1. メイド・イン・アメリカ(1993)
《ネタバレ》 言わんとするテーマは米国普遍の価値観だし、キレイに心地よくまとまっていると思うけど。 でも30年前のコメディは今観るとやはりキビシイ。当時なら笑えたかなあ。笑わせのツボというより全体のノリが感覚としてズレている感じ。 のっけから交通ルールまる無視でチャリを飛ばすウーピーの画が破天荒というより「常識無い人」に思えるし、精子バンクの提供者に押しかける娘にも引く。ましてや黒人じゃないからって当たり散らすウーピーのキャラはもうただの迷惑で、たぶん今なら脚本段階で却下でしょう。 それにねえ、やっぱりウーピー・ゴールドバーグにラブシーンは要らないよ。今作はとりわけ文句ばかりのオバサン役だし、男性が恋に落ちる要素がどっかにありました? [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-07 23:07:19) |
2. めぐり逢えたら
《ネタバレ》 なんとまあメグ・ライアン扮する主人公の妄想と不実が高速回転しているだけの本作がロマンチックコメディの金字塔と評されているとは。ラブコメってお互いの気持ちが少しづつ縮まってゆく際の、ついたり離れたりの心模様がドラマとして成り立つものだと思っていたんですが。本作の場合、トムとメグって恋すらスタートしてないんだね。女が脳内で相手を恋愛対象にしてうっとりしているだけで。今でいうとSNSで見つけた相手に一方的に入れ込むケースと同じで、実態は理想とかなり違ったりするものだそういうのは。 ‶運命の相手”って盛り上がってるけど、偶然に出会ってるわけでもないし。手紙送り付けて、興信所まで使って住所調べ上げて会う日時と場所を決めているんだから。 なによりねえ、ビル・プルマンどうすんの。こんな残酷な仕打ちをする女にどうやって好感を持てというの。 それにメグはショートヘアの方が断然似合う。ロングの今作は彼女本来の魅力をも半減させました。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-04-24 00:00:02) |
3. 迷宮のレンブラント
《ネタバレ》 ヨーロッパの繊細な食材にアメリカ人がケチャップとマスタードで大味に味付けしやがった感じ。素材は良い物なんだろうけど下味を付けるとか切り込みを入れるとか、細部まで手を入れる丁寧さに欠ける。大雑把。 イレーヌとの心の交流しかり、法廷での逆転陳述の場面しかり。そんなぱっぱと進んだら余韻っつーものが無いでしょうよ。 締めくくりは大団円、これもなんかうまく行きすぎ。悪役トレーダーの最後の一人までつぶすんだったら、もっとあの3人を描き込むべき。正直あの人たちはけっこうどうでも良かったもん。 ヨーロッパの香り高きイレーヌや、レンブラントといった高尚な舞台装置を用意しておいて肝心の画家がジェイソン・パトリックてのも納得いかなかった。彼は芸術家には見えないよ。あっけらかんと良く日焼けしたアメリカンな顔だもの。 御大R・スタイガーが現役で登場、ちょっと嬉しかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-06-12 00:07:52) |
4. メリーに首ったけ
ギャグといっても下ネタオンパレードなので笑いの質が失笑に近い。キャメロンがこんなに輝いていなかったら、この映画B級アメリカコメディーの堆積物となって埋もれてしまってたと思う。“首ったけ”になる男どもが続発するのも納得なメリーの女神っぷり。このパッケージのキャメロンとポーズもドレスも丸パクリな新作ビデオのポスターを近所のレンタル店で見た。やっぱりメリーの威力って時が経っても褪せないんだ、と思った。 [ビデオ(字幕)] 6点(2012-04-21 18:13:34)(良:1票) |
5. メン・イン・ブラック
たっぷりいろんなことで疲れた一日の終わりに、椅子に横になりながらぼけっと観てははは、と笑えるありがたい娯楽映画です。T・L・ジョーンズ楽しそうだなあ。 [地上波(吹替)] 7点(2012-04-11 00:31:32) |