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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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161.  灰とダイヤモンド
この作品が何故これほど、ツラく哀しいのか、それは、歴史に使い捨てされる、消耗品としての人間、その最後の静かな、しかし精一杯の生のアガキがここにあるから。戦時下で死んでいった者がいれば、死にそびれた者もいる。一方では彼らをヨソに、新しい世界が始まりつつある。「死にそびれた」主人公は、若くしてすでに年老いているようにも見える。虚しい殺人。死体を見下ろす花火。せめてあのように華やかに散ることができればよいのだが・・・。ひとつの時代の終焉を描き、時に見せる、すべてを透視するような冷徹なカメラの視線が、なんともコワイ。そう、これはコワイ映画だ。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-11-22 07:34:51)
162.  花咲ける騎士道(2003)
騎士道のキの字も感じられない、軽~いノリのアクション映画。思わぬ展開が次々に繰り広げられるストーリーも、あんましコダワリっちゅうもんが無いので、サラサラとお茶漬けのように進行していきます。この手ごたえの無さ。映像にもまるでコダワリ無し、実におおらか。連続したシーンなのに、背景にうつる青空が、雲ひとつなかったり、雲だらけだったりと、別々に撮影してツギハギしたのがモロバレ。いや、こんなことは、別に私が迷惑被るような話じゃないんですけどね、ただ、監督さんは、こういうデタラメさが気にならないのかねえ(ブツブツ)。さらには演出にもコダワリ無し、まったくおおらかですなあ。ヒロインが敵にさらわれる(さらわれ過ぎ)→追跡する主人公→ヒロインは目印となるものをこっそり置いておく。なんていうシーン。「ヒロインが目印を置いたことを我々が目撃した段階」から「主人公がそれに気づく段階」までが、いわゆる“伏線”として機能する時間帯であって、サスペンスもここから産まれたりするわけだから、当然ここにはある程度のタイムラグがあってしかるべきなのだが・・・・・・気の利かない主人公は、すぐに目印に気が付いちゃう。サスペンスもへったくれもない、ワカリヤスサ第一主義。ヒロインが目印を落とす場面を見せないとか、主人公が気づく場面を見せないとか、他にも選択肢がありそうなもんだが・・・・・・というわけで、「細かい話は抜きにしてとりあえずドタバタを楽しみたい」という時(のみ)に、お勧めの映画と言えましょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-03-24 14:04:23)(笑:1票)
163.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
小学生が考えたオハナシのごとく、まるで中身なし、行き当たりばったり、無意味にドタバタ。しかしこんなデタラメを本当に映像化しちゃうことに、何となく感心してしまう。ジョニー・デップのユーモラスな仕草も相変わらず可笑しさ満点。しかししかし。ええい、「次回に続く」ってのはもう、禁止にして欲しいよなあ。禁止にします。
[DVD(字幕)] 6点(2007-01-24 22:19:00)
164.  パペット・マスター/悪魔の人形伝説
単なるシリーズの総集編であって、コレ単体ではサッパリ意味不明。こりゃ軽い詐欺ですよ(笑)。しかし、ショックシーン(?)を非常に効率よく観られるという利点は、確かにあります。これに匹敵する邦画作品は、『宇宙怪獣ガメラ』くらいしか私は知りまへん。できれば、総集編『男はつらいよ/悪夢の失恋伝説』なんてのも作ってみて欲しいんだけど。
[DVD(字幕)] 3点(2007-01-14 10:54:23)
165.  バットマン ビギンズ
バットマン若き日を描く伝記映画。こんな映画作るなんて、よほどバットマンを尊敬しているのか、彼の人生に共感したのか、単にネタが無かったのか。ま、面白いからいいけど。こういう映画でマイケル・ケインを目撃すると、なぜかホッとしてしまう。このひとは、たった一度の人生を存分に楽しんでる(ような気がする)。渡辺謙、どこかに出てたっけ(笑)。私の目には見えなかったから、安心してネ。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 13:24:52)
166.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 
要するにこの映画が言いたかったのは、クライマックスの部分、つまり、ヴォルデモート卿が復活しちゃったよ、ということ「だけ」らしい。そこに至るまで、延々と要領を得ないイベントを見せられるこのつらさ。たった一点だけ言いたいことのためにドタバタで間を持たせるのは、スターウォーズ方式と言って言えなくはないけど。課題が進むに従い、だんだん難易度が下がっていってるように見えちゃうのが、また盛り上がらないところ。説明不足で解りにくい点も多々。詳しくは原作を読んでくれ、ってか? なるほど、そういう商法か、考えたな。
[DVD(字幕)] 6点(2006-11-05 00:01:26)(笑:1票)
167.  ハンター(2003)
社会に馴染めない不良少年が、ハンターに弟子入りして、大自然に揉まれながら成長していく。ってな感じの映画では「一応」あるんだけども、セリフが切り詰められていることで、ストーリー的にはかなり曖昧な印象。そりゃそうだ、こんなものすごい大自然の中では、個々の人間みたいな小さな存在は、量子論の影響を受けて不確定化しちゃうのだ。しかしその中にあって、やはり自然児たる“ハンター”の存在感は、圧倒的大自然に溶け込むが故に、我々の目を引く(その無表情な表情)。この“ハンター”、オネーチャンと馬上でチョメチョメしちゃう、なかなかのハンターぶりなんだけども、そんな姿がまた、彼の「自然」な姿として、ミョーに納得できてしまう。やがて少年は、以前に起こした事件のためにとっつかまり、ムショにぶちこまれる。映画で初めて現れる文明の姿。それまでの大自然の光景からの余りの違いに、我々文明側の人間の目にすら、異様に映る。少年はその刑務所の中で成長し、一方、“ハンター”はその間も大自然の中で生き続け、そして・・・・・・。我々も時々、山に登ったり、浮世から遠く離れた寺社に行ってみたりしては、「ああ、こんな静かなトコがあったんだなあ」なんぞと思い、また雑多な日常へと帰っていくんだけれども、また会社に行って仕事をしながら、「あそこは今でも静かなんだろうなあ」なんぞとため息をつく。僕らの存在にお構いなしに、この世には様々な世界が存在しており、存在し続けている。僕らはそれらの世界に対し、「選択」することだけはできるのだ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-30 22:26:18)
168.  蝿の王
W・ゴールディングの『蝿の王』。学生の頃読んでメチャメチャ興奮して、夜、寝付かれなくなっちゃって、翌日周りの連中に「こりゃすげー小説だ!」と薦めて回って顰蹙買いまくった、私にとって最も大事な外国小説。物語に配置された数々のメタファーが、クライマックスに向かってギリギリグリグリゴリゴリと胸を締め付けてくる恐怖、まさに飛びっきりの衝撃でしたよ。だもんで、やはりメタファーを駆使しつつもサッパリ恐怖を掘り下げられなかったキングの『シャイニング』なんて、ちょっと今まで悪口言い過ぎたかも(笑)。さて、有名な小説を映画化した作品について、ここまで小説の方を持ち上げちゃった後には、当然、映画の悪口が続くというのが世の常ですが・・・本作、いや、なかなか悪くないんじゃないスか。原作の悪夢のごとき詩情、とでもいいますか、あの息苦しさをコトサラ無理して演出しようとせず、むしろ直線的にコンパクトにまとめており、人間が野生の中でフォースの暗黒面に墜ちていく姿をスターウォーズよりも端的に描いています・・・うーむ。しかし何か物足りないのう。原作と映画は切り離して鑑賞すべき(ってか、その方が映画を「映画らしく」鑑賞できる)のかも知れんけど、いったん原作を頭から忘れ去るなんていう器用な芸当は出来んよ。「映画はストーリー(のみ)ではない」のと同じく、「小説はストーリー(のみ)ではない」。そして出版され広く知られた小説は我々共有の財産(!)、それを映画化する際には、物語の上っ面だけ借りてくるんじゃなく、小説の持つ“本質”を映画にしっかり投影して欲しーなーなんて思っちゃうのよ。比較されたくなきゃ、オリジナル脚本の映画を作ればよいよ。でも、小説をネタに日々、映画は作られ、そしてナゼか、止せばよいのに僕らもそれをついつい観ちゃう。原作と違うからと文句を言ってみたりもするが、原作にとらわれ過ぎるのなら映画化する意味が無いかもしれない。ムムム、映画って何だろう、ナゼ、人は映画を作り、またそれを観るのだろう。などと頭を悩ますことになるわけで・・・それが判らないからまた映画を観るという悪循環(笑)。ま、それはさておき、最後に、“ついつい小説と映画を比較しちゃう”視点からの素朴な感想。「小説ではクライマックスにおける主人公ラーフの“混乱”が、何よりもコワかったよ。映画ではあんまし混乱しないから、あんましコワくなかったね」
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-30 22:56:42)
169.  幕末
主演の中村錦之助、本人は自分のことを「サカもとりょーま」と名乗っているが(注:カタカナ部分にイントネーションをつけて読んで下さい)、途中からはやはり、宮本武蔵の霊が降臨しちゃってる。寺田屋騒動ではナゼか敵をバッサバッサ斬りまくり!まさに「錦ちゃんのどこまでやるの」状態!いよっ待ってましたっ。でも小百合さん、露出が少なすぎるぞ~っ。ってそれはどうでもいいですけど。まあ、日本史において圧倒的な人気を誇る坂本竜馬を描いた映画ということで、各人のイメージに合うかどうかが難しいところ、少々豪快さに欠けるネクラな印象の竜馬ではあります。しかも、映画全体がややブツ切りのエピソードの積み重ねで、坂本竜馬という主人公が見えにくい。でも、それを補うように、最後の夜のシーンでは、しっとりと彼に語らせ、その後に訪れる暗殺の衝撃を盛り上げるのに成功しているように思えます。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-16 11:14:15)
170.  ハルク
子供の頃、テレビシリーズの「超人ハルク」、大好きでしたよ。子供って、筋肉ムキムキが大好きなんだねえ(と一般化する)。そして何となく漂う哀愁。あの超人ハルクが、CGになって帰ってきた!と思ったら、暗くて何やってるのかさっぱりわからん!イライラ~!と思ったら、突然、これでもかとイヤミな程に明るすぎる陽光の下に姿を現すハルク! こりゃ見やすくていいや、がんばれハルク~! 一方迫り来るは、「大」戦車軍団(笑)! こんなショボイ数の戦車、映画らしくなくって新鮮さすら感じる。こんなことで大丈夫なのか、アメリカ軍! というわけで、ハルクの手にかかったらひとたまりもないんだけど、さあ、ここがハルクの腕の見せ所。戦車を振り回してハンマー投げ! 室伏選手が以前、CMで巨大レンゲを投擲していたが、まさにそれに勝るとも劣らぬハルクの大投擲&気合のポーズ! このシーンに限らず、映画のアチコチでハルクのダイナミックな「投げ」が登場、なかなかの快感でありました。映画はこの後、支離滅裂となり(いやその前から支離滅裂だけど)、「お見苦しいものをお見せしてすみませんでした」とばかり、最後はまた画面を暗くして何がなにやらよく判らないまま終わってしまう。いやはや、おそらくもっと普通に「CGの都合」を優先し、普通にゴマカシつつ普通にCGを使って普通にハルクの活躍を描けば普通に面白い映画になったかもしれないのに、敢えてその「普通のゴマカシ」を逆手にとったかのようで、これがかえって味のある仕上がりになってます。「おや、この映画、もしもハルクさえ登場させなければ、ちょいとした傑作になっていたんじゃないの」と思った人がいれば、まさに成功と言えるでしょう(か?)
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-25 20:28:47)
171.  バニシングIN60”
まさに「カーチェイス映画の旧約聖書」と呼ぶに相応しい作品であります(新約聖書は当然「マッドマックス2」!←なんで「当然」やねん)。前半の車泥棒のオハナシははっきり言ってどうでもよくって(特にあの虎はなんやねん)、後半の際限ないカーチェイスのための単なる前フリ。それにしたって無理があるけど、とにもかくにも強引にカーチェイス開始、必然性を見失ったままひたすら走りつづけます。あとは、まるで環境ビデオのごとく、淡々と、粛々と、クラッシュシーンが続き、ここまでくると一種のワビ・サビを感じずにはおれません。まあ確かに、映画の完成度としては、決して高くない、というか、かなり低い作品ですけども、この徹底した愚直さは、我々も見習うべき点がありましょう。幸か不幸か、志の低さ故にかえって思わぬモノが生み出される可能性も、やっぱりあるのであります。
[DVD(字幕)] 8点(2006-03-06 22:20:05)
172.  パリ・ルーヴル美術館の秘密
ルーヴル美術館の裏方さんたちの姿を、なんの説明も加えず、ただ興味津々カメラに収めたドキュメンタリ。普段ゼッタイに目にすることのできない美術館の裏側を見ることができるので、これからルーヴルに泥棒に入ろうとしている人、必見ですよ。まあ別にルーヴル美術館に限らず、例えばその辺の企業の工場なんかでも、裏側には意外な光景が広がっていたりするもんで、これはこれで興味をそそられるのでしょうが、特にこの美術館というやつ、扱っているモノがなかなか微妙でして、名画とは言ってもその正体は絵具と紙、それを大事に扱っている姿は、一歩離れて見ればなんとなくユーモラスでもあります。と言いつつも、意外に雑に扱われている場面を見れば、逆に「オイオイ大丈夫かよ」といらぬ心配をしてしまう。デカイ絵を立てかけるシーン、そろそろと絵を持ち上げたあと、絵の後ろから続々とおっちゃん達が出てくるのには笑いました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-20 21:25:11)
173.  バルカン超特急(1938) 《ネタバレ》 
おバカなやり取りあり、ミステリあり、マジックあり、恋あり、アクションあり、という実に贅沢な(個人的に)、いくらホメてもホメ足りない映画。前半のホテルでの、出来そこないの喜劇みたいなグダグダ~ッとした感じが、もータマリマセン、完全にツボ。邦題が『バルカン超特急』っつうんだから、どうせこの後舞台は列車に移るんだろうけど、もうこのまま列車なんかのらずにグダグダ続けてくれればいいのに、と思う。しかしそんなワガママは通用するはずもなく、グダグダな人たちを乗せて列車は発進。しかし当然ながら、ここがらがさらに面白い(それまで一体ワシャ何に喜んでいたのやら)。列車という密閉空間で、忽然と消失したフロイとい女性。主人公はフロイを探し求めるが、ナゼか他の乗客たちはフロイの存在自体を認めない。このあたりの謎の提出の仕方が、ミステリとして第一級のワクワク感。窓ガラスに現れる「フロイ」の文字にゾクゾク。しかも主人公が気付く直前のシーンで、ちゃんとこの文字を何気なく(本当に何気なく、気付かないように)我々に見せてくれるのが心憎い。ところで、この文字、もっと前のシーンでフロイ夫人自身が指で書いたものだけど(この伏線の張り方がグー!)、オヤオヤ、さっきのシーンとちょっと筆跡が違うんでないかい?と細かいツッコミも入れておこう。そして謎は突然、全貌を現し、ストーリーは一気にテンポアップ、後半の銃撃戦へ! またこの銃撃戦が、どうしてなかなか、いやワタシ、こういうの好きだなア。と言うわけで、大方予想通りのオチまで含めて、大満足のオモシロ映画でした(・・・個人的に)。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-29 22:31:46)(良:1票)
174.  幕末太陽傳
幕末モノ、市井モノ、心中モノ、キャットフィアトモノ、その他あらゆるものが一本の映画で楽しめる作品。その合間合間にフランキー堺が写るだけで、なんだかおかしさがこみ上げてきます。遊郭の長~い廊下が妙に印象に残りました。それにしても、映画全体のテンポのよさと、ラストの墓場でのモタツキ具合の、このアンバランス。これほど奇妙なテイストのラストシーンは、いままで見たことがないような気がします・・・。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-18 23:37:17)
175.  ハーパー探偵シリーズ/新・動く標的
前作、別にキライではないけど、シリーズ化するほどのものか・・・と、何を期待して観たらよいのやらと思ってたら案の定、どうもパッとしませんなあ。しかし前年の映画で火あぶりになったポール・ニューマンを今年は水攻めにしよう、という発想はなかなかナイス。ヒーローらしくスパッと脱出しない(できない)ところが彼らしくて、さらによろしいかと。『デリカテッセン』はやはりこれのパクリなのでしょうか???
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-19 23:14:58)
176.  ハウルの動く城
面白かったです~。最初の方、老婆になったソフィーが強風の中、動く城に乗り込む場面、風にはためくマントの描写があまりに見事で、観てて涙が出そうになりました。「ピノキオ」や「ダンボ」などのディズニー作品でも、何でこんなシーン観て泣くんだろ、と自分でも不思議に思えるような場面で涙が出そうになることがあります。さてそんなワケで、本作も観終わった直後にはずいぶん興奮していたのですが、さすがに日にちが経ってだいぶ冷静になってきましたので、映画のかんそうを思い切り脈絡なく書き並べてみようと思います。(1)宮崎アニメのテーマは「翔ぶ」事だと思っていたが、最近のテーマは「溶ける」なのか? (2)ソフィーの声が倍賞千恵子なら、ハウルの声は前田吟という手もある (3)あの犬の正体は、ケンケンなのか? (4)荒地の魔女は怖そうだったが、見かけ倒しだった。あれなら本物の美輪明宏の方が強そうだ。美輪の方が魔法をたくさん使えそう (5)「○○は嫌いじゃ」は、一時、我が家の流行語となった(すばらしい) (6)主題歌は正直、イマイチだったなあ・・・ (7)カブの正体など、はっきり言ってどうでもよかった (8)ソフィーは最後の方、ずいぶん可愛くなった。ってか、可愛く描かれてた (9)本作は確かに楽しめたが、最近の宮崎アニメの暴走ぶり、いよいよ次回作あたりは観客がついていけなくなるのでは、と心配 (10)でも楽しみにしております。
[映画館(字幕)] 8点(2005-05-18 23:19:36)(笑:2票)
177.  ハタリ!
仔象の行進、どうやったらこんなメロディ思いつくんでしょうね、わたしゃここ数年、ケータイの着メロにこの曲使ってますよ(とは言え万年マナーモードなので鳴ったためしがない。ははは)。『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』にほぼ引用された(パクられた)捕獲シーンがまさに見所、これで久米明のナレーションが付いたら、まるで「すばらしき世界旅行」ですな。しかし、ジョン・ウェインの登場シーンはスタジオ撮影と思しきものが多く、「彼は本当にアフリカロケに参加したのだろうか?」との疑惑が・・・・(なんちゃって)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-18 23:18:21)
178.  バレット・バレエ
もしもトラヴィスがNYのタクシードライバーではなく、東京のサラリーマンだったら?ってな感じの映画ですかね。私も『タクシードライバー』はメチャクチャ好きな映画なんですけども、そういった映画が今のサブカルチャー台頭の一因になっとる訳で、サブカルチャーが「ブーム」になってしまってはもう形骸化をたどるのみ。例えば「狂気」=「かっこいい」なんぞという陳腐な公式がまかり通って陳腐な「自称:問題作」が量産され、似非「サブカルチャー」が世の中蔓延している・・・。そういう状況を、本作はよく認識し、一線を画しているように思います。「狂気⇔正気」「カッコイイ⇔ダサい」「綺麗⇔汚い」etc...なんて、本来は次元の異なるものであり、条件反射的に定式化しちゃいけない。これら異質なモノが異質な邂逅を繰り広げることで初めて、未知の衝撃が現出するわけで。『タクシードライバー』が確かにひとつの到達点であることは、ボクも絶対譲りゃしないけども、やはりトラヴィスとボクらの間には時代文化背景その他の違いによる「距離」があるのも否定できない。本作の主人公もまた、トラヴィスにはなれない(当然ながら「鉄男」にだってなれない)わけで、そのもどかしさを加味しつつ独自のアングラ世界を築きあげた本作にも拍手を贈りたいですね。ユラユラゆれるカメラによる、幻のようでありながら現実感のある薄暗い世界。眩暈に耐えつつ堪能いたしましょう。そうそう、そういえば、撮影協力に「東京大学駒場寮委員会」ってクレジットされてましたね(寮の自治会のことかな?)。東京でもっともアングラ的なロケ場所はやはりコマ寮だったのか?妙に納得・・・。
[地上波(字幕)] 8点(2005-04-21 23:17:31)
179.  パピヨン(1973)
そりゃまあ、マックィーンが男前だとは言いませんけどね、かのヒーローがどうしてこの役にここまでフィットしてしまうのか(こりゃまるで、サルが人間にとっつかまって虐められる『逆・猿の惑星』by フランクリン・J・シャフナー、ですね)。見事なハマリっぷりに、観た後でふと一抹の寂しさすら感じないでもなく。一方、ダスティン・ホフマンはと言うと、いつになく役作りを放棄、地で演じてます(そんなワケないか)。この役は彼以外の役者が演じたら絶対イヤミになる。彼のスゴさは、演技力云々よりも、‘どんな「共演」もこなしてしまう’ところ、ですかね。それにしても、観てて切なくなる映画でありました。実録っぽさと、幻想味が、奇跡のように両立しております。残酷なまでに青い空、そして海・・・はあ~(溜息)。ゴールドスミスの音楽、甘いメロディも提供しておりましたが、エンドタイトルに硬派な音楽をぶつけてきたのが、映画をぐっと引き締めており(廃虚の映像に実にマッチしてる)、たまらない余韻を残します。必聴です。彼ほど、無調でありながら親しみ易い音楽を書いて来た作曲家もザラにはいないのではないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-04-09 11:08:30)(良:2票)
180.  初体験/リッジモント・ハイ
私もまた、あのプールサイドのシーンについて言及せざるを得ない。それ程素晴らしいシーンなのだ。夢想の中で、フィービー・ケイツがボインを出しながらジャッジ・ラインホールドの唇を奪う・・・「あぶない!精気を吸い取られる!」と思ったアナタ、それはスペースバンパイアの見過ぎです。このシーンのポイントは、「覗いていた者が実は覗かれている」という、日常の恐怖を描いているところにあります。ジャッジ・ラインホールドは窓からプールサイドのフィービーちゃんを覗いた後、白昼夢に浸りながら、あの、その、何ですな、コホン、えーと、いわゆる「男性の日常業務(?)」に取り組むのだが、結局は逆にフィービーちゃんに覗かれるという展開(しかし彼は全然焦っていない。大物だ)。フム。安部公房の『箱男』(特に少年Dにまつわる挿話)の影響が濃厚と言えよう。この「覗く者」と「覗かれる者」との立場の入れ替わりによって、価値観は根底から覆され、我々が不安のどん底にたたき落とされるこの瞬間、これはまさにカフカ的迷宮世界への入り口なのである・・・何のこっちゃ。もう。まーそんなデタラメはさておき、この映画、完璧なまでにどうでもいいような内容で、実にすがすがしいですな。軽薄さを揺るぎなく貫き切ってます。フォレスト・ウィテカーも、まさに力演(?)
6点(2004-11-12 00:27:55)(笑:2票) (良:1票)
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