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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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1.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 《ネタバレ》 
込められた一つ一つの意味を、一つ一つの悪意で見もしない。 丁寧に設計された薬理を、テレビ番組の非科学が否定するかのような。複雑な機序に織り込まれた医術を嘲るようななんら医学の根拠に基づかないウェブサイトのような。 そう言った批判に疑念をいだく。その、雑誌やテレビでありきたりな、なんのひねりもない借り物の批判は、いろいろな有様をさらけ出していることに気付いているだろうか?  架空の人物を作り出して、描くという作業の難しさを借り物のことばで理解する世界にしか、ただの人は普通は生きられない。 でも、完成品への敬意も忘れてすっかり見下すことに夢中な人たちの目には、苦しさや開放が見えてこないのだろう。分からないなら分からないでいいではないか。なぜ理解できない対象への攻撃性を丸出しにするのか。
[映画館(字幕)] 9点(2015-06-08 02:01:10)(良:1票)
2.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
 冒頭。109のIMAXに衝撃が走る。小うるさくマナーを口にするコップのフチ子であるが、マナーのことなど全く耳に入らない程パンツが見えそうである。見えそうで見ない。この段階ですでにボルテージは上がっている。   日本のロボット文化へのリスペクトを前面に押し出している本作であるが、実際の所、日本のロボットは微妙でありカッコいいということを後天的に埋め込まれていないと、そのような感受性が生まれないということを実は日本の作り手は自覚していない。  伸びる関節、止め絵、歌舞伎のような決めポーズ、西洋甲冑への劣等感。欧米圏で一切格好良く思われないこれらのフィーチャーをすべて乗り越えて、それでも日本の人型ロボットをカッコいいとわざわざ思ってくれるアメリカ人も確かにいる。  イェーガーと呼ばれるロボット群の、機械的な美しさに日本のアニメロボット好きは気付いただろうか。  関節や可動部への愛、金属の限界、巨大な構造物が動くかもしれない期待感。こういったものへ日本のロボット作家が発明したエッセンスを、理性の許すギリギリに振りかけてデザインされた美しさに気付いただろうか。   ガンダムのような西洋甲冑コンプレックスに押しつぶされた記号性の無意味さは、西洋甲冑に元々なんの魅力も感じない西洋人には一切通用しない。人間のような二足自律歩行をロボットが本当にしてしまう技術力が現実にあり、それを目にした、人間個々の高度なロボット解釈がイェーガー達には詰め込まれている。   今、危機と言わざるを得ない。円谷が発明した怪獣災害という概念は、昇華しいつの間にかスクリーンの中で孤高の存在である。同様に、日本のロボットメディアは現実のロボット産業のごとく、周回遅れ以上の差がついた。    棒立ちの着ぐるみ怪獣が銀色の宇宙人にしこたま殴られて爆発してる場合では無い。コンプレックス丸出しの汎スラブ色の甲冑型ゴム製ロボで子供が口喧嘩する紙芝居ももういい。自覚するときでは無いだろうか。  イェーガーのかっこよさは、わざとらしくとも所々に工業的な不格好さが埋め込まれた本当なら日本の作家達が発明すべきかっこよさだ。   それ故この作品は凄い。109でフチ子のパンツが見えそうで、ロボで怪獣を何回もやっつける。である。何度も言うが、フチ子のパンツと怪獣と人型ロボットだ。それなのに、おもしろいのである。 
[映画館(字幕)] 9点(2013-08-17 01:16:38)(良:1票)
3.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 
 五月の大型連休の前日、東海道線にゴトゴト揺られて実家に帰った。茅ヶ崎駅を降り、タクシーのドアを開けてもらうその寸前で、 「おーい。こっちこっち」と、家族の声がする。ああ、来やがった。ゆっくりさせろよお祖父ちゃん。聞こえる声量で言ったはずだけど、全く気にしてない。 「良いぞ-今年は、これ見よ、これ」どうだ孫よ。 「バトルシップ」良し、見よう。今すぐ見よう。と完全に舞い上がっている。お花見以来の孫を待っていたにしては、何故バトルシップなのか。去年より疲れる。 「ポップコーン買ったか?ああぁ後あれ、特保のコーラあれは必要」などと、イトーヨーカドーにあれこれ買いに行く。   ふと記憶がよみがえる。  左頬が痛い。凄く痛い。  近所の仲間と遊んでいたところ、喧嘩になってしまった。1対五では分が悪い。ジリジリと殴り合いが始まろうとしていた刹那。 「イカーン!」と、いきなり祖父さんが止めに入ってきたのだ。そして、どう言うわけか床に堅いものを落とした様な音が僕の頭の中で響く。僕が思う様殴られ、友達はポカーンと、何の話だったっけな状態である。そこから何故か怒号にて説教。曰く、五人がかりで何やってんだと。僕も五人相手に険悪にしてどうするのかともっともらしいことを叩き付けられた。それだけでどこかに行ってしまった。  何とも気まずくなったので又明日遊ぼう、と家に帰ると何食わぬ顔で祖父さん夕食つまみ食いである。 「凄く痛い。じいちゃんスゲエ痛い」 「喧嘩になってみろよ、もう何カ所か痛かったはずだろ?一個で済んじゃった」良かったな、孫よ。  畜生、メチャクチャな大人がいるよ。   そして今、祖父さんはバトルシップに夢中だ。良いか、アーレーバーグ級三隻だろ?敵はエイリアン。可愛そうだなぁエイリアン。米軍が強い前提で見ている祖父さん。一緒になって 「撃ちー方始め」 とはしゃいでいる。  この後みょうこうが撃沈し、軍艦が登場すると 「俺たちに任せろ!」と敬礼までしている。海軍式である。熱い。   僕も、祖父さんの横でイージス艦がこんなに弱くねえ。あんなのCIWSとオットーで百発投げてもあたんねーよ!とガリガリハマってる。畜生、連休が始まる前の夜にこんなもん見せやがって、次の日まんまと横須賀に護衛艦を観に行った二人であった。    完全にジジイの思うつぼなのが非常に忌々しい。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2013-05-29 02:57:30)(良:2票)
4.  パラノーマル・アクティビティ2 《ネタバレ》 
 何年か前の事だ。恐ろしい出来事だった。 突然訪ねて来た元クラスメートと過ごした夕食の後、何か運命的な気持ちの中、彼女と不自然な会話が始まった。何かおかしい。  彼女が呼び鈴を鳴らしたのは、午後にお茶でも飲むような頃だった。  「最近どう?」だとか、「原君は相変わらず悪い」だの落ちのない彼女の話をいちいち深く共感している体で、彼女の笑う顔を眺めている。  僕が慇懃にこの終わりが見えそうもないおしゃべりを聞いているのは、彼女がクラスの中で目立たなくても少しかわいい部類だったからで、それは目の前の顔とあまり変わらない。中学生を卒業してもう七年たつというのに。  そもそも何故都下の大学生で、一人暮らしをしている僕の部屋に彼女がやってきたのか。いかがわしい期待とかシンプルな恋の期待に視線が色々飛ぶ。  会いたくて君のお母さんに住所聞いて来ちゃった、などと言われたらヤバい。ヤバいのにそんなことを彼女はさらっと言う。その後はドキドキと昔話が二人の間を踊った。  会話の中僕は覚悟を決めて「夕ご飯食べてかない?」と言ってみると、ありがとうと笑いながら応じてくれた。退屈な日常が急に明るくなった。   そうやって過ごして、翌日の講義が心配になる頃「また会おうよ」と期待を込めて言うと、彼女は突然「ちょっと待ってて」と外に出て行ってしまった。しばらくして帰ってくるとホワイトボードを抱えていたのだった。  近所の駐車場に車を置いてきていたらしいのだが、いや待て何か変だろ。謎のカタログを渡されて謎の相関図を書く彼女を見つめている。  強い視線で彼女は言う。 「良い品物ばかりだから。君が友達に売れば売るほど豊になれるよ」それでランクが上がってくんだと彼女は細かい説明を始めた。  翌日の昼まで説明はループして、いくのだった。  僕の久しぶりの恋はわずか八時間で終わって、その後は延々とネズミ講の勧誘である。   パラノーマルアクティビティを手に取ったのは、少し面白かった前作の隣に置いてあった続編がたまたま目に入ったから。仄かな期待と、それが豪快になし崩しになったとき、彼女と彼女のホワイトボードが現れる。頼んでないのに。  こう言う続編があんまり面白くないのが作法であるように、僕にこんな形で恋が転がり込んでくるはずが無く、一瞬で気づくべきだったのだ。   ○○○●イ怖い。超怖い。
[DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2012-07-21 13:55:19)
5.  パリより愛をこめて 《ネタバレ》 
スッゲエ。何これ。とにかく観とけな映画。 ディスクを入れてタイトルメニューが映ってトラボルタがツルッパゲであることにドン引きしつつ、覚悟を決めて再生ボタンを押したがこれほどの物とは。  主人公が凄い。アホで大雑把で腹立たしいほどジョークがくだらなくて、機知に富んで繊細でウィットに溢れてる。スゲー、成立しちゃってる。 このワックスが登場してから一直線にエンディングまでズンズン進むが、一瞬も緊張の糸がほぐれずに面白い。 どんでん返しもソフト。とにかく考えなくて良いように作られていて親切。斜に構えたら負け。  これと96時間はベッソンの奇跡と言って良い。スゲエ面白い。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-05-17 16:43:04)
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