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なんのかんのさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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61.  びっくり五十三次
このタイトル見ると道中ものだと思うじゃないか。最初はそうなんだけど、映画の大半は金谷の宿にいて、全然「五十三次」じゃないの。森の石松やお染久松を絡めて賑やかにはしている(お染はまだ林玉緒時代の中村玉緒、誕生日前なら14歳か)が、タイトルから期待した道中ものの晴れ晴れとした気分は味わえなかった。高田浩吉が二枚目半の役どころでこっちが主役、ひばりは画面に出てはいるんだけど、あんまりドラマの進行に積極的な意味を持ってなく、脇にいるだけで手持ち無沙汰という印象だった。とにかく出ていて歌えばファンは納得したのだろう。のちのこの監督の才気はうかがえなかった。バックの音楽が童謡・唱歌をはじめいろいろ何でも流れてくるのが楽しくはあった。夫婦が別れの場では「花も嵐も~」、妹探しの道中では「上海帰りのリル」、お祭りのシーンでは当然「お祭りマンボ」、飯田蝶子と左卜全の場では「オールド・ブラック・ジョー」。これはおそらく年寄りということで使われたので、飯田蝶子の名作、小津の『一人息子』でも使われてたこととは無関係であろう。
[DVD(邦画)] 5点(2010-02-11 12:02:47)
62.  人妻椿[前後篇](1936) 《ネタバレ》 
『愛染かつら』より、こっちのほうが先なんだ。これのヒロインが横浜の波止場へ駆けつけていくシーンをまねて、あっちの田中絹代も走ったのだろう。こっちは川崎弘子。もうあらゆる悲劇を背負い込むんだけど、はたからだと魔性の女にも見え、だって彼女の行くとこ行くとこ不幸を招き寄せていくんだもん。お父さんのところに帰れば嵐、デパートに行けば火事、彼女は不幸の女として流転の日々を送る。バーのマダムやら、芸者やら、次々と衣装を替えていくのも、いま言うところのコスプレ的趣向か。そもそもの不幸のきっかけであるギャングが死ぬシーンは笑った。「ほー、撃てるもんなら撃ってみろ」と不敵に笑って撃たれて死んじゃうの。このマヌケな奴のために佐分利信はチベット(!)に逃げねばならず、ヒロインは流転しなければならなくなる。笠智衆が珍しくヒロインに岡惚れするという生臭い役で、吉川満子に諭されたりするが、あれはただの通りすがりのおばさんだったのかな。なんせ、総集編的なフィルムでだいぶカットがあるらしく、いろいろ想像で補いながら見なければならない。忠義な飯田蝶子がずっと付き従うってのは、時代劇のお姫様とお付きの婆やを思わせる。ときどきクラシックが不似合いに流れ、夫婦別れの場のシューベルトのセレナーデは、まあ納得がいくが、シューマンのピアノ五重奏が、墓場で(だったと記憶している)流れたのには驚いた。シューマンは『ウルトラセブン』の最終回にピアノ協奏曲が流れるという使われ方もしたしなあ。メロドラマで使用可能な不幸の索引のような映画で(もちろん子どもも病気になる)、でもメロドラマの代表作と呼ぶには躊躇する。
[映画館(邦画)] 5点(2009-06-20 12:03:28)
63.  ピーター・グリーナウェイの枕草子
珍作だったなあ。『プロスペローの本』のあたりでこの人、怪しくなって、コンピューターによる画面いじりを楽しんでいるオタクっぽくなった。前作のそのヤバイ感じは悪いほうへますます進み、とうとう“お笑い”になってしまった。本へのこだわりという点では同じなんだけど。書物の永遠と腐敗する人体(『ZOO』)の対比。人間書物、人間書簡、本になる夢、皮膚をなめして作られた恋人の本、と材料は揃っているのに、調理してくれない。最後の死の書はおすもうさんでまた大笑い。「敵は幾万」が流れ出したとき、すでに危ないなと思ったもんな。もちろん作家が日本的なイメージを勝手に捏造するのはかまわなく、どんどんやって結構ですが、その中で自由に動けなくなるのでは考えもの。
[映画館(字幕)] 5点(2009-02-18 12:13:55)
64.  ビルとテッドの地獄旅行 《ネタバレ》 
いわゆるオバカ映画ってやつで、主人公二人の型にはまった動きはある程度意識したものだろうから、それを薄っぺらと言ってもしょうがない。楽しみは、そういう映画で地獄をどう描くのかってところだったんだけど、表現主義風でちょっと面白くなりかけたのに、なんか『第七の封印』のパロディみたいのに流れて、徹底してくれない。死神のキャラクターも一昔前なら楽しめたのかもしれないが、ダメだった。ワルのほうが、実は時間をさかのぼって檻の鍵を作ってあったんだ、ってとこだけ笑えた。あとはエンディングの新聞・週刊誌で、その後の彼らを追ってくところか。新鮮味はないけど。
[映画館(字幕)] 4点(2012-06-09 09:58:44)
65.  ビッグ・バグズ・パニック 《ネタバレ》 
モンスターものでは、普通そういうものが登場する理由づけが必要とされる。そりゃみんな取って付けたようなもんだけど、いちおう観客への礼儀としてマッド・サイエンティストなり環境汚染なりが動員される。ところがこれは、その点いさぎよい。なんもない。主人公が上司にクビを言い渡されていると、キーンと音がして、気がつくと巨大昆虫の世界になっている。どうせ観客だってそんな発生の理由なんて聞き流してるんだから無くてもいいだろう、という作者の省エネか。内面的には分からなくもない。クビを言い渡されるなど社会的に追いつめられたとき、人は大地震を期待するものだ。そういった逃避的夢の世界と最初から割り切ってしまえばいいのかも知れない。でも意外と観ている間、その発生の無意味さが作品を漂わせていて、まあ重みを期待する種類の映画ではないんだけど、なんか中途半端なゲーム気分のままエンディングに至ってしまった。しょせん映画は夢だけれど、最初から夢レベルのものとして提示されると、つまんなくなってしまう。モンスターものでは、その最初の登場シーンが一つの見せ場になると思っているのだが、これではそれがない。巣で周囲の卵たちがモゾモゾ孵ってくるところが、気持ち悪いと言えば気持ち悪い。
[DVD(吹替)] 4点(2010-09-29 10:10:51)(良:1票)
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