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1.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
スピルバーグらしいヒューマニズムに満ちた暗殺スリラー映画。たぶん、このテーマだったら今ならもっと冷酷に徹したアクション・スリラーに仕上げることもできただろう。しかしスピルバーグは、登場人物たちの人間味を優先させ、それゆえに壊れていく主人公にフォーカスした悲劇に仕立て上げた。白眉だといえるのは、主人公たちが宿屋で敵と一夜を共にするシーン。ラジオの音楽で一触即発と思われた状況を救ったのは、なんとアメリカの黒人歌手アル・グリーンの「Let's Stay Together」! 1970年代という時代状況も考慮しながら、敵同士が意見を交わす本作でももっとも重要なシーンでの思わぬユーモアに少し心があたたかくなる。もちろん、だからこそその後に訪れる悲劇に打ちのめされるわけですが、このあたりのヒューマンな「甘さ」はスピルバーグならではです。その後の展開は復讐劇よりも、イスラエルという国家への疑念から、それまでかろうじて主人公を支えてきたものがガラガラと崩れ去る様のほうに力点が置かれるのですが、結局は「ユダヤ人」でも「パレスチナ人」でもなく「人間」としての描き方にこだわったスピルバーグらしい結末であったと思います。『シンドラーのリスト』や『プライベート・ライアン』と比べれば、物語的なバランスの悪さ、ヒューマニズムと復讐劇の噛み合わせの悪さは気になりますが、ある意味、21世紀になっても臆面なくこんな映画を撮れるスピルバーグの唯一無二さはむしろ貴重です。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-25 23:12:25)
2.  ミルク(アメリカ映画) 《ネタバレ》 
ハーヴェイ・ミルクの物語というのは、実際には、彼を殺してしまうダン・ホワイトの物語でもあるわけで、個人的にはこの2人の関係をどう描くかがポイントかなと思っていました。この映画のなかでは、友人でもあり敵でもあるという2人の関係を丁寧に描いており、ジョシュ・ブローリン(何と『グーニーズ』のお兄ちゃん!)も、生真面目で偏執的なダンというキャラクターを静かに、見事に演じていたと思います。どこか時代に乗り切れないダンの姿は、急速に変化していく社会のなかで「大切なもの」が失われるという保守派の人々の危機感を見事に表していましたし、その「大切なもの」が実際には少数派の人々の苦難や苦しみのもとに築かれていたのだということを、ミルクやその仲間の生き方が示してくれています。ガス・ヴァン・サント監督は、この2人の人物が体現する2つの時代を、あえて対照的に表現するのを控えながらも、見事に物語の底流に位置づけたと思います。ただ、ミルクが市の執行委員になるまでの前半が、エピソードの切り貼り的になってしまって、やや退屈だったのが残念です。前半の伏線が、終盤になって生きてくるわけですが、その伏線張りだけのために前半があったような印象を受けてしまいました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 08:01:18)
3.  ミリオンダラー・ベイビー
静かな演出ながら、貧困、成功と挫折、そして死・・・と盛りだくさんの内容。個人的には、ジェットコースター・ムービー的な波乱万丈の人生を、しぶ~いモーガン・フリーマンのなぜかやたら饒舌なナレーションとともに描いた「高級な再現ドラマ」という感じで、ちょっと感情移入し損なっちゃったかな。ただ、ボクシングジムを舞台に描かれる吹き溜まりのような世界と、本当にろくでもないマギーの家族を通した「ホワイトトラッシュ」の描写は見事だった。類型的だけど、イーストウッドは、こういうの描かせたらうまいなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-02-07 09:21:38)
4.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 
ピクサーのアニメにしては長い115分。ブラッドバード監督になって、映画全体の雰囲気もずいぶん変わって「オトナ」っぽい出来。パパ救出作戦以降は、文字通りのスリルと楽しいアクションの連続で、トイストーリーの時も思ったけど、ハリウッドの娯楽映画のいい伝統を受け継いだ、ハリウッドらしいアニメーションでした。個人的には、スーパーヒーローのマントへのこだわりが起こす災いの教訓が、ラストでしっかりと活かされていたのがツボでした。
8点(2004-12-29 12:20:04)
5.  ミスティック・リバー
俳優の演技はパーフェクトだと思いますが、後味は最悪に近いですし、評価しにくい作品ですね。ボストンの決して裕福ではない労働者の小さなコミュニティの閉塞感と、そのなかで生きる家族の信頼と不信を描いた映画として見れば、完成度の高い作品。好みの問題なのかもしれませんが、僕はけっこう好きでした。
8点(2004-03-04 11:27:21)
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