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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2005
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  フリック・ストーリー 《ネタバレ》 
70年代の映画の良いところが全部詰まってる一本。生活感と建築美の合わさったパリの小路がくすんだ色味に沈み、その中に置かれた演者らの陰影深い佇まい。80年バブルに入って一掃されてしまうこれらの情感が隅々まで漂っていて、陶然とします。 男たちが渋いもんね。モスグリーンのトレンチを着たアラン・ドロンはヘビー・スモーカー。官僚的な上司に意見しつつ参考人らには硬軟取り混ぜて証言を引き出す、絵になる男。やっぱりかっこいいなー。ところがジャン・ルイ・トランティニヤンの露出が多くなるにつれ、さしものドロンが食われてゆくのです。 ジャン・ルイ・トランティニヤン!「男と女」での印象薄とは打って変わって、映画史に残る冷酷な殺人者ぶりでした。 薄青の瞳は常に座っていて、一切躊躇せず引き金を引き、出過ぎた小娘は横っ面を張り倒す。彼とドロンがついに邂逅する食堂のクライマックスの緊張感ときたら。何度もトランティニヤンの目線をカメラが捉えるんですよね。考えが読めないその瞳に、バレたのかしら?と冷や冷やさせられる名場面です。 この頃の映画は煙草が本当に粋な小道具として機能しているなあ、と強く思わされる作品でもあります。格好良い俳優は皆タバコを手にしていた。火を点ける仕草も口にくわえた姿も素敵に超がつくほどで、彼らのタバコの吸い方は世の男性諸氏のお手本だったのですけどねえ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-03 22:29:10)
2.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
これは、大変戦慄を覚えました。序盤のうちにポリス・アカデミー出身S・グッテンバーグが早々と死んでしまう。彼が主役となって話を回してゆくのだろうと思っていた私は度肝を抜かれました。世界中の94人の公務員の男を殺せという指令の意味不明なことや、世界のあちこちに見つけられたそっくりの男の子等、謎の提示とその解明が予測もつかないし、判って震えるしでサスペンスの一級品と思います。 個人の感想ですけどこの年代の作品て、共通して淡々としたところがあって、今作は人の死ぬ場面がどれも恐ろしい。「ああー、逃げないと殺されちゃうよ!」と思っていたら本当に殺されちゃう。カメラはあまり動かず騒がず、すっ、と殺っちゃうんだ。あまりの生々しさにいちいち「ひっ」とビビります。ダムなんかトラウマになりそうだ。 整形かメイクか、顔に違和感のG・ペックの怪演や、クローンアドルフの男の子ともに不気味でいっぱい。遺伝子と環境の二つを揃えてやればもしかして、と思えなくもない現状も怖い。特に21世紀の今なんか欧州各国で極右政党が台頭してますから、メンゲレ博士の狙いも実現しやすい土壌は十分ですし。怖い。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-01-15 00:13:36)
3.  フリービーとビーン/大乱戦 《ネタバレ》 
荒っぽい刑事コンビがカークラッシュを誘発させながらのカーチェイス、法規無視の銃乱射がお約束の”バディ・ムービー”のハシリなんだそうで、なるほどこれは当時リアルタイムで観たかったなあ。 時代ズレを起こしてしまうのはどの先駆作品にとっても宿命で、その当時の空気を共有していないとノレない。ほんと不公平と思うけど、後発作品を何十本と観てからだと今作も野暮ったさが気になってしまいました。 カーチェイスのスピードは普通運転並みだし、パレードのチアが車を囲んで抗議する場面がとても記号的だったり、刑事のヨメの浮気嫌疑が晴れるシーンもくどくてテンポ悪い。なにしろスピードがどんどん上がっているのですよね何事も現代は。 ユーモアのセンスは今でも通用するキレの良さでした。高級シャツを買うときのへりくつとか、ヨメの浮気を疑って落ち込む相方にかけるヒドイ台詞とかは笑えましたし。つくづく封切り時に楽しく観たかった作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-14 16:08:23)
4.  ファンタズム(1979) 《ネタバレ》 
心理系オカルトかと思いきや、肉体的苦痛のスプラッタ要素もあるし、SF風味もぶっこんでるしでジャンル分け不可のごった煮ホラーですな。なかなか独特の味わいはありますが監督が思うところの「怖い画」をずらずらと並べて喜んでいる感じで、今の時代ではシュールという表現がもっとも当てはまるのでは。 序盤の墓地までは不気味な雰囲気に多いに期待したんだけど、そこからがねえ。友人の祖母が占い師やってる館では箱が現われたり消えたり(何の意味が?)、フォーク内蔵の銀球がひゅーと飛んできたり(普通に危ない)、古い写真の男がこっち見たり(誰)、なんのこっちゃ、と思います。 ラストもなあ。監督のどや顔が見えるようなまさかの夢オチ。うーん怖くない。古くても73年のエクソシストは今でもちゃんと怖いんだけどねえ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-13 23:25:51)
5.  不連続殺人事件
いやあシュールなもん観た~。古典的な節回しの台詞と舞台劇のような大仰な仕草。横溝映画になれそうでなれないけっこうな詰めの甘さ。無駄に裸になる女優とエロ描写。目が点になるばかり。 そこそこ重量感のある役者を並べていながら、脚本の粗っぽさとのミスマッチが観ていてバランスが悪くて気持ちが悪い。気持ちが悪いといえば、狂人海老塚医師とチンピラ内田裕也、こんな濃い目のヤバいのがセットで狼藉し放題、ついていくのがやっと。濃いなー。 胸を張るわりには「本格推理作品」とは遠いプロットの粗さ。意味なく配置されている人物の多さも気になる。「犯人を逃がしゃしませんよ 畜生!」と憤っていた素人探偵氏の、数分後の解説者風謎解き場面には腰くだけた。あの怒りはどこへやら。 70年代の香り漂う、シュールで独特な雰囲気は唯一無二ではある。いろんな意味で忘れ難いほど印象強烈。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-11 00:07:25)
6.  ブリキの太鼓 《ネタバレ》 
所謂「名作」かと思っていたので、観た時はもーびっくりしちゃって。なんかもうグロかった。“耽美”じゃないただのグロ。ことさらに人間の不快感覚を刺激するべく描いているみたいだった。耳障りなオスカルの叫び声。生魚。唾液。牛の頭部の死骸からウナギ。果ては3歳児の性交。小人という畸形をビジュアルに置いて何を描きたかったんだろう。戦争が終わって小人をやめるオスカル。精神と肉体が乖離しているこの奇妙な存在と、所属先の無い自由市だったダンツィヒの混沌が象徴的に重なるのか?うまいこと読み解ければ評論家になれるのだろうけど、ちょっと私にはわからない。“ショック”という意味では、この映画、“時計じかけのオレンジ”にも匹敵するけれど、「ブリキ」で描かれるグロさは言ってみれば平凡で、大きな声では言えないがこの程度のグロテスクならば、私は軽く十や二十は考えつく。展開がことごとく予想を上回る“オレンジ”よりもずっと評価が低くなりました。
[ビデオ(字幕)] 5点(2013-06-11 00:49:55)(良:1票)
7.  ファントム・オブ・パラダイス
悪意も悲劇もデ・パルマの悪趣味が炸裂してて大げさで毒々しい。ラストシーンなんかね、死をもってしても悲劇と受け止めてもらえない残酷さ。胸が悪くなります。残酷の谷に咲く原色のあだ花、かなり良く描けていると思うけどいかんせんあのプロデューサーがケチなチビ男(どこが美少年やねん)なのが説得力に欠けるというか納得いかないというか。
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-10 00:40:54)
8.  フレンチ・コネクション
街が、寒い。灰色で冷たくて、厳しい。息を白く吐いて両手をこすり合わせながら任務につくG・ハックマンとR・シャイダー。きついことにラストも甘くない。厳然としたリアリティと冴えない中年オヤジ二人の執念。自らに酔わないタイプのハードボイルド、心にずっしりと溜まります。
[ビデオ(字幕)] 7点(2013-03-06 00:47:38)
9.  ブラック・サンデー 《ネタバレ》 
全編渋くてストイック。ドキュメンタリーな手触りのせいもあって人の死がリアルで恐ろしい。ダーツ爆弾をテストする場面、あれが一番恐ろしかった。人の狂気も蜂の巣のように穿たれた無数の壁穴から差し込む光線も、もう強烈で忘れがたい印象を残しました。あ そしてこの年代の映画には珍しく、女をピンナップ・ガール扱いしていないのが斬新。きゃーという顔ひとつせず、さくさくと任務を遂行する彼女もまた美しいけど恐ろしい。
[ビデオ(吹替)] 7点(2012-05-29 23:50:19)
10.  ふたりのイーダ 《ネタバレ》 
子供心にくっきりと刻まれた忘れがたい一本です。映画館で衝撃を受けた、初めての経験だったと思います。イーダを待ちながらことこと独りで動くイスが哀れで泣きたくなったし、15日で止まったままの日めくりカレンダーの意味するところを知って辛かった。スクリーンから暑い陽射しが伝わってきてあの日の広島はこんなに晴れていたんだろうか、と後々になっても史実と映画の記憶が混ざってしまうほど鮮やかな映像でした。イスの最後が映画ではとても悲しいのだけど、友人から借りた原作ではラストはだいぶ趣きが違っていて、「あ こういうのもありなんだ 良かった」とちょっと救われたのを覚えています。
[映画館(邦画)] 8点(2012-05-22 00:04:56)
11.  ブルース・リー/死亡遊戯
ブルース・リー、愛されてたんだなあということはひしひしと伝わりました。 ぬんちゃくの武器としての有効性にはなはだ疑問を抱いたのですが。最後蹴ってたし。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-27 16:20:10)
12.  フロント・ページ(1974)
なんでこうなっちまうんだ、の状況に次々襲われる とほほなJ・レモンと驚異的なしつこさを見せる編集長のW・マッソー。B・ワイルダーお約束の状況設定がコミカルで楽しい。はずれなしのコンビの安定した心地よさ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-13 16:35:14)
13.  プリティ・ベビー
娼館を舞台にしながら陰惨な感じがないことにほっとする。というより何よりこの作品はブルック・シールズ。彼女の信じがたい美しさといったら一枚の絵のようで。この迫力、レオンのN・ポートマンの比ではない。一時停止そしてコマ送りで何度も見入ってしまった。その後成長するにつれ輝きがどんどん失われていって悲しかった・・。12歳にして頂点だったのだなあ B・シールズは。
[ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-17 18:16:07)
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