自分に戻れるって事を主人公はいつ知ったんですかねえ?じゃあスナップ写真とかでも自由自在に戻れたの?後半、あまりに何度も何度も戻りすぎてるなあって思ったんで、「日記がない!→どうしよう!!→過去にはもう戻れない!!!」っていう彼の絶望感や焦燥感をもう少し描きこんだらもうワンランク上の秀作になったのになあ・・・。惜しい!それでもかなりのめり込めたんでこの点数。
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-27 15:58:22)
000.00%
190.62%
2221.52%
3342.35%
4926.36%
520113.90%
636325.10%
739127.04%
823416.18%
9775.33%
10231.59%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS