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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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1.  乱れからくり
「スピード上げたぞ!」「あれ、いない!」「なんだあの煙は!」などなど。クルマ運転しながら野際陽子が大きな声で呟きを連発し、まさに典型的な実況説明ゼリフ。その後も解説調のセリフを次々に繰り出して、参っちゃうのですが、1時間半に収めようと思ったら、このくらい説明しまくらないとダメだった、ってことなんでしょうか。 この「乱れからくり」、正直、原作はもう一つ好きになれず、随分前に読んだっきり、本棚から手に取る機会も殆ど無かったんですけどね。というのも、読んでて「こういう展開、こういう真相には、なってくれるなよ」という悪い予感がした、その通りの展開になっちゃったもんで(いや、涸れ井戸って言われても・・・ねえ)。読む前の期待が高かった分、失望も大きくて、実際はそこまで悪い作品でもないんだろう、とは思いつつ。 で、この映画化作品。あはは、これは悪い予感がハズレました。もちろん良い予感が当たったわけでもありません。ちょっとビミョーなところのあるアレンジではありますが、なるほど、映画化するなら、そうなるのね。 とにかく、世の中これだけ大量に推理小説が出版されているのだから、こんな映画化しにくいヤツを選ばなくても良かったのにねえ、とは思います。松田優作、野際陽子、田中邦衛の凸凹トリオも(せっかくキャラ立ちさせた割には)互いにあまりうまく絡んでないように思えて。 なにが作品の売りなのかがよくわからん、平凡な印象の映画でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-06-09 23:12:45)
2.  ミスター・ノーボディ
途中のホラーハウスの場面なんか、実にユーモラスで、「レオーネ映画」の悲壮感と、コミカルなテイストとが、うまく同居しています。何かとおどけてみせる若きガンマンのテレンス・ヒル、そんな彼が凄腕の老ガンマン・ヘンリー・フォンダに対し、「伝説になれ」と要求する。こういう普段おどけたヤツに改まって言われると、断れないもんです。伝説になるべき男への、最後の一押し。 マカロニ・ウェスタンから手を引きつつあったレオーネ、彼は、ヘンリー・フォンダに自分を投影するとともに、テレンス・ヒルに気持ちを代弁させているのだろうか、とも思ったり。ジョン・フォード映画の常連だったフォンダが、今や、「サム・ペキンパー映画」と正面から激突し、西部劇の終焉を我々に見せつける。 ラストの独白はやや蛇足気味にも感じるけれど、一つの時代の終わりを感じさせる味わい深さがあります。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-17 09:28:46)
3.  ミニー&モスコウィッツ
佐藤蛾次郎をヒョロっとした感じの男と、ジーナ・ローランズ顔の(要するにコワイ顔の)女の、冴えない恋愛。正直、大した事件らしいものも起こらず、そんな映画面白いのかよ~と言われそうなんですが、これが妙に面白い。事件が起こらないどころか、即興的に捉えられたカメラの中では、常に何かの細かい事件が起こり続けている、という印象。構図をしっかり決めてカメラを回せば、そこには思わぬ揺らぎが常に生成され続ける。 例えばこの映画では、クローズアップはむしろ、被写体である登場人物の姿を、カメラから「はみ出させる」ためにこそ、用いられているようにも思われて。そう、この、あふれ出す感じ。 きちんと計算された作りの映画を観るのも気持ちがいいけど、なるほどこういう自由があっても、いいんだなあ。実際、ここで描かれているのは、まるでヤケクソのような悲痛な「自由」だから。ラストの無理やりなハッピーエンドを見ると、かえって何とも切ない気持ちになるのです。たぶんこれは、実際には我々が決して手にし得なかった過去形の「幸せ」だから。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-05-31 22:50:30)
4.  ミネソタ大強盗団
ざらついた映像に、細かいカット、そういう野心的な表現の先に待ち受ける激しいクライマックス(雨、執拗に鳴り響くオルガン、銃撃)と虚無的なラスト、といったところは、ニューシネマな感じもするんですけど、でも何となく違う。主人公をどこか突き放していて、等身大の人間としての主人公のあがきみたいなもは、ここにはありません。『ロング・ライダーズ』でも取り上げられた、ジェシー・ジェームズ一味が主人公ですけれども、何というか、単なるゴロツキみたいな描かれ方。義賊のような一面をチラと見せても、北部に対する鬱屈が先に出てしまうし、と言って陰に籠る訳ではなく、開けっぴろげで野蛮。黎明期のベースボールの(今見れば)トンチンカンな描写を、空中の球を銃で粉砕することで断ち切ってしまうのが、さらにそれを上回るトンチンカンさ。一方で彼ら一味を追う連中もなんだか垢抜けない。新しい時代の訪れの中で古い時代のギャングが消えていく姿、なんだろうけれど、それ以上に「辺境」の雰囲気が支配的に色濃くって、国の歴史というものの大半は、こうやって「辺境」で人知れず繰り広げられてきたことなんだなあ、と。いずれにせよ一風変わったユニークな映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-15 22:06:52)
5.  水戸黄門(1978)
冒頭の栗原小巻のギコチない殺陣を見て、ああ、こりゃテレビだな、と。いくら映画作品だと言っても、テレビ時代劇の雰囲気バリバリなので、テレビ番組の水戸黄門ファンの方には、違和感なく楽しめることでしょう(そうでない方には、当然モノ足りないでしょう)。いかにもアリガチなお家騒動のオハナシの中間部には、これまたアリガチなニセ黄門様のエピソードが脈絡もなく挿入され、一本で二本分楽しめるスペシャル版といった装いです。一応は映画版ということで、キャストはなかなか賑やか。目玉はやはり三船敏郎で、彼の登場する場面だけは、ちょっと「映画っぽい」しっとりとした描写もあったり。まあ何にせよ、基本的にはテレビそのまんま、ですけれども、テレビ時代劇のよいところは、イイ人はそれなりに善人顔してるし、悪人はトコトン悪そうな顔をしている、というわかり易さですね。東野英治郎はもちろん、後者ですが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-10 20:57:46)
6.  宮本武蔵(1973)
スピーディな展開。前半は吉岡一門との死闘が中心に描かれ、後半の最初には、その後の戦いのダイジェスト(宇宙戦艦ヤマト劇場版の中盤みたいな感じで、さすがに端折り過ぎ)、そして後半のメインは小次郎との対決。武蔵映画として、オイシイところは一通り押さえた構成となっております。特に巌流島の対決、クライマックスを飾る晴れやかな対決という描かれ方ではなく、雨の中での薄暗い情念のたぎるような戦いとして描かれているのが注目されます。劇中、何度か登場する、半分水中からの(正直よくワカラン)アングルの映像と、その集大成のような、雨の中の決闘。また本作、宮本武蔵を主人公とした映画というより、武蔵に関わった人々の群像劇みたいな作りになっています。武蔵に関わった人々は皆、不幸になっていく。いや不幸ではなくとも、人生を狂わされていく。いや、狂わされた人もいるけれど(オババ怖過ぎ)、皆が皆、ただ狂わされたとも言えない。クライマックスに向けて彼らが武蔵の元へと吸い寄せられるように集まってくるのが良いですね。運命的でもあり、また自らの力で歩もうとしている姿でもあり。高橋英樹はあくまで看板であって、本作に主人公がいるならば、それはフランキー堺だと思います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-10-09 21:55:44)
7.  ミツバチのささやき
ドン・ホセがハンサム過ぎる・・・。一生自由を得ることのない働き蜂について父親が語る時、それは時代の閉塞感と子供たちの暗い未来を語ってもいるのだけど、作品の背景にあるスペイン内乱。大恐慌から世界大戦へと向うその時代の閉塞感というものは、何だかこの、世界が不況にあえいでいる21世紀初頭の今とリンクしている気がしてならない。なりふりかまわぬ通貨安競争、近隣窮乏化政策。そしてTPPの行く末にあるものは、かつて日本を追いつめたブロック経済ではないのか?次に追いつめられる国は?(って、まあ、そりゃ、ねえ) 冷戦下より、まさにこの今こそが、真にヤバいんじゃないのだろうか。とか思いつつ。この映画ではそんな不安の時代(今、まさに我々が抱える不安でもある)を背景に、その軸(大人の世界)と直交するように、子供と“死”との戯れ、という軸が描かれる。これは内乱の不安とは別個に存在する永遠の不安。両者がクロスした時、不安の二乗、どうにもならない閉塞感。イザベルがふざけて死んだふりをすることができるのは、明らかに「生」の側に立ち、「死」というものを知識として把握できているからだろうけど、その点、汽車が来るギリギリまで線路に立っているアナの方が「死」に近いポジションにいるのだろう。火を飛び越えて遊ぶイザベルの行為は確かに危険ではあるけれど、その後、暗くなるまで火を見つめているアナの方が、よほど危険な立ち位置である。ふたりで遊んだ、井戸の横の家は、アナと脱走兵の交流、すなわち死との交流の場となり・・・。直交する軸は二度交わることがない。解を見出すことなく、「どうにもならなさ」だけを残して、映画は去ってゆく。そして今また再び、我々は、見出すことの決してできない解を見出すこと、を求められる時代に生きているのかも知れないのだけど。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-02-04 03:51:28)(良:1票)
8.  未知との遭遇
ウチの子供たちに見せてやりたい映画の一本でもあり、先日、ようやく一緒に観ることができたのですが、気が付いたら子供たち2人とも私にピッタリと寄り添いつつ、特に姉(5歳)の方は相当のめり込んで時々息遣いが荒くなったりしつつ(大丈夫かよ)、随分盛り上がったのでありました。観終わって開口一番、「私もUFOに乗りたい!」だそうな。うん、親の立場としては、主人公のようにUFO熱に取りつかれちゃ困るのだけど、でもそれでいいんだよ、その感想を聴けただけでも一緒に観た甲斐があったよ。しかしこの映画、本当に、子供にも“伝わる”映画だと思います(幼稚園児のみならず、それこそ1歳の弟クンにも)。そりゃま、物語だけ抜き出せば妙なオハナシ(脚本はスピルバーグ単独名のクレジット。この辺りは色々と紆余曲折もあったようですが)。しかしだからこそ逆に、ウチの子供たちと私自身を含めた大勢の人々を惹きつけてやまない、映像の力というものを強く感じさせられます。この作品で描かれる宇宙船は、暗闇の中の“光”としてのみ描かれ、それ以上でも以下でもない。ただただその、暗闇の中の“光”の持つ、不可思議さ、神秘性、そして魅力。さらにこの映画には、「何かを見つめる人の姿」が再三にわたって登場します(スピルバーグ作品の特徴でしょうが、特にこの映画では重要なモチーフになっていると思います)。この登場人物たちの“視線”と、その視線の先の“光”、いわばこれだけで、映画を観ている1歳児も5歳児も彼らのボンクラ親父も皆、惹きつけられてしまう、まさに映像の力ですね。さらには、この「暗闇の光」を「凝視」し「その幻影を追い求め続ける」というあたりは、“映画のとりこになってしまった映画人”のイメージも重なります。あと、この作品は『ピノキオ』との関連が深いですが、何となく、「あー、じゃあキューブリックの『2001年宇宙の旅』も『ピノキオ』の物語だったんだ」などと、よくわからないことをふと思ったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2011-04-13 23:13:12)(良:2票)
9.  ミッドウェイ(1976)
オールスターキャストで描く戦争スペクタクル! と言いたいところだけど、ムダに豪華なキャストにしたのが裏目に出て、前半はおよそ緊迫感もなく気分の乗らないムダなドラマが展開(中でも明らかにムダ登場なのがロバート・ミッチャム)。さんざん待たされて、いよいよ戦闘開始! 場面場面でテロップを出してドキュメンタリーの感じを出そうとし(実際には出ていない)、さらには映画冒頭でも断っている通り、当時の実写映像が混ざる。この辺りはテレビ番組の“九死になんとやら”とかでよく見かける、「再現VTR」「実際の映像」と同じ仕組み。こういうことするから、かえってウソっぽくなっちゃうのです(この部分は実際の映像ではありません、とわざわざ宣言するようなもの)。しかし、改めて思い返すとこの物語、終盤の「戦闘機が空母への着艦に失敗した実写映像」“だけ”から、でっち上げたようなもんで、スゴイと言えばスゴイ。うーむ。あの映像の中では誰かが実際に命を落しているだろうに・・・。というわけで、ま、確かに変な映画なんですけども、何というかその、「戦争当時の作戦の混乱」と、「映画の企画の混乱」という、両者の混乱ぶりが時代を超えてリンクするような、不思議な感覚があり、そこに妙な説得力を感じてしまったりもします。そういう意味では稀有な映画。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-14 17:59:18)
10.  ミミズバーガー 《ネタバレ》 
学生時代にバカが数人集まってレンタルビデオ店に向かうと、自然にこういうのを借りて観る破目に陥る訳でして・・・。(観終わって)A「(顔面蒼白になりながら)この映画に出てる人はミミズが食える人なんだ、アメリカにはそういう人がいるんだ(と一人つぶやく奴。映画のために本物のミミズを喰う、という事がショックだったらしい)」 B「でこの映画は何を言いたかったんやろ。怒鳴ってばかりでわけわからん」 C「何やら地上げ屋みたいな奴が出てきてたから、まあそういう一種の社会批判やろ」 B「何でミミズ食ったらミミズ人間になるねん」 C「知らん。しかも最後は花になってしまったで。あれ何となく物悲しかったなあ」 A「(顔面蒼白のまま)うんあれはミミズ食える人が出演してるんだ、そうに違いない(ブツブツ)」  そんな思い出がふとよぎりました。クライマックスでは食べ物に混入したミミズを生きたまま本当に喰っちゃうシーンのオンパレードなんですけど、これミヨガシに口元がドアップに。ミミズ喰ってる事自体気分が悪いのに、口の中のミミズをカメラにしっかり見せようと、ペチャペチャ超下品な食べ方をしてるのがとにかく我慢ならない。ヤメテクレ(←観る方が悪いんだよ)。二度と観たくない映画、すなわち零点です。月並みですがこればかりは如何ともし難く。
0点(2003-12-20 01:12:03)(笑:4票) (良:1票)
11.  ミッドナイト・エクスプレス(1978)
個人と国家の関係を取り上げており、今にして思えば、後にO・ストーンが自分で監督した作品にも色々繋がるものがあります。終わり無き刑期、獄中での無意味な闘争に埋没していく主人公、ただただ、絶望、絶望。この映画もだいぶコケオドシ入ってるので、「え?」と思う所もありますが、モロダーの音楽(初の映画音楽でオスカー)とともに、ラストシーンの主人公の後ろ姿がどうにも忘れられません。
9点(2003-10-18 09:21:32)
12.  Mr.BOO!インベーダー作戦
この映画、小学生の頃に初めて観た時には、メチャクチャ笑い転げたもんですが。何であんなに笑えたのか今となってはさっぱりワカリマセン。こうやって人は歳月とともに大切なものを失っていくのでしょう・・・
3点(2003-05-02 21:25:34)(笑:2票) (良:1票)
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