21. ベッドタイム・ストーリー
こういった設定なのですから、いかに現実には起こりえない突飛な状況を発生させるか、それが現実の中に消化されていくのかということが、ギャップを生み出して笑いをもたらすわけなのですが、そういったところにはほとんど配慮されていません。つまり、初期設定の下にただ思いついただけのような内容を順番に進行させているだけのことで、設定を生かすツメの部分に乏しいのです。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2011-12-24 01:14:00)(良:1票) |
22. ベリッシマ
《ネタバレ》 終盤入口くらいまで、主人公が延々とうるさく喋っているだけの単調な作りであり、はっきり言って見ていて耳障り。例の試写室のシーンくらいからは真剣なドラマっぽくなるが、そこで何とか持ち直した感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-11-13 00:37:41) |
23. ベニスに死す
オッサンのハアハアぶりだけを延々2時間以上見せつけられても・・・制作の発想は嫌いではないが、ここまであまりに単調だと、興味が薄れてくる。映像的な美しさに4点。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-03 12:29:03) |
24. ベッドかざりとほうき
《ネタバレ》 話の筋をどう進めたいのかがよく分からない上に、描写が終始ごちゃごちゃしていて、騒々しいだけとしか感じませんでした。最後の銃撃戦も、相当強引なような・・・。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-08-01 01:18:02) |
25. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 怒濤のような躊躇いのない楽曲の連打と、カット割や動作・振付の工夫によって、舞台とはまた別の映画としてのミュージカルを完成させている。ミシェル・ファイファーがきちんと歌える人なのは分かっていたが、相変わらずなのにはびっくり。意地悪な役であるにもかかわらず不思議に不快感がないのは、彼女のにじみ出るコメディ・センスの賜であろう。若い男優を中心とするサポート陣の働きもなかなか。ただし、トラボルタの歌があまりにも下手なのと、いくら単純賑やか作品とはいえ人種差別問題の処理があまりにも適当なのは、やはり気になった。説明的な決め台詞を抜いて、普通に筋を追うだけでよかったのでは? [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-23 15:12:03) |
26. ヘブン・アンド・アース
《ネタバレ》 前半はいかにも平坦で視点の定まらない描写で、これは駄作決定かと思っていたのですが、馬賊の襲撃シーンには適度な陰湿さと強引なファンタジックなまとめがあって面白かったので+1点。また、ヒロインの女優さんも、後半はだんだん可愛くなっていました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-02-06 03:54:36) |
27. ヘヴン
《ネタバレ》 内容の量に比べて尺が妙に短いし、ストーリー上は突っ込みどころ満載だし、結局は映像の美しさでカバーしちゃってるんだろ?という気はするのだが、それでもどきっとするショットがあるから見切られない。例えば、爆破寸前、エスカレーターで下るケイトと上昇するエレベーターを同時に収めた構図とか。それと、こういうのは、脱獄がばれて失敗したり、逃げたと思ってもすぐに警察がどこかで待ちかまえていたりするパターンに慣れてしまっていたので、何だかんだあっても一直線にハッピーエンドに向かう展開は、ちょっと嬉しかったりする。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-20 03:46:13) |
28. ペイチェック 消された記憶
もっともらしくいろんな画面をちりばめてくるわりに話の内容はまったく大したことがないので、見ていてストレスが溜まる。ユマ・サーマンも、この場合はいてもいなくても同じなんでは・・・。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-11-20 23:24:35) |
29. 變臉~この櫂に手をそえて~
ことさらに突飛な展開をしない地道な描写の積み重ねに好感が持てる。主人公の爺さんも絡み役の少女も、最初の方は素人級の芝居ではないかと思っていたが、物語が進むにつれてとてもいい顔をするようになっている。歌劇役者の彼が裏の功績者ですね。 [映画館(字幕)] 6点(2010-10-31 22:00:57) |
30. ペイルライダー
《ネタバレ》 冒頭の集落襲撃シーンから、カメラ、音響、エキストラの動きなどどこをとっても強烈。さすがイーストウッド作品はこうしたお約束シーンもひと味違うと思わせるが、中盤くらいからは妙にテンションが落ちてしまう。どこに原因があるのかと考えたら、やはり、キーパーソンの母娘の存在感が妙に希薄なのですね。どういう考えでどういう生活をしているのかが今ひとつ分からない。主人公とは逆に一般人側の代表なのだから、ここはきちんとした描写が必要でした。ただし、逆に主人公の背景をあまり説明していないのは、作品に不思議な余韻を残しています。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-13 22:38:42) |
31. HELP!四人はアイドル
中身はまったく適当で、ストーリーなどはあってなきがごとき、というかはじめからありません。当時の動く4人が十分に見られるという点にのみ価値のある作品。しかし、そういう点でも価値が出るということからすると、アイドル映画というのもそれはそれで重要なのだという悟りを開くこともできる作品。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-11-25 00:29:52) |
32. ペーパー・チェイス
《ネタバレ》 ひたすら勉強し続ける学生、そしてそれに精神的スパルタともいうべき試練を与え続ける教授(もっとも、彼にとっては「それが当然」で、特に厳しくしているつもりはないのだろうが)というだけの構成で映画を一本作ってしまっているのが凄い。こんな作品はほかにあるんでしょうか。いろいろな場面で、さりげない一言ですべてを表している教授の造形が見事。学生たちは描き分けができているとはいえないし、進行も平坦なようにも思えるが、この壮絶な世界を何もひねらずにそのまま対象としてしまった制作者の根性の前には許す。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-05 02:27:11) |
33. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
《ネタバレ》 脚本が同じ人だから「フォレスト・ガンプ」と似た感じになるのは自然ではあるのかもしれないが、それにしても前置きの老けメイク時代が長すぎる。主人公のいろんな体験をちりばめたい気持ちは分かりますが、相互に関連性があるわけでもなく、発展性があるわけでもありません。つまり、どこかを抜いても作品として成立してしまいます。他方で、ケイト・ブランシェットを起用するという幸運にめぐまれていながら、意外なほど生かされていません。2人が「すれ違った」後、主人公の予言通りに落差が拡がっていく部分にこそ本当の切なさがあるはずで、何でそこをあっという間に駆け抜けてしまったのか、はなはだ疑問。また、病室からの回想という形にしているのも、それほど効果的とは思えません(むしろ邪魔だし、根本的な視点のブレを生じさせている)。ラスト15分間に6点。 [映画館(字幕)] 6点(2009-02-10 02:01:48)(良:1票) |
34. ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
そんなに面白いとは思いませんでした。設定(目標)自体も設定のための設定という感じだし、何よりも、この種の作品に不可欠な、スピード感、テンポ、シャープさというものに欠けています。やたら長く感じました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-12-03 01:41:55)(良:1票) |
35. ベルヴィル・ランデブー
どこか異世界でつくられてきたような画面の質感であり、台詞が異様に少ない独特の雰囲気も面白かった。もっとも、ただそれだけという気もしないではないが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-11-13 05:01:04) |
36. ペレ
《ネタバレ》 冒頭、「安売りはしない。安売りはしない・・・」と呟きながら、あっという間に誰もいなくなって一番酷いところに連れて行かれる下りなんかは、切れ味の鋭い描写に息を飲みました。が、その後は、いろんな人が脈絡なくいろんなことをしているだけであって、そんなに面白いところは見あたりませんでした。とはいえ、登場人物の多くを最後まで泥まみれ藁まみれ埃まみれで押し通し、使用人生活の厳しさを映像上もリアルに反映させた徹底ぶりにはインパクトがありました。それにしても、スウェーデンとデンマークの間で移民なんてことも行われてたんですね。勉強にもなります。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-08 03:33:32) |
37. ベジャール、バレエ、リュミエール
何の予備知識もなく見てしまったので、どのシーンにどういう意味があるのかよく分からないところが多かったです。が、各ダンサーの引き締まった動きや、どの場面でも情熱とエネルギーあふれるベジャール氏のパワフルさは印象的でした。普段見ることのないジャンルだったので、とりあえず好奇心は満足できました。 [DVD(字幕)] 6点(2008-06-12 00:59:35) |
38. ベルエポック(1992)
《ネタバレ》 出だしは何となくシリアスで哲学的な雰囲気を感じさせますが、主人公が偶然出会った老人の家にいつの間にか居着いてしまったり、突然登場する美人四姉妹ともえらくうまくいってしまったりと、一方的に都合の良い展開になってしまうのが笑えます。しかも、誰かがアホだったり邪だったりすることもなく、みんな真面目に大らかに生きている結果としてそうなっているのがよろしい。最初は区別のつきにくい四姉妹も、展開にしたがって個性が明らかになっています。老人以外誰もいなくなったラストの一抹の侘びしさも印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-28 00:36:23) |
39. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
楽曲、パフォーマンス、音楽による表現力は文句なし。なんだけど、それ以外の部分が音楽の添え物みたいな感じなので、その部分は減点。ただし、ロックを自分でやろうと思う人は見ておくべき作品。精神を削って魂を込めた音楽でないと人を感動させることはできないということを、よく知っておいて下さい。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-07 23:25:38) |
40. ベリー・バッド・ウェディング
《ネタバレ》 例えば、最初の方の警備員殺害の場面で、コメディにしたいのであれば、別にリアルな殺人描写をする必要はないのだから、誰かが一突きしてあっさり死亡、で場面の目的は達するはず。それをこの作品は、ことさらに警備員に長時間の苦痛を与えて、しかも断末魔の悲鳴までしつこく聞かせ、その間、5人の滑稽な動作を入れて笑いをとろうとしている。この時点で私はこの作品のセンスのなさを確信しましたが、一事が万事その調子でした。アメリカのコメディにはよくありますが、みんなが不必要にぎゃーぎゃーうるさいのも不快。そうまでしないと笑いとれないの? [DVD(字幕)] 2点(2008-04-04 23:14:29) |