21. ファウンテン 永遠につづく愛
《ネタバレ》 中盤までは、なんのことやら話が掴めませんでした。中盤以降、イジーの病とそれを治そうとするトミーに焦点が当たってからはそれなりに楽しめたかな。全体的にゆっくりと話が進み、『レクイエム・フォー・ドリーム』のような惹き込まれる感じがなかったです。未来の宇宙船の映像世界はキレイで、特にラスト、未来から過去へと至るイメージ群は陶酔感を得られました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-13 21:20:34) |
22. ブラッド・シンプル ザ・スリラー
《ネタバレ》 久々の鑑賞ですが、随所に見られる凝ったカメラワークとカットにいつも惹きつけられます。ハラハラ感の煽り方が巧い。音楽の使い方も絶妙で、恐怖感を盛り上げる音楽と、勘違いから起こる殺人の皮肉さ哀しさを紡ぐ静かな音楽が頭に残ります。足元のアップや道路をなめるような動きなど、その後のコーエン兄弟作品の原点だと感じられる映画です。コーエン作品は犯罪サスペンスかコメディに分けられますが、米で絶賛中の新作『ノーカントリー』はサスペンスなので、彼らの処女作であり傑作の本映画(再編集版ですが)でコーエン兄弟の世界に浸ってから新作を見るのもいいと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2007-12-15 20:37:13) |
23. ブレイブ ワン
《ネタバレ》 ジョディ演じる主人公の行動は、世間の目からみてどうというのではなく、自身の心に素直に従った結果なのでしょう。被害者として、犯罪者として生きることになる彼女の背中が印象的でした。テレンス演じる刑事の行動も、法に従うといくら考えていても結局は感情の中で裁きをつけてしまう人間の行動のひとつを反映したものでしょう。物語は重いですが、ニール・ジョーダンの落ち着いた演出で満足できる映画でした。 [映画館(字幕)] 8点(2007-11-11 13:54:44) |
24. フリーダムランド
ミステリの中で人種差別が見えてくるような社会派ドラマにしたいのでしょうが、いまいち問題の深さが見えてきませんでした。原作は未読ですが、原作の良さを詰め込みすぎて失敗した感が伝わってきて、逆に原作を読みたくさせられました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-10-05 09:55:45) |
25. ブラック・ダリア
ジェイムズ・エルロイの原作のよさが出ている「L.A.コンフィデンシャル」に対して、原作のよさが損なわれている感じがします。ヘンにキャストが豪華すぎて、当時の雰囲気が際立ってこない感じでしょうか。次はエルロイ原作の「ホワイト・ジャズ」をG・クルーニー主演、ジョー・カナーハン監督みたいです。期待します。 [DVD(字幕)] 4点(2007-07-26 15:03:02) |
26. プラダを着た悪魔
存在感ありありのメリル・ストリープと、いまだ初々しいアン・ハサウェイの組み合わせが成功です。ファッション業界の内幕ということでは、アルトマン監督の「プレタポルテ」と比べてシニカルさが足りないのですが、ある女性の成長物語としては十分楽しめます。スタンリー・トゥッチやエミリー・ブラントなどの脇役のキャラも楽しめます。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-25 10:14:15) |