21. ブッシュ
《ネタバレ》 ジョシュ・ブローリンは最近どんどん演技が上手くなってきたなー、とまず感心から。ブッシュ・ジュニアを真面目に演じればちょっとコメディアンみたいなキャラにどうしてもなってしまい、他の出演者のシリアス極まりない演技の中でちょっと浮いちゃってるのが残念でした。 ストーンがブッシュに愛着を持っているはずはないし、そもそも何でこの映画の監督なのか解せない部分もあります(脚本書いていないし、製作もしてないので雇われ監督だったみたいですが)ブッシュの在任中世界中を笑わしてくれたおバカネタは意外と使われていませんが、色んな制約がある中でストーンなりに精一杯ブッシュ批判を展開している気がします。ブッシュ以上に悪意を込めて撮られていると感じたのはチェイニー副大統領で、リチャード・ドレイファスの役作りはほんと素晴らしい。イラク開戦をブッシュと閣僚が野外で歩きながら相談するシーンがありますが、思わず『ブルジョアジーの密かな愉しみ』の有名なシーンを思い出してしまいニヤリとしてしまいました。 まあパパ・ブッシュやママ・ブッシュも含めて皆湯気が立つほどピンピンしているわけで遠慮がどうしてもあるのでしょうが、それなら始めから撮らなければ良いわけで、ちょっと製作するには時期尚早過ぎる題材かもしれません。 でも悔しいけど我が国ではこういう映画は絶対製作されないのも事実で、ハリウッドの奥深さを思い知らされました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-15 23:56:42) |
22. ブリジット・ジョーンズの日記
《ネタバレ》 レネー・ゼルヴィガーの激太ぶりにびっくり仰天。でもさすが(?)太ってもレネー、セクシーなのでモテナイ30女に見えません!ヒュー・グラントと『国によっては禁止されている』行為までしちゃうなんて、凄すぎます。まあこの映画はラブコメというよりはセクシーコメディだと思って観れば楽しめるでしょう。ブリジットのお母さんも、結構暴走していましたし。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2010-01-04 01:20:04) |
23. プラネット・テラー in グラインドハウス
「スプラッターはやりすぎるとギャグになる」という定理をロドリゲスが実証してくれました。タランティーノの「デスプルーフ」と違ってあまりヘタウマ感がないのは、もともとのロドリゲスのヘタさがイメージとしてあるからでしょう。そう言えば、あの「マチューテ」がロドリゲスの監督でいよいよ実写化されるそうで、デ・ニーロも出演するそうです。これは期待しちゃいますね。 [DVD(字幕)] 6点(2009-08-14 12:45:50) |
24. ファイナル・デッドサーキット 3D
《ネタバレ》 久方ぶりに観返しいたしましたが、もうここまで来るとシリーズ三作目あたりと展開なんかほとんど一緒です。もう完全に製作陣も開き直っちゃったのか、サーキットでの惨事からは登場人物たちの細かい描写は一切なくひたすら順番に惨死してゆくのを見せるだけ、エンドロールを除いたら78分という尺はシリーズ最短じゃないでしょうか。死神代理人みたいなトニー・トッドは顔を出さないし、一作目から観ている自分みたいなファン(?)はいいとしても初めての人たちにはパラノイア見たいに順番に拘る死神さんには訳が判らなくなるでしょうね(シリーズを観続けてるこっちにしても理解不能ですけど)。3D化しておりシリーズ中もっともカネをかけたみたいで、各人の死にざまというか人体破壊はそのグロさはMAX、エスカレーターに巻き込まれて肉片と化すなんてよく考えつくなと感心すらしますが、これって中国で実際に起こった事故だそうです。でも主人公のお友達、筋肉バカのハント君の死にざまだけはもう笑うしかありません、あんなことってあり得ますかね?真空ポンプじゃないんだから(笑)。けっきょく死神さんもめんどくさくなったのか、前作に続いて中心キャラを三人まとめてラストで始末、トラックに押しつぶされる三人はレントゲン・スケルトン状態なので男女の区別もつかないけれど、わずかな時間差なんだろうけどやっぱ順番通りなんだろうね(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-02-28 20:29:12) |
25. ファイナル・デッドコースター
《ネタバレ》 いよいよ三作目ともなると製作陣も頭がマヒしてきたのか、まるっきり“死神くんの殺しの手口博覧会”といった様相を呈してきました。これまで恒例だったヒロインたちの“死神出し抜き大作戦”はすっかり脇に追いやられてしまいましたが、訳が分からん屁理屈を聞かされるよりはこの方が潔くてすがすがしいですね。その手口としてはシリーズ中でも屈指の人気(?) を誇る “日サロトースト殺法” が満を持して登場、これは『ザ・グリード』のモンスターに喰われるのの次ぐらいに嫌な人生の終わり方です。死神がフェイントをかけるのはすっかりこのシリーズ愛好者にはバレバレですけど、本作ではちょっとした現象が積み重なって死につながってゆく “ドミノ倒し殺法” の美学に拘りを見せてくれました。死神を出し抜いたヒロインたちを最後に地下鉄で始末をつけてエンドですけど、これは一作目・二作目で取りこぼしを出してしまった死神の、反省の結果なのかな(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-11-30 22:16:59) |
26. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
《ネタバレ》 私は本作と『プルーフ・オブ・ライフ』をごっちゃにして同一作だとばかり思っていました。いくらなんでもこの邦題はひどすぎるぞ、配給会社め! それはさておき、この映画はグィネス・パルトロウの熱演が受け入れられるかどうかで好き嫌いが分かれるところですが、自分はちょっとダメでしたね。確かに上手い演技ではありますが、あの顔にはどうも拒否反応が出てしまうのでね。 それに後半、「証明」の話がメインになってからの脚本がグダグダで、せっかくの俳優陣の良い演技が台無しになっちゃったのでは。 最近は数学者が主人公の映画が増えていますが、数学自体を上手く取り込んだ映画をそろそろ観てみたいものです。たとえば本作でも、「証明」の中身を素人にも何となくイメージが掴めるぐらいでも表現出来たらもっとエキサイティングな作品になったでしょう。まあそのためには、数学が判る脚本家(脚本が書ける数学者がいればベスト)を見つけてこないといけないので大変でしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-09-24 01:24:56) |
27. フル・フロンタル
《ネタバレ》 実験的な映像というよりも、実験的な脚本の映画という感想ですね。悪評は聞いていたので覚悟して観ましたが、自分としては思ったより楽しめたかなと思います。ジュリア・ロバーツが鬘をとるのは確かに早すぎましたね、最後までとらなかった方が良かったのでは? 劇中劇と現実(らしきもの)が交錯する様になってからがこの映画のダメなところでしょう。デヴィッド・ドゥカヴニーの死にざまはちょっと理解に苦しむところでした。これって、あのデヴィッド・キャラダインが死んだのと同じ状況ということなんでしょうか? [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-06 00:05:27) |
28. PLANET OF THE APES/猿の惑星
《ネタバレ》 オリジナルの『猿の惑星』を単純にリメイクするのじゃなく、『スパルタカス』の様な要素を濃くしましたという感じでしょうか。これだけオリジナルが有名だと単純にリメイクするわけにもいかずいろいろとご苦労があったと推察しますが、それなら始めからリメイクなんかするなって言いたいです。この惑星の人間たちがサルと一緒に英語を喋るというところは、脚本書いた人のオツムの程度を疑いたくなります。英語を喋るサルが言語を持たない人間を支配している世界というのが、オリジナルが持つもっともショッキングなプロットだったって事を全く理解してないんですからねえ。 サルのメイクならこの人しかいないという第一人者リック・ベイカーですからもちろん見事な仕事ぶりですが、オリジナルでは明確だったサル同士の種族の違いを際立たせる演出がないのは残念です。ヘレナ・ボナム=カーターの属する種族が妙に人間くさい顔つきなのが気になりました、彼女が最初に登場したシーンではマイケル・ジャクソンが出てるのかと思ったくらいです(笑)。 チャールトン・ヘストンやリンダ・ハリソンといったオリジナルの俳優を使うというキャスティング上の遊びはありますが、ティム・バートンらしさがあまり感じられない映画でしたね。もし彼が雇われ監督じゃなかったら、『猿の惑星』ならぬ『フリークスの惑星』したかったんじゃないでしょうかね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-14 22:37:58) |
29. ブラック・ダリア
《ネタバレ》 これはデ・パルマとジェームズ・エルロイ両方のファンを失望させたとしか言いようがないですね。聞くところによると、予算の関係かルーマニアでロケした映像にCGで厚化粧して撮ったのがこの映画のLAなんだそうですが、そこまで苦労というか手間暇かけた結果がこれではちょっと悲しくなっちゃいます。 そもそも、デ・パルマがこの映画を撮る意義が私には理解できない(もちろん生活のためでしょうが、それを言っちゃあ身も蓋もない)。彼らしい映像美はどこにもなくただやけに煙った様な黄色っぽい色調の映像が続くだけ、唯一デ・パルマらしさが感じられたのは懐かしのウィリアム・フィンレイにアーロン・エッカートが襲われるシーンしかありませんでした。 ヒラリー・スワンクはまさかCGは使ってないでしょうがコテコテメイクで彼女としては精一杯の妖艶さを出してますが、ストーリー上の事とはいえあのスカ・ヨハから男を奪うなんて観ていて白けてしまいます。それにせっかくスカ・ヨハ使ってんだから思い切って脱がせるぐらいしてみろよ、デ・パルマさん!(それにしても、ほんとに脱ぎそうで脱がない女優だ、スカ・ヨハは) [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-04 20:50:29) |
30. プラダを着た悪魔
たしかにファッションは眼の保養にはなりましたけどね… まずメリル・ストリープは「これぐらい出来て当たりまえ」の余裕で好演。まあこの役は、現在のハリウッド女優陣を見まわしても彼女以外には考えられないキャスティングでしょう。アン・ハサウェイも好演ですけど、しかし皆さん、このアンドレアと言うキャラに好感が持てます? まあ予定調和通りの展開なのであまり眼くじら立ててもしょうがないけど、この女、結局ファッション業界から何も得るものがなかったみたいなのは情けない(ミランダからはいろいろ学んだみたいですが)。そしてなんかジャーナリストがファッション業界よりステイタスが高い様な描かれかたもどうなんでしょうか、マスコミだってしょせんゲスの集まりみたいなもんですよ。人使いの荒い有能な上司なんてどの業界にもいるもんですよね、プラダは着てないかもしれませんが(笑)。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-10-15 22:59:57)(良:1票) |
31. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
《ネタバレ》 前作でやめときゃよかったという出来ですね。ストーリーもご都合主義が一段とひどくなって、お約束の噴水でのコリン・ファースとヒュー・グラントの殴り合いぐらいしか笑えるところがないというのは困ったものです。麻薬の密輸エピソードですが、ありゃ女友達は確信犯としか思えない演技だったと思うのですが、あんな落ちで良いのでしょうか… [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-01-07 01:20:28) |
32. フライボーイズ
《ネタバレ》 てっきり、J・ブラッカイマー製作でM・ベイが監督の映画をまた観ちまった!と勘違いさせられました。まあ、あのD・デブリンが製作ですから似た様なもんですが… 雰囲気は、第一次世界大戦版『パール・ハーバー』と言ったところでしょうか。登場する複葉機(三葉機)は飛行可能な実機も揃えて良く考証されています。空中戦シーンはもちろんCGですが、さすがにクラシックな複葉機が飛び回るのをCGで見せられても作りもの感が強すぎて興ざめでした。CGのレベルはけっこう高度な感じでしたが、爆弾が落下するところは『パール・ハーバー』と同じ主観映像なので思わず笑ってしまいました。 主人公と村の娘のサイドストーリーや墜落した僚機を救出するシークエンスは、M・ベイも脱帽する様なベタであり得ない演出で唖然としました。 「ちぇ、また駄作に出ちまったぜ!」と言った顔つきのJ・レノが見せるやる気のない演技は哀れを誘います。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-08-28 16:22:08) |
33. ブレス・ザ・チャイルド
《ネタバレ》 なんじゃこりゃ、というのが正直な感想です。「12月16日生まれ」というのは太陽暦になる前の暦では「12月25日生まれ」になるそうで、そんなことで謎かけされても面白くもなんともないです。ルーファス・シーウェルという役者さんはこういう役柄がはまりすぎていて、ひねりがなさすぎ。クリスチーナ・リッチははっきり言ってチョイ役であっと言う間に消えちゃうし、イアン・ホルムに至ってはたったの1シーンだけですよ、画面に映るのは!キム・ベイジンガーやけに太ったなあ、とそっちの方にばかり目が行ってしまいました。ハリウッド製の悪魔やキリスト教がらみの映画はこれ以上観ない、というのが私の決意です。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-09-12 18:17:17)(笑:1票) |
34. THE 4TH KIND フォース・カインド
《ネタバレ》 へーえ、M・ジョヴォヴィッチはスタッフに騙されて出演してたんだ、それにしてもミラは最近ふっくらしておれ好みのいい女になってきたよな、以上終わり。 すいません、映画の感想になってませんでした。でも原題を訳すと『第4種接近遭遇』になると知っていたら、こんな映画絶対に観なかったと思うんですよ、ほんと時間のムダでした。 TV番組で「この番組はフィクションで実在の人物や団体とは何ら関係ございません」とエクスキューズするのをまるっきり逆手に取った様なプロットなんですが、その手法自体は『ファーゴ』の例を出すまでもなく“有り”です。しかしことUFOや宇宙人がらみになると、こういうフェイクをマジで信じちゃう人がいるから、いくら商売とは言っても罪つくりなことは止めて欲しい。 これで映画としての出来が良いならまだしも、矢追純一のUFO特番に毛が生えた程度なんですからねえ… アメリカ人はアプダクションと催眠療法が大好きだということだけは理解できましたが、シュメール語が実は宇宙人の言葉でその宇宙人が「私は神だ」なんてシュメール語でほざくに至ってはさすがに観ていて腹が立ってきました。 宇宙人ならぬ北朝鮮人に同胞を拉致されている日本人からすれば、「何を能天気なこと言ってやがるんだ!」とあきれるしかないですね。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2013-06-12 00:32:48) |