1. 宮澤賢治 -その愛-
宮澤賢治と言えば国柱会というイメージなのだが、冒頭にちょっと出てきただけで日蓮宗の影響は殆ど描かれず、結局は無難な偉人伝になってしまったのが残念。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-09-23 16:08:12) |
2. 水戸黄門(1978)
超豪華キャストで娯楽作品としては上出来 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-07-16 01:19:24) |
3. ミスト
集団心理と個人の選択。自分的には合理的に判断したハズの不幸な結果。パニック時に冷静でいることの難しさ。冷静かつ合理的に判断したとしても未来はどうなるかもわからない。結局、人生は「確率(賭け)」と「意志」の関数で決まるのかと。あとは信仰の有無は別としても、人間は「希望」がないとダメなのかもね。 [地上波(吹替)] 7点(2023-06-08 13:35:03) |
4. 蜜蜂と遠雷
原作未読。風間塵が起爆剤となり、相乗効果で天才たちの才能が開花していくという話なのだろうが、肝心の「天才感」が伝わってこなかった。キャストの問題なのか、演出の問題なのか。そもそも演奏者同士がライバルというより仲間で互いに助け合うというのもちょっと違和感があったが、そういう世界なんだろか。原作は直木・本屋のW受賞で高評価らしいので世間的には良い作品なんだろうが、映像化には不向きなのかもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2022-11-27 15:40:23) |
5. 三島由紀夫VS東大全共闘 50年の真実
内容的には興味深いものの、東出のナレーションが作品全体をぶち壊している印象。また、記録映像にインタビューを加えただけのものを果たして「映画」と呼んでいいのかどうかという疑問はある。そもそも「映画」って何なのか・・・。ちなみに、討論内容そのものは角川文庫から出ているので、そっちを読んだ方がよいのかと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-11-08 08:54:24) |
6. 壬生義士伝 新選組でいちばん強かった男〈TVM〉
《ネタバレ》 テレ東の再放送で見ました。幕末の時代の変化に翻弄されながらも、各々の信念に従って真っ直ぐ生きようとする隊士達に潔さを感じました。特に吉村(渡辺謙)の「能ある鷹は爪を隠す」というか、驕らないが卑屈にもならない真摯な態度は、見習いたいものだなあと思いました。 <追記>18年ぶりに再見。映画版に比べると尺が4倍あるのでさすがに細かい所まで描かれている。原作未読だが、映画版では吉村が死んで終わるのに対し、ドラマ版では後日談が描かれている点が興味深い。キャストは全体的にはドラマ版の方がよくて吉村はやはり渡辺謙の方がいいが、斎藤は佐藤浩市の方がいいかな。かなりフィクションが入ってはいるようだが、敗者の物語として見るべき点はあるのかと。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-06-16 10:25:03) |
7. 壬生義士伝
《ネタバレ》 金(家族)のために単身赴任で都に出稼ぎ行った父が、最終的には会社(組織)のために過労死してしまう。義のためと言っても、残された家族は納得しないだろう。死の責任は本人にあるのか?環境にあるのか?現代にも通じるところがあると思った。 <追記>17年ぶりに再見。あらためて見直すと、かなり創作が入っているとはいえ、新選組という特殊な組織の中で生きたマイナーな男の物語として見ればそんなに悪くもない。一般的に有名隊士は良くも悪くもステレオタイプに描かれるし、本作でも分かりやすく描かれてはいるが、この主人公は分かりにくい。特に最初見たときは、鳥羽伏見で敗れて藩の屋敷に逃げ込んでからの描写が冗長で退屈に思えたのだが、人間イザ死ぬとなると、未練や悔しさ等々で中々死ねないのが事実だろうし、そもそも義やカネや家族やプライドといった様々なものが入り混じって分かりにくいのが人間であって、この時代に本人なりに懸命に生きたと考えればこれでアリなんだろうなとも思えた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-04-06 13:59:23) |
8. ミッドウェイ(2019)
1976年版と比べると相対性が欠如しており、日本側の描き方が雑かつ量も少ない。内容的には米国人の安っぽいヒューマンドラマで歴史的に興味がある自分にはやや不満。映像的に楽しみたい人向けかな。ただし、ウクライナ問題の真っ最中に見ると「戦争とは何か」といった本質的なテーマについて多少は考えるようになるという副産物はあるのかも。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-03-24 01:23:40) |
9. ミッドウェイ(1976)
良くも悪くも日米を相対的に描いており中立性が感じられるものの、双方共に描き方があっさりしていて物足りなさはある。やはり、日本サイドからガッツリ描いてくれた方が、作品としては面白いんだろうな。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2021-12-19 16:44:58) |
10. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 人間が死ぬ間際に後悔する大きな問題として「家族との和解」があるらしい。本作は主人公が現実世界では死んだ事になっており、もはや日常生活はおくれない状態(脳死とも言えないのだが)であるのがキモ。別人に成りすましての父子の和解はある種のファンタジーであり死人にとっての願望でもある。国や正義か?家族か?という隠れたテーマでもあるし、「息子にとっては部隊が家族なのでしょう」という台詞も意味深であり、もう少し父子の確執についての描写・説明が欲しかった。 人間は必ず死ぬ、そして人間いつ死ぬかわからない。列車の乗客は8分後に死ぬとは思わず、日常を無為に過ごしている。その日常の有難さをわかっているのは主人公だけ。またラストでは自分が死ぬとわかっているからこそ他人に優しくもなれた。8分のリピートによる主人公の変化・成長過程は見応えがあった。 人は死ぬ時に後悔する。それでは遅い。が、1回死んでやり直さないとその事に気がつかないのが人間の愚かさでもある。現実には時間を戻す事はできないし、ましてや他人としてやり直す事もできないが、今日は残りの人生の最初の日でもある。サスペンス的要素はどうでもよく、ラブストーリーにもなっていない。が、SFの体裁により毎日を「新バージョン」として大切に生きていく事の重要性を訴えてくる作品である。 <追記>6年ぶりに再見。「人生のタレラバ」や「あったかもしれない人生」については誰しもが考える事である。でも、現実はひとつしかなく、その世界を生きていくしかない。つまり、パラレルワールドなんてのは所詮妄想の世界でしかない(但し、概念上ではパラレルワールドにはパラレルワールドの「現実」が存在する)。よって、最後のメールによる接点構築の設定は少々強引で蛇足な気もしたが、そこには自分次第で「現実」は変えられるというある種の希望が感じられる作品に仕上がっているようにも思えた。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-06-06 20:28:36) |
11. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 そこそこ面白いんだけど、別にこの程度の役どころなら、デニーロじゃなくてもいいじゃないの?って感じ。私のデニーロベストは「フローレス」だな。<2017/3再見>10年ぶり。初見は軽いコメディータッチの作品におけるデニーロがミスキャストに思えたのだが、その後色々と見て違和感はなくなった。あとは前回は字幕だったが吹き替えで見たのもよかったか。コメディーは仰々しい吹き替えで見るのがよいのかもしれない。さて、作品内容だが設定が腑に落ちない点がある。まず、FBIはボスを捕まえたいのになぜ会計士を保釈してしまったのか?司法取引&保護プログラムで処理すればよいのではないか?仮に保釈して泳がすつもりなら、なぜ簡単に逃亡されてしまうのか?それをデニーロが電話番号調べて簡単に見つけてしまうのも不可解。デニーロに手出しするなと言っておきながら、デニーロを尾行・監視するわけでもない。別にサスペンスじゃなくてコメディーだから粗探しする事もないんだが、出だしから疑問点が多く躓くので、その後も違和感を持ち続けながら見てしまう。結果、あまり楽しめないという事に。「友情」とやらの芽生えも曖昧。最後のオチはデニーロに対する同情・哀れみなのかなと。ハードボイルド要素もないわけじゃなく、コメディ要素で合体させてしまう作品は80年代に多く作られたように思うが、今の時代は何かに特化が必要で、こういう抱き合わせ系は古臭くてウケナイのではないかという気もする。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-03-10 11:49:39) |
12. ミッドナイト・イン・パリ
《ネタバレ》 所謂「過去問題」。過去は存在しませんから、憧れても仕方ない。もちろん恨んでも仕方ない。「現在は常に不満。それが人生」と割り切れない人は原因を過去に求める。現政権のキャッチフレーズが「日本を取り戻す」。いつのどのような日本を取り戻すのか?そもそも取り戻せるのか?全く意味不明なコピーですけど、高度成長期よもう一度!という事なんでしょうか?ナントカ会議の隠れファシストゾンビたちは戦前の日本なのかもしれませんが。これが、どうやら国民にはウケているようで、支持率も高いようです。年齢を重ねて未来がなくなると、懐古趣味になってしまう事は仕方のない事ですけど、日本人が主人公のように目を覚ます事はあるんでしょうか?主人公は政治的にはリベラルでありながら文芸的には保守です。実は似た者同士の米仏対立・対比を通じて監督はその辺の業界事情も皮肉りたかったのかなと。哲学的でありながら政治的でもありますが抑制も効いており、ウディ・アレンも大人になったような? [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-02-11 11:52:23) |
13. みんなのいえ
誰でも思いつく日常の設定・ストーリーで、そこにどのようなヒネリや風刺を入れるのかと思ったら、そのまんまありきたりの展開だし予定調和で終わってしまった。善人ばかりで悪人・悪役不足なのが問題か。八木亜希子は素人ながらも好演していたと思う。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-05-17 11:22:29) |
14. 宮本武蔵完結篇 決闘巌流島
《ネタバレ》 オッサン武蔵も3作目となると、その落ち着きぶりがしっくりくるが、脚本に疑問が。千葉の船橋で百姓生活していたというのは事実なのか原作にあるのかわからないが、武蔵の物語として必要なのか?2人の女による奪い合いも必要なのか?とツッコミたくなる。ここに尺を使いすぎて、突然巌流島が始まって、細川家重臣が見守る中決闘したというのは本当なのか?瀬戸内海とは思えない広大な海と高い山のある舟島(巌流島)にも違和感。小次郎は只管カッコよかったので、もっと登場時間を増やして欲しかった。まあ、2人とも就職浪人中の身であり、職を求めて彷徨う結構ツライ立場だったというのは伝わってきた。武蔵の百姓生活はその反動的逃避行為と考えると納得もできるけど。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-01-02 14:47:33) |
15. 宮本武蔵(1954)
どうしても錦之助バージョンとの比較になってしまうが、当時34歳の三船敏郎が若かりし宮本武蔵を演じるのはかなり無理があり、単なるいい年した暴れん坊の中年男にしか見えず、若々しさを表現しているつもりなんだろうが演技も過剰で鬱陶しい。沢庵も貫禄ないし。八千草薫は若くて可憐でそして芯があっていいんだけど。岡田茉莉子の明るさ・元気よさも魅力的。まだ、序盤なので今後の展開に期待したいところ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-01-02 11:17:28) |
16. 見えないほどの遠くの空を
《ネタバレ》 「今は幸せになって欲しくない。」かなり青臭いし、ちょっと説教臭いんだけど、やっぱ蘇り系は心打つな。死者からのメッセージは受け取る事が不可能だからこそ、説得力があるのかと思ったり。生きてる人間の想像でしかないし、願望を投影しているだけかもしれないが。この世に絶対はないし確かなものなどないが、そういう不確かなものを信じられるか否かという事なのかと。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-05-08 13:15:23) |
17. M:i:III
こういう中身のないアクション映画を見ると、時間を浪費したようにも思うが、時間の浪費こそが最高の贅沢とも言えるわけで。ただし、拷問シーンが多いのはちょっとキツイな。昨今のリアルな残忍事件を想起させるし。 [地上波(吹替)] 6点(2015-04-23 12:54:35) |
18. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
米ソ対立・核戦争とか、ちょっと設定が古臭いし、内容も殆どないけど、付き合いの浅い大学生がデートで見に行って「面白かったね~」と感想を述べ合う程度の作品にはなっているかな。(それ以上話が続くのか?という疑問も残るが・・・) [地上波(吹替)] 6点(2015-04-22 15:30:12) |
19. 花笠道中
ひばりのアイドル映画と言ってしまえばそれまでなんだが、歌・踊り(これは流石に一流)あり殺陣(これも動きが機敏)あり、ひばり一人で男役(これが中々いい)・娘役もやって、一人宝塚状態。ストーリーはタダの勧善懲悪でしかないのだが、ひばりの才能・魅力は爆発していて、スター性を感じる。 里見浩太郎は若すぎて別人のようだ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-16 12:28:02) |
20. Mr.インクレディブル
《ネタバレ》 ラストが、子供に対して、出る杭にならず、空気読め、的になっているのはどうなんだろうか? [DVD(吹替)] 6点(2013-12-31 18:10:40) |