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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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21.  4Dマン 《ネタバレ》 
とんでもない発明をしてしまうのは物理学者の弟である。職にあぶれて女もいない。一方科学者の兄は立派な研究所の主任で将来有望、なおかつ美人の恋人がいる。それでも狂ってゆくのは兄の方という意外性。そして兄だからこそという丁寧な理由付け。さらには弟の発明が招いた事件を兄の発明したもので締めるという構成の巧さ。いやなかなか面白かった。途中から葛藤やら怨みつらみやらが置いてきぼり状態で兄はただの化け物と化してしまって物語的には面白みがなくなってくるのだが、4次元に生きているんだからたしかに無敵の化け物だ。かといってモンスターものとしては弱い。派手さもなければ怖さもない。科学の暴走の末の悲劇という王道に放射能の潜在的恐怖を加味したこの時代特有のSFホラー。
[映画館(字幕)] 6点(2009-08-12 14:16:57)
22.  プレイス・イン・ザ・ハート 《ネタバレ》 
突然の不幸によって路頭に迷う子持ち女が断固として譲れないのが家を売ること。まるで『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのように家と土地に執着を見せる。そういえば舞台も同じ南部だ。これが南部の女なのか。とにかくなんのアテもない絶体絶命の状況をこの南部魂としか言いようのない根拠なき自信をもって乗り越えようとする。そこにおよそこの南部では助けにもならない黒人と障害者が女の南部魂に感化されてか、手に手をとってなんとか乗り越えてみせるのである。大恐慌の時代、南部における黒人、そして障害者、はたまたハリケーン襲来という困難等々と、あまりに揃いすぎの感は拭えず、また予定調和にも過ぎる気がしないでもないのだが、ラストシーンの寓話的な描写によって映画全体が理想郷だったのではと思えて、そうなるとかえって、これは現実ではないよ、現実はこんなに甘くないよと言われているような苦味を感じたりもする。広大な綿畑での作業風景が素晴らしく、朝昼夕の光、そして電灯の下と光への細やかな配慮が効いている。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-15 14:25:19)
23.  プロジェクトA
先日『チョコレート・ファイター』(面白かった!)を鑑賞して椅子やテーブルを巧みにアクションに取り入れる様にこの作品を想起したのですが、同時にジャッキーのアクションシーンって見てて全然疲れなかったなあと。昨今のアクションシーンって躍動感を出すためなのか被写体に寄り過ぎて速い動きがよく見えなかったり、カメラがやたら瞬間的に動いたりして疲れるんだけど、ジャッキーのアクション、少なくとも『プロジェクトA』の頃はカットの切り替わりが速くても速さを感じないし、ちょっと長めの連続したアクションシーンのカメラの動きもその動きをあまり感じさせない。けしてジャッキーの動きが遅いわけじゃないのに。この作品は『ヤング・マスター/師弟出馬』で当時がっかりさせられたせいで(5年ほど前にレビューしてます)映画館では見てないんだけど、その後コレだけはビデオをダビングして何度も楽しませてもらってます。アクションそのものも凄いんだろうけど、その類稀なる肉体の動きを全て「笑い」へと昇華させているってことがもっと凄いように思う。それってサイレント喜劇の基本だったりする。だから何度でも楽しめちゃうのかもしれない。 と言いつつ長らく見てないので今見ても楽しめるかは確信持てないんだけど・・。いや、楽しめるはず・・・。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-01 17:24:32)(良:1票)
24.  復讐するは我にあり 《ネタバレ》 
凄い。唐突に始まる惨劇。その男の半生を振り返るがそこに殺人鬼の明確な根源は無い。しかし殺人鬼になるべくしてなったと思わせるものが緒形拳から発せられる。逃亡先で犯す殺人。逃亡資金を得るため?いや、ここでも殺人の意味を描かない。突発的なものではなく計画的な殺人であるにもかかわらず無差別に殺す。そこに怒りや快楽を描かない。ただ殺す。しかもその理不尽を必然のように思わせてしまう。この説得力はどこからくるのだろう。そして殺人鬼の妻と殺人鬼の父が最後に見せる喜劇的ショットに仰天。遺骨を放り投げても落ちてなるものかと空中で止まろうとしているのか。緒形の演技は圧巻だったが遺骨となってもまだ存在感を発揮する。凄い映画だった。
[DVD(邦画)] 7点(2009-04-24 10:59:35)
25.  フライ,ダディ,フライ
今どき、傷害事件を起こした生徒の父親が著名な政治家でって展開には笑っちゃうのだが、そこから父ちゃんが『ロッキー』のような猛特訓シーンを経て決闘で決着するという実にバカバカしい単純ストーリーに大いに喜ぶ。こういうの好き。須藤元気のそんなヤツおらんでってな完全悪党もマンガチックでよろし。岡田准一のカリスマ性は抜群。サラリーマンを応援する高校生軍団のコメディ部隊もよろし。ただ、もうちょっとコメディの部分は頑張ってほしかったかも。コメディの中にシリアスなテーマを含んでいるというよりはコメディのふりしたシリアスドラマ寄り。そこが気に入らない。だから堤真一の中途半端なへなちょこぶりもイマイチ(もっと笑かせ!)。バスはいらん。とってつけた感動はいらん。でも大筋は面白い。
[DVD(邦画)] 4点(2009-03-02 17:57:49)
26.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 《ネタバレ》 
ナイスバディとナイスバディのための洗練された衣装が田舎の風景に浮く浮く!このインパクトがいかにもCM出身監督らしいと思って観ていたが、いやいや映像はむやみに装飾されることもなく、どっしりと落ち着いた画面を提供し、かと思えば妹の目を強調する静かな緊張感もなかなかで、いい人・永作をどこまでも滑稽に、またコケにする毒々しさも素晴らしく、そのうえでトンデモ姉ちゃんの非現実的キャラをとことん暴れさせたこの映画はとんでもなく面白い映画だ。この非現実的でマンガチックなキャラが「田舎の風景に馴染まないナイスバディ」という違和感をもって逆説的にリアルさを得る。この胡散臭いリアルさが佐藤江梨子という女優をもってより現実味を帯びる。だからこそ多くの観客、鑑賞者はこの女にムカムカするのだ。お見事。でもこのムカムカするキャラもよくよく考えれば酒の肴に持って来いのおもろいキャラであることに気付かされる。妹は作家的視点でもってこのおもろさを知っているのだ。「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ」 そして才能を認められ田舎を出てゆく妹に姉が言う。「私をネタにするんなら最後まで見なさいよ!」なんて感動的な姉妹愛。お互いがお互いの長所を知っている。ここに兄嫁が入ってゆけないけして仲むつまじくもない家族愛が、、、いや言いすぎか。面白かった。
[DVD(邦画)] 7点(2009-02-12 16:13:17)
27.  ブーリン家の姉妹
ヨーロッパ近世の絶対王政の時代における宮廷内って性に対して奔放というか貞操観念が薄いというか、まあ、政略結婚が当たり前の時代だし、とにかく現代とは性に対する価値観が大きく異なっているのは明らかなのだが、この映画はたいそうに史実を史実として描きながらドラマをムリヤリに現代の価値観でとらえていることにしらけてしまう。とくにメアリーの生き方ってこの世界では極めて異質で純粋すぎで、おそらくはアンのこの世界では特別であっても異質でない生き方を現代の価値観における真っ当な世界に戻そうとする役目を担わされてると思うんだけど、それをいかにも史実ですって体裁でやっちゃうのってどうなのかなと思うし、もしするならいちいち均衡を考えないでドロドロな世界で突っ切ってくれたほうが良かったんじゃないかなと。そうでないと記憶に残らん。ま、儲かる作品にはならんだろうが・・。
[映画館(字幕)] 4点(2009-02-09 14:26:52)(良:1票)
28.  ブラザーフッド(2004)
ひどいな、これ。と思ってたのだがココでは概ね好評のようで、またしても自分のズレた感覚を思い知る。でもこれは・・。朝鮮戦争とはいったい何だったのかといったことについてや政治的背景などがほとんど語られないのは全く問題なく、「戦争」をひとつのごくごく普通の家族、兄弟を通して見つめ直すという観点からすればむしろ正解だと言える。しかし、おそらくは感動話にするためのこの兄弟の突出した愛情物語がごくありふれた普通の家族を逸脱してしまっているため、「戦争」がないがしろ、とまではいかないまでも兄弟の感動話のお膳立てぐらいにしかなっていないのは問題ありかと。あと、決定的にダメなのが戦闘シーンの無駄な長さ。そして臨場感を得るための「ゆれ」ではなくハリウッドには遠く及ばない特撮のショボさをごまかすための過剰な「ゆれ」に辟易。個人的につまらなかった『シュリ』のほうがまだ数倍素晴らしい。
[DVD(字幕)] 1点(2009-02-06 14:40:48)
29.  ブラインドネス 《ネタバレ》 
この映画はただ単純に「まわりにいる全ての人間から視力を奪ったらどうなるか」だけを見せる。その原因を追究もしないしそこに至る恐怖も描かない。あまりに非人道的な収容所(病気の研究も何もなされないし、防護服の介護者もいない)が現実離れしていてついていけない所もあるんだけど、これも「人間から視力を奪ったらどうなるか」を分りやすく見せるための道具立てにすぎない。この徹底振りがいい。「見えない」というより「見られない」世界の凄まじきこと。そんな中でメッセージめいたものが散見される。収容所内のキングを名乗る男の食糧配給のルールはまさしく資本主義を劣悪にしたものだ。奪取する者とされる者という構図をもって資本主義批判をしている。またこの男をイメージだけで黒人呼ばわりしながら黒人を白人と勘違いしている男の描写は、目で見て判断することがいかにいいかげんなものかを語っているようでもある。たまたま聴いたラジオでのこの映画の案内で「登場人物に名前が無い」とあったが(たしかに無かった)、名前には人種やら出生のなんやかやが込められている場合があるので、「見えない」=「本質を見る」という構図を作り上げるには名前は邪魔だったのだろう。まあ、このメッセージのためのドラマを限られた尺の中で見せるには強引に感じるところもあるんだけど。一人を除いて皆聴力を頼りにしているせいかやたら音がガチャガチャと目立っていた。ついつい私も劇中、目を閉じてみようとしてしまったが、映画で目をつぶるのはおかしいということに辛うじて気付いてやめた。それほど音が印象付けられていた。
[映画館(字幕)] 6点(2008-11-25 12:12:27)(良:3票)
30.  ブラックサイト 《ネタバレ》 
主人公には子供がいる。勘弁してよ。なんだか子供が危険に晒される雰囲気が充満してるよ。しかしわりと早々にこの危険は回避される。犯人は一度子供を危険に晒しながらもあえて危害を加えない。そのことでこの映画は展開上、そして時間の制約上において、もう子供に危害を加えることはないということを見せてくれる。ここは大いに評価したい。内容は殺人ライブという特に目新しいとも思えないものだが、衝撃映像という名の下に死の瞬間の映像を一種の娯楽として鑑賞できるモラル無きネット社会と結びつけることで旬の題材とする。だからといって社会派というわけではなく、単に新しいアイディアを売りにした今どきの映画という感じで、事件から結末に至る過程はいたってオーソドックス。そこそこにドキドキさせてはくれるが二度目以降の鑑賞で楽しめるかは疑問。ラストでバッチを映すのは皮肉のつもりなのだろうか。まるで衝撃映像を娯楽として見る事を後押ししているみたいだ。
[DVD(字幕)] 5点(2008-11-17 11:53:21)(良:1票)
31.  ブラディ・サンデー
テレビの世界で社会派ドキュメンタリーでならしたポール・グリーングラスの集大成でありハリウッドへの布石となる渾身の作。この作品の手ブレは臨場感を出すための手段として意識的に使われている。それは単に事件をそのまま再現したいというだけで使われた手段なのかもしれないが、もしこの作品が事件をそのまま再現したものに過ぎないのならば映画としての価値を見出すことはなかっただろう。でもこの作品は単なる「再現」を超えていると思う。それはブレどころを押さえているからだと思う。ブレないカメラが行進する市民、敵対心を露にする若者、英軍のそれぞれの立場のそれぞれの行為をわかりやすく映し出す。冷静で冷酷で、なおかつ結束力のあるところを一瞬で解からせるIRAメンバーの描写もいい。そこに暴動の激しさを表すブレる映像がここぞとばかりに挿入されるから効果も絶大である。主人公とまではいかないがそれに近い存在の青年がいるのだが、この青年の行動にもっと添ったかたちの作品にしてくれれば、個人的にはより良かったように思う。エンディングテーマでさらにそう思った。U2の「ブラディ・サンデー」はかっこよくて好きなのだが、この作品とは合わない。映画よりも存在感がある。おそらく音楽がかもす虚構性が映画よりも強いのだ。真実っぽく語るよりも虚構に富んだほうが胸に染み本質に迫れるといういい例だと思った。だからこそ一人の虚構の主人公を物語の軸にしてほしかった。
[DVD(字幕)] 6点(2008-10-01 14:14:47)(良:1票)
32.  復活の日
ハリウッドに負けないような娯楽大作を目指したのだろうが、邦画が大作を作ろうとすると、なぜかお話自体がやたらスケールのデカイものをもってきて、お話のスケールがデカイゆえに要らないシーンがてんこ盛りになって、なぜかいつもオールキャストで、オールキャストゆえの要らないシーンがてんこ盛りの映画になってしまう。この作品も例に漏れずで、冒頭、潜水艦から草刈正雄に廃墟と化した日本を覗かせるという『渚にて』へのオマージュらしきシーンから入ってゆくのはいいが、そこから時間が戻って延々と別に無くてもいいようなドラマを見せられる。いちいち書くのも面倒くさいほど要らないシーン(エピソードごとごっそり要らないのもいくつもある)だらけ。いっそのことガリガリにやせ細った草刈正雄が太陽をバックに歩くシーンから始まって、時々フラッシュバックでオリビア・ハッセーのキレイな顔を映して、あとはひたすら草刈正雄がフラフラと南下してゆくだけでいいような気がするが、そんな映画に金出さんはな。と、こき下ろしたが、この無駄だらけのショボイ映画にけして心地の悪いものではない懐かしさを感じてしまうのは何故だろう。そういう年代か?
[ビデオ(邦画)] 4点(2008-09-08 17:57:47)
33.  プラネット・テラー in グラインドハウス
大袈裟に飛び散る血、意味無くセクシー、堂々としたパクリストーリー、低予算B級映画群・グラインドハウスを模した2本立ての1本。なんだけどロドリゲスの映画は元来このグラインドハウス系なのでタランティーノ版ほどのパロディじみた面白さを感じなかったんだけど(1巻紛失は絶妙のタイミング!)、それでもさすがは得意分野だけあってあいかわらずビッチ系キレイなお姉さんがすこぶるセクシー。ローズ・マッゴーワンはこの世界でこそ活きる女優なのだと妙に納得。赤のマッゴーワンに対し、青のマーリー・シェルトンというのは『バイオハザードII』の引用?違うか。とにかくこの二人がサイコー。マシンガンは言わずもがなで、その前の棒切れの足もかなりイケてる。生きてゆくうえで必要のない無駄な取り柄がこの二人によって生き抜くために最も必要な取り柄となってゆくのが爽快。映画が最後に必要とするものは教養や道徳なんかじゃなく、「見た目」なのだ。人生に無駄だと思われたブリッジが、注射器さばきがひたすら美しい。
[映画館(字幕)] 7点(2008-08-12 11:12:15)(良:2票)
34.  冬の光
「神の沈黙」三部作の2本目。ベルイマンはこの作品によって作家としての劣等感から解放されたという。それまで創造の障害となっていたものが取り払われたからということらしい。創造の障害となっていたものとはおそらく宗教観だと思われる。作中の主人公は牧師でありながら『鏡の中にある如く』の作家同様にキリスト教的な神に疑問を持ち自らの神を作り出す。そこに牧師ゆえの葛藤がおこる。このウジウジ感が見苦しい。タイトルにもあるように光に気を使っているらしく、なんでも光で心情を表現しているとか聞いたことがあるが、私にはそこまではよく解からなかったんだけどたしかに美しい画であることは認められます。それでもお話が暗すぎる。全編で孤独に苛まれながら苦悶しているだけなんだから。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-15 15:38:38)
35.  ブラック・スネーク・モーン
筋骨隆々の黒人に鎖で繋がれる白人女。しかもアメリカ南部で。なんともエロくもあり意味深でもある。みなさんがおっしゃるようにけしてエッチな方向へは行かないのだが、画づらがインパクトあり。白人女の鎖が取り払われても彼女には簡単には払えぬ過去の呪縛がある。その目に見えぬ鎖は彼女を救おうとする黒人男にも彼女と共に生きようとする白人男にも存在する。奴隷としてアメリカにやってきたアフリカ系黒人たちが生み出したブルースがその見えない鎖を断ち切るのではなく、見えない鎖への怒りを表明する。なにも問題は解決しない。でも怒りを表明することで鎖の存在(現実)を認め、前を見る自分たち、立ち向かう自分たち、人生を捨てない自分たちを鼓舞するのだ。さまざまな問題が多岐にわたってありすぎる気もするし、黒人男の抱える問題のぼかしかたも消化不良感が残るけど、クリスティーナ・リッチの下品でナイスなボディが拝めるのでまあ良し。それにしてもリッチ嬢、ポチャポチャだったのに、いつのまにあんな体に!ダイエットとか鍛えたとかとはレベルが違うというか、別人の体になってる。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-13 10:55:48)
36.  復讐者に憐れみを
韓国映画はエンターテインメント性という部分においては日本の娯楽映画のそれよりも徹底していると思う。この映画も題材にそぐわぬエンターテインメント性を爆発させている。でも、私は戸惑いを覚える。素直に楽しめない。復讐ものでも楽しめる映画はたくさんあるし、殺しの描写がリアルでも楽しめる映画はたくさんあるのにどうもダメ。パク・チャヌクの復讐三部作は全て復讐ものにありがちな「痛快さ」が無いのだが、だからダメと言うわけじゃない。復讐は「痛快」なんかじゃなく「痛い」のだよということなら、むしろ今の時代の映画として実にまっとうだと思う。でもその痛さや辛さや悲しさを引き出すシチュエーションをこんなにもエンターテインメント性に富んだやりかたでやっちゃっていいのか?という戸惑い。そして残酷な殺しのシーンを見せる(エンターテインメントとしての意味以外の)意味の無さ。娘を失った父親が復讐の鬼と化すのは十分に理解できてもあんなにも冷静に拷問のプロのような殺しはせんだろ、というムリもまたエンターテインメントとして見せる(拷問ショー)ためだけにムリヤリ作ったシーンでしかない。復讐の連鎖も不自然でムリヤリである。ぺ・ドゥナの唐突にしてあまりにも無警戒な裸体のさらし方は素晴らしい。
[DVD(字幕)] 4点(2008-06-02 16:50:52)
37.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
どう撮っても絵になるニューヨークだが、ここで描かれるニューヨークは他では滅多に見ることのできない独特の美しさを持っている。ニューヨークじゃないようなニューヨーク。ヨーロッパの風が吹くニューヨーク。そこにハリウッドを代表するジョディ・フォスターの顔が映える。なぜか映える。ニール・ジョーダンの力なのか、ジョディの力なのか。お話は『狼よさらば』である。法が裁かないなら俺(私)がやる!『狼よさらば』は主人公をヒーローとして描くことが許された。荒唐無稽とは言い切れないまでもハードボイルドな世界観が虚構性を強調していたから。しかし『ブレイブ ワン』は主人公が恐怖から銃を持ち、自らを守るために人を殺し、徐々に殺人に慣れてゆくという段階を丁寧に描くことで「復讐」を生々しく描いてゆくから、『狼よさらば』と同じようなエンディングは不可能のはずなのだ。なのにやってしまった。主人公は罰を受けるだろうと思って観るから「復讐」をも肯定して観続けることができたのにだ。こんな終わり方ってどうよ。でも、そう思わせたかったのかも。こんな終わり方ってどうなのよって。なぜなら主人公の去ってゆく姿はかっこよくなかった。むしろ悲しそうだったから。9.11後の報復としかとらえようのないイラク戦争を実行するアメリカ。復讐を許容する国の「正義」を「正義」として描く。それが本当の正義かどうかは我々が判断するのだ。映画はけして「復讐」を肯定していないと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2008-05-26 19:12:59)
38.  ブロウ
どこまでが事実でどこまでが脚色されたものなのか知らないけど、うまくまとまってるというか、全てに意味がありすぎるというか。例えば、ギャングでもなんでもない男が麻薬王へとのし上がってゆき、落ちてゆくお話なのに、少年時代から入ってゆくあたりは正直勘弁してくれよと、前フリはいいよと、思ってたんだけどそこで映された貧乏な家庭環境が麻薬王への足がかりになっているというシーンにもなり、「幸せ=金」という概念を持つ母という図式が将来の自分の家庭に繋がったり、あるいは自分に対する父の想いが将来の娘を想う気持ちに繋がってたり、麻薬王になっても人を裏切らない真っ直ぐな性格が父譲りであり、それでも派手な生活へと突き進んでしまう様が母譲りであることの説明にもなっているという恐ろしく効率的な描写になっている。全編でそんな感じ。ただ「麻薬王の波乱万丈伝」では終わらずに「父と息子の物語」にしてみせたいかにもニック・カサヴェテスな脚本は物語としてはうまいと思うものの、映画としてはもっと削いでやったほうが面白かったと思う。無駄なものは無いが、何もかもが詰め込まれすぎている。
[DVD(字幕)] 6点(2008-05-15 15:10:41)
39.  フレンチ・コネクション
ニックネームの由来の説明が無くても、乱暴で型破りな男をポパイと呼んでいることになんの違和感も持たせないどころか、他の呼び名は考えられないくらいにまで馴染ませているのはハックマンの容姿によるところが大きいのだろうが、それでもよりにもよってポパイですよ。ハリー刑事がダーティ・ハリーと呼ばれるのとはワケガ違う。ポパイというニックネームにリアルさがあるし、ポパイというニックネームを耳にしても不自然にならないリアルな世界観が作り上げられている。個人的にはイーストウッドやマックィーンのかっこいい虚構の刑事が好きなのだが、ちょうどそんな虚構のヒーロー刑事が活躍していた時代に突如現れた不健康そうで汗臭そうで胡散臭そうで言葉遣い最悪で、それでいていかにも存在してそうなオッサンってのは衝撃だったと思う。相棒のロイ・シャイダーが目立たないのもまたリアルなんだけど、こちらはもうちょっと活躍してほしかった。そんなリアルな世界でのカーチェイスは言うまでもなくシビレル!この作品の最大の魅力であるリアル感は、実在の刑事と実際の事件をモデルにしているというところからも得ているのだろうが、リアルに描こうとする部分と楽しませる部分が相反しないことを証明しつつ、ちゃっかりと豪快なカーチェイスやスリリング且つコミカルな尾行シーンなどの「見せ場」も用意する。これがまた中途半端にならないのがアメリカ映画のソツの無さでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2008-05-14 15:58:24)
40.  ブルース・ブラザース
レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、ジェームズ・ブラウンという大御所くらいしか知らない、はっきり言ってこの手の音楽ジャンルが趣味でない私でもそれなりにノレてしまうのだから、R&Bに精通した人ならたまらんでしょうねえ。実はこの映画を音楽映画として観たことがなく、ひたすらおバカなコメディとして観てずっと満足していたのだが、今観たら、歳の功ってやつで音楽映画の部分も楽しめるような気がする。なんとなく。最後に観たのもずいぶん前なのだが、ド派手なカーチェイスや高速道路からの落下中の告白の面白さも印象に強いんだけど、一番印象的、というかむしろ私にとっての今のところの『ブルース・ブラザース』ってのはジョン・ベルーシとキャリー・フィッシャーの恋物語なのだ。かなりシュールだけど。ここでのキャリー・フィッシャーってばレイア姫よりもずっと謎に満ちてて、それでいてストレートな眼差しがキュートで、出演時間はけっこう短かったかもしんないけど、彼女の演じた役柄の中ではダントツで好き。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-02-04 15:30:10)
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