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1.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》 
トム・クルーズのアクションへのこだわりは、ちょっとおかしい領域まで来ている。とにかく、高いところに行く、飛ぶ、落ちるを繰り返し、カーチェイスではわざわざ逆走して目立つ方向へ目立つ方向へ行ってしまう。でも、トムは傷つき、ボロボロになっても、なんか楽しそうで幸せそうなのだ。なんか、よくわからないプレイに付き合わされている感さえあるけれど、それはそれでこっちも楽しくなってくる。とくに今作は、いい感じのユーモアが絡んで、呆れたり、突っ込んだりしながらワイワイ楽しむアクション・コメディとして完璧と言っていいかもしれない。アメリカ出張中に現地の巨大スクリーンで見るチャンスがあったのに結局別の映画を見てしまったのを本当に後悔している。ただ・・・残念なのは、その異次元に行ってしまったアクションとストーリーがうまくかみ合っていないこと。とくに、奥さん絡み。イーサンが奥さんのために、あえて離れて任務を全うするという設定は、切なくシリアスなのだけれど、そのシリアスなイーサンの顔と、無茶アクションで見るからにイッてしまっているトムの噛み合わせが悪い。奥さんが出てきた終盤だけ3作目っぽいのだけれど、アクションやコメディ演出はあいかわらずというバランスの悪さで、せっかくの無茶苦茶なヘリ・アクションに乗り切れなかった。そこは、4作目『ゴースト・プロトコル』くらいのバランスがベストだったろう。ついでにいえば、ジェレミー・レナー演じるブラントの不在も痛かった。その分、ベンジーががんばっていたけど、コメディとシリアスの橋渡しがうまいブラントのバランス感覚は貴重だったと、いなくなってよくわかった。まあ、バランスを崩しても、その「道」を突っ走るトム・クルーズと同時代を生きてる私たちは確実に幸せモノだ。その幸運を噛みしめながら、次作はやっぱり映画館で観るようにしよう。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-02-03 16:04:35)(良:1票)
2.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
冒頭の飛行機シーンから、オペラ、水のなかの侵入シーンからバイクチェイスまで、1つ1つのシーンが丁寧にとらえていて見応えあり。アヴァンタイトルやバイクシーンを除けば、実はあんまり派手なアクションもない。むしろ、見せ方のうまさ、演出力の確かさが際立つ。またストーリー的には、今回の映画はヒロイン役のレベッカ・ファーガソンがいい。最後まで味方か敵かわからないことで、話に締まりをもたせて、中だるみを防いでくれたし、スタイルも見栄えもいい(とくにオペラハウスのシーン)。敵役の迫力不足がやや残念で、ラストももう少し引っ張ってほしかったなという部分もあるけど、全体として娯楽映画に必要な要素が本当に詰まってて、シリーズ5作目なのにここまで高いレベルに仕上げた監督&トム・クルーズに拍手。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2016-01-20 15:26:58)
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