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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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21.  ハイ・シエラ 《ネタバレ》 
己の身より約束を優先するボガードの男っぷり。高みへ高みへと上りまっ逆さまに落下する呆気ない無惨さ…というこれは男の映画であるのですが、同時に女の映画でもあります。純情な娘とあばずれ女との対比。求婚されれば恋人がいると泣き出し、脚が完治すれば踊りまわる娘は残酷なまでに無垢。対して一度は頼った男を殴れないという女には不幸なまでの献身さを感じさせます。娘の脚が治った後、ボガードとこの女二人が対面するシーンが良いです。怪しげな恋人と踊りはしゃぐ娘は今までの純朴な描写と異なるからか、その喜ぶ姿は当然であるのにどこか退廃的なものを感じさせます。そしていけ好かない恋人に凄むボガードの怖さと幻想が立ち消えた失望の姿。さらにそこへ乗り込まずにはいられない恋する女…。男と女と、その繊細な恋愛模様がこの一幕でバッチリ描かれています。 それから凄いのは犬の使い方、抜群です。
[DVD(字幕)] 9点(2007-09-25 18:08:02)
22.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
簡単に言えば〝かたづける気もないのにとっ散らかして遊びました〟ってところでしょうか(興行の調子が良好なら延長して遊ぶつもりで散らかしまくったのかもしれませんが;)万人が楽しむものなのに複雑だし、そもそもディズニーがこんな殺伐としたもんを作っていいのか?(絞首刑のシーンから導入した時はビックリした)ってところです・・・でもまぁ、そんな事はどぉ~でもよくて、私にとって大問題なのはイカ(タコ?)の料理の仕方です。何もスルメや刺身にしろと言っているのではないのです。なぜ調理過程を見せてくれなかったのかと言いたいのです。もちろんグルメな話をしているわけではありません。クラーケンについて言及しているのです。他が天こ盛りで時間のかかる料理は避けたかったからかもしれませんし、好意的に見て2で度々出したので食べ飽きただろうと思ったからかもしれません。だけど、だけど私は楽しみにしていたのですよ、クラーケンを。「ペットを殺した」って何のこっちゃと思っていたらあんなかたちで登場とは…。まったくターナー親子並にビックリのご対面ですよ。でもそう言えば予告にクラーケンは出てなかったなぁ。退治シーンがあったら目玉でしょうからワンカットでも予告にはさみますね(泣)。ということで期待外れではあったんですけど、もちろん良いシーンもあるんですよ。巨大な渦での戦闘とか、そこでの結婚とか、ああいうのは面白いアイディアだし確かに凄いパワーを感じます。1と2を観た上で水しぶきがかかりそうな劇場で観たし何だかんだで楽しかったのでプラス1点。
[映画館(字幕)] 7点(2007-05-29 18:30:55)(良:2票)
23.  パサジェルカ
アンジェイ・ムンク監督の遺作と聞いていたのですが、どうやら完成前に既にお亡くなりになったようで撮れなかったシーンはスチール写真やナレーションで構成されています。それも含めて、と言うよりそれのおかげもあってか?極めて秀逸な出来映えとなっているのですが、ナレーションによる説明は中立的に聞こえる一方、明確に問題提起への誘導をしているようにも聞こえムンク監督の意向と同じものかは分らない感じもします。それでも、収容所の場面を観る限りではナチスとポーランド政治犯という図式にさして重要性はなく、あくまでマルタとリザという普遍の人間性を主にした支配する者とされる者の関係を追及することで、人間の内面を抉り出しているように思います。それも特に会話するわけでもなく佇まいだけで伝わる雰囲気が絶妙です。最後も本当にあれで終りにするつもりだったのか続きを作るつもりだったのか分りませんが、先を見なくとも既に十分に人間の本質に迫っています。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-04-13 18:13:27)
24.  パパにさよならできるまで 《ネタバレ》 
アポロの月面着陸という科学的、つまり現実的な事物で父の存在という幻想を打ち破るプロットや、手紙やチョコレート、髭剃り道具などの小物の使い方、ラストに一人で船を漕いでいくシーンはなかなか良いです。しかし、全体的に見ると腑に落ちない印象の方が強いのです。まずほとんどの登場人物たちがある種の腹立たしさを感じさせます。人間誰しも欠点はあると思いますが、その面を描いている割りには人物の掘り下げが妙に浅いのです。そしてその負の面のリアリティさとは対照的に部屋などの色彩は統一性がありファンタジックに描かれているのが違和感があるのです。言うなればコーヒーとミルクを混ぜてカフェオレを作ろうとしたら分離してしまって何じゃコリャという状態です。まさかそこに子供の視点からの矛盾性なんて潜んでないでしょうし;。しかし何より問題なのは主人公の子供に可愛げというものが欠如していることです。もちろん可愛かったら良いといものでもありませんが、この手の物語ではある程度の愛嬌が無いと付き合いきれませんよ。
[映画館(字幕)] 5点(2007-03-20 18:09:12)(良:1票)
25.  パンと植木鉢 《ネタバレ》 
珍しい手法、面白い切り口なのでついつい作品の世界に引き込まれます。テーマは慈しみの心と実践が大切ということでしょうか。個人レベルでの手を差し伸べ合いが人類救済の第一歩であり、そこに可能性を見出しまています。こう文章に起こしてみるとかなり気恥ずかしいテーマなんですが、正面から熱く訴えるのではなく距離を置き時に笑いも交えながら嫌味なしにサラっと流しているので好印象。言うなれば撮影秘話のようなメイキング映像を観ているような感じなのです。もう本当なのか演技なのか線引きできないくらい自然であり、監督の答えをそれぞれの代役である爽やかな青年たちによって違和感なしに提示するあたり巧妙な構成です。それにしても本作を撮り、自分の若き頃の役に壮大な希望を持つ青年を選んだ監督は今でもきっと夢追い人なのでしょうね。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-02-19 18:06:27)
26.  橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督) 《ネタバレ》 
戦争におけるヒロイズムの崩壊を描いていますが反戦を意識したというより、ありのままの戦争を写し出しているように思えます。もちろん主人公たちが子供であるからこそ悲劇性が増しているのでしょうが、それが重要なポイントではなく純粋な視点を借り正面から対峙することで戦争の残酷さを浮き彫りにしているのだと思います。逃げまわる大人の姿、瀕死の負傷兵、戦闘の恐怖、あっけない死、さらに生き残った者に与えられる虚無。順を追うごとに厳しくなるシーンの連続は悲惨なんて言葉じゃ物足りません。さらに、おそらく〝子どもたちだけで戦車を撃破した〟という出来事が噂となり伝われば人々は子どもたちを英雄と呼ぶのでしょう。でも実際はそんな言葉は相応しくない過酷な戦闘をリアルに描出することで英雄を葬り去っています。敵味方問わず多くの尊い命が犠牲となり記録にすら残らず消えていく戦争はあらゆる概念を破壊し、そこには英雄も臆病者もなければ大人も子どももないのかもしれないと考えさせられます。木の上から敵兵を狙う少年が射殺した後に見せる笑顔が何とも不気味で印象深いです。
[DVD(字幕)] 10点(2007-01-15 18:22:06)(良:1票)
27.  バルカン超特急(1938)
前半はやや退屈ながら本題突入後は惹き付けられるものがあります。観客も存在を疑いたくなる展開や鉄道内の部外者同士の人間模様の何気無い細かな描写などが上手く、角砂糖でクリケット談義などは他人事には思えず苦笑してしまいます。我関せずのイギリス人の特性というのは日本人のそれと良く似ていて心理も分り易いです。全編通して牧歌的でコミカルなムードなのでサスペンスとしての緊張感には欠けますがヒロインの格闘シーンなど笑えます。噛むところなんか最高です。・・・ただ、実はこれ極最近になって観まして、現代の目まぐるしいサスペンス映画に毒されてしまった私には少々物足りなかったです。もちろんそれらの多くが本作の影響を受けているのでしょうけどね。シベ超のように直接的でなくても。
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-27 18:21:43)
28.  パニック・フライト 《ネタバレ》 
時間つぶしにはもってこいのB級娯楽作品。何が良いって主人公の女性が暴れまわるのがスカッとします。知能戦を期待すると裏切られますが前半の静から一転の後半の動。勝手知ったる自分の庭で文字通り我が家を駆け回り始まる主人公の逆襲。客商売のキャリアウーマンが多忙な生活で貯まりに貯まったストレスを一気に発散するかのような活躍っぷり。ヘッドバットのお返しなんて、いや~勇ましいじゃないですか。おキレイな女優さんに迫るどこかセクシャルな雰囲気があるキリアン・マーフィとキャストもピッタリ。短いのでジャンジャン進んで行くのも良いですね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-20 18:09:02)(良:1票)
29.  反則王
人の好い人間が生きにくい競争社会で萎縮してしまう姿と、ストレス発散するように生き生きとリングで暴れまわる姿の対比が人間の哀しさや強さ、可笑しさまで感じさせる。何かに夢中になるというのは凄くパワーの要ることで、それが生き甲斐となると日常生活の原動力ともなる。その力こそ普段は隠れて見えない人間の根底にある生命力というものであり、その人の真の姿なのではないだろうか。マスクを外した時こそが本領発揮の時なのだ。 そして何よりデホを演じるソン・ガンホが素晴らしい。上司からバカにされ、憧れの人から相手にされず、親からも認めてもらえないという情けないキャラクターに魅力を吹き込み共感させてしまうのだから恐れ入る。哀しき小市民の人生がユーモアたっぷりに力強く描かれており反則王を応援せずにはいられなくなる。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-02 18:23:35)
30.  バーバレラ 《ネタバレ》 
真にくだらない題材が、ポップでクールでハイセンスでアーティスティックに仕上がっているのは監督の手腕とジェーン・フォンダの肢体が見事だからに他なりません。美女にSFに冒険と男心をくすぐる要素を盛り込み、バーバレラが無重力ストリップを見せたり人食い人形に襲われたりセックス拷問マシーンにかけられたりと、男の妄想を具現化した耽美的カルト作品。私がバーバレラを助けた暁にはもちろんで〝古いやり方〟でお願いしたい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-29 18:20:32)
31.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 
前作は多大な期待をかけて観たので全然楽しめなかったのですが、今回はその反省を踏まえて頭カラッポにして鑑賞・・・楽しいじゃないですか~。エリザベスのジャックへの行動やノリントンの行動、ビルの人柄など前作のオマヌケ度がやや緩和され作品が締まった感じです。もちろん大事な鍵をあっさり盗られるデイビー・ジョーンズ始め相も変わらずオイオイなシーンもありましたが;、前作よりも死人が多かったりジャックが動物バンバン撃つのはディズニーやり過ぎじゃないのって思うぐらいですよ。残念なのは目玉でもあるクラーケンが口と足ばっかりで全体像がよく分らなかった事。船横辺りにドーンと現われて欲しかったです。3で全貌が明らかになると良いのですが。3で言えば最後に今後の活躍が期待できそうな好敵手?バルボッサのサプライズ再登場も嬉しいですね。個人的に悪役好きですし、例えば「ドラゴンボール」でピッコロやベジータ等のかつての敵と共闘するシチュエーションなど大好きでしたから。ただ1と違って最初から続編製作予定で撮っているので、1をむりやり〝起〟にあて、本作が〝承〟と〝転〟の途中、3が〝転〟の後半部と〝結〟としたようになり、単作品としては消化不良です。ですから本当は3と合わせて一つのレビューにしたいのですが、でもまぁ完結編への期待も込めてとりあえず7点でどうですか?「ジャック・スパッ~ロウ!」
[映画館(字幕)] 7点(2006-07-28 11:42:46)
32.  パリ、テキサス 《ネタバレ》 
愛しか存在していないこの物語は何とも心苦しく、それぞれの登場人物たちの心理が的確に表現されていて苦悩と悲哀が伝わってきます。絵的に秀逸な場面もいくつもありトラヴィスがハンターの気を引くために後ろ歩きするシーンに心温まり、ジェーンが我が子をギュッと抱きしめるシーンに胸が熱くなります。それを見て私はあそこまで強く誰かを抱きしめた記憶が無いことを思い寂しくなります。強烈過ぎる愛の裏返しのようにトラヴィス夫婦が身勝手に写るのは、それぞれの異なる愛が存在する限り周囲も巻き込み傷つけることを感じさせます。ただ、個人的に弟をかなりイイヤツだと思っていたので手放しで感動とまではいきませんでした。それにしても〝パリ、…テキサスの〟とはなんて思わせぶりな台詞なのでしょう。荒野のパリ。何にもないその地はまさに無。愛が全てで他のものは無意味だとでも言うようです。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-16 21:10:25)
33.  廿日鼠と人間(1939) 《ネタバレ》 
リメイク作を先に鑑賞してなかなか良かったので興味を持ちオリジナル版も観た訳ですが、オリジナルという事を考慮すると本作に軍配が上がりますかね。(ただジョージに関しては個人的にはシニーズの解釈が好みです。)厳密に言えば、リメイク作は小説版を、オリジナルは戯曲版を映画化したものですね。もう冒頭から良いです。空をモクモクと覆う雲が忍び寄る影の予兆のようです。リメイク版ではジョージとレニーに焦点を絞っていたのに対して、本作ではカーリー一家やスリム、キャンディといった脇役たちに奥行きを持たせています。カーリーの妻の生活を窺うと単なる悪女ではなく悲劇性も垣間見られますね。キャンディ老人の辛さも伝わってきます。知恵の足りないレニー、檻に閉じ込められたようなカーリーの妻、手を無くした老人のキャンディや黒人のクルックスら社会的弱者が虐げられてしまう現実世界と、そこに宿った一つの友情を描いています。リメイク版にはなかった(確か原作にもない)、怪力のレニーが重い荷車を持ち上げジョージが宙に浮いた車輪にぶらさがるシーンが素晴らしいです。あのシーン一発でジョージが完全にレニーのことを信じきっているのが分ります。夢が叶わないのは悲しいですが、無二の親友を失うのはもっと悲しいですね。
[DVD(字幕)] 10点(2006-03-03 18:44:35)(良:1票)
34.  白鯨
エイハブ船長が復讐心から憎悪の塊となり自らがモンスターとなっている様子はじっくり見せていますが、グレゴリー・ペックのエイハブ船長は少々違和感を覚えてしまいます。私の中では彼は紳士のようなイメージですから憎悪に飲み込まれ狂気の沙汰となっている複雑屈折キャラのエイハブには迫力不足なのです。この作品の主役は白鯨ですけれど白鯨はエイハブと表裏一体とも言えますので、エイハブの魅力が存分に発揮されないと作品の魅力も低下してしまいますね。映像に関しては確かに現在観ると作り物感が漂いますが、当時を考えると迫力があり、〝モビー・ディック〟の神格化もまずまずです。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-15 22:11:50)
35.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 
あのゲイリー・オールドマンが唯一の善良刑事だなんて!これだけでゴッサムシティの退廃ぶりがわかります。
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-22 16:28:04)
36.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ジョニー・デップファンだから観ました。予想通りというかガッカリです。ストーリーがゆるいのは登場人物が皆、抜けているからでしょうか。せめてバルボッサぐらい間抜けじゃなくして欲しかったです。まぁ、そういう見方自体が間違っているのかもしれませんが・・・。  この映画の最大の功績はジョニー・デップを一般に知らしめた事だと思います。今まで「ジョニー・デップ好きなんだ」と言っても、映画ファンでもなければ「誰?」と言われる事が多かったのですが、もうその心配は無用です(映画雑誌の表紙率など凄く高くなった。勝手な独占欲で少し寂しくもあります;)。と同時に、これをきっかけに彼の昔の作品も見直されると嬉しいです。ジョニーには素敵な作品が沢山あるのですから。  ・・・《追記》最近再び観る機会があったのですが、初見での反省?を踏まえて見方を変えたらやっと楽しめました。ジョニーは楽しそうだし、キーラ・ナイトレイの顎のラインが綺麗だし、音楽もかっこいいです。続編は観ない予定だったけどやっぱり観ようかなぁ~。という事で点数もちょっぴりアップ。
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-13 17:12:40)
37.  二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 
映画は鉄道内から始まり鉄道内で終わるが、下車は現実社会との繋がりを連想させる。農場ではジョージとレニーに周囲との距離感を持たせ、弱者が蹂躙される厳しく残酷な世の中で唯一無二の存在であることが強調される。そして二人が飽きずに夢の語る様子は稀有な友情を手にしているだけで満足だった事を伝え、全てを喪失する悲劇的な結末へ向かうあたりが巧い。言葉数少なくもゲーリー・シニーズの哀しげな表情は雄弁であり、賢いジョージが夢は夢に過ぎない事もレニーがいつの日か起こす問題にも感付いているように思え未来を予見させる。キャンディ老人の犬の死もその伏線となっているが、そこにはペットの犬とレニーとを同一化してしまう危うさもある。しかしジョージとレニーは主従関係ではなくあくまで対等に描かれ、モラルだけではどうにもならない現実世界での二人の友情に逆に温かなヒューマニズムを感じ心に深く残る。 役者陣も熱演でありシニーズ、マルコビッチ共に印象深い。特に舞台の演出家としても名を馳せているシニーズは同スタインベック作品『怒りの葡萄』の舞台でも高評価を受けたそうで自ら監督を勤めた今作は渾身の一作だったに違いない。 ちなみに39年のオリジナル版はさらに素晴らしいが、ジョージの解釈に限っては本作の方がレニーの必要性を感じしっくりとくる。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-06 17:10:08)
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