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コメント数 1963
性別 男性

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1.  伯爵夫人
チャップリン唯一の(初)のカラー映画 にして遺作であるがはっきり言って数多くあるチャップリン映画の傑作群に比べるとかなり劣る。最後にしてカラー映画を撮るチャップリンのハリウッド映画に対する怒りを感じる。自分に対するアメリカへの怒りをハリウッド映画界においても使いこなすのに難しいと言われたマーロン・ブランドとソフィア・ローレンという二代名優をチャップリン自身、俺なら誰にも真似出来ない使い方で魅了させてやるよみたいな怒りと監督としての自信が感じられる。更にチャップリン自身がヒッチコック映画が好きなんだなあみたいな演出、ワンカットだけ自らを出演させて見せるのを見ると同じイギリス出身監督、ハリウッドを代表する名監督への思いみたいなものが感じられる。色んな意味で見所満載の遺作であるがやはりチャップリンは白黒のが良い。ライムライトがチャップリン自身本当の意味でチャップリンらしい優しさに満ちた笑いと涙の傑作であり、だからチャップリン映画を見たことないけど見てみようかなという人には薦めないし、チャップリン映画を初めて見るなら街の灯やモダン・タイムス、キッド、黄金狂時代、独裁者などの白黒映画を私なら薦める。
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-26 22:24:25)
2.  バーバレラ 《ネタバレ》 
やっと見つけたぞ!この映画を観るために市内のレンタル屋さん片っ端から入ってやっとのこと8件目で見つけた時の喜びはとても嬉しく、この映画を観る為だけに会員になったしまった。冒頭のバーバレラ(ジェーン・フォンダ)が宇宙服を脱いでいくシーンで私も含めて世の中の男性諸君の心を鷲づかみにしたに違いなく、少なくとも私は心だけでなく下半身も鷲づかみにされそうになった。てよりもなった。若き美しいジェーン・フォンダの素晴らしい肉体、素晴らしい裸体、男なら間違いなくこの場面だけでも、もう一度観たいとDVDの良さを知ることになるはずだ。劇場で観ていると出来ないことが出来る。そうです。何度もその裸だけを目的に巻き戻したり、一時停止したりと映画館じゃ出来ないことが出来るという利点!ただ難を言えば動く字幕が凄く邪魔である。それでも美しい裸を観ることが出来るのはやはり嬉しいものである。裸となったままのバーバレラが大統領閣下に対し「何か服を・・・」と言うと「構わん」という返事が返ってくる。いやあ、本当に構わんである。男なら誰しも閣下と同じ気持ちであるはずだ!それにしてもこの映画のジェーン・フォンダは文句なく美しい上にエロイ!デュラン博士の開発した機械さえもショートさせ、燃やしてしまうなんて、一体、どれだけ凄い性欲なんだ?男をただ捨てるだけの悪女でなく、きちんとご褒美までしてくれる何と言う有り難い女である。映画的にはけして、誉められるような内容じゃないし、でも、こういう映画を時には観るのも悪くはない。いや、悪い所か嬉しいものである。男心を確実に刺激するという意味で本当に嬉しい映画である。これ、日本でリメイクするなら、もしも、増村保造監督が生きていたら若き頃の若尾文子様(この場合は様です。ちゃんではない。)でお願いしたい。増村監督だったらこれ以上にとんでもない凄い映画となるはずだ。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-09 21:32:56)(笑:1票) (良:1票)
3.  パーティ 《ネタバレ》 
何とハチャメチャな映画だ!ひょんなことから迷い込んだホテル内でのドタバタぶり、ピーター・セラーズが面白い。話自体は大して面白くないけど、とにかくピーター・セラーズが笑わせてくれる。プールに落ちた自分の靴を取ろうとする所やトイレの水を止めようとして逆にびしょ濡れになるほど水が流れ落ち、屋根の上から滑り落ちるなどのドタバタぶり、更にあの象にはびっくり!それにしてもピーター・セラーズの可笑しなことといったらない。とにかくストーリーそのものよりも役者の演技で見せる映画である。こんな滅茶苦茶なパーティにはあまり参加したくないけど、見ている上では楽しくて、まあ、とにかくくだらない映画なんだけどそのくだらなさこそがこの映画の魅力のような気がする。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 14:36:52)
4.  ハナ肇の一発大冒険 《ネタバレ》 
山田洋次監督と言えば「男はつらいよ」から入った。私自身が初めて観た山田洋次作品が「男はつらいよ」であるからして、ハナ肇のことを「社長さん」「社長さん」と呼びつづける倍賞千恵子を観たり、聞いてるとどうしったて「男はつらいよ」シリーズが観たくなってしまって仕方がない上にタコ社長(太宰久雄)とさくらで会話をしている錯覚を覚えてしまう。正直、ハナ肇を「社長さん」て呼ぶ倍賞千恵子に最初のうちはかなりの違和感を覚える。それでも観ているうちに段々とその違和感が無くなっていき、まるで「寅さん」でも観ているような不思議な面白さやら、またまた車での旅の途中で警察官が検問していたりするのを観るとこれまた同じ山田洋次監督作品である「幸福の黄色いハンカチ」を思わせるし、車の中でハナ肇と倍賞千恵子が「次郎長三国志」の歌を口ずさむのを見てるとこれまた「次郎長」ファンである者としては、そんな場面を見せてくれてたりと、色んな意味でまた別の楽しみ方が出来たりと、後半やや湿っぽくなってしまうのは勿体無いものの、作品全体のこの雰囲気は山田洋次作品だなあ!て気がして、とにかくこれもまた私には楽しむことが出来たので良しとしたい。最後に出てくる倍賞美津子を見て、私もイニシャルKさんと同じく倍賞美津子の寅さんでのマドンナ見たかった。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-19 11:19:29)(良:1票)
5.  ハスラー
男の世界、正にそんな感じの映画!勝負にかける男の生き様、勝負の世界における男の厳しさ、そういう人物を演じさせるとポール・ニューマンというこの俳優の右に出る者はいないのではないだろうか!画面全体のモノクロの映像美と流れるジャズの音楽がこの男の世界にピタリと合っていて、雰囲気は良いけれど何か物足りない。役者の演技で見せる映画というそんな映画だと思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2009-09-22 17:19:53)
6.  裸の島(1960) 《ネタバレ》 
この映画には台詞らしい台詞がほとんど無い。笑い声や掛け声、子供達の歌声などはあるけれど、会話という会話が無いのである。そして、そんな会話を一切省くことで省略することによって、新藤兼人監督は互いが相手のことを全て受け入れてこそ伝わる人間としての正しい姿、人間が人間であること、人としての有り方、それを認めているからこそ、そんな関係のある者の間には言葉など要らない。言葉など無くても伝わるのである。言葉というものはお互いを確かめ合う上において時には不要であると言っているようである。そうなのだ!信頼しあっている者同士の間には言葉は要らない。相手を受け入れ、相手の気持ちを知る。また自分の気持ちも相手に伝える。人と人との関係、繋がり、この映画が意味するものは何なのか?全く知らない別の世界で生きている者同士なら言葉が無ければ解らないだろうが、この映画の人達の間には相手をよく理解している者同士、同じ島に住む者同士であるから言葉は無くても良いのである。人と人との繋がり、そして、人間って凄い。生きること、生きていることの凄さを映像だけで見せてしまうこの新藤兼人監督という人の凄さ、今の日本映画には無い。欠けている要素、何でも台詞でやってしまう今の日本映画とは正反対な作品である。
[DVD(邦画)] 8点(2009-08-19 22:52:53)(良:1票)
7.  博奕打ち 総長賭博 《ネタバレ》 
これは本当に凄い。今まで見てきた任侠映画の中でも文句なしの最高傑作!これを超える任侠映画はない。二度と作られることはないであろう!とにかく全てにおいて完璧である。この映画は任侠映画ではあるけど、単なる任侠ものではない任侠映画の枠を超えた素晴らしい人間ドラマだ!やくざ社会に生きる男と男を影で支える女の哀しくも切ないドラマである。今まで幾つもの任侠映画を見てきたが、任侠映画を見てここまで泣いたのは初めてです。鶴田浩二と若山冨三郎の兄弟の杯を交わした二人が跡目問題で悩み、苦しみ、挙句の果ては鶴田浩二が弟分である若山冨三郎を自らの手で葬るという悲劇、これは悲劇を置いて他には考えられない。中井(鶴田浩二)の苦悩、松田(若山冨三郎)の兄と慕う中井に対する気持ち、兄貴分である中井にだけは解って欲しい(欲しかった)その哀しさと二代目としての責任を全うし、自分が良いように利用されても最後までその責任を貫いた上に殺される石戸(名和宏)の苦しみ、そして、誰も書かれてないのは何故?何故みんな音吉のことを書かないんですか?男の私としてはあの音吉に思い切り感情移入させられてしまった。雨の中、鶴田浩二に向って土下座する音吉、中井と松田の二人の仲を何とかしようとする音吉、そんな音吉が身体を張って中井に殺される場面、「これで俺も姉さんの所に行ける」というあの台詞に込められたその思い、音吉の男としての苦しみも私にはどうしようもなく泣けてばかった。そうそう、男社会の中にあって哀しくも自らの手で命を絶った女を演じてみせた桜町弘子のことも忘れてはならない。桜町弘子のつや子姉さんのことを思うとこれまた泣けてくる。この映画は最初にも書いたように単なる任侠映画ではない人としての生き様、男と男、男と女、様々な葛藤、苦しみを格調高く美しく描いてみせた素晴らしい人間ドラマだ!文句なし満点!
[DVD(邦画)] 10点(2008-06-27 21:30:02)(良:2票)
8.  華岡青洲の妻 《ネタバレ》 
もう直ぐ10月2日、世界で最初に全身麻酔の薬を作り、乳がんの手術を成功させた一人の男、華岡青洲の命日てことらしいけど、そんな訳で借りてきた。これは本当に物凄い女と女の戦いだのし!我が息子を愛するためにと息子の実験台になろうとする母、そんな母に対して自分こそ実験台にと訴える嫁、この二人の戦いが壮絶!の一言ではとても済まされないのし!とにかく主演の二人の女優、高峰秀子と若尾文子の演技が凄いでのし!大石先生とはまるで別人の如く、どこまでも嫁に対して厳しく接する姿には人間として、母親としてのプライド、嫁の加恵(若尾文子)への嫉妬、これは間違いなく女同士のバトル!しかし、そこにあるのは単なる嫉妬を超えた愛情の裏返しとでも言うべきか?二人の演技の凄さも当然のことながら市川雷蔵もこれまた素晴らしでのし!すいません!のしって言葉が頭から離れなくなりそうです。ひたすら医者としての使命を全うし、目的のためなら容赦なしに二人に薬を飲ませて実験を行なうというその凄まじさ、冷酷さ、こういう冷酷な人間こそまるで男の身勝手さを表しているようで、女の愛情だけでなく男の身勝手な部分まで同時に描ききるという恐るべき演出、それにしてもあの薬の実験によって、酔っ払ってしまった猫、あんな映像を容赦なしに描く。それこそ増村保造っていうこの監督の凄まじさを感じる。好き嫌いはともかく人間の持っている悲しさ、身勝手さというものを何だか見せつけられてしまったみたいで、とにかく色々と考えさせらる凄い映画だ!一度は見て損のないそんな作品だと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2007-09-28 21:53:55)(良:3票)
9.  反撥
怖い!恐ろしいです。この映画!何が怖いって?既に何人かの方が書かれていますが、オープニングからして、本当に怖いです。カトリーヌ・ドヌーブのあのドアップの眼、それがまず怖い。そして、始まってからも、薄暗い画面の中でのカトリーヌ・ドヌーブの眼、無表情、それを映し出すカメラワーク、次第に壊れていくカトリーヌ・ドヌーブの演技の凄さと恐ろしさ、薄暗い画面の中で、鳴り響く時計の音、更にいきなり鳴り出す電話のベルの音、何もかもが本当に怖くて、怖くてびびりました。カトリーヌ・ドヌーブが家の外にいる時以外はほとんど音楽なしの中で、しかも、あの暗闇のような世界とでも言うのか?とにかく画面構成からして、本当に怖いです。無表情のカトリーヌ・ドヌーブの片方の眼だけをドアップで撮るという何とも恐ろしい撮り方、物語そのものよりもこうした取り方一つ一つが観ていて本当に怖かった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-10-10 21:42:09)
10.  拝啓総理大臣様
売れない漫才師を渥美清が演じているが、下町に生きる男、江戸っ子の魅力あふれるこの名優が関西弁で話しているのが、どうにも、違和感が残る為に何度も観たいと思わせる物がこの作品からは感じる事が出来ず、残念です。所々で見せる渥美清にしか表現できない、他の人では表現できない演技を見る事が出来るという意味では見て損のない作品にはなってます。そういう意味での6点だけど、寅さんでしか渥美清を知らない人には強く薦める事はできません。寅さんでの渥美清しか知らない人には、同じ監督の拝啓天皇陛下様の方を強くお薦めします。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-22 19:11:56)
11.  箱根山
箱根山という名の通り、箱根の山を舞台に繰り広げられる作品!長い間、いがみあってきた二つの旅館の番頭とその娘の恋の話だけど、川島雄三監督にしては、真面目な感じの内容で驚いた。特別、凄い作品ではないけど、それなりに楽しめる内容にはなってると思う。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-08-18 22:32:05)
12.  破戒(1962)
部落問題、差別に対するテーマなど、深く追求した市川崑監督による力作だと思うものの、何か観終わった後のやるせなさ、後味の悪さが少し引っ掛っていまひとつ好きにはなれない。市川雷蔵が涙、涙で訴えかけるシーンなど胸に染みるものがあるし、そんな市川雷蔵の親友を演じた長門裕之も好演!宮川一夫撮影監督の美しいカメラワークといい、心に残るけど、もう一度、観たいとは思わない。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-07-08 22:31:33)
13.  バファロー大隊
ジョン・フォード監督が法廷劇をどう描いているのか興味があって借りてきました。でもって、やはりこの監督、上手い!話の持っていき方、裁判シーンでの緊張感、盛り上げ方、更にはこの作品、勿論、監督が西部劇を撮らせたら世界一の監督だけあって、西部劇としても十分楽しめる仕上がりに満足のいく作品でした。法廷劇と西部劇とのそれぞれ回想シーンでの見せ方もさすがです。壮大なる西部の街並み、その写し出される背景といいまた一つジョン・フォード監督の映画で面白い作品を観た気がします。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-03 13:08:35)
14.  白昼堂々
うん?面白いことは面白いんだが、渥美清と藤岡琢也の二人とその他、脇を固める人達、田中邦衛に佐藤蛾次郎に倍賞千恵子も、その他みんな、とにかく面白い。けど、同じ喜劇で同じ監督の作品なら断然「拝啓、天皇陛下様」の方が上だと思うし、好きだなあ!何だか作品の雰囲気は野村芳太郎監督作品というよりも山田洋次監督の描く寅さんとは違う雰囲気の喜劇といった感じの世界に近いものを感じる。面白いんだけど、ちょっと不満も残る。何だか観終わった瞬間、「拝啓、天皇陛下様」がまた見たくなりました。
[DVD(邦画)] 7点(2006-04-19 21:53:15)
15.  旗本退屈男 謎の暗殺隊 《ネタバレ》 
えっ?まさか、まさか?丘さとみが鉄砲を振り回し、暴れるなんて、いやあ、びっくりしました。おっと、丘さとみのことはこの際、置いといて、初めて観たこのシリーズ、退屈男っていうぐらいだから退屈な男なのかと思うと、とんでもない。それどころかなかなか面白いではないか!退屈男演じる市川右太衛門の鋭い眼光と素早い動き、そして同じく素早い殺陣裁きも見所の一つで、更にこの作品、私が最も面白かったのが進藤英太郎のおどおどした演技で、笑わせてもらいました。作品全体の出来に関しては、かなり荒っぽく感じたのと少々強引すぎる展開に不満ありも、なかなか楽しかったので7点といことで、それにしても、やっぱり丘さとみはこういう役よりも「弥太郎笠」をはじめとするお姫様役の方が良い。あっ!この作品、もう一人、私のお気に入りの大川恵子も出ていて、この作品の中では丘さとみよりも大川恵子に軍配!
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-04 17:29:50)
16.  馬鹿が戦車(タンク)でやって来る
山田洋次監督、ハナ肇主演による喜劇は「馬鹿まるだし」に続いてこれが観たのは二つ目ですが、それほど大騒ぎして良かったあ!と手を叩いて絶賛するほどの作品ではなかった。山田洋次監督作品としてはごく普通の出来といった印象です。それなりに楽しめるもやっぱり渥美清という天才喜劇俳優が出ている作品の方が私は作品の出来不出来は別にして好きです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-03 20:51:09)
17.  反逆児(1961)
徳川信康演じる中村錦之助の演技とクライマックスの切腹のシーン、更に美術的にも格調高い作品です。ただ、期待しすぎたのかな?期待したほどの凄い作品だとは感じませんでした。しかし、それでも観るべきところは結構あったし、現代の時代劇よりはずっと良いし、伊藤大輔て監督の他の作品はまだ観たことないので、今度は他のも観て見比べてみようと思ったりしました。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-12 23:09:23)
18.  馬鹿まるだし
今さっき、30分ほど前までBS2で放送していたので今回、初めて観ましたが、寅さんに比べるとどうしても落ちる気がする。けど、それなりに楽しめました。ハナ肇演じる松さん、憎めないキャラですね。タイトル通り、本当に馬鹿まるだしな映画ですけど、そこは監督が山田洋次監督とくれば、近頃のお馬鹿で、下品なアメリカンコメディよりはずっと良い。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-03 22:00:23)
19.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 
何とも恐ろしい映画であるとともに見事なまでのブラックな笑いを作り出したスタンリー・キューブリック監督はやっぱり凄い監督だ!「ひゃっほ~!!」とか雄叫びあげながら、爆弾に股がって地上へと落ちていくカウボーイ兵、そして、あの何とも不気味なまでのキノコ雲!そんな時に流れる甘いラブソング「また逢いましょう!」何て言ったら良いのか?もう完全にやられました。ピーター・セラーズの一人三役も見事な本当に恐ろしくもブラックな笑いの傑作コメディです。
[DVD(字幕)] 9点(2005-07-26 21:45:30)
20.  拝啓天皇陛下様 《ネタバレ》 
俳優、渥美清(本名田所康雄)が「男はつらいよシリーズ」以外に主演している全ての作品の中でダントツのナンバーワン作品である。ヤマショウこと山田正助にとっては誰もが地獄だと嫌がる軍隊での生活が天国であり、三度の飯をきちんと喰える上に風呂も入れさせてもらえる。軍隊での生活が天国だというヤマショウの気持ちを察するだけで泣けてきて仕方がない。よっぽど辛い過去を背負い、苦しんで来たに違いないであろうという気持ちが見ていて物凄く伝わってくるだけに悲しい。意地悪な上官のイビリなどはヤマショウにとっては大したことないのだ。上官役の西村晃、良いですなあ!桂小金治演じる鶴西が奥さんからの手紙を読ませる場面でのあの痛烈なやりとり、一方で渥美清演じるヤマショウには全く正反対な態度を取る。加藤嘉の中隊長もこれまた素晴らしい。ヤマショウにとっての中隊長はまるで父親のようである。他にも素晴らしい俳優がこの映画にはいて、ヤマショウに字を教える藤山寛美も素晴らしい。そして、忘れてはならない軍隊で知り合った長門裕之の棟さんとの男の友情、これがまた何とも良いのである。ヤマショウにとっておそらく初めての親友であろうこの棟さんの言うことなら何でも聞くヤマショウ、二人の演技、友情、全てがこの映画を素晴らしいものにしてくれているのが見ていてもよく解る。これは戦争の悲惨さをけして、前面に出すことなく人間とは何か?人間の本質のようなものをこのヤマショウこと山田正助という一人の男の姿に感じることが出来る。山田正助が棟さんとその奥さん、左幸子演じる秋子の隣の家で生活している未亡人(高千穂ひづる)に好意を抱くも相手にはされず失恋する。まるで後の寅さんのようである。いや、寅さんの失恋パターンとは違うなあ?しかし、未亡人に惚れるというのは寅さんと同じである。山田正助というこの真っ直ぐな性格、優しさに満ちた表情、それこそ正しく俳優渥美清そのものであり、言葉のトーンで泣かせることの出来る数少ない俳優がこの渥美清である。この映画を見ると渥美清という俳優の持っているもの全てが見えてきて、とにかく泣けて仕方ない。渥美清ファンは勿論、必見であるが、寅さんファンにも是非、一度は観て欲しい素晴らしい作品です。
[DVD(邦画)] 10点(2005-07-12 22:09:15)(良:1票)
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