121. バベットの晩餐会
淡々と進むお話の最後にあったオチは、ひとつの真理です。うまい食い物は人を幸せにする。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-12-18 05:49:25)(良:1票) |
122. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 つらい現実に身をおいた少女が幸せな妄想のなかで死んで行く話です。似たような話はたくさんあるような…。でもこの映画はかなりイケてます。その辛い現実の描き方が冷徹です。ゲリラ掃討の任を負った義父にあたる大尉が一直線に残忍な奴で、過激な暴力を振るいまくります。彼女が夢見る王国も楽しいだけの世界観ではなく、たどり着く為にはかなり厳しい試練が課されます。それぞれの描写にしっかりとした骨格があり、この映画を筋の通ったファンタジーにまとめています。辛党の人にもチョコパフェを食べさせるようなハリウッド映画とは違って、鑑賞後の感触がとてもスッキリしていました。映画全体のトーンの勝利だと思います。おかげで、悲しい終わり方ではあるが主人公の少女は現実に未練を残さず最期を迎えられたようです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-06 01:11:39) |
123. バースデイ・ガール
ニコール目当てで観たので、それなりに楽しめましたよ。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-22 02:08:53) |
124. ハウルの動く城
難解。鑑賞当時の印象です。それなりに起伏を持ってストーリーは進むのだけど、何が言いたいのか分からない。そう感じたのは自分だけでは無いようですね。宮崎映画じゃなかったら、難解などと気を遣った言葉じゃなかっただろう。主人公の二人より脇役達のキャラクターが目立ってました。 [映画館(邦画)] 5点(2008-09-22 00:16:24) |
125. HANA-BI
《ネタバレ》 主人公の生活は破綻している。もはや修復できない。いや、修復しようとしていない。その様を積極的に描写する。それが北野映画を通した特徴とも言える。私は徹底的な自分勝手と解釈する。周囲の迷惑を顧みない自分勝手。言い訳めいたものは排除し、淡々とシーンを重ねる。行き過ぎ感のあるバイオレンスも、バイオレンス自体というよりは自分勝手演出の一環。徹底的な自分勝手は常軌を逸した印象を覚えるけど「徹底的にやる」からこそ浮き彫りにされるものもある。この映画の主人公にとっての真実は奥さんとの生活だけ。パートナーだった元刑事との友情と殉職した同僚の奥さんへの悔悟の念はかろうじて忘れていない。それらをピュアなものとして見せたかったのでしょう。だからといって、こんな自暴自棄を肯定する気にはなれないし、共感もできなかった…。途中まで主人公がヤクザと思って観ていたのは私だけ? [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-09-21 23:38:59) |
126. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 旧シリーズの世界観にイマイチ馴染めなかったけど、このバットマンは心安らかに楽しめました。何が違ったのかをよくよく考えてみると、旧シリーズは仮面ライダーと同じなんですね。悪役たちが荒唐無稽すぎる。だからバットマンが頑張っても所詮はライダーキックだし、正義や倫理も芯が定まらなかったんだと思います。今作では、舞台となるゴッサムシティは変わらないけど、街の見映えは普通の都市になり、主人公も修行からやり直したりして、随分と身近な人になりました。結果、お話が人間ドラマになって、安心して楽しめたんだと思います。まだ観ていないけど「ダークナイト」が楽しみです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-09-17 19:39:36)(良:1票) |
127. バリー・リンドン
膨大な労力を費やして、人生の無常を証明する映画。なので共感や興奮を覚えるような、鑑賞者を充足させるような演出をわざと外しているきらいがある。そういうアンチテーゼをテーマにして3時間の映画を作ってしまうあたりが、この監督のフツーじゃないところ。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-10 11:27:20) |
128. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
最終作まで観た後に再見した変更レビューです。この頃が最も面白かったと思いました。このシリーズに頻出するエピソードの不連続性を感じないし、伏線を回収した心地良いエンディングまで上手くまとまっている。ハリーが魔法を使って初めて何かを為すのがディメンターを吹き飛ばすシーンですが、誰かを守るために発揮される力が想像を超えて強大で映像表現も爽快でした。本作でメインの3人組が大人びて来ました。特にハーマイオニーがいきなり女性らしくなったと感心したのは初見時の感慨です。 [映画館(字幕)] 5点(2008-09-08 21:55:18)(良:1票) |
129. パッション(2004)
そこいらのスプラッターより、リアルに色んなものが飛び散ってました。痛そう、という意味では過去最強だと思います。自分にはメッセージらしきものは伝わって来なかったので「痛そう」以上の感想はないです。さっき辞書をひいて解ったんだけど「the Passion」でキリストの受難という意味なんですね。つまりドキュメンタリーですね。 [DVD(字幕)] 5点(2008-09-08 21:04:09) |
130. 初恋のきた道
なんでもないお話だけど、風景とそこに溶け込んだ人の純朴さと気持ちのゆらぎが見事に表現されていてちょっと感動。着膨れのチャン・ツィイーが色気を前面にだしていたらこんなにまとまらなかっただろう。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-07 00:06:15) |
131. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
一作目の成功で調子に乗って、続編・完結編まで引き伸ばして台無しにした『マトリ○○○・三部作』の続編のようなシリーズでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-08-26 13:18:45) |
132. 半落ち
《ネタバレ》 隠さなくてもいいことを主人公の都合で隠し事にして、またそれを無理矢理感動的に仕立てて泣かせようとしているところがたいへん日本的な映画でした。 [DVD(邦画)] 5点(2008-08-19 02:17:14) |
133. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
この一作目は面白かったですね。シリーズ最高傑作です(笑)。先日、見直したところキーラ・ナイトレイの美しさが際立っていました。ジョニデとオーランド・ブルームを入れた3人の役柄とバランスが良い具合です。何物にも与しない自由な海賊、という設定を悪役にせずに描く脚本も上手いと思います。強いのか弱いのか、曖昧な部分を個性として残すジャック・スパロウはルパンみたいなキャラ。当時のジョニデにお似合いでした。あの変な手つきの役作りが面白かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-05 18:11:55) |
134. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
《ネタバレ》 中途半端にストーリーを追いかけているのは相変わらずだけど、おそらくこのシリーズで最も盛り上がるシーンとなるはずだったダンブルドアとヴォルデモートの一騎打ちの描写にはかなり不満が残り、その印象が手伝ってか、全体に暗雲が降りているような映画になってしまって残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-08-05 14:51:13) |