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まぶぜたろうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 178
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/mabuse-tarou/
自己紹介 人にはそれぞれ言い分があるのです 。

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1.  ハッピー フィート 《ネタバレ》 
まずミュージカルシーンが素晴らしい。歌い出す瞬間の高揚感にあふれているし、見事なタップを1カット切れ目なくみせてくれる堂々。ここ数年で観たミュージカルみたいなもの(むーらんなんとかとかおぺらざのなんとかとかどりーむなんとかとかしかごなんとかとか)の5000倍優れている。 ■そして素晴らしいのは動物に知性があるというアニメーションのお約束事をリアルとして描いていること。それは「ベイブ」以来のネタではあるが、「ベイブ」にみられた被支配者としての屈折を昇華させていること。 ■さらに凄いのは、それがペンギンの歴史、人類の歴史まで変容させる自体にまで発展することで、つまり観客は「神話」が生まれる場に立ち会っているのだ。「食物連鎖が崩れた」という台詞には感動した。エコロジーといった社会ネタを動物の擬人化によって描いているから感動的(あるいは鼻白む?)なのではなく、そのような視点そのものの歴史性が感動的なのだ。
[DVD(字幕)] 10点(2007-08-06 22:28:18)
2.  晴れ、ときどき殺人
日活ロマンポルノの新人監督たちはアイドル映画の枠の中で作家の映画を撮ろうと一生懸命だったんだけど、井筒は見事に、単純にアイドル映画を撮る。当時はわかんなかったけどそういうことで、だからおおっぴらに誉めることは無かったけれど、密かにこの映画は実に痛快無類ないい映画だった。元気になって映画館を出た。エンドクレジット後のNGカットには泣いてしまった。20年経った今見返しても、80年代風ウィットに富んだ会話をテンポ良くみせる演出やギャグは、十分楽しい。なんつっても「困ったちゃんね」な渡辺典子がよい。声がいい。♪~は~れ、ときどきキルミ、ひとおもいに愛されたいな♪大好き。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-12-04 00:01:09)
3.  パーフェクト・ワールド
夕暮れ、二人のシルエットがある家に入る。二人が家から出るときはすでに夜となっていて、二人から三人になったその姿は闇の中にほとんど紛れてしまっている。時間経過として、映画の約束としてこのような光の変化はごく当然のことなのかもしれない。しかし、イーストウッドはそれぞれの時刻の光とその中で浮き彫りになるシルエットを、審美的、叙情的な画面としてではなく、ごくさりげなく慎ましく、しかし確実に提示する。時間とそれに応じた光の推移、その物語は草原と木陰を舞台装置にしたクライマックスに結実する。■あるいは視線の物語。少年の運転する車が田舎町を移動し、男はその車を追う、両者の視線は移動するカメラを介して結ばれる。子供が運転できる出来ないといったつまらない現実との齟齬などをまるで意に介さないその見事なカッティングそして移動感。そしてお化けのマスクはその逸話以後、少年と男の二人だけの視線を固定する役割を担う。このマスクは二人だけのパーフェクトワールドを見るためのものとなるのだ。そして少年がマスクを男にかぶせてやる時、男はすべての世界から視線を奪われている。■「お話」と平行して存在する「画面」の物語、慎ましやかな時間と光と視線の物語、つまり「映画」に目を凝らすこと、謙虚に誠実に接すること。記憶違いはごめんなさいね。
[映画館(字幕)] 10点(2005-11-08 09:57:05)(良:2票)
4.  パッチギ!
様々な問題を無造作に投げ出し、並べること。それらにメロドラマ的なり、叙情的なり、とりあえずの解決などは決して与えないまま、もちろん空々しい現実的な解決や思想を導くわけでもなく、井筒はそれを「映画的」に解決してしまうのだ。それは天才・松本でも計り知れない、映画に生きる者だけの選択(私はそれをマキノ的と言いたい)なのだと思う。■例えば、包茎手術後のペニスを養母に見せるシーンの混沌。包茎男の生い立ちが明確になる感動と、パンツを下ろす唐突なアクションと、クライマックスを形作る出産と、ユーモアと、下ネタがぐっちゃぐっちゃになる、そのエネルギー。あるいは、朝鮮突っ張り少女が四条大宮駅でふと見せる生活と、あの感動的な跳び蹴り。■まさにこれは「映画」なのであって、映画でしかどうにもならないことをやり、ハリウッド産エンターテインメントと小洒落たミニシアター系(実は出来損ないのハリウッド映画でしかない)の狭間にごんごーんと屹立する、これぞ娯楽映画なのだ。くたばれ今のハリウッド(とミニシアター)。これが映画だ。
10点(2005-03-07 23:05:49)(良:5票)
5.  ハナ子さん
「鴛鴦歌合戦」が端正なミュージカルだとしたら、こちらは、まさに無茶苦茶、破天荒なミュージカル。よって、言葉にできません。今晩は浮かれてちょーだいな。
10点(2003-12-27 22:20:28)(良:1票)
6.  バベル
私が観たいのは、現実では起こりそうにない不幸であって、現実に起こりうる不幸を現実そのままに描いたものではない。現実の不幸をそのままに描くことの困難と安易を、この監督ははき違え、それで良しとするのみならず、悦に浸る監督のにやにや笑いに反吐が出る。ニュース番組で事足りる何かを映画館で観させられる観客こそ不幸である。
[映画館(字幕)] 0点(2007-05-04 23:57:25)(良:2票)
7.  花よりもなほ 《ネタバレ》 
貞淑で上品であるはずの未亡人が、事の成り行きに興奮し、ついもらしてしまった「糞から餅をつくったのよ」の一言に、観客は笑い、痛快になり、わくわくし、感動する、はずであったと思う。ところが不思議なことに、お話の意図はつかめても、決して痛快でも、おかしくも、わくわくも、感動もしないのだ。それはすべてのエピソードにわたる。頭ではわかるが、面白くない。物語がうねらない、盛り上がらない。何故なのだろう。■例えば、カット尻が短く余韻が無いからかもしれない。エピソードが詰め込み過ぎなのかもしれない。台詞の間が性急に過ぎるから、ロングショットが少ないから、役者たちがテレビサイズだから、かもしれない。■あるいは例えば、「仇討ち」をなぜ岡田君はあきらめたのかということ。作者は子供同士の喧嘩から忠臣蔵まで持ち出して、あくまでも「お話」の中でそれを納得させようとする。しかし「映画」には、一瞬で、1カットで物語のあれこれを説得しうる「力」がある。そして私はその「力」をこそ観たいと思う。作者は、出来のいいエピソードを程よく配置し、うまく映像化することに汲々とし、そのような「力」を呼び込む余地を映画に与えていない。あるいは、様々なエピソードは良質であるが故に、イメージの膨らみに欠け、この「力」が生み出される契機になっていない。■程よく収まりのいい、しかし決して面白くも痛快でもないこの映画で、唯一、岡田君が素晴らしい。ラストの笑顔は感動的であった。この笑顔が感動的なのは、物語の落ちであるから、登場人物のハッピーな未来を予感させるから感動的なのではない。「お話」を超えるこんな一瞬を、このような表情をこそ観たかったと思う。
[映画館(字幕)] 0点(2006-06-04 22:14:38)(良:1票)
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