1. ミラーを拭く男
全国のカーブミラーを拭いて回るというのだから、さぞ感動作かと思いきや、ただひたすら拭くだけ。騒いでいるのは周囲だけで、贖罪でもなければ何か信念があってやっているわけでもない。この大上段に振りかぶらず淡々としているところが実に良い。まわりの人間模様もおもしろいし、ラストの妻が付き添うところもほのぼのとして気持ちが良い。名優緒形拳がこれほど寡黙な男を演ずるのはおそらく初めてであろう。それでいて撮影時の年齢が今の私とほぼ同じということもあり、共感を覚える。 [DVD(邦画)] 7点(2013-05-23 07:47:52) |
2. 耳に残るは君の歌声
良いキャストやすばらしいアリアを使いながら、すべてがちぐはぐでバラバラのように思える。だからストーリーもちっとも盛り上がらない。印象に残っていることと言えば、突っ立ってじっと見ているジョニー・デップ、身長があるのにさらに高いヒールのケイト・ブランシェット、声がちっとも出ていないクリスティーナ・リッチ、人物と歌の雰囲気がまるで合っていないジョン・タトゥーロといったところ。歌声が耳に残るどころか、少しも心に残らない映画だった。 [映画館(字幕)] 3点(2013-04-18 00:18:40) |
3. みんなのいえ
前半は意地がぶつかったり、それぞれの職人芸が感じられおもしろかったが、後半はちょっと物足りない。大先生と棟梁の意気投合が安易に感じられる。 [DVD(邦画)] 5点(2013-03-19 17:15:02) |
4. ミスト
すごく後味が悪い映画だ。人間が極限状態になると何をしでかすかわからないということはよくわかるのだが・・・。評価できる映画だとは思うが好きではない。 [DVD(字幕)] 4点(2013-02-22 23:07:36) |
5. ミスティック・リバー
非常に重苦しく後味の悪い嫌な映画だ。米国社会の醜さが象徴されている。あのラストのパレードは何だ。デイブはなぜ殺されなければならなかったのか。こういう映画が賞になってほしくない。ヒューマンドラマと思ってみたのが間違いだった。 [映画館(字幕)] 2点(2012-08-13 06:57:23) |
6. ミラノ、愛に生きる
映像は確かに美しいし、衣装やテーブルに並べられる料理など目を見張るものがある。しかしそれはその方面に長けた人の場合であって、私向きな鈍感な男向きではない。何よりも、えっどうして恋に落ちたのだという唐突さが気になる。プールの事故だって、えっ!という感じで終わった。 [映画館(字幕)] 5点(2012-06-18 17:02:01) |
7. ミルコのひかり
目が見えなくなったミルコに光を与えた1台のテープレコーダー、実話に基づくすばらしい映画だが、校長の「何をしたいかではなく、何ができるかです」も、盲人の厳しい現実を表していると思う。単なる感動の物語に終わらせたくない映画。 [DVD(吹替)] 7点(2011-09-18 14:23:35) |